115.すごく乱暴で大雑把な言い方をすれば、作家(映画監督に限らず、だけど)は1.受け手に対するサービス精神が作品に現れる、「大衆性」を持ったタイプと、2.自らの「表現衝動」をまんま作品にブチ込んでしまう、「カルト性」を持ったタイプの二種類に大別出来ると思う(これは別にどっちが良いとか悪いとかではないです、念のため)。例えば(少なくとも80年代までの)宮崎駿なんかは前者で、大友克洋は明らかに後者だ。で、今回の作品でも大友克洋がもっとも表現したかったのは噴き出す蒸気や各種のメカ・兵器、そして父親と一体化し英国の街を蹂躙するスチーム城(だけ)で、実は「少年が主人公の冒険活劇」とか「科学は果たして人に幸福をもたらすのか?」といったテーマはどーでもいい、というのは言い過ぎかもしれないが、あくまで「あと付け」だったのではないかと思う。実際大友監督はインタビューで、「少年が主人公の冒険活劇」をテーマにした理由について「新作ではコンピューターを導入したりすることで予算がかかるので、(資金を回収するため)マニアックなものではなく、低年齢層にもウケるような間口の広い作品にしたかった」という趣旨のことを語っている。しかし、例えば「イノセンス」は決して間口の広い作品ではないにもかかわらずヒットしたし、少し前の作品だが「エヴァンゲリオン」も(興行成績的には)大成功だった筈だ。そう考えると妙に「ウケ」を狙った「ラピュタ」の二番煎じのような作品よりも、「ウルァ!こっれっがっ大友克洋ワールドじゃあああ!」ってな感じの作品のほうが良かったし、ちゃんとヒットもしたのではないかなーと思う。多分今って「アキラ」の頃より「世界のオタク化」が進んでるしね、良くも悪くも。 【ぐるぐる】さん 5点(2004-07-27 15:51:14) (良:5票) |
《改行表示》114.[1]思うに、ジェ-ムズ・キャメロン監督の『タイタニック』でぼくが最も印象的だったのは、主演の2人が手を広げる例の「名場面」でも、沈没の大スペクタクルシーンでもない。それは、タイタニック号の機関室で巨大な歯車とピストンが蒸汽によって動く、ほんの短いシーンなのだった。あの、すべてに壮大だがどこか空虚(だと、ぼくには思えた…ファンの方々すみません)な映画の中で、ほとんど唯一と言って良い「リアル」な映像の手ざわり。…今回、大友克洋の最新作を見ながら、何よりも連想したのが、そんなキャメロンがかろうじてなし得た巨大メカの質感であり、その質感から実感させる「リアルさ」だ。何も、精巧に創り上げたからリアルさが産まれるのではない。それが「映像(=イメージ)」として強度がある・見る者の感性を揺るがす・“生きている”からこその「リアル」だ。そして、それこそが映画の《本質》だと信じる者にとって、コノ『スチームボーイ』は、まぎれもなく「映画」」そのものとして、例えば『タイタニック』を遥かに凌駕していると、ぼくは思っている。 [2]確かにこの作品の、物語や、その語り口の“欠点”をあげつらい、批判するのは易しいかもしれない。そもそも、何故『AKIRA』を撮った大友がこんな映画を撮らねばならないんだ、と。 それについては、ぼくなりに、“これは手塚治虫『アストロ・ボーイ』への「返歌」であり、大友なりのオマージュなのだ”と思いたい。手塚的ヒューマニズムと世界観への、批判的継承を果たそうとしたものとして見た時、あの父子3代の葛藤の物語ひとつとっても、『スチームボーイ』は、感動的な、あまりに感動的な映画として屹立する。 [3]ぼくの「満点」評価は、あくまで以上の「極私的大友克洋観」の所以であることを(というか、ぼくの場合そんなのばっかですが…)ご承知おきください。 【やましんの巻】さん 10点(2004-07-21 13:11:20) (良:3票) |
