《改行表示》141.《ネタバレ》 いや~良い映画でした。 シガー二ィ・ウィーバー綺麗。 今よりも若干スリムなヴィング・レイムスが絶品な表情を見せるラストシーンが良い。 【たくわん】さん [インターネット(字幕)] 8点(2024-11-21 17:14:14) 《新規》 |
《改行表示》140.《ネタバレ》 大好きなケヴィン・クライン主演で内容にも魅かれて公開当時、2度映画館で観賞したが、今回DVDで再観賞した。 いわば“影武者ものコメディ”であるが、真面目でお人好しな一市民が米国の大統領の身代わりになるが、やる気と機転で「本物」と打って変わって魅力的なリーダーになっていくというストーリー。 「本物」はだいぶ政治家としては不出来だった。次期大統領の椅子を狙う首席補佐官は副大統領を追い落とそうと自らが主導していた汚職の濡れ衣を着せたり、勝手に大統領権限である拒否権を行使して福祉法案に拒否の署名をするなどやりたい放題である。そんな政府内のウミを「本職」ではないデーヴが「本職」も舌を巻く活躍で一掃していくところは実に痛快である。といってもリアリティを失わないように、ホームレス支援政策のために6億5000ドルもの財源を確保するために友人の会計士の協力を仰ぐなど割と堅実なやり方である。 そしてデーヴはただやる気があるだけではなく、人心を掴むのに長けており、そこは普段は人材派遣業で多様な人々に温かく接してきた経験がものをいうのであろう。 それについて象徴的なエピソードが二つある。一つ目は、「本物」の浮気が原因ですっかり冷戦状態だったファーストレディとの関係が好転することである。それはデーヴが飼い犬とじゃれ合ったり、施設で無口な子どもの心を手品や話術で開いたりする場面を見てこの夫は「偽者」であると見破ったためである。つまりお陀仏となった「本物」はそれほどツマラナイ人間だったわけである。 二つ目は警護役のデュエインとの友情である。彼は初めこそデーヴが何を言っても仏頂面でほぼ無言の反応を続けていた(これも「本物」の人間性に問題があったことを匂わせる)のが、デーヴの活躍とともに徐々に彼に心を開いて笑顔で話すようになり、最後には「君のためなら死ねる」と言い放つほどの信頼関係が出来上がっていた。ラストシーンを飾る彼の表情は絶品である。 クラインのニッコリ笑顔がみんなを幸せにしてくれる。この作品のテーマは、民主主義国家における理想の政治的リーダー像というよりは、沢山の人々を笑顔にさせる仕事こそが生きがいとして大切であるという人生賛歌である。何遍観ても一杯笑って心が温まる作品である。 【あやかしもどき】さん [DVD(字幕)] 10点(2022-08-12 21:22:53) |
139.《ネタバレ》 昔、テレビの洋画劇場で見ているが、それ以来に再見してみると「大統領の影武者になった男」というシチュエーション以外に何も覚えていなかったので新鮮な気持ちで見られた。もっとドタバタなコメディーという印象が初めて見たときはあったようにおぼえがあるが、とてもハートフルでドラマとしてもしっかりしていて、昔に見たときはまあまあかなくらいの感想だったのだが、実はこんなに面白かったんだということにビックリ。描かれているのは真面目に見てしまうとあり得ないようなことなのだが、そこを突っ込むのはやはり野暮であり、純粋に娯楽映画として楽しむのが正しい見方なのだと思う。予算削減のシーンなどはやはり見ていて痛快で、クライマックスのデーヴの演説も良い。デーヴと大統領夫人とのロマンスもほどよくてちょうどいい感じになっている。黒人のシークレットサービス(どこかで見たと思ったら「ミッションインポッシブル」のルーサー役の人なのね。)もいい味を出していて印象に残るのだが、彼が最後にデーヴに言う「君のためなら死ねる」というセリフは普通なら笑ってしまうかもしれないが、それまでの流れがしっかりしているせいか、思わず感動してしまった。間違いなく本作一番の名台詞だ。(2020年4月16日更新) 【イニシャルK】さん [DVD(吹替)] 8点(2020-04-16 23:55:23) |
《改行表示》138.《ネタバレ》 何回見てもやっぱり面白い。どストレートなエンタメ、コメディ、人間ドラマ。 こういった作品にはありがちですが、真面目に「いやそれはおかしくね?」的な穿った見方をすると損をします。だってそういう映画なんだもの。感情的に入り込めればOK、それだけです。 とその上で真面目な考察をすると、現実ではやはり困難でしょうね。理想はもちろんこの映画のようにあってほしいと思っちゃうわけですが、大統領が直接国民の選挙で選ばれるアメリカと違い、総理が多数党、つまり議員から選ばれる日本では、総理はあくまで多数党の代表であり、それゆえ議会との結びつきがより強いのが日本です。で、日本において国民が選挙で決められるのは議員までなんですから、本作のような展開になる可能性はアメリカよりも遥かに低いわけですね。建前として「あくまで個人」なのがアメリカ、「同じグループの中からリーダーやってよ~→うーんオッケー!」なのが日本です。 予算削減の検討シーンはすごく面白いところで、ここら辺のツッコミポイントは日本とそっくりですね。ず~っと道路工事してていつまでも道路が完成しないのは、「いや予算もらったら消費しなきゃなんないからとりあえず道路工事でもしとこう」「道路工事しなきゃ予算がもらえないから道路工事しよう」という理由です。