《改行表示》129.《ネタバレ》 これまでのシリーズは異世界で冒険するパターンだったけど、本作はいつもの町が舞台なのでリアリティがある。 序盤は楽しい雰囲気だったけど、しずかちゃんがビルを破壊した途端に事態の深刻さが増して一気に面白くなった。 無理矢理な展開でしずかちゃんの家の風呂を入り口にしたので、テレビシリーズのような入浴シーンがあるのかと思ったけど、あっさり気付いちゃったのは劇場版故の倫理規定なのだろうか??? その割にリルルは全裸にされたけど、ロボットだからOKなのかな。 リルルには優しくしても、鉄人兵団は容赦なく破壊するというのがこの作品のメッセージ性の奥深さだと感じる。 最終的にはリルルとしずかちゃんの友情が地球を救ってくれたけど、陰の功労者はママだったように思います。 【もとや】さん [地上波(邦画)] 8点(2020-03-30 13:49:19) |
128.《ネタバレ》 もちろん面白いですし、この話は子供の頃にコロコロコミックでも読んだ思い出の作品です。が、何回もドラえもんに対して「お前ロボットやん」って突っ込んでしまいました。ドラえもんは自分がロボットであり機械であることを時々忘れてしまうようです。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-05-07 00:48:09) |
《改行表示》127.《ネタバレ》 名作に次ぐ名作で、ついにここまで来たか!といった内容。 ロボットのアイデンティティーやら使命、立場に依った正義感など、およそ子供向けには理解しづらい内容を、無理なく展開していく。 ジュドのカラーリングはガンダムチックで、人間の敵とは思えない。この辺りも先入観をうまく使った演出だなぁと感心。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-03-25 05:09:09) |
126.《ネタバレ》 ドラえもん映画のナンバーワンはこれを挙げる。リルルとしずかちゃんのやりとりには何度見ても泣ける。次第に人間の気持ちを理解して、自ら消える事で地球を救うことを選んだリルルが泣けて仕方ない。この映画には色々なメッセージが詰まっている。ドラえもん映画史上最高傑作の名にに相応しい大傑作! 【青観】さん [DVD(邦画)] 10点(2018-03-20 18:17:10) |
125.《ネタバレ》 32年前の映画だと言うことに驚きます!ストーリーも絵も、そして懐かしの声優さんたちも、すべてが相まってすばらしかったです。空から落ちてくるとはそういうことか!と!!!いまだに考えてしまいます。いやー、いいもの見せていただきました。 【HRM36】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2018-03-19 14:15:38) |
《改行表示》124.《ネタバレ》 この作品はドラえもんにしては派手な戦闘シーンや無人の鏡の世界でショッピングやワクワク要素ももちろんあるんですが、しずかちゃんの「時々理屈に合わないことをするのが人間なのよ」に引っかかってしまう。 この映画で理屈に合わないことをした登場人物は非常に強い葛藤や苦痛を経験します。 のび太くんがリルルを打てなかったのも、リルルが祖国を裏切った時がそう。 リルルが語るメカトピアの歴史から導かれた奴隷狩りの理由も侵略者側としては非常に筋が通って理屈に合ってるんですよね(そこが藤子F不二雄の怖さでもあるんですが)。 「ロボットだけの天国でない~いつの間にか神の御心にそむく道を歩んでいたのでは」のところもグッときますね。 鉄人兵団の行為を見て自分が理屈に合ったと思った時どれだけ残酷なことができるんだろうとか、新聞を読みながらいや~神の御心に背いてるなぁとか考えてもみたり。 ドラえもんでそこまで考えんでもって話なんですが。 【CBパークビュー】さん [DVD(邦画)] 9点(2015-09-30 22:19:51) |
