197.《ネタバレ》 原作を読んでいるので自動的に脳内補完して見てしまった。なので純粋な映画評ではないとの批判があれば甘んじて受け入れます。急がず、ズルせず、とても誠実に作られたこの映画からは足下から沸き上がるような力強さを感じた。前半が長いとの批判が多いようだが、背景をある程度描かなければこの映画は「競走馬でいかに成功したか」と言うスポ根映画の印象が強くなってしまうのではないだろうか?そう言う描き方もアリだと思うが、私はこの物語を異なる人生が交わる事によって生まれた奇跡、諦めなければ人生にはセカンドチャンスの可能性があるという人生賛歌として受け止めているので前半部分は不可欠だったと思う。確かに限界までエピソードを削ぎ落としているので説明不足の感は否めない。しかしジェフ・ブリッジス、クリス・クーパー、トビー・マグワイアの演技からは登場人物達の人生を想像させるような説得力があり、説明不足のかなりの部分を補っているように思う。ウイリアム・メイシーのキャラも良いスパイスになっている。因みにシービスケットはハワードの牧場でのんびりと余生を過ごし静かに死んだ。ハワードは牧場にシービスケットを埋めたが、(あれ程シービスケットをアピールするこに必死だった彼なのに)家族以外の誰にもその場所を教えなかった。エンドクレジットを見ながら私の頭の中にはそんな原作のラストシーンが浮かび上がっていた。これってやっぱり反則かな・・。 【黒猫クロマティ】さん 9点(2004-02-09 13:50:49) (良:5票) |
196.うちの父親は無類の競馬好きです。私が中学生のとき、家にいながらにして馬券が買えるとかいうシステムに当選し、それだけのためにデスクトップのパソコンを買ってきて家族の度肝を抜きました。それ以来、休みの日には日がな一日テレビの前に座って競馬の中継に見入る父…ひそかに、呆れてました。でも、この映画のラストシーンで、シービスケットの疾走を見ながら、心の中で父に謝りました…。馬が、ロマンを乗せて走るっていうのは、本当なんですね。騎手の人生、馬主の人生、調教師の人生、馬自身の人生(?)、そして観客の人生を乗せて、馬は駆ける…これをロマンと言わず、なんと言うでしょう。驚嘆しました。馬の持つパワーに。そこにかける人々の熱意に。お父さん、これからも競馬楽しんでください。でも、身を持ち崩さないでね…。 【こんぶ】さん 8点(2004-03-03 15:14:41) (良:3票)(笑:1票) |
195.私は感動体質というか比較的映画を観て泣きやすい方だが、この作品には非常に安心して泣くことが出来た。実話であると言われれば、どんなに出来すぎた話であっても受け入れざるを得ないだろう。後で調べたら感動させるためにかなり脚色された部分はあったようだが、2時間21分にまとめるためには細かい部分を相当そぎ落とす必要もあったわけで、ある程度は仕方がないのかな、と思う。登場人物の背景を比較的丁寧に描く前半から、シービスケットが活躍を始める中盤以降とのつながりがやや薄いような気もするし、投げっぱなしの伏線もある。そもそも前半の謳い文句であったはずの、シービスケットが当時の人々にいかに夢と希望を与えたか、という話は途中から関係者3人の夢や希望にすり替えられてしまい、人々はただ競馬場に群がって騒いでいるにすぎない。だからどうした、と普段の私なら当然ツッコむところなのだが、すっかり巻き込まれてしまって観ている最中はさほど気にならなかったので忘れたふりをする。トム・スミスの前半生とか、ハワーズの別れた奥さんとか、レッドの生き別れたままの家族とか、盛り込もうとすればお涙頂戴に幾らでも持って行けたネタが潔く切り捨てられ、シービスケットの活躍のみに特化させた後半は、正しいエピソードの整理の仕方を知らない最近の無駄な長尺映画に比べれば圧倒的に素晴らしいと言える。実際のレッドは重傷を負って入院中に看護婦と恋に落ち、復帰戦直前に結婚したそうだが、ハリウッド感動系に最もふさわしいこういうエピソードが切り取られたことにこそ、この映画の作者達の映画作りに対する良識が伺われるような気さえする。あざとく持って行こうと思えばいくらでも持って行けたところを、涙を呑んでここまで絞り込んだ心意気が伝わって来るといった感じか。