170.- [x] この作品は多摩丘陵のお話ですがタヌキは結構適応力があって東京二十三区内どころか山手線の中でも皇居、新宿御苑、明治神宮、護国寺、増上寺などタヌキがいそうな場所を多く思い浮かべることができます。ぞのタヌキたちがどうやって食べているかというとやはり夜な夜な森林地域から出てレストランの残飯を漁ったり残飯を漁るネズミを捕食したりして結構栄養バランスの良い食生活を送っているのではないかと思われます。ただキツネと違って脅かされると気絶したりマヌケな仕草や生態があるらしくそれだけ親しみを感じさせます。作品中のタヌキたちは人間のように直立して環境保全の策を練っている時にはイラストが巧みな人が一筆書きで描くような単純な線でユーモラスに描かれていますが、四国のタヌキたちが戦列に加わってから一目で水木しげるさんの筆だとわかるゴージャスと言いたいほどの精緻な化け物や妖怪がオンパレードで、もしも東京に生息しているタヌキたちが訳が分かって水木しげるさんのイラストを見たらさぞ面映いことだろうと思います。タヌキによる環境保全という主張はありますがタヌキの方がキツネよりもずっと適応力があるのではないかと思わせ、わたしたちをある意味なごませてくれると思います。 【かわまり】さん [DVD(邦画)] 8点(2020-04-12 08:56:47) |
169.小学生の娘と一緒に鑑賞。娘は、すごく面白かったと言っていたし、確かに笑ったりしながら最後までしっかり集中して観ていた。しかし私は、昔一度見たはずなのに、妖怪大作戦以降の展開をほとんど覚えていなかったことに我ながらびっくり。この歳で見れば、メッセージ性や、古典、名画からの引用、下ネタなど、様々なことが分かるし、丁寧に作られた作品であることはよくわかるが、バランスが悪いというか、特に後半とてもダレてしまっていると思った。おそらく前回観たとき後半ウトウトしてしまっていたんだろうが、今回もまたウトウトしかけたところ、娘に起こされるような有様であった。だからと言って、駄作かと言われると、そうではないと言いたくなるのは、ジブリブランドの力ゆえか、何か説明できない魅力をどこかで感じているからなのか、うーん、うまく説明できませんが。 【すらりん】さん [地上波(邦画)] 4点(2019-06-02 15:40:47) |
《改行表示》168.《ネタバレ》 皆が言うほど説教臭くはないけれど、紛争だとかクーデターとか、ドロドロしていて何か現実的。ジブリアニメはやはり夢を与えてくれる作品でなくっちゃね。でも、中身はよく出来ているので奥が深いといえば深い。どちらかといえば大人向き。かりそめにも毎年見たい映画とはいえない。 (2019年再見)よくもこれだけ詰め込んだわりには、話があっちゃこっちゃいってつまらないので点数が低いのだ。 今改めて見ると、百鬼夜行絵巻などの日本の古典美術の題材など取り入れていてすごく頑張っているのが分かるんだけど、バブル崩壊直後のいまだ浮かれた日本の世相を反映しているのか、飲めや歌えやのばか騒ぎ宴会が繰り返し出てきて呆れること。その元気すらない平成末期の子供たちにはどう映るんでしょうね。 それと声になんか違和感があるのは、落語家をたくさん起用しているせいなのかも。 最後らへんのまとめ方もとっちらかっててあんまり好きじゃない。 【mhiro】さん [地上波(邦画)] 4点(2019-04-06 22:08:03) |
167.《ネタバレ》 僕の中で催眠作用の高い作品、途中で落ちてしまって、最後まで観るのに5回ぐらいかかっています。何回も落ちてしまうので僕には合っていないのだろうと思います。説教くささが気にかかりそうな感じですけどそれ以前でしたね。 【ないとれいん】さん [ビデオ(邦画)] 4点(2019-03-20 10:09:59) |
《改行表示》166.《ネタバレ》 いろいろ考えさせられる作品でした。 いわゆる人間の無自覚ぶりになんだかなぁ。と。 すぐうれしくなって宴、見事な妖怪大作戦、タヌキの世界も悪くないなと思いつつ、いつでも好きなときに『天ぷら』を食べられる人間の生活も捨てがたい。ストレスフルだけどね。 それならお互いの生活を守るためバランスとって、共存しようぜ。ってことですよね。 この手のテーマをこの温度で描く力量は、流石、高畑勲監督ですね。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-12-15 05:23:32) |
