5.《ネタバレ》 基本的にオムニバス映画が好きなので、十分楽しめた。
どれもそれなりに面白かったが、個人的に一番楽しめたのは「乗越駅の刑罰」。
萩原流行が演じた駅員の、理屈と暴力の波状攻撃に、観ている私も圧倒された。
異常なほどの頭の回転の速さで、金持ち客を徐々に追い込んでいく様がとっても面白い。
黒木瞳の「火焔つづじ」もなかなか魅力的だった。
あんな色っぽい女性と偶然鉢合わせ、しかも旅館に泊まることになったら・・・と考えると、ワクワクもするが、結局、下心がバレて妙な罪悪感に囚われる。
なんだか、見に覚えがある(かも)しれない話のような気がして、どうも居心地が悪かった(苦笑)。
エレベーターが故障してとまり、密室の中で繰り広げられるサスペンスという、使い古された設定ながら、真田広之の「箱の中」も楽しかったなぁ。
狭いエレベーターの中で、少し頭がいってる感じの、あんな女性と二人きりになったら、間違いなく発狂しそう。
だけど、カバンの中身が子供のバラバラ死体というのは、やりすぎかな。