《改行表示》65.《ネタバレ》 歌ばかりなんだろうなぁ・・と覚悟はしていましたが、 本当にほとんど歌です。 ミュージカルは突然歌いだすから苦手。 演出にだけ没頭しようと努力。 ところが大作だけあってもうほとんどがアップかロングの演出・・ 途中からなんか「ドクトル・ジバゴ」を観ているような感じ。 成り上がり映画としては「エリザベス」のような凄みのある作風が好き。 しかしそんな男まさりな主人公でもなく、 女であることでのし上がっていくさまは、 内容は全然違うんですが「SAYURI」を思い出しました。 いやぁ私はSAYURIのほうがよかったですが・・ エビータを観てて応援するとか共感するとかの感情が湧かないもの。 それぞれの役者はよかったし歌もそこそこうまいんだけれど、 やはりほとんど歌のセリフだとかなり違和感がありました。 ミュージカルでもセリフが時々あるのが普通なのですが、 これはもうほとんど歌いっぱなし。 泣きながら歌われるより少しですがスピーチの時のほうが感動しました。 前半セリフ半分で後半歌半分でもよかったのでは? 特に演説のシーンなどはセリフで聞きたかったです。 マドンナは黒髪の若かりし頃のほうがよいです。 ジョナサン・プライスは本当にどの作品でもこういう役ですね。 好きな俳優のひとりなんですが・・ 今回も自信なさそうで根本的にはよい人役を無難にこなしています。 意外とマドンナとは合っていました。 アントニオ・バンデラスはこんなに歌がうまかったんですね。 彼も濃いですが好きな俳優です。 ちょっと力が入りすぎた気がしましたがミュージカル口調だからかな。 彼の役がよくわからないのですが、 語り部でもあるし大衆の映し絵のようでもあるし・・ 最初のふたつの時代のお葬式が鍵なのですが、 ここをもう一度最後に持ってくるのはくどいかな? 私はもう一度もってきたほうが感情移入はしやすいと思いました。 アルゼンチンという国もカトリックなんでしたね。 政治的な背景や宗教もよくわかっていると楽しめたと思います。 【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-05-28 14:41:38) (良:1票) |
《改行表示》64.エバ・ペロンという女性の話は恵まれない境遇からのし上がったというシンデレラストーリーに加え、若くして亡くなったという悲劇性、それが実話ということで一層興味深い。 華やかで美しく語られる表の顔と、狂言まわしのバンデラスが語るその裏の一面を合わせるとこの数奇な人生を生きた女性の姿が垣間見える。がぜん本当のエバの姿への好奇心がわいた。 セリフのほとんどが歌で進行するがA・ロイド・ウエーバーの曲はメロディラインがどれも美しく心地よい。 特にDon't cry for me Argentineは歌詞を変えてたびたび歌われるが聞きほれるほどの名曲。 マドンナはスキャンダラスというイメージでしか知らなかったが、歌は声が綺麗で情感があるし、華やかでエネルギッシュなのが上昇志向のエバのイメージに重なる。 それ以上びっくりしたのが狂言回しのバンデラスの歌のうまさ。 歌がメインのミュージカルとしては申し分ないレベルです。これは舞台未見なのでこちらも見たくなりました。 【キリコ】さん 8点(2004-07-29 23:28:01) (良:1票) |
63.スキャンダラスなマドンナとバンデラスの組み合わせは濃いよなぁ。しかしなぜこの2人なんだろうか?という理由は、この映画を見てはじめて分かった。 2人とも歌がとてもうまい。 意外な歌唱力をみせるバンデラスと意外な演技力を魅せるマドンナ。 それにド派手な2人にふさわしいゴージャスなミュージカル映画だった。 勢いだけの映画と言えないこともないが、その勢いがすごい。 後半は観ているほうが息切れしてくるほどだ。 バンデラスはなぜか真面目な顔をしていても笑える。なぜだろうか。 【花守湖】さん 8点(2004-05-16 11:32:58) (良:1票) |
62.姉と観に行って「いつ始まるんだろうね」と聞いてしまったバカや野郎。身内で良かった(^^ゞ サントラは傑作だと思う。 【ロウル】さん 7点(2003-11-07 21:44:19) (笑:1票) |