行政は縦割りであり、部署が違えば会社が違うのと同義で、「いかに予算を引っ張ってくるか」「いかに予算を減らされないか」が重視されます。予算を消費できなければ「あ、んじゃ来年度以降はその部署にはそんなに予算は必要ないんだね。んじゃ削ろう」となってしまうから、それを恐れて「とりあえず予算は消費する」という発想になります。ハッキリ言ってアホの極みというか、そんな無駄な予算割いてる暇あったらまだ人件費に回した方がマシだろ、と思ってしまいます。 で、ズバリそれを言うのがデーヴ。マスコミが入っており、周囲から支持を得ているあの状況だからこそ自らのおかしさを認めざるを得ないでしょ?というある意味ゴリ押しで予算案を通す。「あなたの買った車は良い車です、と伝えるより家の無い子に家を与える方がよっぽど大事でしょ?」。カッコよすぎるでしょさすがに。現実的には「でもそれやると経済的に~」とか色々あるでしょう。だからこその映画。理想のゴリ押し。素晴らしいと思います。 「君のためなら死ねる」、いやこれむさくるしいオッサンがオッサンに言ってるわけだから笑いどころなのかもしれませんが、すみません、カッコよすぎて涙が出ました笑 【53羽の孔雀】さん [DVD(字幕)] 8点(2019-06-06 06:06:14) |
137.設定はありがちといえばありがちなのですが、脚本に一切の無駄がなく、押しと引きの呼吸、テンポ配分も絶妙です。また、この種の「ありえない話」では、最後にどう着地するのかで大きく作品の価値が変わってくるのですが、その落とし前のつけ方も見事でした。しかも、単に話として面白いだけではなくて、人間ドラマとしても優れています(例えば、エレン夫人の心の変わり方など)。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-01-23 03:24:14) |
136.《ネタバレ》 入れ替わりシチュエーションコントみたいな感じで、とってもハートフル。テンポも適度な緩さ。当時のハリウッドのこの手のコメディには力作が多い。この手のものはアイデアが出尽くしてしまってしかも直球勝負はなかなか現代では作りにくいかもしれなけど、ぼくは楽しみたいんだけどなあ。ラストの演説も気が利いているし、大オチの「君のためなら死ねる」は鳥肌もの。このSPいい味出す黒人俳優だなあ、何故か親近感もと思ったら、ミッション:インポッシブルシリーズルーサー役のヴィングレイムス。若い!痩せてる!禿げてない!気づかなかった。8点かなと思ったけどとても気分良かったので1点おまけの9点作品の高評価。 【タッチッチ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2016-09-21 14:44:18) |
《改行表示》135.《ネタバレ》 良い映画だと思います。この映画をシリアスに語る必要はないでしょう。 無駄なところがなく、物語の作りも良い。あえて言えば、もう少し夢のある 政策案での話しにした方が、面白みがでたかな? 【cogito】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-05-19 19:42:18) |
《改行表示》134.久々に、肩の力を抜いて見れる娯楽映画でした♪。アメリカ的ロマン・感動がふんだんに詰まった作品ですが、カメオ出演者が多く、それがこの映画全体のユーモアを作っており臭ささが無いんです。 深い映画ではないですが、ホント気楽にリラックスして見れる、「楽しい映画」って感じですね♪。 【fujicccoo】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-02-20 14:47:31) |
《改行表示》133.本物の大統領が全く救われない……悪者扱いのため誰にも見向きもされないし、死んで当然みたいな扱い。 そのことにひたすら違和感が残る。 そこをフォローしない限り、気持ちの良い映画には絶対ならないと思うんだけど。 デーヴの政策も独善的で、大丈夫なのか?と不安になるし・・・ダメでしょ、いろいろ。 【ポン酢太郎】さん [DVD(字幕)] 2点(2014-12-02 13:12:50) |
132.久々に見たらすごい良かった。月日の流れ?でた当時見た時はまあ、わるくない程度だったのだが。派手な演出も特になく、テンポの良いコメディタッチで描かれているのだが、なんかいい。大統領の話と自分の現実とは相当かけ離れた世界の話なのだが、温かい気持ちになれる映画。ツインズとかも久々にみたらものすごくよく感じるのかもしれない。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 8点(2014-09-10 13:31:38) |
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《改行表示》130.《ネタバレ》 「君のためなら死ねる」というSPの言葉は、ともすればコントのように浮いてしまうセリフ。 なのに前フリが絶妙に効いているので素直に心に響く。脚本がうまい。 真心のある素人が利権を貪るプロの政治屋をやりこめ民衆の声に応えるあたりは、「スミス都へ行く」を思い起こさせる。 シンプルでベタなストーリーでリアリティのない夢物語だけれど、こんな政治家がいればと思わせてくれる。 大統領夫人がもう少し魅力的だとラブロマンスにももっと入り込めたのだが。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 6点(2014-03-28 00:48:58) (良:1票) |
