33.『羅生門』『生きる』『七人の侍』『蜘蛛巣城』『隠し砦の三悪人』『悪い奴ほどよく眠る』『人斬り』『どですかでん』『日本沈没』『砂の器』などの脚本で知られる巨匠・橋本忍は、本作一本で全てを失った。 【伊達邦彦】さん 0点(2004-02-23 05:58:47) (良:1票)(笑:5票) |
《改行表示》32.邦画の駄作代表“シベリア超特急”や“北京原人”などでも、この映画には、おそらく(というか間違いなく)太刀打ちできません。壮絶です。すさまじすぎます…。3時間という拷問級な時間に加え、永遠と続くマラソンシーンが揃えば、最強の睡魔が召還されること間違いなしです。 さらにこの映画、筋書きという歯止めをぶっ壊し、暴走しまくります…。話についていこうにも、ついていけません。どんな猛者でも“ファントムではなくイーグルだ。イーグルはすでに実戦配備についている。”という発言で、必ず話から振り落とされます。とにかくひどい。あえて例えるなら“腐った牛乳”…それも腐りすぎてヨーグルトにすらできないひどさ…。 |
31.実は登録した時点では未見だったのですが(ゴメンナサイ)、今年のクリスマス・イブの夜、オールナイト上映で観ました。確かこの作品の上映は十時時半位からだったのですが、その時点でかなり眠くなっていて、その状態で無意味にねちっこくてかったるい描写を延々と見せられるのははっきり言って苦痛、いや拷問で、何度も気を失いそうになりました。しかし、主人公が東京で愛犬の仇・日夏と対決(?)するシーンですぱーんと目が覚め、場内もそれまでテンションが低かったのがここで一気にヒートアップ。場内は爆笑・歓声・拍手の渦、果ては走りつかれ、息も絶え絶えのヒロインに「頑張れぇ!」の掛け声まで。しかしそこから再びトーンダウン、やはりだらだらと続く戦国時代のシーンで再び襲い掛かる睡魔。しかしヒロインと日夏がトルコで再会し、白熱のリベンジマッチの幕が切って下ろされる所から再び盛り上がる場内。二人が良く分からない独白をつぶやきながら延々と続く不毛な追いかけっこ、いやクライマックス、そしていよいよ日夏を追い詰めた!背中の包丁を両の手に握り締め、日夏に詰め寄るヒロイン、そしてブスッ!ドーーーーン!・・・・・・「そ、そうか、、あの拷問のような時間は、この瞬間のためのものだったんだ・・・」という、カタルシス、いやエクスタシー!ワタクシはこの時、冗談ではなく「映画的瞬間」を味わったのでありました。・・・まあこの作品の駄目な所を挙げればキリがないのは充分承知しているし、駄作を殊更褒め上げてスノッブを気取るつもりも毛頭ないのだけれど、映画を「客観的に鑑賞」して語るのではなく「個人的な体験」として語る事こそ正しいレビューのあり方だろう(あくまで、自分個人の話ですが)と思うし、あんな場内の観客の一体感を味わったのも初めての体験だったので(もし家で一人で観ていたら、全然印象が違うと思うのだけれど)、この点数です。・・・しかし、今年最後のレビューが、こんなんで良いのだろうか? 【ぐるぐる】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-12-27 16:20:59) (良:2票)(笑:2票) |
30.マラソンコーチをライバルに殺されたマラソンソープ嬢、敵を討とうと出場した東京国際で返り討ちにあい、琵琶湖毎日マラソンで雪辱を果たし、五輪代表に選ばれると言うサクセス物語、次回作では日本のボルダーこと雄琴で一緒にトレーニングしていた米国人ソープ嬢ランナーとの五輪での対決が予定されていた(全てフィクションです)。きっと橋本氏は連日、雄琴のゴールデンゲートをくぐり、スペースシャトル発射して昇天してたんでしょうね。 ちなみに私のプロデビュー戦も雄琴でした。 【亜流派 十五郎】さん 3点(2005-01-23 20:23:43) (笑:4票) |
29.ファントムではなくイーグルだ。イーグルはすでに実戦配備についている!!!・・・わざわざDVDを購入して鑑賞しました。噂通り凄い映画ですねえ。約3時間のシーンのうち、本編は実質的に30分くらいでしょうか?残りの全てが「蛇足」以外の何者でもありません。また、部分部分はしっかり撮られている事がその蛇足ぶりを強調しており、やな感じです。そして極めつけは、衝撃のラスト!はっきり言って、ユージュアルサスペクツやらスティングやらセブンやらシックスセンスやら、これら超有名作の全てのラストが束になってかかってもかないません。鑑賞しながら、茶を吹いてしまったじゃないですか。ああ、宇宙開発万歳!! 【もえたん】さん 0点(2004-02-15 18:54:54) (良:1票)(笑:3票) |
