《改行表示》19.大河ドラマなどを見て、当時の史実とか人間関係とかがある程度わかっている人向け。まあ輸出されることはないと思いますが、仮にこのあたりを知らない外国人が見たら、何のことやらさっぱりわからないでしょう。それぐらい、主人公2人以外のキャラについてはバッサリ切り捨てた感じ。 それはそれとして、いかにも無理やり派手な衣装を着させられている感じの北林谷栄(大政所)が印象的。それと、さすがに終盤の主人公2人のやりとりには静かな迫力があります。ここはよかった。しかし、ここにたどり着くまでが長い長い。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2023-08-28 01:20:14) |
《改行表示》18.全体的に重厚感があり、豪華な美術や装飾が見どころ。 物語が淡白で深みが無く、少々退屈ではある。 三國連太郎、山崎努の対決は見応えがある。 【とれびやん】さん [インターネット(邦画)] 6点(2022-09-03 19:30:09) |
《改行表示》17.《ネタバレ》 細部までこだわった、某局の大河ドラマといったとこか・・ 話のクライマックスが見えづらく、ただ歴史通には面白い会話が続く。 山上宗二の打ち首がひとつのポイントである。 まぁ秀吉は利休にコンプレックスを抱いていて、かつ生き死にの局面を迎える侍たちには 利休のしたり顔が面白くなかったのも、分からないでもない。 利休の伝記といった感じの映画である。 利休がなぜ秀吉に許しをこわなかったか?そこに肉薄しているのは 熊井啓監督の映画「本覺坊遺文 千利休」である。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2019-10-26 18:48:12) |
16.《ネタバレ》 原作通りだから仕方ないのだろうが、両者の確執の原因が朝鮮出兵の是非(史実ではないらしい)に絞り込まれているので、ミステリーもなく、歴史ドラマというか物語としてはあまり面白味はない。役者陣の演技は素晴らしいとは思うが、全体的に静かな雰囲気で説明不足だし、盛り上がりにも欠けるので少々退屈する。自分も歴史に詳しくはないのだが、前提知識がある程度ないと殆ど理解不可能に思える。先日、山崎の茶室や大徳寺や一条戻橋にも行ったのでそれなりの臨場感で見る事はできたが、切腹場所は聚楽第だったらしいので、この竹林切腹のラストも演出というか捏造なんだよね。秀吉・利休と言えば、北野天満宮大茶会だがそのシーンもないし、もうちょっと利休の生涯を追いかける形での多面的な利休像のようなモノを期待していたので残念。ただし、最近のチャライ大河ドラマと比べると重厚感があって、全然よいのだが。 |
15.《ネタバレ》 素晴らしい。全ての意匠に破綻がなくシーンシーン毎への心配りには感動しかない。音楽や演技は最低限で必然性しかない。特に秀吉の目尻に金を塗って狂いゆく天下人として見せ、幼児の秀頼の前では老を覆い隠すように白塗にした意匠は素晴らしい。黒澤明の『乱』が民衆の持つ「動」を用いたのに対して、本作は勅使河原宏のハイカルチャーを用いた「静」なる答えか。 偉大なる作品。 【reitengo】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-02-06 22:40:49) |
14.この映画の利休と秀吉もそうですが、本能寺の信長・光秀や関ヶ原の家康・光成等、結果は明白な日本史の重大事件の中でも当事者たちの本音は思いめぐらすしかないのでしょうね。利休と秀吉の描き方もデフォルメされているかもしれませんがあり得ることなのかなと思わせる映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-08-04 21:02:02) |
13.《ネタバレ》 なんといっても、ワダエミが手がける衣装でしょう。人の内面とかキャラクターを、衣装によって表現する。本作もそのスタイルが貫徹されていて、美しい和服の数々を堪能することが出来ます。同時にまた、全体的なセットも良かったです。ただ、ワダさんの衣装というのは綺麗そのもので生活感がなく、外道キャラの豊臣秀吉も漫画的に感じるところもあり、全体としてリアリティの重みに乏しいなとも思う。勿論、その外道キャラの秀吉と感情を押し殺す利休の対比が面白ので、それ自体は悪くはないんだけれども。映像的には、定位置からの長回しショットなど、どことなく黒沢映画を意識しているようにも感じられ、三国連太郎と熱演にも特段の不満はありません。ただ利休のキャラクターが、ずっと我慢し続けて最後の最後に自我を貫いた一人の男というだけで、その生き方や考え方と、茶道の精神とがもっとリンクして伝わってくるような構成であれば良かったのになという気がします。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-10-09 19:10:57) |
12.《ネタバレ》 残念ながらわたしには合いませんでした。黒澤明ばりの重厚な作品を期待していたのですが、ドラマチックといおうか音楽・音声を使ってオペラチックにストーリーを展開していく黒澤明監督とは対照的に全編を通じてバックグラウンド音楽はほとんどなく、音楽らしい音楽で耳に残っているのはエンドロールのバロック風シンセサイザーのものだけでした。一番気になったのは主人公利休のとぼけた無表情と前半の秀吉の品の無さでした。もともと茶の湯を題材とするのに大げさな音楽が合わないのはわかっていますし「よく噛みもしないうちにスルメをゴムと言うな!」というお叱りを受けるかもしれないことは重々承知しております。だったらそもそも茶の湯の心といもの自体が映画という舶来の(でなければ近代の)メディアには合わないということなのではないでしょうか?十分に咀嚼してこの作品は絶品のスルメだとわかった方のコメントを期待しています。 【かわまり】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-04-27 05:15:24) |
