《改行表示》29.原作未読ですが、内容的には若干設定を変えてのグリコ森永事件の一考察とそのあらすじといった内容。 事件に関する本は読んだことがありますが、本作の犯行グループの人物像は グリコ森永事件の犯人像として捜査線上に浮かんだ人物像と結構一致していた。 また、犯行グループを演じる主要キャストの演技は、さもありなんという雰囲気をそれぞれに巧く醸し出している。 ストーリーも事件の経過をなぞってる感じなのでそういう意味では、なるほどと思える所もありましたが そのなぞってる感が強すぎて、あれだけの大事件が元になっているだけに、 サスペンスとしてもう少し起伏をつけることができたと思います。 【とらや】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2023-12-26 16:08:46) |
28.常に公明正大、正義の権化のような渡哲也がどんな悪役になるのかという、その一点のみ関心があったのですが、たしかにこれはひどい。有名な役者がいろいろ出て一生懸命演じてはいますが、とにかくストーリーもキャラクターも人間関係も薄弱。いつの間にか事件が起き、いつの間にか人が自殺したり容疑者になったり捕まったり逃げたり。日本語を喋っているはずですが、まったく物語になっていません。もしかすると原作を読んだ人向けに、「映像にするとこんな感じですよね」というサンプルとして作られたのかもしれませんが、いずれにせよおそるべき低クオリティ。一応日本を代表するであろう映画会社がこんな作品を世に出してしまったことに、絶望を感じます。人材がいないのか、それとも若い才能の芽を誰かが摘んでいるのか。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 1点(2022-10-15 03:52:48) |
《改行表示》27.《ネタバレ》 もやもやしますね。複雑な人間関係を整理する必要あり。秦野浩之(歯科医)=被差別部落出身。物井清三の娘聟。息子孝之が日之出麦酒の就職試験に失敗すると選考過程に問題があったとクレームをつける。孝之は城山社長の弟の娘佳子と交際していたが、駆け落ちの日にバイク事故死。日之出麦酒を強請る岡田経友会の西村から物井清二の56年前の手紙の写しを渡され、テープに吹き込んで社長に渡す。◆最大の謎は「56年前の手紙(解雇された会社へのクレーム)の写しに重要な意味があるのか?」ということでしょう。時代を考慮しても脅しに使えるような内容は書かれていないように思う。単なる恨み節。◆主犯清二の犯行動機は明快。兄を解雇した会社への復讐。兄の死後、昔の手紙を偶然入手して、運命を感じた。経済的に恵まれず、世の中の不条理に耐え、社会の底辺で大人しく生きる人にも”鬼”が訪れるときがある。「なるように来て、なるようにしかならない生き方」にも意地あり。社長が清二の焼香に訪れると拒否。復讐で心は満たされない。◆社長は比較的まとも。開放される時佳子の写真を持たされ、真の対象は佳子だと思う。それで会社に金を払うように画策。岡田経友会との関係を絶つために自ら背任の容疑を買って出る。◆内容は深いのに詰め込み過ぎな上に省略が多いのは致命的。犯人刑事か岡田経友会パートを思い切って削るなどの荒療法が必要。警察対レディ・ジョーカーに徹するべき。重度障害者をジョーカー(人が望まないもの)として扱っている。労働運動する清二もジョーカーとして排除された。にも関わらず清二は日之出麦酒を好んで飲んでいたというのが人生の面白さだろうか。清三の家の近くに聳える日之出麦酒の高層ビルを配置したのは手柄。きっと見下された気分になる。◆不明点。①ギャンブル仲間でしかないのに、仲が良すぎる。②人物では在日朝鮮人が最大の謎。何故岡田経友会に脅される?お金はそのまま?株の空売りで儲けていた筈なのに。③犯人グループはギャンブル好きで、金に執着している筈なのに、奪った金に対して淡白すぎる。在日の家を探すくらいはしろ!④社長の弟の鉄道自殺が唐突すぎる。20億円払って事件が解決した直後。自殺するほどの悩みは描かれていない。(原作では秦野浩之が自殺)⑤犯人刑事の上司の自殺が唐突すぎる。⑥犯人刑事はとどめを刺さず自首した。自首するなら刺すな。 【よしのぶ】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-08-09 01:37:56) |
《改行表示》26.前後篇に分けてもう一本必要だったんじゃないかなあ? 事件物としてのハラハラ感もなければ、人間ドラマとしての感動もない。登場する面々の人物像も背景も繋がりもよくわからないので誰にも共感できず、なんだか面白そうな雰囲気を漂わせているだけの中身のない大作になってしまっている。残念。きっと原作は面白いんだろうなあ。 この監督さん、『学校の怪談』シリーズは良かったんだけどねえ・・・。 【フラミンゴ】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-07-29 06:27:07) |
