《改行表示》66.《ネタバレ》 もはや誰にも正解は分からない所ではあるのだが、廓の描写や言葉遣いにはどうにも「板に付いていない」感じが強く、端的に不自然だと感じてしまう(その意味では、やや中途半端なつくり込みとも言える)。演技の面でもそれは同様で、土屋アンナがなんか役に入り込めていないというか、表面的な演技になっているのが目に付く。他の人の演技もあまり良いとは思えない出来。 他方、画的な美しさもあるにはあるのだが、色彩や調度品その他の「割とどうでもいい」部分の煌びやかさにとどまっており、一番の勘所であろうセックスシーンの肉体の美しさだとかは殆ど感じられない(セックスシーンについてはその最中の「動き方」が妙に不自然で、これもなんか適当に感じられる)。良い所もあるのだが、全体的にちょっとズレ気味で、部分的にはいい加減、という感じの作品。色々と「甘い」とも率直に感じる。 「廓(花魁)+椎名林檎+芸術的画面構成+土屋アンナ(→彼女の起用は画的には大正解だと思うのだが)」というアイデア自体は極めて優れていると思うので、何とも残念。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(邦画)] 4点(2020-09-05 01:02:57) |
65.美術関係はディティールに凝っていたけれども、好きなものを、好きなようにポンポンポンと並べて、まぁキレイ、というだけに感じてしまった。 【ゆうろう】さん [DVD(邦画)] 6点(2020-07-22 22:40:01) |
64.《ネタバレ》 椎名林檎、土屋アンナとギラギラした極彩色の世界、PEACH JOHNとルミネというファッション分野の協賛、とターゲット層から意識したような映画。内容もそれなりで、残念な運命から逃げる恋愛モノというわかりやすさ。飽きずに楽しくは観れたので、この点数です。 【afoijw】さん [DVD(字幕)] 4点(2013-07-28 23:01:16) |
63.《ネタバレ》 原作は未読、派手な色の画は多いけど、お話は地味でどっち付かずな感じですっきりしない。つまらなくてイライラすることは無くそれなりに最後まで観れる。平均点通り4.5って感じ。 【ないとれいん】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2013-01-12 18:05:15) |
《改行表示》62.二時間、小泉今日子をずっと探し続けましたが どこにもおらん。ついでに役名:お蘭。どこにもお蘭。 どうやらどこかで見逃してしまったようだが なんか無性に腹が立つ。 クレジットしてらっしゃるんだったら ちゃんと分かるように出してくだせ~。 永瀬はいーから 小泉のほうをちゃんと出せ 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-07-22 11:40:35) |
61.絢爛豪華。映像はとっても綺麗。現代少女漫画が原作だから仕方が無いのかもだが、映画で初見の立場からすると、派手な舞台お芝居を切り取って観ている様な出来映え。出演者の顔も洋風で派手なら衣装もセットも小道具もド派手過ぎてビジュアル映画になってしまっている。これは個性派の写真家である監督の色が出過ぎているのが原因かもだけど監督や漫画のファンなら嬉しいのかもね。ストーリーは遊郭物ではよく有るお話。 【movie海馬】さん [映画館(邦画)] 4点(2012-07-18 02:22:56) |
《改行表示》60.写真家、蜷川実花氏の作品。 個人的にこの人の写真は好きで、タカラジェンヌを撮った写真を見ることが多いが、それ以外の写真も好き。 その独特の色彩感覚が特徴的な、蜷川実花の初監督作品としても注目されていたこの作品。 原作は安野モヨコの"さくらん"。 だが、正直言っていまいちだった。まず土屋アンナがどうしても、遊郭一の花魁には見えない。彼女のあのハスキーな声は、遊女には合っていなかったと思う。 次に、場面と場面のつなぎが気になった。写真家なので、静止画として見れば美しいと思えるシーンは沢山あったが、映画なのでつなぎも大事にして欲しい。 初監督なので仕方はないと思うが。 色彩は美しいので、映像を楽しみたいという人にはおすすめ。 個人的には、元宝塚の月船さららが出演していたのに驚いた。どこに出ていたのかはわからなかったが、脱いでいたようだ。 あと小栗旬など、実力派俳優がゲスト出演しているので、それを楽しむのもありかも。 |