ウィリアム・H・メイシーも名バイプレイヤーの面目躍如といったところ。やはり特筆すべきはトビー・マグワイヤのなり切りぶり。自暴自棄の暴れん坊と言うにはちょっと線が細い気もするが、タフなばかりではなく心に傷を負ったナイーブな一面は彼でなければ出せない味になっている。体長150センチ、誰もが見捨てた足の曲がった馬が、どんな馬より凄い走りを見せる、そのレースシーンには競馬とはほとんど縁のない私でさえも叫び声を上げて応援したくなった。アメリカの劇場では、さぞ大変な騒ぎになったことだろう。 【anemone】さん 9点(2004-01-27 00:47:07) (良:3票) |
194.《ネタバレ》 アメリカンドリームという言葉をこの映画からも感じることが出来る。けして、恵まれた形で産まれてきたわけではない1頭の馬、小さな馬がその小さな身体を物ともせずに頑張って走る姿に、小さなものでも大きなものに勝てるんだということを教えてくれているような気がする。何度も挫折を味わいながらも復活を成し遂げるというのは正にアメリカンドリーム的な映画であり、それはシービスケット同様に騎手のレッドも同じである。骨折からの見事なまでの復活!馬を管理する者、乗る者、その他馬に関わってる人達の全てのドラマとしての夢と希望に満ち溢れた映画として大いに評価したい。単なる競馬の映画ではない。色んなものがこの映画を通して観る者に訴えている素晴らしい映画です。競馬ファンは勿論、そうでない人にも是非、見て欲しい映画です。 【青観】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-02-11 17:40:05) (良:2票) |
193.《ネタバレ》 まず、直感で8点。ストーリーの構成がマイナス1点。3人をすべて最初から説明する必要があるのだろうか?自動車で大成功を収めた大金持ちのハワーズがなぜ落ちぶれてさびしい暮らしを送っているのか?トムはなぜ殺されるはずの馬を助けようとしたのか?ジョニーはどうして片目が見えないのか?3人のうち1人だけでも後半まで引っ張ってもいいのではないだろうか。すべてを実直に均一で紹介をしたため、シービスケットと出会うまでに30分以上もかかってしまい、そこまでのモチベーションがなかなか持ちにくい印象を受けた。しかし、それぞれが名優。一度説明してしまえば後は何も描かずとも彼らが見事に行間を埋めてくれる、監督はそこに賭けていたのだろう。邦画の場合もこのケースが多いが、この映画のいいところは、そのマイナスを補っても余りある名シーン・名セリフが中盤から登場する。地味ながら一般市民の代表的な存在のDJはもちろんだが、ライバル騎手ウルフが特に素晴らしい。役を演じたゲイリー・スティーヴンスは殿堂入りも果たした本物中の本物のジョッキーであると後に知るのであるが、ヘンリー・フォンダの雰囲気漂う誠実さはとても素人とは思えない。間違いなくこの作品をさらに高めているのだ。ラストのレースシーンのスタート前や騎乗中の行動や言葉は何度見てもこみ上げるものがある。その他、ジョニーの欠陥を知って憤怒する調教師が、逆にハワーズの一言に納得するあたりは、絶妙なバランスの人間関係である。そして何よりレースシーンがすごい。ベンハーのレースシーンを髣髴とさせるカメラアングルは必見!対抗馬と並び、目が合った瞬間のシービスケットのダッシュは思わず「うおおー!」と唸るほどの興奮だ。そしてラストのジェフ・ブリッジスが勝利に狂喜乱舞するのではなく虚脱したようにへたり込む仕草が素晴らしい。心の底からレッドとシービスケットを心配し、そして見事再生する命の輝きを目の当たりにした人間の真の反応だ。プラス2点!1年に1回は見たくなる作品に久々に出会った。 【やしき】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-05-08 19:41:42) (良:2票) |