《改行表示》113.観終った感想は『どうしてこんなにも観ててハラハラドキドキしなかったのかなぁ?』です。圧巻の緻密な映像と壮絶アクションのてんこ盛りなのは間違いないのですけど。 冒険活劇は感情移入をした登場人物と一緒にそれこそハラハラドキドキしながら物語を同時進行で体験するのが醍醐味だと思うのですが、この映画の主人公レイに大した個性もなく魅力も感じず感情移入は不可能でした。クライマックスでレイの言う事は確かに真っ当かも知れませんがストレート過ぎて 上っ面な印象にしか聞こえず心に残りません。一応、ヒロインらしいスカーレットがある程度のキャラを立たせていましたが結局、叫んでるだけで何の為にいたのか存在意義が良く示されていません。レイと心を通わせるシーンがしっかり書かれていればまだマシだった筈。レイの親父は終始、スチーム城に取り憑かれた人にしか見えませんでした。これももう少し親子の関係の深さを見せてくれれば・・爺さんのキャラがこの物語で一番、しっかり立っているように見えて良かったです。そして声優。大友監督はアニメ的なキャンキャンしたものよりリアルを求めたようなコメントをしていますが鈴木杏と小西真奈美の演技力は別として声質はリアルに聞こえませんし既成のアニメ声優の声質とさほど変わりありません。アニメ的声を求めてないといいながらも脇のキャラにはしっかりアニメで活躍している声優を起用したりしてなんだか矛盾しています。主要キャラが津嘉山氏は除いて殆ど声優の仕事はしてないからか他のプロの声優さんとの声の演技の違和感もあって時には不快でした。沢村一樹のディビットの演技が特に下手でした。本当に監督はあの下手な演技でいいと思ったのでしょうか。児玉清はボソボソと棒読みゼリフで聞き取り辛く(そういう風な演技を要求されたかも知れませんが)主役の鈴木杏は思ったより良かったですが声の演技の不安定さが目立ってあと一歩でした。それとやはりあの男の子キャラにあの声は合いません。 そして一番、良かったのはスカーレットの小西真奈美でした。プロの声優と言われても素直に信じてしまうくらいの好演でした。これほどの労力と技術を費やした痛快冒険アクションにも関わらずあまり印象が残らない映画に感じて個人的にとっても残念です。脚本とかもっと上手く練られたと思うのですが・・9年もかかってそこは麻痺してしまったのでしょうか?大友監督。 【まりん】さん 4点(2004-07-18 14:28:43) (良:3票) |
112.そうですか、大友克洋は、漫画家を棄てて、いつの間にか技術だけで勝負するアニメーターになっていたんですね、、、、、。80年代の「童夢」「さよならニッポン」「気分はもう戦争」などを通して大友を知ったものとしては寂しい限りです。あのときの大友には語るべきものがたくさんあったのに、この大友には、もう語るべきものがない、というか、、、、大友から、語るべきものを除いたら、一体何が残るというのでしょう、、、、、。これだったら、Dr.スランプや、ドラえもんを見ていた方が楽しい。、、、、手塚はもちろん、赤塚だって、水木だって、楳図だって、ずっと、自分なりに語るべき世界を持っていましたが、大友は、いつのまにか、語るべき世界を見失ってしまったようです。、、、、、、、、、、、というか、冒頭の部分で「惣領息子」という表現に接して、大友って、封建的な家族関係に対する疑いすら持っていなかったのかと愕然としました。また、全編を通じて、個々の登場人物のモノローグの寄せ集めで、登場人物の間に、コミュニケーションが全く成立していない。これは故意に狙ったというより、大友の中に、物語を構築していく想像力が枯渇してしまったことを物語ってるように思います。、、、、いずれにせよ、悲しいけど、さらば大友克洋!!、、、、これからは技術屋として頑張ってください。 【王の七つの森】さん [DVD(字幕)] 4点(2005-11-02 09:45:59) (良:2票) |
《改行表示》111.《ネタバレ》 「産業革命時代のロンドン」というリアルな世界設定と、「空想冒険活劇」としてのファンタジー要素のバランス配分がどっちつかずで中途半端。 すべてのメカのメイン動力に蒸気機関と言う「縛り」があるので、どうしても良い意味での派手なアクション演出が出来ず、全体的にこじんまりとしてしまっている(それに画面の色合いの地味さが拍車をかけている)。 ハジけ切れていないと言うか、演出にも、メカデザインにも、見ていてワクワクさせられたり、驚かされる事がほとんど無い。 科学の脅威の象徴として出てくる「スチームボール」も、単に「蒸気を高圧縮してあるだけの玉っころ」と言うだけでは、そこまで危険物扱いするほどの説得力に欠けるし(特に現代人の感覚からは)、「飛行石」のような謎や幻想性も無し。 そのくせアクションシーンでは、空を飛び回る主人公には弾丸も巨大アームも何ひとつカスリもしないという、古臭く、リアリティの無いご都合主義の連続であり、すべてが何処かで見た事のある凡庸な演出のオンパレード。 