60.ウォン・カーウァイ作品の中でも極めて評価の悪い作品になるようだが、これがけっこう好きなのだ。内容は無視。『花様年華』の続編なんてことも無視。まず豪華女優陣を堪能しましょう。健気なフェイ・ウォンの涙。勝気なチャン・ツィイーの涙。孤独なコン・リーの涙に心打たれましょう。一瞬しか出てこないキュートなドン・ジェを見逃さぬように。架空の世界に登場するカリーナ・ラウとマギー・チャンに魅了されましょう。そしてここにもメインで登場するフェイ・ウォンの、唇のラインが美しい横顔にノックアウトされましょう。中国の女優は素晴らしい。鈴木清順がチャン・ツィイーを起用したのは今の日本にピンで主役を張り、画面に映え、存在感があり、さらに色気がある女優がいないからなのかも。そう思ってしまうくらいに中国の女優は素晴らしい。そんな女優たちが総出演ですから。女優と同時に赤や緑に彩られたクリストファー・ドイルの究極の映像を堪能しましょう。過去の彼の作品と比べてもこれが最も美しい映像だと思います。木村拓哉は無視してください。こき下ろすほど悪いとは思わないのですが、そこに映っている人が「木村拓哉」であるということだけで、我々日本人が持ってしまった既成概念をどうしても拭えないから。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-04-04 14:36:20) (良:1票) |
《改行表示》59.《ネタバレ》 「ブエノスアイレス」ではトニーの肩にレスリーが頭をもたせかけていました。そして「花様年華」ではマギーが。この「2046」では、トニーはチャンツィイーの肩にもたれ、空想の中でやはりマギーの肩にもたれ。しかし最後、トニーは一人でタクシーに乗り込み、隣には頭をもたせかけてくる人も、もたれかかるのを許してくれる人もいませんでした。あまりにも悲しくて観ているのが辛かった・・・。わかりづらい内容ではあるし、宣伝方法にもちょっと問題があった(と思っている人はわたしだけじゃないはず)せいで、予告とのあまりのギャップに怒る人がたくさんいるのも無理はないと思います。しかしウォンカーウァイの映画をずっと観てきたわたしにはすごく好きな、それと同時にとても悲しい作品でした。次はどんなの撮るんだろう?できればもう少しだけ幸せなものにしてほしいです・・・。 【かいろ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-17 23:06:41) (良:1票) |
58.《ネタバレ》 2046はSF小説でもあり官能小説でもあります。新聞記者くずれの男が描く夢物語です。だから管理人の娘が、小説の中ではアンドロイドになってしまうわけです。意味なんてありません。 「意味」というのは、自分で考えて作り出すものではないでしょうか? この大衆小説「2046の世界」と、「現実の世界」をかき回せながら混沌とした世界観を作り出していく試みは、私は気にいりました。 最後に娘からの伝言だということで、管理人から、「2046という小説の終わり方が悲しすぎるから直して欲しい」と、トニーは頼まれる。トニーは「わかった」と言って、終わり方を書きかえようとするが、まったくペンが動かない。この「ペンを持った動かない手」が、とても印象に残りました。 この時点で、小説家トニーレオンと2046の中の架空の木村が同一人物として重なり合うわけです。 SF小説2046の結末を変更できない理由については「花様年華」を観なければわかりにくいかもしれません。 単純に想いを寄せていた管理人さんの娘(小説ではアンドロイド)が結婚しっちゃったから、という理由ではないと思います。恋をする人たちの悲哀が静かに伝わってくる大人の映画でした。 失った愛を見つけるために、小説を書き続ける男─。2046にたどり着けば、それは見つかる。いや見つかるはずだという願望が込められています。 2046のラストは、作家のトニーが失った愛を取り戻すまでは、書きかえられることはないでしょう。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-05-03 15:29:33) (良:1票) |