【へまち】さん [地上波(邦画)] 5点(2018-01-28 13:08:33) |
164.監督の意図が良くわかる、良い作品と思います。 【cogito】さん [DVD(邦画)] 6点(2015-10-24 20:06:59) |
163.タヌキから人間を見た視点だった。楽しめた。 【ホットチョコレート】さん [地上波(邦画)] 6点(2015-08-31 06:21:54) |
162.どっこい生きて、あっけなく死ぬ。人間もそんなもんです。人間が一番の有害動物ですよね。なんでも(この映画作りだって)ビジネスが絡み、負の連鎖が人類を発展させダメにしていく。今後は人間もこのタヌキ達のように住処を奪われる事になるでしょう。自らこの惑星にやってきた公害や開発などによって、、、。なんて事を考えてしまったエンディングでした。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 4点(2015-08-29 17:36:42) |
161.人をだます動物といえば狐か狸、ずるがしこいイメージの狐に対して狸の方はちょっと間が抜けているというか化かし方にも愛嬌が感じられるものだ。そういう狸の世界を日本各地に残る言い伝えや昔話、童謡、宮沢賢治の詩を加え、余すとこなく描いている。大変おもしろいといえばおもしろいのだが、滅び行く動物に哀悼を表しつつもこの映画の結末には違和感を感じた。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-04-04 08:35:03) |
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160.「おもひでぽろぽろ」より、さらにコケちゃいましたね..伝えたいことが、空回り..物語そのものが、時代遅れ..作中、タヌキ達を使って、宅地造成による、環境破壊はダメ..自然と共存を..って、訴え 語りかけても..何十年も前から、さんざん取り上げられてきた、古びたテーマ..えっ 今さら? そんなこと分かてるよ..って思ってしまう..ラストも、ふ~ん って感じで..驚きも..感動も、共感も、何も無い..ラストを ビシッ! と決めてくれれば、まだ救いようもあったのに..残念..まったくの期待ハズレ! 【コナンが一番】さん [映画館(邦画)] 2点(2015-03-14 15:39:31) |
159.いや、ほんと、ところどころに面白いアイデアがとりこまれていて非常によくできてると思うのだが・・なんでしょう?この素直におもしろい作品だと思えないのは。たぶん雰囲気が最初から最後まで常に落語っぽい感じで統一されてるからだろうなあ。あるいはたぬきという題材が悪かったか・・ちょっと変えるだけで評価はかなり変わると思うんだけどなあ。もったいないなあ。 【ばかぽん】さん [DVD(邦画)] 5点(2015-02-01 19:59:29) |
158.他人を殺したり、傷つけたりしてお祭り騒ぎというのは笑えないです。最初から戦争ものと割り切っていたらいいんですが、この絵柄ではとてもとても・・・。 【次郎丸三郎】さん [地上波(邦画)] 3点(2014-11-18 15:37:54) |
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《改行表示》156.《ネタバレ》 この作品で登場するたぬきたち。人間に化け学で復讐しようにも、結局は人間に利用され悲しい末路を遂げる。最後の方では人間社会に必死に馴染み生きようとする者、一方でたぬきらしく生きる者と両者に分かれる。 これらのたぬきたちは、恐らく現代社会、特に現代の日本社会にて生きている人間そのものなのだろうなと思います。 自分自身を抑制し必死になって働きながら生きる者は社会に枠にはまって生きられる、ただし自分らしさは出そうにも出せない。 一方で自分らしく自分を表現し生きようとする者には社会から外れた形で生きる、または出る杭は打たれる形になってしまう。まさに現代の日本社会そのものですよね。 そう考えると、高畑監督は一種の皮肉や批判を込めたのではないかと思います。 観ていると、本当に切なくなってくる映画です。幼少期に観た時は何ともなかったのに…。文太の「人間どもは狸だったんだ! 奴ら、狸の風上にも置けない臭い臭い古狸なんだ!」この台詞が本当に深く切ない意味を成しています。非常に考えさせられる内容です。 【功聖良】さん [DVD(邦画)] 9点(2014-04-03 22:39:10) |