《改行表示》123.《ネタバレ》 2015年2月はイスラム過激派組織によって日本人人質2人が殺害された時。 ちょうど宗教のことを考えていた頃だったので、万物創世を描いたこの映画の終盤には軽く驚かされました。 よくよく振り返ると、ロボットの事は内緒にしておこうと、のび太たちが「誓います」と手を上げて宣言していた辺りで早くも宗教臭い様子が伺え、序盤からちょっと異質な雰囲気すら出ていたような気がしていました。 恐らく、この映画もベトナム戦争に影響を受け作られたのだと思いますが、やはりドラえもん映画という事だけあって反戦を直に訴えるようなことはせず、人に対する優しさや思いやりが世界を救い、実現が困難な事であっても懸命に努力すれば道が開けることがある、という事の方が自分にとってはストレートに感じられました。 本作は結構シリアスな雰囲気で話が進むために余り笑わせるシーンはさほど多くはなく、尚且つ鏡面世界が舞台ということで冒険している感じがなかったのが玉にキズですが、トータル的には十分楽しめる作品と言えると思います。 本作で出てきたアイテムで一番好きなのは、逆世界入り込みオイル。 ロボット首脳陣が地球人を見つけられずに困惑していた時、俯瞰の地球を見て逆の世界であることに気付くというのが面白いと思いました。 【もっつぁれら】さん [映画館(邦画)] 7点(2015-02-11 02:36:34) (良:1票) |
《改行表示》122.そりゃあデカいロボットが自分の思い通りに動いたらワクワクするし、誰もいない鏡の世界で好きなものを好きなだけバーベキューできるなんていつかやってみたい。そんな現実から一番遠い世界で、ドラえもん史上最大級の戦闘があり、その中にはロボットや人間といった垣根を超えた人間性を感じたりもする。 もし私がロボット(や人間のボス)に詰問されて、人と交流し学んだ信念を貫けるかといわれると自信がない。 涙を流すロボットは私以上に人間らしいし、(これは皮肉でなく)ロボットではなく人間代表として戦うドラえもんという存在のたくましさと愛らしさを幼少期から見ながら育ってこれたことが私にとって大きな幸せです。 【元祖】さん [DVD(邦画)] 10点(2014-12-19 17:27:46) |
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120.年をとってから改めてみると、いくつか非常に典型的な説教臭さが鼻につく感じもしないでもないし、別働隊の裏工作により寸前のところで救われるという話も、まあよくあるパターンではあります。でもラストのしずかちゃんの絶叫には、年齢や時代を超越した、良い意味で「問答無用」な何かを感じます。この映画はそれだけで充分良作と言っていいんじゃないかな。 【マー君】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-08-17 01:27:31) |
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119.《ネタバレ》 私の中ではドラ映画の最高傑作。謎のパーツが次々送られてくる掴みから、エージェント(リルル)との交流、シリーズ最大規模の敵との戦い、意外な解決策とこれ以上はない出来。ラストでリルルが原作よりはっきり姿を見せたのは、子供への配慮かな。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 9点(2013-09-08 15:07:27) |
《改行表示》118.《ネタバレ》 「涙なんか流すロボットなんて変よね」「僕も涙を流す装置が欲しい」などの台詞が、のちにハリウッドを代表する超大作にて、ジェームスキャメロンとアーノルドシュワルツェネッガーによる「人間がどうして泣くのか分かった。俺には涙を流せないが」というパクリ名台詞に繋がっていることは言うまでもない。 民明書房刊「SF映画超辞典」より。 【MacGyver】さん [映画館(邦画)] 10点(2012-07-21 00:17:18) (良:1票) |
《改行表示》117.期待していた分、面白くなかった。 ところどころにショッピングなどのユニークなアイデアが盛り込まれており、子ども時代なら見応えはあったろうが、いい大人が見ると全体の中で楽しめる時間はそう多くない。 ドラえもんからこれでもかこれでもかと道具が出てくるので雑多な印象だし、ストーリーに奥行きがないのもマイナス点。 ただ、名ゼリフシーンに載っているような場面ではウルッときた。 【mhiro】さん [DVD(邦画)] 4点(2012-07-07 21:59:04) |
116.ストーリーの完成度にはケチのつけようがないが、個人的にサイエンスフィクションではなくファンタジーの方へ大きく振れているのは少しマイナスで、更にこれまでは隠されていた「メッセージ」が前面に打ち出されすぎ「蛇足」の多い左傾映画であること、出来は良い映画なのだが年端も行かない子供に見せるのは悪となりかねないのが残念だ。あと一歩でプロパガンダというテレビ朝日の意図が見えすぎる部分がありとても最高傑作などとは評価できない部分があるが、押し付けがましさものが多いメッセージの中ではなく、ある程度隠れた部分、キリスト教に対する強烈な皮肉が痛快で原作者の本来の意図はそちらにあったのではないかと思う。 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-03-22 16:07:49) |