《改行表示》57.何かもう、詐欺にあった気分でした。この映画、ポスターやweb site・CMで“近未来”とガンガン流していました。最初のシーンは『銀河鉄道999』を思わせる雰囲気で、「おっ!」と期待したのですが、結局のところ130分の上映時間の中で“不思議な未来”とやらの話は、(正確なところは分らないですが)わずか20分ぐらいだったように思います。完全に見に行った人が期待を裏切られることになり、宣伝の仕方が大いに間違っていると思いました。チャン・ツィイーのことをCMでは、“恋を惑わすアンドロイド”とかなんとか言っていたのに、アンドロイドチャン・ツィイーが出たのはわずか2秒でした。コラ! 結局このお話は、トニー・レオン演じるチャウが、自分を取り巻く様々な女性に恋をするという話であって、それでいくなら、近未来の話なんかいらなかったし、『2046』なんてタイトルもつけないほうが良かったし、キムタクなんかいらなかったです。や、ホントにキムタクいらなかったです。オープニングのキャスト紹介でトニー・レオンの次に出てきていて、トニー・レオンとガンガン絡んでいっちゃうのかなと思ったら、絡み“0”。「昔の人は秘密を・・・」っていうのもキーになってくるのかなと思ったら音沙汰なし。理解に苦しみます。 全体の流れ・テンポも悪かったです。この監督の『天使の涙』もそうだったのですが、妙にタメが長いです。とにかくもう、この脚本、宣伝の仕方、テンポ、何をとっても不満が残りました。未来の話を一切排除してくれたらそこそこ面白かったのに。。。 【暇人】さん 2点(2004-12-10 16:11:39) (良:1票) |
56.トニーレオンかっこよすぎ。こんなにも女にパンストを贈る様が似合う男は見たことがありません。ストーリーにも他のキャストに関しても触れたいことは山ほどありますが、とりあえずこれは「トニーがパンストを贈ったりフッたりフラれたりする話」でいいんじゃないでしょうか。それだけで成り立つもの。 【凛】さん 7点(2004-11-26 15:18:55) (笑:1票) |
55.《ネタバレ》 トニーってば、ストーリー枠から飛び出して不審な怪しい奴に…いやっ懐かしそうな眼で2047号室から隣を覗き見てた。これって秘密を囁く穴や部屋、小説の近未来世界にしろ、主人公トニー・レオン(ウォン・カーウァイの分身)の思い出の集積場みたいだし、私にはカーウァイの過去作品が蘇ってくる装置となってしまった。というのはレスリー・チャンの存在が大きかった。ミミが涙を流すシーンやレスリー似のチャン・チェンの登場があったり。ミミがきっかけの「2046」号室は「欲望の翼」の記憶が存在したり。それはトニーがヨディとミミのような関係をチャン・ツィイーを相手に演じ、フェイが「花様年華」のスー(「欲望の翼」のスーもマギーが演じてる)を彷彿させたり。トニーがタクシーで憂うシーンは「ブエノスアイレス」とも似ていて、これらのシーンの数々に、うわっオマージュに違いない、「これはレスリーの為の映画」と勝手に解釈しました。コン・リーの黒い衣装や捨てられない過去(黒い手袋)、ミミの黒手袋さえもそこに繋がる、妄想炸裂ですみません(笑)レスリーが亡くなった年、中断していた撮影が突然再開(2003年10月上海にて)したのも不思議な流れを感じます。「永遠に戻ってこない。でもここ(2046)では生きている。ここは「変わらない」から。ルルが希望をもって追い求めている、「2047」に向かうトレインに乗っている。記憶は永遠なんだ。」と暗にいや、大胆にメッセージしている気がしました。それはこの映画のテーマと重なっているんですね。トニー・レオンは相手の女性ごとに変わる心情が繊細で、ホント見事!!実は…確かに前半は冗長に感じました。特にミステリートレインのパート、同じ台詞を2人で繰り返すのは必要ないと思えたし、2人の空気が違いすぎてトニーが心情を投影しているように見えない。