28.・・・。 ・・・・・。惨敗です。まるで26点差でコールド負けがないばかりに試合終了してしまった楽天ホリエモンズ並みにやられました。随所で語られまくっているので詳細は省きますが20年もの間「なかったこと」におそらくされていた本作、これはもう、琵琶湖に沈められた女の恨み節のなせる奇跡以外のなにものでもない。もちろんそんなわけはない。いやむしろ、昨今の危機的な社会の変化があるじゃないですか。最近驚いたのは、「さっさと引越し!引越し!しばくぞー」の布団たたきおばちゃん(プライバシーを尊重して詳細は調べて下さい)などなど、日本は一体どうなっていくんだろうという社会不安。それもこれも・・「宇宙パルサー」の一言で、何となく説明がつきませんこと?公開当時9歳、こんな作品のことを知る由もなかったわけですが、1982年当時の人類には早すぎたわけなのだ。こんな20年も前に既に危険信号は発信されていた。びわ湖上空に浮かべた横笛一本ではパルサーは防ぎ切れないというシグナルなのだ。人類は一刻も早くイーグルを実戦配備に付けて、宇宙パルサーが地上に降り注ぐ前に受信して防ぐbべきでああるるrるるるガガガガガ(受信中) |
27.《ネタバレ》 皆さん、平均点上げてしまってスイマセン。だって面白かったんですもん。”東宝創立50周年記念作品”に、頭のおかしいトルコ嬢の話を上映するなんて、東宝は、なんてイイ度胸をしてるんだろう。こんな凄いセンスの作品は”東宝創立100周年記念作品”にもってくるべきだっただろう。「ファントムではなく、イーグルだ。イーグルはすでに実戦配備についている」トルコ嬢ローザが唐突に発するこのセリフを聞いた時「何だ何だ。実はそっち系の映画なのか?」と思いました。しかし、その後には、わたしの予想を遥かに越える、とんでもない展開が待ち受けていました。特にマラソンによる復讐劇なんか、もうたまりません。クライマックスのレース?シーンの二人の駆け引きなんか「こいつら目的を忘れてる?それともこれがマラソンランナー魂なのか!(そんなもん無いかな?)」状態だし、挙句の果てには「勝った~っ」って、「何にっ!」って、思いっきり画面に突っ込んでしまいましたよ(心の声でね)。いや~面白かった、笑わせてもらった(ある意味コレは苦笑いかもしれない)。それにこの作品、ヘタなホラーより怖い。主人公の道子が怖すぎる。「呪怨」の伽椰子だって、あのヘトヘトで泣きながら走る道子の怖さには敵わないでしょう。あんなのが後ろから走ってきたら、閉まりの無いわたしなんかは間違いなくチビるでしょう。ある意味ジェイソンやフレディと並ぶホラーキャラと言っていいかもしれません(言い過ぎ)。 【カズゥー柔術】さん 6点(2005-01-18 12:11:37) (笑:3票) |
26.《ネタバレ》 (下にでっかいネタバレありますので未見の方は注意して下さい。)これは本物です。マニア必見の映画です。こだわりのキャスト。当時としてはレベルが高かったと思われる映像技術。監督・脚本は、数々の名作を手がけた橋本忍。力のいれっぷりが半端じゃありません。間違いなく誰もが、思いもよらないストーリーに魂を抜き取られることでしょう。この映画と張れるのはマイク水野の「シベ超」だけだと映画マニアの友人が申しておりました。(私はシベ超は観ていないのですが…)ここでシベ超のレビューを見てみると…フムフム、こんな感じですか。私もシベ超観たくなってまいりました。もちろん本作品は、レンタル屋さんに置いてない(私はみたことがない)ので、そう簡単に観ることができるものではありません。勇気を出してDVDを購入されるのが一番てっとりばやいです。もちろん私もDVDを購入しました。まだ観ていない方が多いと思いますのでこの映画のキーワードを…。(苦痛を堪えて観なおしました。ここより修正w)マラソン・ソープ嬢・戦国時代・謎の外人…そして宇宙開発。あと動物もでてきますねえ。