25.他の映画でも似たような感想を書いたことがあるが、この分かりにくさは監督の技量や脚本の質といった問題を越えていると思う。原作が優れているものが、優れた映画になるとは限らないし、原作の良い部分を映像で見せようなどと思ったら失敗する例の方が圧倒的に多い。それはメディアが違うからだ。今回、CS局のナビゲートでは脚本の推敲を60回繰り返したと言っていたが、それって練られた脚本というよりも、何度やってもダメだったことの証拠だろう。オリジナル脚本の映画を製作するより原作をベースにする方が楽なのかも知れないし、原作ファンを動員する期待もあるのだろうが、活字として活きているものを殺すような映画化は止めて欲しい。今作は映像にすることに意義がある作品じゃありません。製作側もそれくらいの見極めは出来るだろう。1点は吉川晃司の存在感に。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 1点(2010-02-08 17:48:21) |
24.全編ハイクオリティの雰囲気が満ちているのに、何がなんやらさっぱりわからなかったのでここを見たら、やっぱりみんなわからないのだということがわかって安心した。 【delft-Q】さん [DVD(邦画)] 2点(2008-12-10 22:41:59) |
23.《ネタバレ》 分からないところが何箇所かあるのですが、レビュー見てると、原作を読まなきゃいけないみたいですね。でもいいとこもありましたよ。吉川晃司はかっこよかったし、これからも映画界で暴れて欲しい。渡さん、大杉漣も加藤晴彦もよかった。邦画では本格的な映画だった。この贅沢な感じが嬉しい。観終わっての感想は、あれ、もうコレで終り?って感じです。 【トント】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2008-04-14 03:14:12) |
22.《ネタバレ》 原作を読まずに観た私が悪いのか、それとも映画そのものが悪いのか、判りませんが、何が何だかさっぱり判らず、諦めて、渡哲也の演技のみ観ていました。最後の「メリー・クリスマス」とレディに向かって云った時のあの優しさは最高でした。あんな優しさを出せるなんで、凄い役者さんです。彼に2点計上します。 【亜酒藍】さん [DVD(邦画)] 2点(2008-03-04 18:11:10) |
《改行表示》21.これも先日観た『亡国のイージス』同様、原作未読者を完全に切り捨てた作品だ。 理解しようと努力しても到底及びもつかない程の?の連続に我慢を強いられ 終ぞ分からずじまいで121分終了してしまった。。 物語の展開の仕方から原作に対して相当な端折り方をしていると薄々感じてはいたが、 下の方達のコメントを見ると言わずもがなである。 偉大な原作に対して映画という枠に収めるのに 多少の端折りは必要だがあまりにも端折り過ぎて観る者も端折ってしまった感がある。 要は【勿体ない】という一言に尽きる。 役者は一流だしストーリーも一流、効果音も一流だし音楽も一流だが 監督が三流以下の仕事をしていたのでは全てが台無しである。 ただ唯一上げるとすれば大作感溢れる重厚な作りが漂っていたという事。 あくまで漂って居ただけで纏めきれていないのは周知の事実だが。。 ・・・という訳で(どんな訳?)何ともまぁ手前ミソで申し訳ないが レビュー200作目の作品がよりにもよってコレである。。 私的に一番勿体ない選択である。 |
《改行表示》20.《ネタバレ》 原作クラッシャーと言えば「模倣犯」の森田芳光であるが、この平山秀幸という男も大概酷く、「OUT」「魔界転生」と魅力的な原作をことごとく消化不良にしてきた、無能という言葉がぴったりの監督である。タイプで言うと”見殺しタイプ”とでも言おうか。こういう無能な監督をのさばらせているから、いつまで経っても邦画は駄作ばかりなのだ。原作は面白いであろう「日本沈没」「デスノート」も監督の経歴を見るだけで観る気も起こらない。今回で言うと、観客に対する説明責任を果たしていない。最後、俳優・製作者が皆無気力になって投げっぱなしにするのである。題名の「レディ・ジョーカー」という不憫な子がキーワードでは無かったのか、最後何故見捨てる?口の軽い奴はヤクザの脅しに屈する筈なので金がそのままということは無いだろう。汚職警官から犯人が漏れるなど、一番つまらない展開である。ああいうスリーパーは最後のドンデンとして取っておくもの。過去の差別の経緯も、時間が経ちすぎて何が脅しになるのかさっぱり分からない。相変わらず説教臭い長塚京三、人質として大人しくしているのかと思えばアレである。唯一、なるほどと関心したのがすぐ人質を解放した点であるが。もう少し、起承転結という基本を大事に出来ないものか。 【まさサイトー】さん [DVD(字幕)] 2点(2006-07-22 05:34:19) (良:1票) |