61.台詞はほとんどなく歌だけで話が進められるので最初驚きました。思わず一時停止してこの時代(アルゼンチン)をお勉強してから見直しました。主役のエビータ役のマドンナ自身が、「私が彼女を演じたかったのは、人々が作り出した偶像としてのイメージをだれよりも理解でき、生身の人間である彼女の意志の強さ、もろさをスクリーンで体現できると思ったからなの」と語っていますね。おいらがこの作品を観て感じたのが、田舎出の娘が都会でのし上がっていく様は、そのまま彼女に重なって見え、不思議と彼女のための映画のような気がしてなりません。歌はすべて美しく涙あふれる始末でございます。あと驚いたのが映像、圧巻されました。ちなみにこの作品マドンナの魅力はたっぷりでございます。(おいら的に)ただし、ミュージカル映画、マドンナ苦手な人は鑑賞しない方がよいのではないでしょうか 【ばかうけの旦那】さん 6点(2003-02-09 08:59:49) (良:1票) |
《改行表示》60.エビータという女性とアルゼンチンの近代史についてある程度予備知識を持っているか、もしくは関心があればもっと楽しめたかもしれません。両方ともほぼゼロの私としては、最初のうちは戸惑うばかり。だいたい冒頭の10分ぐらい、延々と誰の葬儀をやっているんだろうと思ったら、棺の中にマドンナですからねぇ。しかもクールなイメージを持っていたアントニオ・バンデラスが陽気に歌い出したり。いったい何が始まるんだという感じでした。 しかし見慣れてくると、実はきわめて単純な物語だとわかります。マドンナってけっこう端正で大人びた顔立ちだったんですね。いつも厚化粧の派手なイメージしかなかったので、ちょっと意外。もちろん歌も演技もいい感じ。結局のところ、当初の不安はいつの間にか吹き飛び、けっこう楽しませてもらいました。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-08-23 02:11:04) |
59.《ネタバレ》 この映画、割と好き。歌曲が良い。マドンナ健闘。ただ、パブリックイメージと違いすぎる。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-01-04 20:19:18) |
58.私は『実話に基づいて』系は美化したフィクションとして観てしまいます。元となった舞台も劇団四季バージョンで観ましたが、舞台の方が感動しました。が、マドンナさんとバンデラスさんの色気対決は観られて良かった。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-09-02 16:29:54) |
57.苦手なミュージカル。でもこれに関して言えば、マドンナにまっとうにお芝居に臨まれるより、台詞をオール歌で乗り切っちゃう方法で成功しているような。歌っちゃえば情感のバリエーション不足もなんとかなる。民衆に訴える際、両の手を拳にして高々と上げるパターン多し。エバ・ペロン個人への批評として、バンデラスを突っ込み役に配しているのが面白い。単なるエビータ礼賛映画ではなかったのが意外。彼女は政治家ではなく、貧しい人々にとっての偶像、憧れの成功例。実物の彼女はもう少しソフトな美貌で、マドンナみたいな野心丸出し顔ではないので国母となり得たのかも。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-12-02 00:18:25) |
《改行表示》56.ペロンが良い大統領だったかどうか別にして、妻エビータの力が大きかったことは事実だろう。あの歌で表現された演説には実に説得力がある。そのエビータを演じたマドンナもまたすばらしい。彼女は最低演技賞の常連だそうだが、得意の歌で堂々と演じゴールデングローブ賞では、最優秀主演女優賞に輝いたとか。 そして忘れてはならないのがアントニオ・バンデラス、歌もなかなかだが、辛口批評家ならぬ語り手として、映画全体を引き締めている。役者のこういう使い方も良い。 とにかく批判はあろうとなかろうと、アルゼンチン国民から慕われているのは間違いないだろう。それがはっきりとわかる。音楽が文句なく素晴らしいので点も加点。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-01 22:16:23) |
|