この違和感、日本企業社員とフェイの恋が本物っぽくみえないってのも原因としてある。だからもっと短い方が良かった。でも後半は本来のキレが戻りホッとしました。レスリーの影が見え隠れするこの作品は強烈にせつなかった。嬉しかった。でも私は新境地の作品が見たかったなぁ~。レスリーは素晴らしい俳優だったけど…そうじゃないとトニーがもったいないよ。でもこれできちんと終わった感もあるし、監督の数ある過去の傑作を次作は超えると信じています。ああっ思い出ってせつないもんなんだな~。 【ひいらぎ】さん 8点(2004-11-17 00:52:07) (良:1票) |
《改行表示》54.<映画冒頭のキムタク・ナレーションの真意はこういうことなのかな?> 2046を観に行く全ての客の目的はただ一つ、なくした映画の感動を取り戻すため。しかし、2046に行っても何も変わらなかった。それが本当であることは、みんな知っている。2046から帰ってきたヤツは(キムタク以外にも)大勢いるのだから・・。 もし、誰かが2046上映中の映画館から出ようとしたら、どのくらいの時間がかかるのだろう。(30分程度で)簡単に出ていける者もいるだろう。でも人によっては、かなりの時間がかかる(1800円払っているのだから)。 もうどれくらいの時間、この映画を観ているのか(退屈すぎて)忘れてしまった。なんかすごくさみしくなってきた。 (途中で退席した人は)どうして2046から途中で出てきたのか聞かれるたびに曖昧な答えをしてしまうだろう。 今なら、誰かに知らせたい映画のコメントを持った人はレビューサイトにアクセスし、映画を見つけてそこにレビューを書く。その中に「この映画はひどい・・」等と文句を言い、それからサイトをログオフする。そうすれば、そのコメントは永遠に誰からも知られることになる。 昔、映画で感動したことがある。しばらくして、その感動はなくなった。2046へ行ってみた。もしかしたら、そこで感動が待っているのではないかと思った。でも感動を見つけることはできなかった。この映画が感動できるものだったのか考えずにはいられない。でもきっと答えなんてないのかもしれない。この映画の感動は知られることのない秘密のことのようだ。 「~この映画は全部生ぬるい~」 (キムタクのナレーションをもとにSTYX21が脚色) 【STYX21】さん 4点(2004-11-05 06:47:18) (笑:1票) |
《改行表示》53.映画の感想の前に、私もトニー・レオンについて語りたい。下のレビュワーの中にも語られていましたが、本当に色気という言葉の似合う男。顔はもちろんですが、背中に哀愁が漂うんですよ。甘いセリフなんかなくても仕草や立ち姿、煙草の燻らし方、語りかけるような瞳、すべてが官能的。トニーは私が理想とする「大人の男」像です。 さて、映画の方ですが、この時代背景にトニーなくして何を語る?と言える位のハマリ役。愛とか恋とかいう物語ならば、私は色気を求めます。自分がしてきたお子様恋愛とはかけ離れたロマンスの世界。前作の「花様年華」も同様、この物語もそういう世界に私を引き込ませてくれました。一人の女性を愛し、別れが来て、それでもずっとその人だけを愛している。他の女性を抱いても、愛することは簡単に出来ない。それだけ男の失恋の傷は深いものなのでしょうか? キムタクの語りから始まるこの物語、近未来小説の話がもう少し長い方がいいと言われている方もいますが、私はこの場面はもっと短く簡潔に一番最初にもってきた方がよかった気がします。 年月の流れが順を追ってないので、合間にちょこちょこ入るよりは、その方が観やすかったかなと少し思ってみました。女優さん一人一人にストーリーがあるのですが、私が特に好きだったのは、コン・リーとの物語。映画全体は、音楽・背景・衣装・カメラワーク、どこをとってもカーウァイの世界炸裂です。この映画は「花様年華」の続編という事で、確かに前作を観てからこの作品を観に行った方が、ストーリーはわかり易いと思います。私は「花様年華」の方が断然好きですが…。 |
