66.《ネタバレ》 列車を鉄橋から落下させるスペクタクルを見せたい、が前提の作品なんでしょうね。そこに至るまでかなり強引な展開が目につきます。事故とはいえ1,000人も死なせたら言い訳通用しないでしょ、とか。主人公たちなぜ感染しないの、とか。後味も悪いです。これがハリウッド映画と違うところか。 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 5点(2024-10-26 22:31:29) |
65.《ネタバレ》 作品名は聞いた事ありエヴァ・ガードナー目当てでの初見。無情観漂う音楽でのオープニングクレジットに期待が高まり、冒頭からテロリストが列車に乗り込むまでの一気呵成の展開に、世界中の歳時記・日常を滅茶苦茶にしたコロナ禍にある現在にあって恐ろしさに息を呑みました。自国の細菌兵器戦略の過ちを列車もろとも葬り去ろうとする米国の姿並びに酷く無情な結末はカルロ・ポンティ率いる欧州作品ならではでしょう。エヴァ・ガードナー54歳のお姿は「顔パンパン、ケバッ、怖っ」(ごめんなさい)なド迫力にドン引き。彼女の若いツバメ役マーティン・シーンは坂上忍を思わせる姿。リチャード・ハリス&ソフィア・ローレンはステレオタイプなカップル役。車掌役が観たことあると思ったら5日前に観たライオネル・スタンダー。再見でやっと見つけたけれど彼女とは分からなかったアリダ・ヴァリ。刑事役が意味深なO・J・シンプソン。そして演技上、脚本上で特筆もののMIPと言える御大リー・ストラスバーグ。彼等をまとめて相手するバート・ランカスター。手に汗握る対決でした。鉄道・医化学・政治上でのツッコミどころは数限りなく。どれだけ指摘出来るか数えるのも、そこに目をつぶるのも、人それぞれの価値観考え方でしょう。私は後者で且つ大いに楽しめた傑作です。 |
64.新型コロナの流行に合わせて選ばれたのか、無料映画配信で鑑賞。当時、豪華俳優陣による合作パニック映画として、話題になっていたのは覚えています。アメリカ軍による、未必の故意による大量抹殺計画が失敗する映画ですね。ラストはハリウッド映画のようにスッキリしないですが、面白かったですよ。 【毒林檎】さん [インターネット(字幕)] 5点(2020-05-31 07:17:24) |
《改行表示》63.《ネタバレ》 製作から40年も経っていますが、作品の“核”そのものは古びていない。生物兵器がもたらす無差別大量死というものは、むしろ今日の方が現実味を帯びているかもしれません。そういうこともあって、最後まで引きつけられました。「政治的判断」を扱っているところも、現代に通じるものを持っています。 話としては、無線が使えなくなる段取りから、銃撃戦になるあたりの展開がなかなかうまい。細菌が純粋酸素で死滅するというのは、ウェルズの『宇宙戦争』かクライトンの『アンドロメダ病原体』あたりがヒントになっているのでしょうか。拍子抜けですが、脱出するのなら無害にしておかないとまずいですね。あと、無線のある車両が先頭だと思っていたので、乗客を乗せた車両が転落したのには驚きました。ずっと蚊帳の外に置かれていたのは、やはりおかしいですね。こういう行き当たりばったりなところもありますが、全体としてはよかったと思います。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-07-24 20:05:46) |
62.映画の原風景とでもいうのか、こちらの「卡桑德拉大橋」と高倉健氏の映画が最初にみた映画で今もよく憶えています。懐かしくて投稿しました。 【HRM36】さん [地上波(吹替)] 8点(2017-07-04 16:19:25) |
61.《ネタバレ》 ○随所にホロコーストを想起させるが、それ以上のメッセージ性はない。○基本的に娯楽作なのだが、脚本が雑。○感染した人物は逃亡して電車に乗り込むが、感染者がいるのはなぜか電車内だけ。その電車内も感染する者とそうでない者の差が分からない。主人公たちは感染者にかなり接触していたが。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-06-11 20:39:15) |
《改行表示》60.《ネタバレ》 この映画は、まがいもなくホロコーストを暗喩したもので、あちこちにホロコーストのメタファーが見られるところが興味深い。 そもそも、ヘルマン・カプランじいさんがユダヤ人だという設定や、列車が彼にとってかつて妻と子供を失ったユダヤ人収容所のあるポーランドへ向かうことになったというストーリーそのものが、「この映画で、ホロコーストをみなさんに思いこしていただきますよ」というメッセージだと言えるだろう。 たとえば、この列車そのものは、ユダヤ人を収容所へ運ぶ列車を思い起こさせる。 特に、乗客を閉じ込めて外に出られないように、外側から窓もドアも封じて外が見えにくくさせた結果、そもそも窓のない貨物列車のような状態になったあたり。目をはった。その貨物列車こそがユダヤ人輸送に使われた列車である。 