《改行表示》59.軽く酒に酔った雛祭りの深夜、ふらりと立ち寄った映画館で、“色”と“艶”に包まれる。 圧倒的な“感覚”に元々の“酔い”は益々広がり、吸い込まれていった。 遊郭の女たちのパワーとモロさ、そしてどうしようもない切なさが、極彩色の映像美の中でめくるめく。 もちろんそこは、華やかさの反面くるおしいほどに「不条理」だが、何かそれ以上に本質的な“美しさ”を感じた。 どうやったって“生き抜く”ということの美しさ、想いを通すことの美しさ、女の根本にある絶対的な美しさ、そういうあらゆる「美」がビジュアルのそれ以上に伝わってきた。 映画初監督となった写真家・蜷川実花の“創造性”は「本物」だ。すでに「完成」されている安野モヨコの原作を、映像作品としてさらに「完成」させてみせたチカラに文句のつけようはない。 さらにそこに、音楽の椎名林檎、主演の土屋アンナが加わり、交わり、今や“ジャパニーズ・ガールパワー”の先頭をぐいぐいと走る才能による物凄い映画が誕生したのだと思う。 雛祭り。まさに“女の祭り”、その夜にこれほどふさわしい映画はなかっただろう。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 10点(2010-08-28 14:48:26) (良:1票) |
58.公開当時はまだ自分的に土屋アンナがうざくなくって、かなり楽しめました。美術は最高に好きです。とくに東信の花は見事でした。 【HAMEO】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-02-09 20:58:09) |
57. 映像的は美しいので+ポイント、椎名林檎は個人的にファンなので+ポイント、ストーリーはパッとしないので-ポイント、主演も好きになれないので-ポイント、安藤政信は結構いい味を出しているので+ポイント、という判断ですが、総合するとたいした点にはならないですね。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2009-11-07 15:35:26) |
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56.原作は以前読みました。今も原作が中途半端なままになってるし(連載が長期中断なのかな?)なので映画のほうも中途半端なのは仕方がないところ。原作に対してそれほど思い入れはないけど、気になった点をいくつかあげてみると・・・。BGMに現代ポップス流されても、正直心地よくないです。監督が写真家だけあって相当画にこだわったのか映像美だけはよかった。ストーリー部分では、主役のきよ葉がおいらんまで昇り詰めていく様子をごっそりとはぶいているのでそこが多少物足りなかったかな。あと原作で描かれていた人間関係のいやらし~い部分なんかも映画では表現しきれなかったのでは。木村佳乃がアンナ相手に大見得を切るシーンもアマチュア劇団の舞台じゃないんだからなあ・・・。そういう演出なんだろうけど大声出せばいいってもんでもないと思う。惣次郎役の成宮はあそこでもう少しいやらしい笑い方してもよかったんじゃないかな。あの笑顔がさわやかすぎる。ラストについてはもう何も言うことなし・・・(笑) トータル的に「これはひどい!」みたいな不満はないけど称讚もしないかな、という作品。遊郭ならではの特殊な用語も出てくるし、原作未読だとそういう聞きなれないキーワードや前半の人間関係も把握しづらかったかも。とりあえず、豪華絢爛な遊郭の雰囲気は味わえますということで、5点。 【☆Tiffany☆】さん [地上波(邦画)] 5点(2009-11-06 01:53:15) |
55.色調と音楽がこびりつく代わりに演者の存在が薄まってしまったような気がした。相当いい人がちょこちょこ出ているのですが、仲間内感覚で出ているのが伝わりすぎて映画に引き込まれづらかった。菅野美穂と木村佳乃が身体張っていた様だったのでびっくり。これでPG12はないでしょう。土屋アンナはきれいなんだけど、セリフをいう時に声がかすれ過ぎで冷や冷やする。 【おっちょ】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-07-16 19:10:38) |
54.大人の女同士のパジャマパーティでのにぎやかしBGVに最適。内容云々するよりも、極彩色の綺麗な映像と刺激的な音楽と美女とイケメン(またはジジイ)の濡れ場にキャーキャー騒ぎながら観るのにもってこい。ストーリーに目新しさが無いぶん、気負い無く流し見できます。 そういう映画の愉しみ方もありだと思えば、まさにうってつけの作品。 【lady wolf】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-04-25 22:06:49) |