192.《ネタバレ》 いい人がいて一生懸命にいい話をするのだけど、どうも平凡でつまらなくて困る・・・というようなお話。出会う→一時活躍→けがによる挫折→復活、という定番の方程式ををひねりなしにそのまま適用した感じ。もう少し細かいところが描かれていたら苦労や痛みが伝わったと思う。人間に人間味がなく、馬に馬味がない。こんなのを見ていると「馬刺しとサラブレッド」なんて映画を作って欲しくなる。 【チューン】さん 5点(2005-03-03 02:01:56) (良:1票)(笑:1票) |
《改行表示》191.《ネタバレ》 一度故障した馬が復活してレースを勝つと映画でなくても感動します。それはその馬にかける人間の期待や希望を背負って競走馬は走っているからです。競馬は単なるギャンブルでは無くある意味ドラマだと思います。この映画でも3人の期待を背負って走るシービスケットの姿が印象的です。挫折したものが復活する。小さい馬が大きな馬を破るという内容があり、これが実話だからたまりません。ただ残念なのは3人が出会うまでの展開がゴチャゴチャしすぎて分かりにくかったです。 相変わらずクリス・クーパーが男臭い役をやると雰囲気がいいです。 【みんてん】さん 9点(2004-06-06 15:11:48) (良:2票) |
190.《ネタバレ》 男の心意気に胸打たれました。ゲイリー・ロスとはかなり相性が良いので期待して観たのですが、期待通りの作品でした。勝負にこだわるのであれば、シービスケットの復帰戦に万全でないレッドを騎乗させるべきではないが、そこにあえて騎乗させようとする関係者の心意気。そして、レースでは馬群からとり残されていくシーンで「やはり実話だし、そう簡単には勝てないようなあ。でもここまで復帰できたし凄いよなあ」って思ってたところで、ウルフがシービスケットの勝負根性を引き出すために、後方に下がるところでその心意気に涙が出ました。これも勝負にこだわるのであれば、ウルフ関係者(馬券を買った人含む)からみればご法度。でもこの「奇跡の演出」は許されるものだったのだと思います。勝つ事だけがすべてじゃない。人の気持ちに応える優しさに心洗われました。でも、関係者皆の夢・心意気に見事に応え、勝ってしまうシービスケット。まさに「出会いが奇跡を生む」最高の物語だと思います。<追記>13年ぶりに再見。移動カメラの疾走シーンの迫力はTVで感じることはできなかった。劇場との差異を痛感した。他方、映像の力で感動させられたのかも?という気も。 【東京50km圏道路地図】さん [映画館(字幕)] 10点(2004-03-01 22:54:24) (良:2票) |
《改行表示》189.素直に良かったとこから語っちゃおう。そう、トビー・マグワイヤ。実は心配してたのが彼はほんとにスクリーンの中では騎手に見えるのか?という心配がありましたのだが、それは全然オーケーで、むしろ、最高でしたね。彼の演じる騎手・レッド・ポラードはまさに素晴らしく、顔の傷やら、その表情、馬を追い切る姿なんてまさに一騎手に成りきれていましたよ。ほんと。(役作りにかなりの減量もしてくれてたそうですが、それにも感謝です。デブいと馬がかわいそうだしね。。)それから、本来なら主役のはずのシービスケット。それなりに貫禄は漂わせていましたね。(本来なら、主役馬という事で、黒鹿毛の馬だとか、芦毛馬、もしくは額に流星が入っていたりして、目立った馬を製作者側としては使いたかったとこでしょが、彼に限ってはそんじょそこら何処にでもいる鹿毛馬であって。けども、そこがまたリアルっぽくて私は好感を持てました。)そして一番大事なレースシーンでのカメラワークなのですが、これも素晴らしかった。トビーが騎乗しているとこでも、引きの画面や近過ぎて誤魔化されている場面もそんなに無く、観てる側の私たちがほんとに騎手(レッド)になった気分で馬を押している、そんな気分になれました。とまぁ、ストーリーについては予めそのサクセス知っていたから、ベタでも全然構わなかったのですが、、ところがですよ、ところがで、、、最後がイカン!ほんとに最後の最後がね。劇中、最後となるレースでだよ、4コーナーをまくって、いざ直線へ 残りあと1ハロンかなってとこでだよ、 さぁ、このままゴール板まで一気に突き抜けて感動して終わろうか!ってとこでだよー、“ああ~~ なんでスロー画面になってしまうのさーーーっ!俺がいっちばん敬遠したいパターンじゃないかよー やめてくれ~~”ってなってしまいましたのさ。もうさ、落胆しましたさ。とほほでしたな。涙だったです。そしてさ、あとさ、もひとつ気になる事があったけど→ レッドが最後のレース前にハワード嫁から聖マリアか何だかのメダルを“お守りに”って意味で手渡されるのだけど、それ持ってレースに挑むんだけど、、ダメだよ、あんなメダル、レースに持ち込んじゃ。きっと現実の世界だと重量オーバーになっちまうよ。あんな重たそうなメダル持ってちゃさ。(汗)ただでさえ、骨折した足の添え木にって変な馬具まで取り付けてたんだからさ、彼は。。 【3737】さん 9点(2004-01-26 03:22:47) (良:2票) |
