10.《ネタバレ》 上手く出来た映画なんだと思うが、なぜかあまり入り込めなかった。ハビエルバルデムには好き嫌いは別として愛嬌というか、目を離せない不思議な魅力がある。最初と最後の雪のシーンは美しかったが、親子似てなすぎじゃない?とも思った。 【なす】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-02-16 08:20:23) |
9.《ネタバレ》 バラエティ旅番組では決して見ることのないバルセロナの熾烈。ただ生きていくことだけで手一杯で、あまりにも醜悪で悲惨な世界でもがく人たち。わずか二ヶ月の命を宣告された父親は自分に出来ることを最期まで捧げる。しかし全て裏目に出て、安いストーブの不燃焼で自分が斡旋した不法労働者は死に絶え、知人のセネガル人女性に後見人として頼むも裏切られる。残された姉弟は受け継がれる貧困を歩むのかもしれない。それでも父親から与えられた愛情を胸に、困難に立ち向かう未来を我々は願うしかないだろう。猥雑で汚わいに満ちた世界から一転して純白に染まった雪景色の中、彼を待つ父と共に黄泉の世界へ旅立つ。歪だがそれでも生きた証こそ<<BIUTIFUL>>そのものではないだろうか。 |
《改行表示》8.ごちゃごちゃな映画だなーと。人種、性的嗜好などマジョリティだけ登場するのではなく雑多。 雑多な背景で、救われない出来事が延々と続く… ここまで悲惨なことばかり起きることって現実にあるの?と思ってしまうのは、自分が先進国でぬくぬくと暮らしているからだろう。 ただ、この監督の特徴なのかもしれないがスローテンポに馴染めなかった。 もう少しテンポ良く、2時間以内に収まっていたら7点台だったかも。 |
《改行表示》7.《ネタバレ》 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の個性的な映像は堪能できたが、余命2か月という設定が個人的には合わなかった。 自分がもし末期がんで、あと余命2か月と宣告されたら、素直に諦めて身辺整理するだろう。 だがだが、子供の行く末を案じるのは同じかも・・・ いつ死んでも怖くないと思ってはいるが、確かに子供の将来は心配だ。 子供を持つ親が、死に臨んでの現実的な描写が多く、実際に自分が主人公の立場に立たされた時、健康な時には思ってもいなかった心情が発生するかもしれないと思うと、どうにも居たたまれない気持ちになる映画であった。 イニャリトゥ作品はどれも好きだが、この作品は自分にとっては微妙だった。 しかし、映像美と主人公の演技は素晴らしく、イニャリトゥの次回作に期待したい。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-08-15 19:32:36) |
6.《ネタバレ》 二時間半という長い物語なのに、その悲惨なあまり幸せとはいえない環境にめげず必死に生きる人々のエネルギーを生々しく描くことで、一気に見せきる監督の手腕はさすが。でも、ちょっと神秘主義に流れすぎているのではないか? 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-07-14 21:25:31) |
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5.期待していたものとは、違っていました..しかしながら、社会の底辺に暮らす人達を、リアルに描いているのは、秀逸... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-07-04 12:50:43) |
4.《ネタバレ》 最期の近い親父が見せる、親父なりの美学。そして平行して映される、他の登場人物達の苦い横顔。命懸けで這いつくばってもがいても、思い通りに行かない人生の妙をまざまざと見せつけられる。途中、ウスバルのバックに並んで写るサグラダ・ファミリアと近代的ビル。美しいものも裏の隠れた部分も全て、ありのままのバルセロナを見ろと言わんばかりの光景だった。ひとつひとつのシーンが妙にしつこく、その結果2時間半という長い物語になってしまったけれど、ハビエル・バルデムの力投はそれを補ってあまりあるものだった。 【のはら】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-04-20 23:49:58) (良:1票) |
《改行表示》3.ハビエル・バルデム目当てで観に行きました。心の準備なくこんなに重い映画を観てしまうと辛くなる…。全体的に曇ったような雰囲気の映画でした。まさか心霊現象みたいな話も入っているとは思わなかったので、やや疲れてしまいました。 お目当てのハビエル・バルデムだけはよかったです。 【kaneko】さん [映画館(字幕)] 3点(2011-08-28 18:24:32) |
2.演技は凄かったです。バルデムは「海を飛ぶ夢」で見て以来、いくつか見ましたが、その中でも最高です。もの凄い存在感と有無を言わせない迫力があります。演出も良かったと思います。映画の雰囲気が最後まで統一されていました。ストーリーは、監督が以前から扱っている人種や立場の違いから起きる問題を扱ってます。今回の映画では、理解しきれない事柄がいくつかあって、映画の全てを楽しめたとは言い難いです。ということで、中間の点数にしました。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 5点(2011-07-08 22:24:20) |
1.《ネタバレ》 イニャリトゥ監督が、ギジェルモ・アリアガの脚本から離れて撮った映画。そのためか、「アモーレス・ペロス」「21グラム」「バベル」と徐々に加速していった時間錯誤がなく、主人公を中心とした物語に素直に感情移入しやすい。主人公は余命を宣告され、残る子供たちのためにお金を貯めようと奔走する。その過程で見えてくる主人公を取り巻く世界は過酷で、なによりも狭い。この狭い世界をより窮屈に感じさせるイニャリトゥァの演出と、バルデムの圧倒的な演技に圧倒させられました。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-07-03 22:09:50) |