《改行表示》55.《ネタバレ》 好きな作曲家の作品だが、これはちょっと敬遠していた。実在の人物の伝記で、物語としては退屈なんじゃないか、微妙に漂ってきそうな政治臭などが原因かも知れない。ざっとCDを聴いても一曲位しか、ピンとくるモノが無かったし。ところが、舞台版とどのくらい違うのか判らないが、意外と面白く見れた。バンデラスが、役名が付いているらしいが、場面場面で色んな役柄をやりながら、その都度エヴァの行動を皮肉る。それにより、物語は英雄絶賛ではなく、彼女の負の部分も描き、尚且つ、清濁併せ持たなくば、現実の世界では何も成し遂げられない、というエヴァの主張を語らせることが出来た。このシーンがないと、物語がキレイ事過ぎて、薄っぺらくなってしまったと思う。 物語は、貧しく、妾腹の子として辛い目にあった少女が、それだからこそ、上流階級に媚びずに、労働者を味方に福祉に力を入れて、国民の人気を得る、大統領夫人を描く。男を取っ替え引っ替え渡り歩いて利用し、遂に軍事政権内の少佐と恋中になり彼を大統領にしてしまう、そのトントン拍子のコミカルな描き方と、窓辺の演説に若干の温度差があって、首を傾げるが、この歌「アルゼンチンよ泣かないで」のメロディが感動的にまで美しく、ある意味、演説というものの陶酔感を音楽で表現し得ているのでは、とも思う。やっぱり、アンドリュー・ロイド・ウェバーって凄い! 【Tolbie】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-11-23 05:04:11) |
54.映画というのと違う気がするが、こういうミュージカルも面白い。とにかく、音楽がずっと頭に残る。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-09-06 00:14:03) |
53.大好きなダリウス・コンディの作品ということで予備知識なしに鑑賞しました。全編ミュージカル調だったんですね。まだまだ若輩者なので、歌に気を取られて話に集中できません。ミュージカルなりの楽しみ方があるはずなのですが、まだ理解できていません。いったい自分はいつになれば楽しく鑑賞できるようになるのでしょうか。果たして面白いと感じる日が来るのでしょうか。お目当てであった撮影監督のコンディ自身も、自分の好きな作風ではなかったです。確かに映像は美しかったのですが。 【goatherd】さん [DVD(字幕)] 4点(2011-07-04 11:56:10) |
【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-05-14 19:47:14) |
51.《ネタバレ》 妻投稿■エバと聞いてヒトラーと一緒に自殺した奥さんの話かと思いましたが、実際はアルゼンチンの大統領夫人のお話。尻の軽い女で偽善者、列車からカネをばらまくシーンなんてなんていやな女なんだろうと思いましたが(さらに言えばそういう嫌な女の部分が私およびおそらく女性なら誰でもあるから始末に負えない)、何で彼女がこんなにアルゼンチンで人気なのかと考えてみたら、最後の方の病床のエバの顔を見てなんとなくわかりました。彼女はアルゼンチン全体が見たショーの主演女優だったのですが、彼女自身も「アルゼンチン」という舞台演劇のたった1人の観客だったのだと思います。死の直前のエバの顔は、今までの腹黒偽善女ではなく、映画が終わった後の焦燥感の中にいる(彼女がかつて叩きだしたのような)思春期の少女そのものだったんです。33年というのは上映時間としては短かったかもしれませんが、富、名声、愛というものがどんなものか、十分彼女(そして彼女を視点を借りた私たち)に伝わった映画だったのではないでしょうか。私は人生の目的なんてものがあるとは思えませんが、仮にそれが間違いならば、人生の目的とは富でも名声でも愛ですらなく、一生懸命生きる事そのものなのかもしれません。■余談だけど、私が映画を見る限り、エバが民衆を扇動したと言うよりも、民衆がエバを良い気にさせて扇動した気がするのですが。民衆たちの「ペロンペロン」というフレーズには、こっちの方も映画見ながら舐めていたべっこう飴を舐めつくさなければいけない気にさせてくれましたしね(笑) エバの傲慢さよりもこっちの方が問題があると思います。 【はち-ご=】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2011-01-19 23:40:55) |