《改行表示》188.私、実際に趣味で 1/40 とかの小さな所有権ではありますが、競争馬を何頭かもってますので この映画への興味は一般の映画フアンの方とはだいぶ違うということをまずお伝えしておいて....(ちなみに現実世界では愛馬オレンジワールド号が先日の福寿草特別でヘタレだったのでへこみ中) 何よりびっくりしたのがウルフ役のスーパー名騎手ゲイリー・ステイーブンス。めっちゃ普通に役者してるじゃん。うひゃ、あまりに自然でびっくりだ。 映画自体は、前半がかなりタルくてうーん..って感じ。そこを乗り越え3名集まってからはやっと物語が動き出し それなりに面白く観ることができるのですが..なにしろ最初の30分がきつい。映画全体として冗長っぽいところがあるくせに、逆に話を無理やり詰め込んだ感じのところもあって話の見通しが悪く感じます。 そのせいもあってか、主役級以外の人物は誰が誰だか映画を見ていてもよくわからず、画面に誰か出てきても「この人誰だったけ?」と思うような人ばかり。おかげで細かな人間関係などがイマイチわからず終い。まぁわからなくてもいいんでしょうが。 映画全体の評価としてはまぁボチボチってとこでしょうか。とても「全米が感動の涙」なんてほどのものには思えませんでした。 ちなみに...... シービスケットは1938年度の米年度代表馬。生涯成績は89戦33勝。2歳~7歳まで走りました。 この映画中でウォーアドミラルと戦ったピムリコスペシャルはそのシービスケット4歳の時の話。 (ちなみにその時のウルフのセリフ「あばよチャーリー」は米競馬界では知らぬものがないほどの有名なセリフだとか。) 引退後種牡馬になってからは惨憺たる成績で、まったく後継を残せませんでした。 バックパサーの母父として名を残すウォーアドミラルと違って、今の競馬フアンがシービスケットの名前を知らないのも無理はありません。 【あばれて万歳】さん 6点(2004-01-13 23:41:40) (良:2票) |
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《改行表示》187.《ネタバレ》 序盤の人間関係が結構わかりにくい。 騎手、オーナー、調教師。それぞれ違う人生を歩んでいた三人の主人公のストーリーが交差する物語だと知っていれば、もっとわかりやすく見れたかもしれません。 そもそもミステリーではないわけですから、このジャンルは最初からあらすじを知っていても差し支えないですね。すべて観終わった後に、予告を観るのが好きなのですが、予告を見てから本編見ると楽に見れたと思います。 始めのうちは、シーンや人物がとにかくころころ入れ替わるので、全然物語に入り込めません。 三人が出会うのが、映画が始まって40分くらいした頃。その辺りから、どういう状況なのかがわかりはじめて、ようやく落ち着いて見ることができます。 ストーリーの起伏は少ないですね。実話ですから仕方ありません。演出も控えめです。過剰な演出はほとんどありません。その分洗練された映像がカバーしている印象です。よってサクセスストーリーとしては、手堅くまとまっていると思います。 ジェフ・ブリッジス、クリス・クーパーは抜群の安定感。特にクリス・クーパー演じる調教師はしびれるほどにかっこいい。 それに対して、トビー・マグワイア演じるレッドは、成功してからも何かやらかすんじゃないかという、変な意味での存在感が常にあります。若者特有の精神的な未熟さというものがうまく出ていたと思います。願わくば、もう少しレッドの精神的な成長が見られるとより良かったかもしれません。レッドよりむしろオーナーのほうが、心の変化がよく描けていたような気がします。特に『車』⇒『馬』はわかりやすかったですね。 レッドのライバルジョッキー、〝アイスマン・ウルフ〟が、脇役ながら素晴らしい存在感を放っているのも見所かも。 期待していた程ではありませんでしたが、爽やかな充足感が得られる良作の部類に入ると思います。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-10-10 14:49:15) (良:1票) |