最大の見せ場であるはずのスチーム城が浮上するシーンに至っては、ただその場に浮かんで地上からの集中砲火の的になっているだけで、ラピュタ城のような「禁断の力」を解放する時のような凄みや迫力を何も感じない。 主人公のレイの行動にも、パズーのような明確な目的意識が無く、戦争や科学の何が悪くて何が良いのかを考えることもなく、ただなし崩し的に騒動に巻き込まれているだけ。 ヒロインであるスカーレットの存在理由も薄く、居てもいなくてもストーリー展開にほとんど関係していない、ただの傍観者。高慢ちきな「お嬢様」というキャラも狙いすぎて失敗している。 鈴木杏を始めとする声優陣にも違和感があるし、プロを使わない必然性が分からない。決してヘタではないが、メインキャラを任せられるほど上手くもない(特にじいさんのセリフ棒読みがヒドい)。 映像レベルは高いものの、不遜な事を言わせてもらえば、日本の漫画・アニメ界の頂点のひとりである大友監督が何年もかけて製作する以上、デッサンが優れているだの、描画が細かいだのは越えて当然のハードルのはず。 始めに「メジャー狙い」ありきの作品であり、映画制作において監督自身が「オレは何を描きたいのか」という、表現の衝動を喪失した中途半端な作品としか言い様が無い。 【FSS】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2005-08-02 17:31:20) (良:2票) |
110.この映画のミスは、一般向けに作っているのに肝心の一般人が観ていなかった事である。AKIRAのような映画を期待してる人は真剣に観るだろうから、内容が分かり易く気づいていけない所を気づいてしまったりして、(ピンチを作りすぎとか)結局駄作だ、と思ってしまうのだろう。個人的には、とても駄作とは思えなかったが。普通に結構面白いし楽しめる。テーマは科学のようだが、一般受けに作ったからこそのテーマだろうか。科学ほど人間と深いかかわりのあるテーマはないだろうし、未来の技術者達へのメッセージだろう。アストロボーイがなんだかんだ監督が言っていたようだが、手塚治虫を尊敬してる大友監督ならではだし、こういうのもいいかなと思う。ちなみに、自分の場合声優とかはどうでも良かった。小西真由美がうまいとか言われてるようだが、自分にとっては逆に気持ち悪かった。少なくとも監督は、オタク向けなアニメっぽさを出したくないから俳優を使ってるのだと思うが。 【カジ】さん 8点(2004-10-27 23:45:13) (良:2票) |
《改行表示》109.《ネタバレ》 ネタバレ注意。長い時間と巨費を投じてせっせと技術を開発しスチーム城を造り、切り札のスチームボールを中心核にはめ込み大衆の面前で発表する。 これってこの作品自体が9年間かけてたどって来た道筋そのものなんじゃないか。 ・・そして鑑賞後の印象としては、この作品の行く末までも、技術偏重の象徴であるスチーム城の末路と同じ方向に向かっているような気がしてならなかった。 あのまま天高く飛び立っていれば別の道筋が開けていたかもしれないと考えるのは筋違いだが、宮崎駿とは対極にあって光を放つべき大友克洋が、何を血迷ったか宮崎ワールドにふらふらと歩み寄ってしまったかの内容・・。 一方の城は天高く飛び上がり、もう一方の城は地に落ちて崩壊する。 そこら辺が宮崎「ラピュタ」と大友「スチームボーイ」の作品としての運命の分かれ道を意外と暗示してたりして、などと外野から無責任に思ったりした。 【Beretta】さん 6点(2004-07-26 02:28:32) (良:1票)(笑:1票) |
《改行表示》108.音楽と爆音がうっさい。耳が疲れたよ。 博士の変な髪形に耐えられる猛者は観たら良いと思う。 【paraben】さん 2点(2004-07-24 00:49:33) (笑:2票) |
107.細部までよく描き込んであるな~・・・そんだけ。「AKIRA」読んだときもそんな感想しかなかった気がするな。大友克洋は肌に合わないのかもしれない。 |
《改行表示》106.面白く無かったですね。 映画館で金払って、こんだけ?って感じでした。 映像は綺麗ですが、中身がないですね 【坊主13】さん [映画館(字幕)] 3点(2005-11-04 04:13:50) (笑:1票) |