52.「欲望の翼」「恋する惑星」そして「ブエノスアイレス」で香港映画とウォン・カーウァイに魅了された者としては、あまりにも哀しい映画だった。監督の中では続編&集大成的な位置付けなのだろうが、自分の好きなものをもう一回使い回しただけにしか見えないし聞こえない。「花様年華」の時も同様だったが、雨を降らせれば雰囲気が出るというものでもないだろう。自分の映画で花開いた役者達をこんな風にがんじがらめに閉じ込めてしまうなんて、あまりに酷といえまいか。私たちは傑出した映像感覚と音楽センスを持ち合わせる監督の新たなる一面を見たいのであって、設定だけが複雑なありきたりのこんなメロドラマを見たいわけではない。意志の疎通が感じられない木村拓哉とフェイ・ウォンの純愛も、日本人的には理解に苦しむ。唯一の救いであるチャン・ツイィーの頑張りにさえ、かつての作品に溢れていた切なさは感じられなかった。今は亡きレスリー・チャンが「もうカーウァイの作品には出ない」と言ったのは、監督の未来を危惧してのことだったのではないかと、ふと思うほどだった。 【showrio】さん 5点(2004-11-01 11:24:51) (良:1票) |
51.久しぶりに映画館に行って、久しぶりにスクリーンに向った。事前の情報はほとんどなくて、ウォンカーワァイ作品と言うことと、キムタクが出ていると言う事くらいは知っていた。カーワァイ作品はけっこう観ているつもりだけど、これまであまり上手く理解しているとも思えない。他の作品の過去の自分のレビューを読んでみると、理解できていないことがよくわかる。正直に言えば、あまり期待していなかった。カーワァイ作品に期待するのは精神衛生上よくない。基本的に期待は裏切られる。コンセプトはよくわからない。メインキャストクラスの人間が数分の出演時間で終わったりする。そんな感じで、僕はスクリーンに向った。関係ないが、僕は映画を観ていると右手の人差し指の第1関節と第二関節の間を噛む癖がある。この癖には二通りの役割があって、一つは眠さをこらえるため、一つは興奮を抑えるためだ。この映画を観た後は僕の右人差し指には大きな歯形がついた。眠かったこともあり、興奮したこともあり、けっきょく二つの理由から僕は終始人差し指を噛みつづけた。冗長だという意見には、やっぱり反論できない。かといってこの作品を90分にまとめることができるかと言えば、僕は無理だと思う。削るべきエピソードはみあたらないが、しかしどうしようもなく長くも感じた。僕にはカーウァイ監督の映画に明確な答えなんて出せないだろう。彼の映画を必死になって語るのもなんだか恥かしい。だけど、たぶん僕はだらだらと彼の映画を観つづけるんだろうな。そんなことを思った。 【fero】さん 7点(2004-11-01 02:33:55) (良:1票) |
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50.とにかくトニー・レオンがカッコ良過ぎだわ。やべーよ。カッコよくてムカつくもの。エロい顔でニヤけているだけなのに彼に引きずり込まれます。『風と共に去りぬ』のレット・バトラーみたいですよ。男の色気っていいですね。「俺と一緒に行かないか」を連発している人。いえね、最初キャストを聞いたときには「エー?!キムタクなの??」と思ったんだけど、なかなかどうしてはまっているかな。棒読み具合が。この映画を観終わって、自分の好きな俳優さんを彼の役に当てはめようと思ってもうまくいかなかったもの。それって役を自分のものにしているってことなのかもね。フェイウォン、彼女はいいねー。衝撃を受けたのはもちろん『恋する惑星』だけど、何年経っても綺麗さは変わらないですよ。トニー・レオンはオッサンになってしまったけれど。そういえば彼とのツーショットは印象深かったなぁ。時間と共に映画も変われば観ている僕さえも変わっている事実を突きつけられた気がしてね(しんみり)。チャン・ツィイー。もー、モー、最高ですよ。かわいいですよ。どの辺がいいのかというと(以下4000字略)というわけです。