《改行表示》186.一頭の馬と三人の男たちと社会の再生。ストーリーも感動的だけれど、俳優が皆好演していて快い。J・ブリッジスがこんなに味わい深く年をとるとはなんだか感激だ。包容力があって、レッドのささくれた心を癒してゆく場面にはこちらの心も温まる。“my son,何を怒っているんだ?”と心の根っこを指摘されたときのT・マグワイアのちょっとうろたえた表情が良かった。C・クーパーの職人気質ほとばしる名演技や、W・H・メイシーの箸休め的な存在も印象的。 演出も巧く、レース序盤はラジオに聞き入る人々の姿を被せる等、時折傷ついた米国の社会情勢をも織り交ぜながらシービスケットの走りと皆の元気をリンクさせてゆく。ビスケットがゴールする際はワタシの右手も高々と突き上がるのだった。 ラストは怪我からの復帰があまりにドラマチックすぎて、ちょっとやり過ぎかなと思ったのだけど実話と聞いてもうびっくり。この世の驚異に思わず1点UP。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-12-20 00:45:07) (良:1票) |
《改行表示》185.《ネタバレ》 色々と惜しい作品という印象。 映像面では、レースのシーンとかアングルといい、スピード感といい、申し分ない。 これくらい撮れるのであれば、シナリオは見直すべきだったと思う。 導入が主要人物を掘り下げるところから始まるのだが、 正直、これが結構時間を割いていてしまって、ストーリー全体のバランスが悪くなっている。必要といえば必要なのかもしれないが、 結構シービスケットが走るシーンが綺麗に撮れていたので、こんなところで時間稼ぎしないで、もっとシービスケットの活躍を単純に描いた方が盛り上がったと、個人的には思う。ヒューマニズムを大目に取り入れたのが、自分にはバランスを悪くしてしまったように思えた。 【バニーボーイ】さん [DVD(吹替)] 6点(2013-05-07 20:55:07) (良:1票) |
《改行表示》184.《ネタバレ》 競馬や馬が好きならば評価も変わるんでしょうね。 それぞれの登場人物の逆境を描き、未来は死んだものに見えましたが、 そこで徐々に未来が明るく見えてくる感じが良いです。 何度も逆境に襲われ、誰もが不可能だと思ったところでまた希望の光を少しずつ見出してゆく。 余談ですが「生きてるものを怪我したってだけで殺すことは無いだろう」そんなこといってますが、 これは映画でも「比較的よく出来た映画を、特定の価値観だけでその価値を殺すことは無いだろう」ってことなんだと思います。 温かみのあるノスタルジーなアメリカの感じがなかなかいいなと思います。 この映画のなんともいえないアメリカンドリームな感じは男心をくすぐります。 しかし追い抜かれても気持ちいという心境に至れるというのはなんか素敵です。 最後のあれは友情ですか。最高ですね。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(吹替)] 8点(2012-02-24 01:22:18) (良:1票) |
183.人間社会での不幸や不遇のため心に傷を負った者たちが、純粋で一途な競走馬に希望を託す物語。こういった競馬ファンも多いんだろうな。実話というのも物語に厚みを加えている。競馬場での映像が美しかったなあ。個人的には競馬にご無沙汰状態です。ある時期、小遣いを増やそうと不純な動機で始めたもんで、馬に関する興味もそんなに無かったのかも。小遣いを減らす一方で、何時の間にかやめていた。続けている人達は偉い。 【パセリセージ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-06-13 18:30:20) (笑:1票) |