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《改行表示》105.もうぜったいに「AKIRA」と比較されますよね。そして俺も、比較しながら観ていました。いやぁーひどいです。おもしろくなかったです。 映像はめちゃくちゃにキレイなんですがね。それだけ。誰ひとりとして魅力を感じないキャラクター、なんかいまいちパシっとこない声優、「いまさらなんでこれなん?」っていう感じのテーマ、とまぁなんだか。 これを観るなら「AKIRA」を観たほうがいいですし、他にもいっぱい観るべきアニメはあると思います。そんなにアニメ観てない俺が言うんですから、それくらいの出来なんです。というわけで、ちょっとカラクチですが5点か4点か迷って、4点。 【708】さん [DVD(吹替)] 4点(2005-10-31 04:23:32) (笑:1票) |
《改行表示》104.大友克洋の世界観とあってないなぁっと思っていたが、本編の土手を駆けるシーンなどを見てもそれは強く感じる。そっちは宮崎駿やろ?って思ってしまう。 ただかなり面白くないだろうっと予想していたので、そこまで駄目じゃなかった。科学に対する親子の対立や言い争いも見ていて面白かったし、ラストは大変な事が起きていているんだ感もあって(スケール感)良かった。 お嬢様の声やキャラクターが、なぜか非情にむかむかした。 【六爺】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-10-10 02:38:36) (笑:1票) |
103.まずこの映画でだめな所は「声優」です。プロの声優を使った方が絶対にいいです。主人公とおじいちゃんの声が本当に聞き辛いです。これが残念でなりません。せっかくのお話を完全に駄目にしています。最近はアニメの声にタレントを使うことが多いですが、それはそれとして別バージョンでちゃんとした声優さんのモノも作って欲しいです。ハリウッド俳優はきっちり演技の勉強もしているからいいけど日本の俳優では××ですね。もう一点、せりふがやけに説明口調ですね。たとえばTVでサッカーの試合でゴールが決まったときにアナウンサーが「ゴールゴールゴール」って連呼するとしらけますよね。だって映像を今、観ているんだから。ラジオならそれでもいいですよ。今作はそれと同じことを感じました。今、映像を見ているんだから。説明口調は必要ないです。待ちに待った大友の作品としては平凡でした。もしかしたら彼自身はもう古いタイプの映像作家なのかもしれません。どうしてもジブリやイノセンス、アップルシードあたりと較べると志の低さを感じてしまいます。 【たかちゃん】さん [DVD(字幕)] 3点(2005-09-01 12:49:58) (良:1票) |
《改行表示》102.どうしても宮崎作品と比較してしまうのですが、結論を言うと超えられなかったかと。 別にこれ見なくても「ラピュタ」でいいじゃんって感想です。 声優は、じじい役の中村嘉葎雄が酷すぎる。わざとやってるかと思うほど酷い。父親役の津嘉山正種が声優が本業のプロなのでよけい中村嘉葎雄のダメ振りが際立ってしまった。 【kenz】さん [DVD(字幕)] 4点(2005-09-01 06:56:26) (良:1票) |
101.映像が綺麗だった。細かいところまできっちり描写されており、さすが大友監督といった感じだった。一般向けを狙った作品らしくわかりやすくワクワクする感じで良かったと思う。確かにこれまでの作品と比べると説明不足であったり蛇足的な面があるが、見終わったあと素直にあ~おもしろかったな、と思えるのだから良いと思う。少年主人公ががんばるアニメというのは、夢があり好きである。 【めめこ】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-08-25 01:07:12) (良:1票) |
《改行表示》100.《ネタバレ》 うーん、、、「天空の城ラピュタ」のパクリ?って感じが否めません。 映像はすごいんですが、ストーリーが…微妙でした。 デイビッドがムスカに見えて仕方なかったです…。 【みさえ】さん [DVD(字幕)] 3点(2005-06-10 12:54:11) (良:1票) |