155.数年前の朝、近所でタヌキを見かけました。今でも元気に生きてるのだろうか? まだ近所にオバケが出たという話は聞いていませんが・・・。志ん朝師匠の語りにのって、ウソともホントともつかぬ(そりゃウソでしょうけど)エピソードの羅列が、緻密なアニメーションの描写によって綴られていく。まさに他では観られないような光景の数々、はっきり言ってブッ飛び過ぎ。どういう発想でこういう作品になるんでしょうか。そもそも、思いっきり昭和のオハナシなのに平成狸合戦。自由だなあ。 滅びゆく者たちが最後に花開かせる、壮大な祭り。 【鱗歌】さん [地上波(邦画)] 8点(2013-11-30 15:54:26) |
《改行表示》154.環境保護映画にとどまらず、人間社会に応用していってこそ面白くなる映画だと思います。例えば成田空港建設と地元住人の戦争です。狸をたぬきにとどめず、いろいろ考えてみるのもいいと思います。エンディングテーマ曲も好き。 十数年ぶりにテレビで再見: とてもいい映画だ。 昔バカやってた仲間、今彼らはどこで何してるのか。気付けば自分もおとなしくスーツ着て革靴履いてネクタイしめて、くたびれて日々過ごしている。だけども「きっときっとおまえが、いつもそばにいる」ことにふと気づき、走りながらスーツを脱ぎ捨て、革靴を振り払う。あのシーンは大人にならないとわからんな。 |
153.まあまあお年を召した方が作った映画ですから、説教くさいというよりは説教そのものではないでしょうか。子どもの頃はどうも苦手で、大人になって改めて観てみると…まあ子どもには観にくい映画だろうなと。強いメッセージ性に加えて、展開も意外と早いし、色んな主義主張があって、分かりにくい。ただ、その一つ一つには、よく考えて作られているなと感心。たぬきたちの葛藤、試行錯誤を楽しむことが出来ました。 【なこちん】さん [地上波(邦画)] 6点(2013-07-28 22:54:25) |
152.《ネタバレ》 初めて観たのは何年前だろう?まったく面白くなくて、どちらかというとキライだった。それが何年後かにTV放送された時、他のことをしながらのながら鑑賞をしたのだが、その時に何故か妙な安心感と心の平穏を感じた。。。それから数回TV放送を観たが、今や夏(盆前で7月がベスト)に観たい映画の一つになっている。この映画は、映画館で真剣に向かい合って鑑賞するのではなく、TV放送で間にCMなどの邪魔が入りながら、ストーリーに集中させてもらえずに観るのが非常にお勧めで向いている作品だと思っている。映画館で作品と正面から向き合い、主人公らに感情移入ができたかどうかの次元で語るものではなく、なんとなーくだらだらと観るのが良い。ちなみに私には、この映画のテーマのひとつでもある環境問題に関するメッセージ性はそれほど感じなかった(残らなかった)ので、説教くさい映画と言う感じも薄い。 【リニア】さん [地上波(邦画)] 7点(2013-07-21 01:11:24) |
151.《ネタバレ》 最後に見たのは確か中学生の時だったと思います。13~14年ぶりに鑑賞しましたが見方が変わって大変面白かったですよ。(人間に比べたら)無い知恵を絞って必死に人間を追い出そうとするも、大した成果も上げられずにバカにされ、遂には利用されて失敗に終わっていく。潔く真っ向勝負を挑む者もいれば人間に寄生して汚く生きながらえる道を選ぶ者もおり、終いには自分が化けているのか化かされているのかが分からなくなってしまう。でもバカバカしく見えた狸こそが人間そのものに見えて仕方がありませんでした。評価が低くて残念です。たったの十数年で多摩ニュータウンは少子高齢化にあえぐゴーストタウンになりつつあります。感慨深いです。 【Kの紅茶】さん [地上波(邦画)] 7点(2013-07-20 21:49:57) |