《改行表示》11.2011.9/13鑑賞。久し振りに私好みの作品。歴史的有名人利休も私は余り知らない。色々な逸話も組み込まれた作品らしく楽しめた。 なんとなく黒澤作品の構図、衣装、メーキャップが似ている感じがするが利休、秀吉の性格を旨く表現。また単純素朴と豪華絢爛の対比も衣装、小道具、背景などと共によく演出されている。切腹に到る経緯が豊臣滅亡の経緯と良く似ており面白い。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-09-23 12:11:10) |
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10.《ネタバレ》 意外に、美術とか衣装関係は妙に安っぽい感じがするし、俳優陣の演技も、台詞をそのまま読んでいる部分が多く、本領発揮には全然至っていない。また、茶人を主人公としながら、茶道がもたらす効果や機能を撮り切れておらず、普通の時代劇みたいに撮ってしまったのが敗因でしょう。なので、何で利休が政治面でも重宝されたのかというところについての説得力が出ません。最後、秀吉がちょっとカッとなったくらいでさしたる理由もなくあっという間に死罪まで行ってしまう容赦なさが、何とか作品を引き締めています。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-09-19 01:54:22) |
9.調度品、セットがすばらしかった。利休も秀吉も名演技でした。 【ホットチョコレート】さん [地上波(邦画)] 7点(2011-09-15 20:46:49) |
8.三國連太郎、山崎努をはじめ、脇も媚びたようなところが無く、実力派キャストで丁寧に作られた映画という印象。しかし地味というか、盛り上がりを欠いた面もあると思う。三船版「千利休 本覺坊遺文」も併せて放送してくれると嬉しかったのだが…。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-09-12 22:00:19) |
7.日本的って言葉がよく表現されているし、役者に関しても文句なしの二人、三國連太郎の利休と山崎努の秀吉、この二人の親しみから憎しみへと変わって行く様がきちんと描かれている。そういう意味では非常に良く出来てはいるものの、この二人を取り巻く他の者との駆け引き、ドラマ的、いや、映画的と言った方が良いかもしれない興奮という意味で観ると物足りなさが残る。全体的にまとまっていて、よく出来ているが、何かあと一押し、二押し的な要素に欠ける為につまないとは思わなかったが、特別凄いとも思えず、それなりに楽しめはしたものの物足りない。この同じ監督の映画なら私は「砂の女」の方が好きなのと、凄み、強烈さにおいても上であると思う。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2009-05-17 16:14:55) |
《改行表示》6.《ネタバレ》 尺が長すぎることと、ラストで利休が自刃するまでの演出が大げさ過ぎること、この2つがひっかかって、どうも満足がいかなかった。 ただし、終盤での三國連太郎と山崎努とのガチンコシーンはしびれるほどの緊迫感があった。 ワダエミの衣装は相変わらず、わざとらしい。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2009-01-21 23:42:09) |
5.《ネタバレ》 勅使河原宏監督の「利休」です。さすがに活花が違います。ワダエミさんによる衣装は日本の美しさを凝集したような素晴らしさと斬新さで、ハリウッドが認める世界の衣装芸術家だと思いました。山崎努の下卑た秀吉は「さすが!役者」と思わせる芸達者ぶりでした。三国連太郎の利休は、小生の利休像にかなり近いものと感じていました。この二人の白熱した演技は当然のことながら、家康(中村吉右衛門)と利休との二人のみの茶会での緊迫感は稀にみる名優同士の対決とも感じられました。ただ、分けの判らない雑魚どものちゃらちゃらしたシーンが幾つか挿入されていたために、緊張感が一気にダラケタものに成り下がり、マイナス点となりました。 【亜酒藍】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-09-28 17:29:53) |
《改行表示》4.《ネタバレ》 1にリアル。2に美しい。勅使河原って、何かの家元?「美」である。 秀吉が顔を赤く塗って、金粉まではたいていたのは本当の話らしい。ものすごい顔だ。 救いのない話であるなあ。しかし、「偏屈」を「美」として撮ろうという発想はよい。 日本人が、宗教以外の信念で殉死するのは利休が最初かなあ。「わび」は宗教とはいえないように思う。死んでも曲げない。普通に考えたら「偏屈」。芸術家なら「自己の信念に殉じた」。 山口小夜子が怖すぎる。 【パブロン中毒】さん [ビデオ(吹替)] 9点(2005-11-09 22:09:32) |
3.三船利休と続けて鑑賞。華やかさではこっち、厳かではあっちって感じかな。個人的好みではこっちのが好きだけど、まあ同じ点数で。「美は、ゆるがない」とか書かれてるとなんかかっこいいなぁと思う。山崎努の秀吉がとてもおもしろくていい。 【バカ王子】さん 6点(2004-06-18 23:42:36) |
2.地味な作品ではあるが、見所はあると思う。とりあえず役者は粒揃い。この面子で大河ドラマにしてもらいたいくらいで、三國連太郎と山崎努のやり取りは迫力がある。映像も美しい。まあ、残念ながら物語としては盛り上がりに欠けるので、歴史物が好きなら損は無いという程度でお薦めします。 【もとや】さん 6点(2004-03-10 13:24:40) |
1.草月流の家元で陶芸家でもある勅使河原監督の自らの美を追求したのであろう映像。侘び寂びの利休の究極的なシンプルな世界と「豪姫」にも出て来る古田織部の斬新で型にはまらない世界と対比するといいかも。あと同時期公開された「本覚坊遺文 千利休」との対比をすると利休の実像が見えてくるかも。 【亜流派 十五郎】さん 6点(2004-01-15 21:55:36) |