《改行表示》99.途中から宮崎駿作品に見えて仕方がなかった。 『天空の城ラピュタ』の飛行石を巡る野心家達の争奪戦はスチームボールに置き換えられますし、空飛ぶスチーム城はラピュタそのものだし、最後のスチーム城崩壊シーンもラピュタのラストと同じ、主人公が空飛びまくりなのもそう。 ストーリイは誤ったテクノロジーの暴走というか怖さと最後は正義が勝つ!!っていう洒落にならないお粗末さ。何を今さら。そういうのはハリウッド映画に任せとけばいいのである。 メカニズムというか歯車・ピストン・各種制御装置・操縦といったものへの執着を作品にしたという印象。 親子の確執の描写は消化不良だし、スカーレットの存在も謎。だいたいオハラ財団のスカーレットってどういうこと?いつレット・バトラーが出てくるのかと本気で心配してしまいました。 何の意味があったのかいまだ不明。 確かに映像そのものは凄い。でもそれだけです。 ところでスチーム城は飛んで何をしようとしたんでしょうか? あ、それ言っちゃあオシマイか。 【kazu-chin】さん [DVD(字幕)] 4点(2005-06-09 11:21:14) (良:1票) |
【きつま】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-05-03 14:12:49) (笑:1票) |
《改行表示》97.映像は文句の付けようが無いが、私は観終わった後味を重視するのでこの点数、要は頗る後味が悪い。鈴木杏を映画で観るのはこれで3度目なのだが、どれも気が強く、自己中心的な役ばかりではないか。特に冒頭でいきなり、いじめっ子を道具で殴るシーン。現在少年犯罪で問題になっている”手加減を知らない子供”そのものである。そんな餓鬼に共感出来る訳もなく、他にも迷惑親子・わがままお嬢様・戦争を金儲けの道具とする輩と、その中でゴチャゴチャ行われる言い争いを終始見せられて気持ちが良い訳が無い。産業革命の時代のリアリティー重視で、それでいて想像力溢れる機械の数々には十分惹かれたが、流石に人が飛びまくり、城まで飛んでしまっては冷めてしまう。何せ、歯車一つ、パイプ1つ破損すればそれで終わりだと考えるし、主人公は全く落ちる気配が無いのも白ける原因であろう。声優については、個人の感性によるところなので一概に”下手”とは言わないが、私は不幸にも違和感がする役が3人もいて、全くストーリーに集中出来なかった。途中で気になって調べたところ、寺島進・中村嘉葎雄・沢村一樹であった。声質・イントネーションのごく僅かな部分で、明らかに聞き慣れたプロとの違いを感じた。有名役者を客寄せとして使う業界のやり方は不信感しかなく、せめて「新ドラえもん」のように公平にオーディションで決めて欲しいものである。そうでなければ声優になりたいと思う人は減り、質は落ちていくだけであろう。 【まさサイトー】さん [DVD(字幕)] 2点(2005-04-22 03:13:56) (笑:1票) |
96.普通におもしろいと思うのですが、懲り過ぎの感もなくもない?圧巻のアニメーション技術はさすがに世界に誇る日本アニメの面目躍如といったところですが、なにか物足りない感じが・・・。ストーリーや設定を考えると「血沸き肉踊る」ようなスリルあふれる、子供も大人も楽しめるような作品になっているはずなのに何故かそうなっていない。自分でも何故そう思うのかうまく言葉が浮かばないのですが、なんとなく物語りに「熱さ」が足りない様に感じました(スチームは熱いけど(笑))。全体的には非常にクオリティーが高いので、それがかえって勿体無いと思います。あまりヒットもしなかったようで、これはやはり宣伝不足なのは間違いありませんが、もっと観る人の心を突き動かすような「何かが」ないと口コミによるヒットもないと思います。それと、大友キャラのポスターも出来は正直あまりよくなく、私はレンタルDVDにて鑑賞したのですが、正直言って映画館に足を運ぶ気持ちにはならなかったです。好き嫌いは別にして、宮崎駿と比べると大友さんの絵はその点で損をしちゃってますね。私は嫌いではないのですが・・・。 【はむじん】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-04-02 02:01:07) (良:1票) |