《改行表示》80.《ネタバレ》 『容疑者Ⅹの献身』に比べると、非常にガリレオっぽくてこちらのほうが好き。特に序盤はキレキレの湯川節がザ・ガリレオって感じで楽しい。くそ真面目、超クールなのに、そこにユーモアを生み出すのが湯川学最大の魅力だと思います。 ミステリーとしてはやや弱いか。演者の表情や雰囲気でなんとなく真相が読めてしまう。そしてその想像の範囲を出ない真相。さもありなんといったところ。ごりごりに推理を楽しみたい人たちにとっては物足りないことでしょう。 そのぶん人間ドラマに魅かれるところがあるかと言えば、それもぼちぼち。前作『容疑者Ⅹの献身』では犯人の皆様にすごく感情移入できたのに、なぜでしょう。他の方のレビューを見てなるほどなと思いました。必然性の欠如。これは原作の問題かもしれませんね。 唯一良かったのは男の子かな。理科は嫌いって言う恭平君に、「聞き捨てならない」と理科の魅力をペットボトル探査機を使って伝える湯川さん。2人のやりとりに終始ほっこりしてしまいます。 ・・・だからこそ恭平に殺人の片棒をかつがせたことは許せいないです。それに気づいている湯川さんが、成美に恭平を支えてやれと言ったシーンはぐっとくるものがありました。 総評。傑作とまではいかないかもしれません。ですが万人に愛されるガリレオシリーズの一品だと思います。 ※ちなみに東野圭吾作品、すべて読んでいるわけではありませんが、彼の作品は過程はすごく盛り上がるのですが真相やオチがいまいちなものが多いです。そういった意味では、この作品はとても東野圭吾っぽいです。 【たきたて】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2023-05-06 09:05:57) |
79.映画前作「容疑者Xの献身」がそれなりに悪くなかっただけに、「かばう」の種類は違うとはいえ、こうも「かばう」を連発されるとちょっと辟易としてきます。福山のキャラづくりも、前作の堤真一との対比だとアリだったと思うのですが、真っ向から対峙する相手がいないと、雑魚相手に意味ありげなことを匂わしがちな不快なキャラだよなと。あと「容疑者X」における容疑者の非情な決断は、天才と狂人は紙一重というところで、それなりに納得感があったのですが、本作の容疑者の非情な決断(殺しじゃない方)は、そんな雑なことある?と思ってしまいました。 【camuson】さん [インターネット(字幕)] 2点(2023-02-07 17:42:42) |
78.《ネタバレ》 容疑者Xの献身が良かったのでこちらも見ましたが期待以上のものではありませんでした。容疑者Xのある意味閉鎖的な空間と比べ少し物語が広すぎた感があります。あと、吉高さんが出てますが前作の柴咲さんと比べ全然活きていないですね。 【珈琲時間】さん [インターネット(邦画)] 5点(2023-01-13 09:02:45) |
《改行表示》77.《ネタバレ》 テレビシリーズも原作も読んでいませんが全然OK。 ペットボトルロケットやら一酸化炭素中毒などの要素を組み込みながらのひと夏の話。 一見さわやかに思えますが話はだいぶ重め。解決しても決して晴れやかな気持ちにはなれないけれど、「それでも、知り、選択すること」の大切さを問いかけてくるような、そんな作品でした。 【クリムゾン・キング】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-10-16 19:54:41) |
76.読了後視聴。青い空と海と少年との交流が素敵に描かれています。 【TERU】さん [インターネット(邦画)] 9点(2022-09-25 20:57:51) |
《改行表示》75.《ネタバレ》 出だしはワクワクしたんだけど... 殺人にいたる動機がかなり弱い気がする。 そんな理由で追いかけて行ってまで殺そうとまでするのはむしろサイコっぽい。 そっからもう楽しめなくなった。 【Dry-man】さん [インターネット(邦画)] 5点(2022-09-13 22:52:32) |
74.《ネタバレ》 「ガリレオ」劇場版第2作。前作「容疑者Xの献身」ほど陰湿ではなく、湯川(福山雅治)も主人公らしい描かれ方をされていて、前作よりは今回のほうが安心して見ていられる。しかし、テレビドラマの劇場版ということを感じさせていなかった前作に比べると、やはり物足りない出来で、今回も前作同様にテレビシリーズとは違う方向に持っていこうとしているのは分かるのだが、前作と違ってテレビドラマの劇場版という感じになってしまっているのは前作が良かっただけに残念だった。ストーリーの軸となっているのがそれぞれに秘密を抱えた家族であるが、この家族全員が身勝手なだけにしか見えず、とても感情移入できる代物ではないし、予告でうたわれていた家族愛もとうてい感じられない。中でもなにも知らない小学生の甥っ子を殺人事件の共犯に仕立ててしまう旅館の主人は最低で、本当に家族を愛しているならたとえ甥でもそんなことはしてはならないと思うし、そんな男の口から家族を愛している云々の言葉を語られても説得力がなく、薄ら寒さを覚える(演じるのが善良な役柄の多い前田吟というのもイメージと違うような気がする。)し、むしろ、この家族よりも小学生にして重い荷物を背負わされてしまった少年の今後が心配になってしまった。