列車が駅を通過したり、途中で停車する際、駅に銃をかまえたたくさんの兵士がものものしい雰囲気で列車を待ち構えている様子もまた、ユダヤ人輸送列車を待ち構えるドイツ軍兵士の姿そのものだ。 列車の中に”新鮮な酸素”ということで、装置を室内に入れて酸素をブファーっと吹き出させるが、ブファ~っときたとき、説明を受けていない乗客たちが「ヒェッ!これは何!?」とおびえる様子は、いうまでもなく、ガス室の暗喩ということだろう。 駅の周辺には、赤十字のマークがついたトラックがとまっていたが、それもナチスのカギ十字を思わせる。 辛くも橋の落下を免れた後部車両の乗客達が、助かった助かったと、列車から飛び出して列をなして草ぼうぼうの道をただひたすら歩き続けるサマも、ユダヤ人解放時によく見られた光景だ。 後部車両のひとたちは助かって、前の車両のひとたちは助からなかった・・・という設定も、”ナチス軍に対抗し収容所からの脱走を試みたユダヤ人→犠牲者は出ても助かるユダヤ人がいた”(=後部車両)と、”ナチス軍に対抗せず、ただ黙って収容所に向かう列車に乗り運命の流れるままにジっとしていたユダヤ人→死亡”(前部車両)という、コントラストと重なる。 それにしても、乗客たちは謎のウィルスに次々感染していったわけだが、主人公の医者ともあろう人間がチュウチョなく素手で感染者をベタベタさわるだけでなく、素人で無防備な乗客に感染者に付き添っているように指示したり、その他もろもろの荒すぎる脚本を書いたひとのほうがよっぽど謎ではある。 ただ、ホロコーストのメタファーをここまでちりばめた、ホロコースト映画ではない映画という意味では、実によくできた脚本だとも言えなくもない。 そしてカプランを演じたリーストラスバーグ自身もユダヤ人であることは興味深い。 【フィンセント】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-06 14:03:34) |
59.《ネタバレ》 とりあえず、まあ、テロリストを籠に移そうとするところで、「何で一旦停止して移さないのか?」と思わせてしまった時点で、アウトなのではないでしょうか・・・(乗客が逃げるかもしれないとかいうのかもしれませんが、ヘリが延々並走している方が、よっぽど不安を煽るでしょ)。ただし、駅に防護服隊員がずらっと待ち構えて、本当に窓やら何やらを閉鎖していく光景はなかなかシュールですし、その後も、大映テレビばりに脚本の破綻も気にせずに迷いなく最後まで突き進む姿勢は、嫌いではないです。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-06-01 01:59:53) |
《改行表示》58.《ネタバレ》 娯楽作品として、すっごく面白かったので高得点つけちゃいます。 細菌を浴びた過激派が列車に潜り込む。男を見つけ隔離する作戦、他の乗客への感染を防ごうとする作戦、 鉄橋の前で列車を止めようとする作戦、様々なミッションがどれも面白いのです。 ただ、伝染病の菌が「酸素」で消えるという超理論にはぶったまげました(笑)。 そしてもう一つぶったまげたのはラスト。まさか列車が堕ちるとは思ってなかったので、 あの悲惨でむごたらしいシーンには言葉を失いました。 ここら辺がアメリカ映画とヨーロッパ映画の違いなのでしょう。 本作は、エンターテインメントの皮を被ったメッセージ性の強い映画だったのですね。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-05-25 21:23:53) |
《改行表示》57.《ネタバレ》 細菌パニック⇒列車落下アクションというアイデア自体は悪くないと思ったので、生き残った人達により、全てを闇に葬ろうとした陰謀が明るみとなる描写を、最後ほんの少しでよいので見せて欲しかった。 皆さん仰る通りいろいろと穴だらけの脚本ですが、私はそこが一番不満でした。 【マー君】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-10-01 11:52:50) |
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56.《ネタバレ》 話は単純シンプルで粗があるし、パニック度もあまり高くないのだが、軍人が使命のために民間人を見境なく撃ち殺しまくるという驚きの展開に圧倒された。ラストで前車両の人達が何も知らずにイキナリ無残に死んで行くところも欧州系らしい不条理感があった。TV放映の90分短縮バージョンだったのも間延びしないでよかったか。 |
55.《ネタバレ》 テレビで放送していたので、子どものころ以来久しぶりに見ました。昔はすごくおもしろいと思って見ていました。今見ると、ストーリーも特撮も無茶がありすぎ。最後の列車転落シーンの車内の様子とか、川に死体が浮いてるあたりはちょっと恐かったです。列車そのものが落ちるシーンは、ちゃちすぎますけどね。でもそこそこ楽しめます。そして、俳優陣がとにかく豪華。ソフィア・ローレン、なんて若くてかわいらしいの! リチャード・ハリスも最近はおじいさん役ばかり見ていたので、こんなに若くてかっこいいなんて! マーティン・シーンも若くてイケメンじゃないですか! そのほかの俳優もみんな若い! 【チョコレクター】さん [地上波(吹替)] 7点(2015-11-15 16:02:20) |