これらが全て盛り込まれたストーリーって…ある意味万人が楽しめるようつくられた、サービス精神旺盛な映画なわけですね。ついでにDVDの表紙のビジュアルの「赤い襦袢チラ見えのミニ丈着物を着て、包丁もって走っている主人公」も必見です。 …と、思っていたのですがとうとう「シベ超」観ました。↑の (*´▽`*)ゎぃさんがおっしゃるとおり、こっちの方が絶対に辛い映画と思われます。とてもネタバレですが、ぶっちゃけ宇宙空間で横笛って…。絵的にもおかしいだろ~!本当につらい終盤にきて、思いっきりのけぞりましたwクスッ(←失笑)となるとこがある分、あっちの方がましでしょう。チープな感じな分救われてます。変に画面のクオリティが高いのもアイタタ…に拍車をかけています。正直この映画を観ないで邦画は語れませんね。………底辺の方だけですけど。 【へっぽこ】さん 0点(2003-12-09 15:29:12) (笑:3票) |
25.これを見た試写会は、私にとって忘れられない思い出。キネ旬の試写会に応募したら当たって、うわっラッキー、と期待いっぱいでイイノホールで見た。満員。だって橋本忍が、誰にも遠慮なく自分が最も書きたいものを書いて映画化したわけでしょ、期待するなってほうが無理。だいたい日本映画は冒険をしなさ過ぎると常々思ってて、作者が本当に作りたいものより、平均的な観客が60パーセント楽しめる企画ばかりが通っちゃう。これでは未来はないよ、と考えてたからすごく期待した。しかしすべてが裏目に出たようだ。こういう結果を見ると、臆病な企画しか出来ない企業の気持ちも、理解できなくはないなと思った。最初のうちは満員の観客も?となりつつも、なんとかついていこうと黙って鑑賞していた。なにしろまだマッサラな状態で、ただ橋本氏の名声だけを信じて見ているのである。まったく独自の因果律で登場人物が動く超前衛の作品なのだろうか、と皮肉でなくかなりマジに考えたところもあったんだけど、シロの幻が主人公を励ます目を覆いたくなるような陳腐な場面があったりすると、これはただ単純にひどい映画なのではないかという判断に近づき、また満員の観客も、おそらく同じような経過をたどって同じような結論に至ったらしく、中盤からはあちこちでプッという笑いが起こり、次第に遠慮がなくなり、後半の追っかけから宇宙に飛ぶあたりはもう爆笑の渦。こうなったらもう笑って楽しみましょうや、という気分が客席を一体感で包み込む。どよもす、というのはこういう状態を言うんだろうなあ、などとしみじみ思いつつ、私も涙を流して笑った。あんなに盛り上がった試写会というのは、後にも先にも経験がない。私が座った席の前のほうに関係者席があり、見間違ったのでなければ、藤村志保と江波杏子が招待されていて、藤村さんはじっと端正なお姿のまま鑑賞を続け、江波さんは豪快に笑い転げていた。それ以来ずっと江波杏子のファンである。映画が終わって退場していく人々の顔は、つまらなかったにもかかわらず、みな晴れ晴れと輝いていた。いま見直すと評価はいくぶん変わるかも知れないが、あの日の思い出を大切に取っておきたい。思えばこう時間が前後に跳ぶ話法は『羅生門』や『生きる』や『切腹』と同じで、やはり橋本忍の刻印は押されていたのだ。 【なんのかんの】さん [試写会(邦画)] 4点(2009-08-20 12:12:03) (笑:2票) |
《改行表示》24.北京原人やシベ超と並び称せられますが音楽も撮影も遥かに本格的です。 まず包丁を持って着物をはだけて太ももあらわに追いかけてくる美女という映像イメージが映画的にわくわくさせる。 走れる新人女優をオーディションで選び、さらに数ヶ月の走りの特訓をしたという南條玲子の走りを捉えた 東京、琵琶湖の延々と続くマラソンシーンは、それだけで十分に魅力的で、ここまでやるのは史上初の試み。 でもテレビのマラソン中継を面白いと感じない人にはつまらないかも。 常人に理解できない主人公の行動の飛躍は大昔の女の怨念が宇宙パルサーとなって影響しているためです。 お金も安定した結婚相手も体力も総て手に入れたら、後は宇宙パルサーの示す純粋にやるべきと感じたことをやりとげるしかないのです。そして ついに時代を超えた怨念は解消されたのでした。 宇宙空間に笛をおくことで、怨念パルサーを解消しようとした飛行士は間一髪間に合いませんでした。 いきなり観ると振り落とされるので、ぐぐって色々知識を蓄えてから観るほうが楽しめるかも。 ゼロ点というのもわかりますが、風景がきれいで予想外に面白かったのと、多くの偶然がなければ作れなかったであろうネット時代に蘇ったと奇跡の映画、いう所で満点にしときます。 【マンフロント】さん [DVD(邦画)] 10点(2006-12-24 22:10:37) (良:2票) |