《改行表示》53.江戸時代の遊郭を題材にした、新感覚時代劇。 映画向けにかなり派手に色をつけている感じはあるけども、 江戸時代の繁華街とか遊郭は本当にこんなだったかもしれない、 と思わせるディテールは見事。 しかし人物の性格が穏やかでなく、皆やたら口汚なくケンカ腰なので、 ヤンキー映画を見せられているような気分になってくる。 題材はよいと思うので、挿入される現代音楽とか、 ヒロインのありえない性格(眉もありえない)など、 あきらかにミスマッチなものを除いて、リアルな時代劇に徹してあったら、 よかったのにと思う。原作は知らないけど。 【且】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-04-21 22:44:36) |
52.過激なシーン満載な割に不思議と色気を感じなかった。色彩豊かな映像で斬新でしたが肝心のお話が尻切れトンボな印象でした。 【しっぽり】さん [DVD(邦画)] 4点(2009-02-01 11:05:36) |
《改行表示》51.《ネタバレ》 パッケージの感じから テンポの良さやかなり華やかな演出みたいなのを想像してたんですけど ちょっぴり期待はずれでした。 純和風でいきたそうなのに主演が日本人離れしすぎてるし、サバサバしすぎてるし… どっちつかずの中途半端な感じ…。 遊女の艶やかさにしても同様。 たとえこの映画の見所を凝縮したとしても 映画「御法度」に、ほんの一瞬だけしか出ていない 神田うのの遊郭シーンの方が、圧倒的に妖艶で存在感あったな~ なんて思いながら観てしまいました。 菅野美穂と木村佳乃の濡れ場には女優魂を感じました。 【うろん】さん [DVD(邦画)] 2点(2008-12-23 02:21:04) |
50.期待しないで観たのでこの点数です。ケバイとの意見もあるかもしれないが、映像は一応綺麗でした。ラストは脚本家の能力不足か。桜の花を見つけたところで終わりだったらもう少し点数が高かったかも。 【ダルコダヒルコ】さん [地上波(邦画)] 4点(2008-08-31 20:59:24) |
《改行表示》49.まあ、普通に楽しめましたが、同時に、この蜷川実花という女流監督の問題点も明らかになったという意味では、失敗作かもしれません。 “江戸東京・北の花町”としての吉原を描く上で、女流監督の限界を見た気さえします。 もちろん、吉原の女性社会的なある側面を、アートな感じで女性目線で描いたといえるのかもしれません。 しかし、女性目線で描いたといえば聞こえは良いですが、吉原のリアリズムを重視しているとはいえず、ただひたすらファッションやインテリア的な部分を楽しんでいるだけなのです。 つまり、調査に裏づけされたリアリティというものが欠如している。 やはり吉原という町は、殿方の町であって、男性目線で描くからこそ面白いし、そこに歴史的史実を踏まえたリアリティがあってこそ、素晴らしい作品に仕上がると私は思うわけであります。 蜷川実花監督と同時期に注目された西川美和という女流監督がいますが、西川美和監督の方は、女性の描き方がとても男性目線でエロティックです。 うまく女性の魅力を表現しています。 しかし、蜷川実花という女流監督は、女性雑誌のノリでしか女優の魅力を引き出せておらず、「女性が作った女性のための映画」という狭い範疇に納まってしまっているのです。 それと、主演の土屋アンナですが、個性的でかっこよさやキレもあり良い女優なんですが、どうみても花魁には向いていないですね。 しかも、控えめな演技の部分に未熟さがあります。 勢いのあるシーンは、ほんとナチュラルで良いんですけどね。 、、と書いて終わらせると、いかにも不満だらけかと思われそうですが、実は気に入った部分があります。 それは極彩色の映像美! これは凄かった。 リアリティは思い切って捨てて、サイケで独創的な世界を創り出しています。 特に色使いが凄い。 これには驚嘆いたしました。 映像の作りかたに関しては、間違いなく天才的な監督さんですね。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-07-23 01:35:58) (良:1票) |
48.きれいで楽しかった。この映画の評価が低くて、壬生義士伝がアカデミー賞って、やっぱり映画はまだまだ男社会なのかな? 【はるこり】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-06-23 12:58:07) |
47.この手の作品にありがちな悲哀ものじゃなくて、どことなくサッパリしてる所はちょっと新鮮かな?と思ったが、良くも悪くも軽いですね。それにしても菅野美穂は芸の幅が広いなあ。都合よく?主役との絡みはないんだが、あったら完全に食われてただろうと思う。 |