《改行表示》54.この時代においては衝撃的な作品だったかもしれないが、思ったよりも普通の映画。 途中でちょっとつまらない雰囲気が漂うが終盤は思いきっている。 【simple】さん [地上波(吹替)] 5点(2015-11-08 19:10:36) |
53.ヨーロッパが舞台なのにアメリカが好き勝手にやってるのも何か変。列車を隔離するより鉄橋から落下させてしまった方が感染を防げると考えているのもおかしな話。度々出てくる辻褄の合わない鉄道の映像や橋のクライマックスシーンの安っぽさは我慢するとして、豪華キャストと意外な展開だっただけにあまりにも雑なシナリオが残念。 【ProPace】さん [地上波(吹替)] 5点(2015-11-06 23:52:08) |
【あばれて万歳】さん [地上波(吹替)] 7点(2015-11-05 15:25:02) |
《改行表示》51.《ネタバレ》 電車という地味な道具ながら、最後までしっかりと見せきってくれる。 1000人を抹殺という軍の姿勢、それを必死に食い止めようとする医師や乗客。犯人が伝っていくときにはホント「見るな」でしたし、銃撃戦のときも「出てくるな」だった子供に腹が立つぐらい、みんなに感情移入していた。「後ろだけでも助けるしかない」というのは、あまりに厳しい決断であった。 【θ】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-09-10 00:13:55) (良:1票) |
50.《ネタバレ》 70年代パニック映画ブーム時代の作品だけど、冷静に観るといろいろ破綻してる。。。そもそもなんでこんな状況になる?的なやや(かなりw)強引な設定。列車を監視するとこにたった3人だけだったり、ていうか高濃度な酸素?で消えた病原菌て…まぁいろいろと突っ込みどころ満載(笑)。でも、ここそこにある「ヨーロッパの香り」がする画面の雰囲気はいいですね~、70年代してる出演者(ソフィア、目バッチバチやw)も大変よろし。ミニチュア丸出しの転落シーンだけど、この当時ならしょうがないし、個人的には気になりませんね。それよりも、ちょっと言いたいのはタイトル。原題「The Cassandra・Crossing」をカサンドラ・クロスとした邦題担当者ナイス!。 とってもカッコイイタイトルにJ・ゴールドスミス御大のド派手なスコア、、、充分お腹いっぱいでゴザイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-26 08:25:17) |
《改行表示》49.昔見たときも相当ひどい映画だと思ったが、今見直してみるともう話にならないくらいお粗末。特撮がどうこうの問題ではなく、脚本がひどい。最初見たときもソフィア・ローレン出演ともなれば単なるパニック映画ではなくなるだろうと思っていたが、あっさり裏切られたばかりか、後半から終盤にかけては単なるパニック映画よりもひどい。 この映画になぜという疑問を持ち出したら、答えられられない疑問ばかり残る。それとも愚かさを表したかったのだろうか。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 3点(2012-04-26 19:03:23) |
48.約20年ほど前,まだいたいけな少女(小1くらい)だった私は,父といっしょに本作をテレビで見たのですが,怖くて怖くて,よっぽど衝撃的だったのでしょう,大人になっても「なんか感染症でパニックになる列車と橋のやつ」という記憶がしっかり残っていました。昨日,テレビで放映されていたので再見したところ,結構しっかり覚えていたようで,小児期の記憶にびっくりしました。今見ると,大して怖くないし,突っ込みどころ満載なんですよね。いろいろ経験して,スレちゃったのかな。自分の成長を妙なところで実感しました。 【さそりタイガー】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-23 23:19:28) |
47.《ネタバレ》 パラエティ豊かな展開といい、唖然呆然の結末といい、けっこう楽しめます。「感染が偶然治っちゃった」のには笑っちゃいましたが。どうせなら、1等席と2等席の位置が逆だったらもっと物議を醸していたことでしょう。きっと「99%デモ」の人たちが黙っちゃいません。ところで、1970年代はちょっとしたパニック映画ブームだったようですが、この作品は印象度の点で群を抜いています。それは豪華キャストもさることながら、このタイトルに負うところが大きいと思います。意味はわからなくても、響きがカッコいいじゃないですか。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-01-30 00:28:31) |