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23.どんな巨匠でも、コケる人はコケるということを教えてくれた、邦画史上に残るマスターピース。怪しい電波を受信してしまうような人向けですが、受信しない人も、がんばって観てくれ。 |
22.《ネタバレ》 「夏○ナナの超高級ソー○嬢」が貸し出し中だったので、失意の内にビデオ屋を出ようとした時、この映画のDVDが目に止まった。4人全員一致の0点!?という殺人的平均点も知っていたので、ある種の期待を持ってレンタルした。一応この映画もソープ嬢が主役らしいし(笑) んで、見てみるとまさに「つまらん!わからん!そして長い!!」というクソ映画の三原則をそのまま映像にしたようなクソ映画。道子の「一日でも、一時間でも早く!」って、そりゃこっちのセリフだよ!1時間、10分でもいいから早く終わらせてくれ!!特にビビッたのが、シロ(犬)の仇を討った直後にロケット発射というめちゃくちゃな場面転換。この難解さにはキューブリックやリンチも適わないんじゃないの??まぁ唯一の収穫は「VOICE OF エディ・マーフィー」の下條アトムが見れたってことだけか。それにしても前日は7時間も寝たと言うのにこの眠気は何なんだろう・・・・。このサイトの橋本忍氏の関連作品の一覧が「幻の湖」以降、関連作品がめっきり減ってるのが笑える。<追記11/17・・以前は0点でしたが、最近「砂の器」の映画版を見直し、改めて橋本さんの偉大さを痛感させられたので、敬意を評し+1とさせていただきます> |
21.「この目で確かめたい」念願叶っての劇場鑑賞。「ムチャクチャにも限度があるで」と叫びたいストーリー並びにヒロインの小学校お遊戯会の如き台詞回し並びに「何時までやっとんじゃいっ(怒)」追いかけごっこシーン。「見届けなくては」の一念で睡魔に打ち勝つ(勝ったはこっちの台詞や)。「何が橋本忍に起こったか?」映画史に名を残す不朽の駄作。 |
20.いや、あの、すみません。私、テレビによく出てた頃の南條玲子さんが大好きだったのです。それでも、こんないわくつきの作品で主演をする南條さんというのは見たいような見たくないようなで、ずっと避けていたのですが、遂に意を決して見ることにしました。●その目的からすると、案外悪くないのですよ。だって、とにかくほとんどのシーンで、延々と南條さんが見られるのですから。しかも、ランニングシーンでは、お顔が美しいだけではなく、足も長くてスタイルも非常に良い、という発見もあったりするのです。加えて、ランニング指導が、あの名ランナー宇佐美彰朗さんです。そうです、走るフォームからしてすでに美しいのです。●その一方で、再三挿入される雄琴近辺の山や湖のショットはちゃんとしてたりとか、時代劇パートになると突然なぜか進行が引き締まったりとか、そんなところもお茶目だったりします。●というわけで、まあとにかく、南條さんの美しさを存分に保存したという歴史的価値に5点。 【Olias】さん [DVD(邦画)] 5点(2018-07-22 01:29:40) (良:1票) |
19.《ネタバレ》 ソープ嬢、ジョギング、白い犬、CIA諜報員、十一面観音像、戦国時代劇、宇宙パルサー・・・何の繋がりのない要素が闇鍋の如く一つになった映画はこの『幻の湖』しかない。前衛芸術映画なのか、はたまたバカ映画なのか振れ幅が凄まじすぎて、引き攣った乾いた笑いがしばし起きる始末。名脚本家が名監督になれるとは限らない最大級のお手本と教訓がここにある。 【Cinecdocke】さん [インターネット(字幕)] 1点(2015-12-31 02:02:07) (良:1票) |
18.あの締め方は、地球を舞台にしたあらゆる映画のラストに適用できると思う。 【肛門亭そよ風】さん [DVD(字幕)] 2点(2013-03-06 10:45:04) (良:1票) |