冒頭に描かれる殺人が節子による犯行だと思わせておいて成美の犯行だったのはうまいミスリードだと思うが、被害者の女(西田尚美)がどんなにイヤな女に描かれていても演じる西田尚美にはおっとり・のほほんとした親しみやすいイメージがあり、この役を演じるには無理があるように思う。見るからにイヤな奴を演じてはまる女優ならほかにいくらでもいるだろうに。この成美の殺人だけは少しは分かる部分もあっただけにこの配役はちょっと残念だった。と、けなしてばかりだがいいところをあげれば子供が苦手な湯川が小学生の少年と触れ合うという設定は面白いし、ペットボトルロケットを飛ばすシーンはほのぼのとしていて良かった(ここだけは本当に夏休みのファミリー映画のノリ。)し、近年の朝ドラヒロインふたりの共演も楽しい。それに撮影をたけし映画も担当する柳島克己が担当しているためか青い海や空の美しさが際立っていてとても印象に残る。少し甘めだが、これらに免じて6点を。最後にもう一つだけ、ガリレオシリーズの残る長編「聖女の救済」は本作の前に連ドラの中で映像化されたが、それよりも本作のほうが映画よりもテレビ向けだった気がする。もし、映画でなくテレビドラマとして映像化されていたら、物語の印象はもっと違うものになったかもしれない。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2022-08-31 22:18:06) (良:1票) |
73.福山でも杏でもない、主役は白竜です、俺は男泣きしました。 【まるまだっち】さん [DVD(邦画)] 8点(2021-10-07 09:49:32) |
72.《ネタバレ》 ネタバレあります。 ■仙波 → 16年前、成実の罪をかぶってムショ行きに。出所後は重病を患い、ホスピスへ入所。どうやら、余命幾ばくも無さそうだ。 ■川畑 → 成実の罪を隠し通すため塚原を殺すことに。ある意味では、彼もその人生を狂わされた被害者かもしれない。 ■塚原 → 何の罪もないのに殺されるという、本作における最大の被害者。 ★成実 → 全ての発端である殺人事件の真犯人。あれから16年、両親の故郷にある美しい海で優雅にダイビング三昧の日々を送り、あまり罪の意識はなさそうに見える。そして、これからも何食わぬ顔で海の番人ヅラして生きていくのだろう。 (総括) 男たちばかりが不幸な物語である。前田吟さんの若かりし日の結婚写真で「男はつらいよ」思い出しちゃったけど、あれは今思えばこの事件の真相 (性質) を雄弁に物語っていたとしか思えん。 以上。 【タケノコ】さん [インターネット(邦画)] 4点(2021-08-10 18:23:02) |
《改行表示》71.《ネタバレ》 役者たちはきちんと演じている。わかりやすい進行でストーリーを引っ張っていく。真相がカットバックで挿入される。そつがない。 でも、一番大事な家族の人間関係のあやが東京の話になってしまった。真夏の方程式なのに冬の東京が重くのしかかる。「真夏の方程式」じゃないじゃん。川畑節子と仙波が故郷の夏の海で過ちを犯して成美が生まれたのなら、もう少し「真夏の方程式」だったかも。せっかくの美しい海がストーリー的に重要ではなく中途半端に見えてしまう 。 【ブッキングパパ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2020-07-19 18:04:33) |
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70.《ネタバレ》 夏休み感が溢れる映像が美しい映画です。少年に大きな十字架を背負わしてしまったのは残念です。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-03-26 21:58:23) |
《改行表示》69.最初は良かったけど、だんだん面白さが低減しているような気がします。 「そんなんで、殺しちゃうんだ!」と思うような動機はいただけないなぁ・・・ 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 5点(2018-07-11 20:48:48) |
《改行表示》68.2013年はガラケーのほうが主流だったっけ・・・ IPHONEの動画モードとか、いろいろあった気がするが? 【チェブ大王】さん [地上波(邦画)] 5点(2018-07-08 21:34:36) |
《改行表示》67.《ネタバレ》 うーん、これって「容疑者Xの献身」と似てますよね。 面会室での、湯川と、川畑の会話を聞いて、泣き崩れる成美の姿も、「容疑者Xの献身」の石神の姿と被って見えました。 どうしても「容疑者Xの献身」と比べてしまいますが、湯川と川畑の面会から事件の真相(湯川の推測)が明るみになり、面白くなりました。 【へまち】さん [インターネット(邦画)] 6点(2018-02-17 12:51:05) |