《改行表示》129.《ネタバレ》 2回レンタルで見ました。ストーリーはありがちで、勝手に中身を想像してしまうけど、 実際見ると引き込まれ、感動させられる。ラストも秀逸。 【竜ヶ沢中段】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-25 23:01:07) |
《改行表示》128.《ネタバレ》 一見平凡なアクション映画ながらお約束を完璧にこなすことにより名画たりえた映画として「ダイハード」があると私思っております。そして本映画「デーヴ」も同様に「ありがちな影武者もの」でありながらお約束を完璧にこなすことで名画たりえた映画だと思っておりまして 私の中では「ダイハード」系にジャンルされる映画です。 ...かの映画では「誤って子供を撃ってから銃が撃てなくなった警官」がここぞという個所でビシっと決めて映画をしめてくれますが、この映画でも深夜に食堂で特製サンドイッチを食べながら主人公に「僕のために死ねる?」と聞かれて答えなかったシークレットサービスの彼が、まさに「ココ」というシーンで「あなたのためなら死ねます。」(=あなたは本物の大統領)というセリフで決めてくれて観客に最高のカタルシスを与えてくれます。(映画のラストも彼が締めてくれますしね)。 この映画は、観た人を前向きというか幸せというか元気というかドリームというか心を暖かさで満たしてくれるというか、そう、観た人にふわっとした笑顔を与えてくれるという映画の魅力が一杯に詰まった傑作でございまして、私は大好きです。 この映画の魅力を一言で言うなら『元気玉を作る前に世界中の人に見せておきたい映画』 。 まさにそれ。 【あばれて万歳】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-10-17 21:59:06) (良:1票) |
《改行表示》127.《ネタバレ》 脚本のゲイリー・ロスと監督のアイヴァン・ライトマン。両者ともに大変丁寧な映画の作り手ですので、その安定感はさすがの一言。逆に尖ったところが余り感じられないのがやや残念ですが、誰にでも進められる作品になっていると思います。 丁寧なコメディ演出にサラッと説教臭くならない程度に政治的メッセージを込める上品さがとても良い。ボディ・ガードを演じるヴィング・レイムスの「君のためなら死ねる」というセリフに全てが凝縮されている。理想の政治家をコミカルに描いた良作。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-10-05 13:58:06) |
126.《ネタバレ》 ○最高に面白い。○まずテンポが絶妙。本題にもあっさり入るものの、その後の展開に必要な要素はしっかり組み込まれている。○その後登場する人物のキャラもいい味付けがされている。○展開としてはクラシックのスミス都へ行くを彷彿とさせる展開。○その展開に合うケヴィンクラインやシガニーウィーバーなど役者も素晴らしかった。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-08-14 21:19:59) |
125.《ネタバレ》 ケヴィン・クラインが本物と偽物、一人二役で大忙し。庶民の痛みが分かる“普通の男”は“ホンモノ”よりも国のリーダーらしい政策を披露、シガー二ー・ウィーバー演じる夫人との仲も取り戻します。大統領の私生活も垣間見ることができ、より庶民に近いリーダー像を描き出しています。リーダーとしての資質を示す、王道ながらもハートウォーミング・コメディ傑作。寝室を守るのは最後まであのお方。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-07-15 00:35:42) |
124.日本でも総選挙が終わったばかりだが(AKBではない)、デーヴのような政治家がいればと心から思う。 【フライボーイ】さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2012-12-29 07:42:48) (笑:1票) |
《改行表示》123.《ネタバレ》 ドンパチもなく、悪どい首席補佐官以外はみな根が善良なハートフルストーリー。 デーヴのやることなすことがすべてうまく行くように見えるのは、周りが良い人たちばかりなのだが、最後の思いきった仕掛けは見ていて気持ちが良い。 ホワイトハウスの内側を含め、合衆国の政治の内側を楽しく学べるというだけでも観る価値アリ。 【mhiro】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-10-22 16:30:27) |
122.王子と乞食、ふたりのロッテ、影武者・・・どのようにでも脚色できる魅力的なモチーフをホワイトハウスを舞台に料理。無駄に(?)金をかけて忠実に再現されたホワイトハウスや本人役で出てくる意外な著名人の数々などで適度なリアリティを保ちつつ、政治的なスリラー要素にセンスのあるウィットとラブロマンスの味付け。まさにモチーフを生かしきった傑作。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-04-18 07:03:27) |