17.《ネタバレ》 まあ、いきなり酷評もあるまい。これは、みんなが考えるように、実はサスペンスからのSF超大作でもなく、ただ滋賀県と、琵琶湖のPR映画と考えると辻褄があい、すばらしいものがあります。宇宙だとか、スパイ、戦国時代の怨念なんてものは尺が足りなかったから付け足しただけ、偉い人にはわからんのです。滋賀県の90%は琵琶湖という迷信をとき、ちゃんと四季折々にすばらしい景色をバックに走ることができることを健康的な女優を使って説明、また、二人のデッドヒートは、琵琶湖マラソンを暗示しているのですね。お市の方、小谷城の合戦はもちろん歴史の再発見で、これを元に大河ドラマができたと思いたいですね。そう思わないと、琵琶湖がお里なのに、せっかく観た甲斐がないないじゃないですか。 【min】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-02-15 20:55:53) (良:1票) |
16.《ネタバレ》 長尺&奇天烈な場面転換にクラッシックを噛ませることで、得も言われぬカルト臭を放っている作品。しかし決して難解ではありません。それもそのはず。重要な事は全て台詞で説明してくれています。シーンキャプションも必要以上。解らないのは、監督のセンスということ。まるで奇書『ドグラマグラ』のチャカポコチャカポコの如く、延々と続くマラソンマッチに息も絶え絶えになっている観客に突きつけられるのは、大気圏から飛び出し琵琶湖の上に笛を置く驚愕のラスト。何のこっちゃ。そりゃア然として当然です。抽象的なタイトルで芸術作品を装うのではなく、ストーレートに『メンヘラトルコ嬢の仇討マラソン~ヤッパ付きやねん~』で明確にブラックコメディであることを宣言した方が得策であったと思います。BGMはザ・プロディジーのテクノ(Breatheなんかこの映画のためにあるような楽曲!でも残念、こちらが後発でした)でお願いしたいところ。それにしても南條玲子は素晴らしかったです。演技力はさておいても、それを補うお顔が100点満点。正面からのアップで際立つ、大きさの違う左右の瞳。アシンメトリーが放つ居心地の悪さが、彼女の狂気を雄弁に物語っていたと思います。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-01-16 18:27:14) (良:1票) |
《改行表示》15.『シベリア超特急』、『北京原人 Who are you?』に並ぶ日本屈指のカルト映画という評判に偽りはありません。 言葉で説明しようとしても出来ないであろうストーリー展開、あまり意味がない(と思われる)シーンの羅列であり、全く理解できない。橋本忍監督などのスタッフ達は、「宇宙パルサー』とやらの影響をもろに受けてしまったのだろうか・・・ 橋本忍監督が本作以降、映画界から干されてしまったのは仕方のないことだろうね。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 1点(2011-07-11 02:11:32) (笑:1票) |
《改行表示》14.《ネタバレ》 学生の時に観たが、当時も意味(特に隆大介が笛を琵琶湖の真上に置く意味なんか)が解らず、自分にはこういうモノの解釈力がないんだと、自分の能力を嘆いた記憶がある。 最近、長谷川初範氏のラジオでのお話によって、「これが撮影してみたら4時間以上の大長編になっちゃって、切りに切った結果こうなった」と知った。道理で意味分かんないはずだ。というか、そのくらい計算できなかったんだろうか? この物語は、琵琶湖にまつわる戦国の世と現代の女の怨念を描いていると思われる。しかし道子は、「幻の人を幻の犬と共に追いかけていた」のかも知れず、「私に本当にあったのは琵琶湖という湖だけ」と言いながら、なぜ「幻の湖」なんでしょ? 道子が、運命を受け入れたお市の方と違い、自分の思いを貫いて死んだみつの生まれ変わりなら、なぜ現代の笛男と一緒にならなかったのか?犬の敵を討つ方が、彼女の生き方だというのだろうか? やっぱり、自分にはこの映画を理解するのは、難しい。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 3点(2011-06-14 16:41:44) (良:1票) |