182.トビー・マグワイアが主役だと思って見たら違うんですね、オーナー役のジェフ・ブリッジスの演技だけが光って見えました。この人どっかで見たことあると思ったら、「タッカー」の主役やってた人だったんですね。 【kenz】さん 6点(2005-03-23 16:55:29) (良:1票) |
181.レッドにとっては挫折と希望と勇気のストーリーですが、チャールズにとっては父親の物語です。私はチャールズの視点になっていました。切なさと喜びがなんとも言えない感じです。ただ、映像から流れを読み取らそうとしすぎていて、説明が少なく、わかりにくいのと、それに慣れるたかと思うと、ふと転調するリズムに困惑気味でした。今思えば、長いプロローグだったのですが・・・。 |
180.ストーリーがすごく素敵。実話という事で、非常にリアルでわかりやすく、簡単にのめり込む事が出来ました。レッドとシービスケットの絆の深さに感動する気持ちと、動物とあれほどまでに心を通わせる事が出来る事に、羨ましさと驚きを憶えました。さらにストーリーだけでなく、映像も非常に良かったです。ダイナミックな自然の風景や初めて見る馬の美しさや気高さなど、様々なものがとてもが新鮮で綺麗でした。他にも、馬に乗った状態からの視点は、今まで一度も見た事のない映像で、新鮮と言うか驚きでした。まるで、その場にいて、レースに参加しているような臨場感を味わいました。この映画は、そんな様々な素晴らしい要素の詰まった作品であり、スパイダーマンで一躍スターの仲間入りしたトビー・マグワイアの熱演が光る素晴らしい作品です。頑張れ、ハルウララ! 【ボビー】さん 8点(2004-12-29 20:47:00) (良:1票) |
179.シービスケットが出てくるまでの45分間はちょっとわかりづらくいらない場面が多かったと感じた。その後の展開はまったくレールに乗ったようだが、それはそれで良い場面も多くなかなか楽しめた。レッドの両親も含めて、登場人物たちの後日談も知りたくなった。乗馬したくなった。 【俵星現場】さん 7点(2004-12-06 00:07:48) (良:1票) |
《改行表示》178.ほんとだ、前半の3人の物語、特に馬主のジェフ・ブリッジズと調教師のクリスクーパーが何となくダブっていて混乱してしまった^^;馬主の人をメインにして、馬と関わるあとの二人に出会っていく…みたいになってたら分かりやすかったのかも。3人の過去を平等に描こうと、話が詰め込まれすぎた感じ!?でも、そういうところや映画全体の上品な雰囲気とか、監督をはじめ、スタッフや出演者がみんなくそ真面目な人たちっていうのが感じ取れる(この監督の前作「カラーオブハート」でもそう思った)。良さも難点も含めて自分はそういう人たち好きです(^^。始めの頃、小さな競馬場でレース中に騎手同士が馬上でどつき合ってるところが面白かった(気が弱いとやっていけないんだね;)。レッドの友達役の騎手の人、実際にジョッキーだそうですが、やっぱ乗りこなしがスゴイ!トビーも頑張ってるんだけど、実際の人は、風を切る様子がすごく様になってて迫力が違う。馬と一体になってるって感じ!キャラ的にもいい人だった(^^。個人的には、シービスケットっていう馬名の由来を映画の中で教えてほしかったな~。馬名ってみんな個性的で面白いと思う。自分は昔、競馬場に2回ぐらいだけど行ったことがあるんですが、場内は広くて綺麗だし、馬の走る姿を実際に見るのは迫力があるし感動的です。レース後にハズレ馬券が舞い散る様子もまたオツです(笑)それから、競馬に詳しい知り合いの人が言ってたのですが、現在でも、シービスケットみたいにレース中に骨折してしまった馬は、その後すぐに安楽死させられるのがほとんどで、競馬場の中にそのための設備があるそうです。それを知ると、シービスケットの復活は本当に奇跡的なことだったんだと思えます!この映画、馬を愛する競馬ファンの人はもちろん、昔、スーファミの「ダビスタ」(プレステでもある?)等で競走馬を育てる技術や苦労をわりかし知ってる人なんかにとっては、とても感慨深い映画だと思う(^^。 |