50.ドラマはエバを描く一方に批判者としてのバンデラスを置き、ラスト近くで両者にそれぞれの言い分を与えて歌わせ、でも結局そうやって何か安全地帯で釣り合いをとっている。その製作側の手つきがやや気になる。おそらく真の主役であるべき、独裁者を支えた“群衆”を詰めてないからだろう。ミュージカルと言うより、歌いっぱなしのオペラに近かった。ミュージカルの不意に歌になる瞬間が好きなものにとっては物足りなく、また期待していた南米色もあまり音楽には出ていなかった。のし上がった頂点でキレイゴトを群衆に向かって歌い上げていく演説の場に、皮肉な迫力があって一番いいシーンではなかっただろうか。彼女は煽動家というほどではなく、シンボルとして生きようと自覚した人間の迫力だったのだろう。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-05-04 11:59:32) |
《改行表示》49.《ネタバレ》 マドンナを主演に持ってきたのが非常に当たりましたね。スキャンダラスなイメージでエンターテイメント界の女王に上りつめた彼女と、下層階級から女の武器を使って成り上がったエビータとはどこか共通するものがあるように感じましたね。 「Don't Cry for Me Argentina」をはじめとする素晴らしい楽曲と、エバ・ペロンの波乱に富んだ生涯を表裏両面から描いたストーリーが見事にマッチしていましたね。ただ、終盤はそれまでの盛り上がりから一変して、淡々とした展開になっていったので、ちょっと物足りなさを感じてしまいました(まあ、事実に基づいた話なので仕方ないのですが)。 【TM】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-02-01 16:26:41) |
48.《ネタバレ》 一切の予備知識無しの鑑賞でした。歌声の美しさもさることながら映像の美しさに目を見張りました。お話の中身はエバのサクセスストーリーです。台詞が全て歌であるのは面白い試みですが、彼女の人となりや価値観に共感できず、気分が盛り上がりません。狂言回しの男性の存在が絶妙で最後まで鑑賞できました。彼女は民衆に慕われましたが、国を治める者の役目は、貧しい者に単に施しを与えるのではなく、働いて対価を得て自活し、胸張って生きていく環境を整える事だと思います。夭折がアルゼンチンにどのような影響を及ぼしたのでしょうか。興味深いです。 |
47.歌というのはあくまでも映画内における表現方法の一つにすぎないわけで、前後の流れや調和を無視してひたすら歌、歌、歌ばっかりで埋め尽くされると、そのうち感覚が麻痺してきてだんだん何も感じなくなってしまうのです。落ち着きのないカメラも含めて、映画というよりも超長編のPVを見ているような感じ。ただし、この種のちょっと変な役では異様に楽しそうに生き生きしているバンデラスはやはり偉い。マドンナの存在はどこかに飛んでしまいました。彼に4点。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-05-14 02:11:08) |
《改行表示》46.マドンナのはまり役ではないでしょうか。 私はミュージカル映画が好きなので全編歌ばかりでも苦になりませんが、 やや中ダルミがあるので、もうちょっとスッキリまとめてほしかったかも。 元々ミュージカル作品として人気があるだけに、音楽だけでも楽しめます。 マドンナの『You must love me』は切なくて好きですね~。 互いに利用し合うだけの仮面夫婦だったはずなのに、実は愛情もあったんですねー。 バンデラスの役は「ゲバラ的な目線の進行役」って感じで、ゲバラは関係ないです。 この作品では、ある意味主役で、彼の歌の上手さにビックリです! エビータとチェの不思議な関係も上手に描かれていると思います。 エビータやゲバラについて予備知識があれば、より楽しめると思います。 。。。というか、全く知らないと面白くないかも。 【びくーにゃ】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-04-21 16:23:33) |