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19.《ネタバレ》 映画を観て、よくわからなかったので、さっそく原作を買って読んだ。それからもう一度観た。なるほど、切れるところはばっさり切り、詰めるところは詰め、はしょりにはしょって2時間におさめてある。これは脚本家の技といってよく、そうとう練り上げた苦労がうかがわれた。そのうえ映画的効果も加味してある(たとえば、ワゴン車張り込みのシーンの雨天、カップルを襲う際の馬の仮面、置き去りにされたレディに与える笛・クリスマスケーキなど......)。ただ、社長の孫娘をより悲劇のヒロインに仕立てる意図なのか、そもそもの事件の発端を「わたしが駆け落ちしようと言ったから」と別の形で押し出してあるのは、かえって恋人の事故死の原因を弱くし、あいまいにしてしまって、いただけない。また、四人が犯行にいたる過程と、最後のあたりの超スピードのはしょりすぎは否めず、全体にもう少しじっくり描いて、最低3時間50分ぐらいはかけてほしかった。演出と撮影はしっかりしていたし、役者陣では社長と副社長の長塚京三・岸部一徳のほか、とくにヨウちゃんの加藤晴彦と半田の吉川晃司がはまっていたように思う。とにかく、もしディレクターズカットの完全版があるなら、再公開してみてもらいたいものだ。原作は文句なく凄いのだから。 【goro】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-06-28 01:35:54) |
《改行表示》18.《ネタバレ》 私も、良くわからないので、ここに、感想を、見に来ました。出演者のここの役者は、よかったです、吉川も、あの薬屋さんのおじさん役も、女の子も、しかし、全体的に、何を言いたいのか、良くわからないので、巻き戻してみたり、ただ、吉川が、刑事を うまく刺したのに、留置場にはいっていたので、ボーダンチョッキを、来ていたのだな、と、わかりました。脈をとっていれば、彼が、しゃべらなければ、直属の上役も、自殺したのだし、捕まらないのかも。ただ、映画の雰囲気としては、ただならぬ雰囲気、を感じました。一場面、一カットを、見たとき、日本映画は、昔から、好きになれませんでしたし、白々しい演技、安い予算を、感じた物でしたが、この映画には、それは、感じませんでした、ただ、内容は、皆さんが、かいたように、なんだか、良くわからなかったが、誘拐が成功したこと、お金が、入ったこと、株を操作して、もうける人もいるんだな、という、仕組み的な雰囲気は伝わりました。キット、映画の作り方としては、それなりのお金をかけて、それなりの作りをしていたから、私の目に止まったのだろうが、内容のまとめ方には、難があることは、確かなのかもしれません。しかし、えいがって、素晴らしい、楽しめました。役者人が、それぞれ、目立たないけど、うまくて、映画としては、また見たくなるかも、内容としては、悪い点になるのかも。 【yasuto】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-04-01 05:00:47) |
17.あれだけの超大作を2時間にするのは無理でしょうね.まあ,2人の新聞記者をカットするのはやむを得ないとして,「白いテープ」と「義理の兄」は無視して欲しくなかったかな. 【マー君】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-02-26 15:07:11) |
16.《ネタバレ》 私は最後に犯人がわかってビックリするっていうのが好きなんですけど、犯人がわかってるっていうのもおもしろいものですねー。でもラストがちょっと… 20億円はどうなったのかとか、吹越満さんはどうなったのかとかとかがわからず、気になりました。吉川晃司さんと徳重聡さんの対決もちょっと中途半端に思えました。消化不良でした… 原作はかなりおもしろいと聞きましたので、映画では足りない部分もあるのでしょうね。 【mako】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-01-05 12:50:11) |