彼女目当てに観ても良いかもね。あとはドン・ジエが一瞬だったなぁ。「え?これだけ?」って感じでした。でも久しぶりにスクリーンで拝めたのでヨシとする(ぇ。ストーリーにはひねりもなく、時間軸も複雑で、登場人物はビックネームの消化不良で過食気味。キレイな女優さん目当てでなければ映画の魅力も半減する人は多いかも。だけど僕は映画の中盤以降ずっと震えていたよ。言葉がひとつずつ心に刺さった。チャン・ツィイーの言葉。たしかに遊びなんて意味ないよ。好きな人と一緒に居たいと思うだけ。アンドロイドが感情を出さないのは時間がそうさせているわけではなくて・・・。主人公が哀しすぎる。自分はそんなに哀しい人間じゃない。報われない恋に縛られたりはしない。そんな彼を「バカだなぁ」と思っちゃうけど、なぜか彼に感情移入してしまう自分もバカだね。香港が返還されて50年、「何も変わらない」時間が終わろうとする2046年。自分が生きているとするならば、そのときの12月24日には誰と列車に乗っているのかなんて考えてしまったよ。 【ひろすけ】さん 10点(2004-10-29 22:50:13) (良:1票) |
49.もしかしてこれ、「81/2」的なものがやりたかったんでしょうか?であるにしても、すべてが中途半端で表層的で、ただの思いつき映像の羅列にしかなっていませんが。トニー・レオンは、どう見ても誠実そうで、そういう刹那的な生活を送っているようには見えない。女優陣は豪華メンバー勢揃いのはずなのに、全然使いこなされていない。この監督の作品にはもともと自己満足的傾向がありましたが、それが思いっきり加速しています。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2023-09-26 01:03:15) |
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《改行表示》47.《ネタバレ》 実に19年振りの鑑賞。 まだレビューしていなかった。 退屈である。 BGVの様に流して観るならなんとか最後まで付き合えるかな、と言う映画。 キムタクが「何を演じてもキムタク」と呼ばれる理由が改めて良く判った。 フェイ・ウオンとチャン・ツイイーはひたすら美しい。 彼女たち二人を愛でる為の作品であり、キムタクのファン含めそれ以外の方々にはお勧めしません。 【たくわん】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2023-05-17 17:51:44) |
46.《ネタバレ》 ウォン・カーウァイの集大成であり、『欲望の翼』『花様年華』に続く3部作の完結編でもあり、そして記念碑的迷作でもある。前2作にリンクする要素があるため、既に鑑賞していた自分はそれほど混乱しなかったが、ただ右往左往して結論を出せない主人公が己の苦悩に酔っているだけだった。前作でしっかり描いている以上、何らかの形で決着をつけて欲しかった。気負いすぎて、じっくりと煮込み続けた果てに取り返しのつかないものが出来てしまった感じが残る。ちなみに当時予告編でバンバンやっていた近未来SFとキムタク要素はほとんどない。 |
《改行表示》45.《ネタバレ》 なるほど。失敗しました。この映画、他の映画の続きモノだったんですね(>_<)待望のウォン・カーウェイ映画初挑戦だったのですが、他の映画見つからなくてこれから観ちゃいました。 『花様年華』、『欲望の翼』。今度こっちから観なきゃ! トニーレオン扮するチャウ氏の、女性との遍歴をチャウ氏本人が書く2046という題名のSF小説の世界観とともに描くという、とっても不思議な雰囲気を持つ映画。キムタクも登場! なるほど〜、ウォン・カーウェイってこういう映画撮るんだーという印象。 過去の設定なのに近未来の匂いを振りまいて描く愛は大人の物語。私の中では「まだ未完なのでは?」と思うくらい大きな世界観を感じました。私の脳みそでは一度での読み解きは不可能でしたが、前段にあたる映画を観てから再チャレンジしたいと思うだけの力を感じる映画でしたm(_ _)m あ、恋する惑星も観なきゃ。市内レンタル屋さんで捜索中^ ^ 【JF】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-08-28 22:09:07) |