66.《ネタバレ》 悪い意味で語りたくなる作品です。テレビシリーズでは科学者の目で不可能犯罪に挑む痛快さがありました。しかし、映画では一転人情が前面に押し出された湿っぽい話になります。前作の容疑者Ⅹもそうでした。そこまでは良いとしても、結果として人情に呑まれた形で真実に蓋をしてしまったのは大きなマイナスです。前作は最後に犯人が自白しましたが、本作は同情を誘おうとする犯人の思惑に嵌った感じで印象が良くありません。計画殺人犯に逃げ切りを許したのでは南国の美しい風景も台無しです。湯川先生は一般人だから人情によって見逃すのは百歩譲って良い(子供が関わってますからね)のですが、刑事の岸谷さんは駄目でしょう。事情はほぼ知っているような描写ですし。あんたそれでも法の番人か?また、映画全体で人として不自然な行動が目立ち、共感しづらいのです。成美が伸子を刺殺したのも、重治が塚原を殺したのも短絡的ではないか?重治は家族を愛してるといいつつ、なぜ児童に殺人の片棒を担がせるのか?要は説得力の不足ですね。この映画の描写の限りでは、成美も重治もきっちり裁きを受けるべき人間です。 苦しんで見せているが、所詮は犯罪者の独りよがりにすぎません。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 2点(2018-02-15 12:43:26) (良:2票) |
65.《ネタバレ》 始まった時は、名作の予感だったけど、後半かなりいけてない。皆の指摘している通り、動機もトリックも無理がある。残念。 【センブリーヌ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2017-07-23 00:34:02) |
64.《ネタバレ》 映像化を強く意識した(としか思えない)原作だったが、実際この映画は、ほぼ原作通りである。よって、ストーリー面での突っ込みどころは映画のスタッフではなく、東野圭吾に責任がある。個人的には伏線の張り方とその回収、読後の余韻はさすが東野圭吾だと思った作品だったし、突っ込みどころはミステリーならば仕方がない部分だと思う。容疑者Xだってトリックでも、倫理面でも突っ込みどころはいっぱいあった。例え、善意の人であっても、家族の平和(それがたとえ虚飾であっても)を乱されかねない存在というのはミステリーにおいては十分に殺人の動機になるのではなかろうか。本作が強く意識したと思われる砂の器だって、殺された人は全くの善意の人だった。映画としての評価で言えば、夏の海の美しさが存分に表現されていたし、メインヒロインの杏がとても魅力的でよかったと思う。何より、前作では堤真一にすべてを持っていかれた福山雅治が、今回は堂々の主役の芝居だった。 【陽炎】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-05-08 22:45:28) (良:1票) |
《改行表示》63.傑作、堂々たる出来。 共に横に並んで座るというイメージがこれ程までに意味を持つとは驚きです。小さな探偵くんに対し、頑張れと一方的に投げかけるのではなく、共に考えよう、一人ではないと呟く湯川。冒頭の議論のように、向かい合い、人に教授する立場の存在であるにも関わらず、横に一緒に座る。そのイメージは本当に力強い。面会室のガラスに阻まれ、向かい合うことしか許されない杏と義親とも対比されているかと思うと一層、感動的。あの事件だけでなく、文明の発展に伴い未来に残され、未だ答えの見つからない遺物に対しての、物理学者という立場としての言葉にも聞こえました。行きは、一緒に電車で島にやって来た2人。帰りは、一人。父ちゃんはうたた寝。行きは、進行左方向、帰りは右方向。ここにも相当、示唆なものを感じざるを得ません。 事件の動機が弱いのは確かでありますが、夏休みにたまたま島にやって来て、たまたま事件に巻き込まれる形となったあの子をストーリー軸に据えるのであれば、脈絡がないほどストーリーの理にかなっている。 【うー】さん [地上波(邦画)] 9点(2016-04-25 12:36:33) |
62.15年前の衝動殺人に今回の計画殺人、どちらも殺意に至る切羽詰まった動機が伝わってきません。ミステリーより感動に重きを置いているようですが、最後の延々と続く感動シークエンスも空虚に映ります。小説も無理っぽかったような記憶があるので原作の問題ですか。 【ProPace】さん [地上波(邦画)] 5点(2016-03-27 01:09:43) |
61.《ネタバレ》 夏休みの少年モノとして見れば、実験シーンをはじめ見るべきところはそれなりにある。夏らしい風景の切り取りもよい。けれど、それを台無しにする脚本と演出。多くの方が指摘する殺人の動機やミステリーとしての評価は、たぶん原作もそうなんだろうし、少年を犯罪に絡ませて後味の悪さを残すあたりは悪い意味で東野圭吾らしい。ただ、演出としては、たとえば工夫のない杏のダイビングの描写・・。同じアングルをただ繰り返すだけ。また、「家族愛」描写も杏の泣いてる顔を芸のないアップでだらだらと写すだけ。全体的に締まりがなく、登場人物の「感情」を描くシーンの多くが冗長で、こちらの感情を刺激するどころかかえって冷めてしまう。その意味では、変化に乏しい湯川先生を演じる福山雅治と眼力だけで乗り切った白竜以外の俳優みんなが下手くそに見えたのは、演出力や構成力の問題だと思う。ながら見するテレビではいいかもしれないけど、いちおう2時間これに集中するつもりで見ている映画では、このへんの出来が作品の評価を左右するのです。あ、あと前作もそうだけど、基本的にTV版の登場人物(警察側の2人)は完全に顔見せ以外の意味がない蛇足でした。 【ころりさん】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2016-02-07 16:47:39) |