《改行表示》15.最後までボソボソボソボソで終わりました。最近の日本の映画は字幕が必要です。話として盛り上がりどころは多いのですがイマイチ、カツ舌の悪い人が多くてテンションが下がります。吉川は良かった、でも他の人はだめですね。こういうのを観ると、作り手も演技者も日本のレベルは本当に低いなぁと感じますね。 【たかちゃん】さん [DVD(字幕)] 3点(2005-12-20 12:39:37) |
14.原作はグリコ森永事件の真相に肉薄し、部落差別、在日韓国人差別、暴力団など、日本社会の抱える暗部を抉り出した最高傑作。グリコ森永事件はなぜ迷宮入りしたのか、真相を克明に描き出している「JFK」ばりの作品です。この濃密さを2時間足らずの映画にまとめるのは所詮無理、と最初から半分あきらめながら見ましたが、予想通りでした。たぶん原作を読んでない人は、いったい何を言いたい作品なのか何がなんだかさっぱりわからないでしょう。唯一、渡哲也の渋い演技は光ってた。 【エンボ】さん [DVD(字幕)] 4点(2005-11-02 12:33:32) |
13.序盤から終盤に入るまでは、ネバーエンディングストーリーかと思うほど長く感じた、金の行方は結局うやむやになったけど、5人はそれぞれ目的があったから、金はさほど問題ではなかったんだろうな~。結局事件はお宮入りになるのだろうか・・・。 【たこら】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2005-10-28 23:44:53) |
12.「原作を読まずに観てもらっても責任取れないなあ」と製作側の声が聞こえてきそうな作品。はっきり言って不親切です。というか、読んでからであっても果たして評価が上昇するかどうかは疑問。序盤に躓きながらも惰性で観たが、登場人物の魅力の無さは特筆。 |
《改行表示》11.原作未読では初っ端から置いてきぼりを食らう。 序盤の三十分くらいはストーリー以前に、基本的な人間関係すらさっぱり掴めない。多くの人間が出る割に、あまりにも登場人物に対する説明が不足し過ぎている。 と言うよりも、この端折り方は映画化する上での「手抜き」と言うものだろう。原作の問題だとしても、その分かりにくさを解消しようとしていない地点で、監督に基本的なセンスが無いと言わざるを得ない。連続ドラマやアニメの完結編じゃあるまいし、単独の作品なら原作未読の人でもストーリーに入り込めるように作るのが前提だろう。「分かりにくさ」にも、「情報量の多さからくる分かりにくさ」と、「情報不足からくる分かりにくさ」の二通りがあるが、これは後者の典型。 とにかく、見ている間、こいつらは今、何の目的で、何を思い、何をやっているのかという動機や心理的背景がさっぱり掴めない。途中の現金運搬のシーンも意味不明だし、上司が車内で自殺するのも意味不明。ラスト付近も省略しすぎ。物井清三(渡哲也)以外の犯人たちはどうなったんだ?上映時間の問題があったとしても、エンディングと共に後日談を出すくらいは出来たはず。 ところが、その分、人間ドラマや心理描写が優れているかと言えばまるでそんな事も無く、いかにもこの手の「社会派サスペンスのためのキャラ設定」といった感じで、それぞれが生きて動いていない。有名どころを使っている割に、その演技も何故か大根に見えて仕方が無い。 ストーリー自体もグリコ森永事件を踏襲していたり、部落差別や在日朝鮮人、企業の利益供与事件など、複数の重々しいテーマを盛り込んだ安直な題材の選択が癇に障る。著者本人は「群像社会派サスペンス」を気取っているのかも知れないが、そのせいで、どのテーマも追求されず、それぞれが中途半端なままで放置されている。 画面に出る登場人物の役名も小さすぎて読めない。音量バランスも悪く、ぼそぼそ話すシーンで何を言ってるか分からないのでボリュームを上げると、すぐ次のシーンではやたら効果音がデカくなったりと、とにかくストーリー以前に、もっと基本的な部分で「観客に対する気配り」が無く、終始イライラさせられる。 とにかく原作を踏襲する以前に、「映画は観客ありき」と言う前提を忘れている。 【FSS】さん [ビデオ(字幕)] 1点(2005-08-20 23:37:33) (良:2票) |
10.あちゃー、やっぱ原作未読の方には分かりづらかったですかぁ。そうだよなぁ、なんもかんも放置しすぎだもんね(笑)。なんもかんも放置状態で、最後レディと渡とのしっとりシーンでなんとか締めようとしたのが余計腹たつよね。。。既読の人間にとっては、物語の補完はできているので、役者の演技を堪能いたしました。吉川、加藤、長塚がとくに良かった。平成の裕次郎(苦笑)、徳重以外は原作ファンでも納得なのでは?音楽も、三拍子を多用しつつ重い雰囲気をかもし出していて良かったです。とにかく見るなら、原作読んでからが必須かと。分厚い上下巻ですけど。 【ダブルエイチ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-07-31 05:31:42) |