《改行表示》44.先に断っておくけど私はキムタクの大ファンでは無い。2004年この映画が日本で公開された日。私は初日から観に行くほどの気合の入れようだった。私の住む地元ではあまりミニシアター系の作品は公開されず、まさか王家衛作品が公開されるなんて思っても見なかったからだ。しかし、初日だというのに席はガラガラ。客層も女性ばかりで、いかにもキムタク目的という雰囲気を醸し出していた。そんな中、気合の入った唯一の王家衛好きは明らかに浮いていた。ただ、いくらキムタクが出ているとはいえ王家衛作品をこんな大々的に全国公開して大丈夫なのか?という一抹の不安を覚えたのも事実。そして、それは予想通りの興行結果となるのである…。 さて、何故今さらレビューを書こうと思ったか。それは、DVDを買って以来約8年振りに特典DISCを観たからである(遅っ)。特に新しい発見は無かったんですけどね。面白かったのは出演シーンが数秒しかないチャン・チェンがちゃっかり記者会見に登場し「どうやってアンドロイドの役を演じたらいいか監督に聞いたら、”いつもの半分の速さで演じろ”と言われた」と真面目に答えた所。あんた、動いてるシーンなんてあったかい?と突っ込みを入れたのは言うまでも無い。 この映画が失敗に終わった理由を分析してみる。完成までに5年もかかったという点。これだけ待たされれば期待が過剰に膨らんでも仕方が無い。次に、あの予告編。CGを使ったシーンばかり予告で流し、いかにもSF的作品であるかのように宣伝した罪は重い。そして、「欲望の翼」「花様年華」を観ていないとついて行けない点だろう。いくら監督が続編では無いと言い張ろうが、トニー・レオン演じるチャウは「花様年華」と同一人物なんだし、その2~3年後を描いているのだから切り離して考えるのは無理ってもんである。また、突然カリーナ・ラウが2046号室で殺されていたというシーンが出てきて、彼女は”足のない小鳥”を探していたというナレーションが出るが、これなんてもう完全に「欲望の翼」のミミと同一人物なわけですよ。観てない人にとっては完全に??となった事でしょう。 最後に結論。これは王家衛が60年代の香港を描いた3部作の完結編であり、これまでのオールスターキャストも集結したお祭り的大作であり、わかる人だけわかればいいという映画である。王家衛ファンなら黙って10点献上! ‥‥と思ったけど、やっぱりつまらないので4点! 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 4点(2013-11-27 18:14:50) |
《改行表示》43.「花様年華」の続編という位置付け、女優陣に中華圏のトップスターがズラリと顔を揃えた豪華キャストと、期待が大きかったのですが・・・。トニー・レオンに女優陣は期待通りだったのですが、何が言いたかったのか分かりづらいし、あまりにも面白くなかったです。辛い130分でした。ウォン・カーウァイ+クリストファー・ドイルの映像美の中の豪華キャストの競演には見入ってしまう部分もありましたが。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 2点(2011-10-25 22:32:08) |
《改行表示》42.公開を何年も延ばしていた割には・・・ 理解し難いし、映像もそこまで美しいと思わなかった。 監督の自己満足という感じの作品。 |
《改行表示》41.何も感じなかったな。 ウォンカーウァイ監督のダメな部分が出ていた。 映像美は相変わらずだが、それだけ。 キャストやストーリー、映像美がバラバラな気が。。。 正直、退屈。 【urara】さん [DVD(字幕)] 2点(2009-08-13 00:52:25) |