115.ドラ映画の中では個人的評価No.1。「タケシーー!!」と「ドラえもん、何ばか笑いしてるんだ?」のくだりでかなり笑った記憶が。 新鉄人を観たのを機会に観直してみたけど、新では物足りなかった大長編ならではの非日常の緊迫感をうまく表現していますね。新は新で良い所もありますが、どちらかといえばやはり原点のこちらが好きです。 【TAKI】さん [映画館(邦画)] 9点(2011-11-21 20:53:50) |
《改行表示》114.藤子・F・不二雄は、相変わらずお話の作り方がうまい。 本作も単なるSFではなく、感動ものに仕上げているところがミソ。 お話の流れはもう決まっちゃってて、新鮮さは何もないんだけど、 判り易い構成と演出なので、小さなお子さん達は喜ぶんじゃないかと。 個人的には、もう少し身近な設定での冒険ものの方が好き。 【MAHITO】さん [ビデオ(邦画)] 4点(2011-07-14 14:12:33) |
113.リメイクの劇場公開に合わせてCSで放送してくれたものを観ました。なるほど、名作と言われているのは分る気がします。ドラえもんの世界観の中で、スケールが大きなストーリーとレギュラーキャラの活躍とゲストキャラの役割が上手く噛み合っています。でも、リアルタイムで観なかったからか、自分にはさほど響く作品でもなかった。視覚的に興奮するような作画が無いことや、危機的状況でも緊張を覚えないことがその理由なんだと思う。リルルが妙に色っぽくて、それが強く印象に残りました。邪道なおっさんの視線ですね。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-04-12 00:20:43) |
《改行表示》112.これ、大人になってからみても 不覚にも感動しました。ツッコミどころ満載だけど ドラえもんだから 許せる。 ありがとうドラえもん!!、ありがとう、い~いくすりです。 【くまさん】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2010-07-09 00:30:27) |
《改行表示》111.面白い。 子どもの視点で見る必要のない話だが、子どものためのキャラクターで作られた本作は、小さい子供を持つドラえもんの初期の映画を観た、かつての子ども達のために作られたお話なんだろう。 佳作の多いドラえもんの映画版初期作品を観て感激した経験を持つ、まだまだ全然若い子ども属性を少し持つかもしれない大人な彼らは、きっと素直に感動したに違いない。戦争を批判した映画として佳作だったと。 しかし現代では、反戦映画としての思想的な側面には疑問が残る。政治行為としてフォーカスしなければあまり意味がない。このように、単に侵略戦争や第二次大戦中東京に対して行われた空爆にインスパイアされた感じの反戦主張は、現代ではもううまくいかないだろう。 この映画を今観るとわかるように、こういう戦争概念は現実の紛争とは異質であり、よく見るとセカイ系という言葉でくくられてしまう。まるで海外の情勢や紛争を知らなかったかのよう。四半世紀前の日本ではそれだけ戦争や紛争に関する情報は受動的には触れるものでなかったのかもしれない。 でも、この映画を映画館やテレビの前で子どもと一緒に観て感動したであろう当時の若いお父さんお母さん達に軽蔑のような言葉は浮かばない。無垢である彼らと、子どもだった自分たちに何となく切なさのようなものは染み出してくる。何だろうこの苦々しさは。 【黒猫クック】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2010-06-13 16:23:09) |
110.《ネタバレ》 妻投稿■■よく一方的に子供が殺されて「戦争ってかわいそうだよね」「だから戦争はしちゃダメだよ」で終わるアニメって流されるけど、この映画も目指すものは変わらない。しかしこの映画は、ただ悲惨な状況を見せて大人の事情をうやむやにしたまま「戦争の恐怖」を子供たちに叩き込むような作品ではなく、その前の段階の「忍び寄る戦争の怖さ」を描きながら、「なぜ戦争は起こるのか」「それとどう戦っていくか」までを責任を持って自分なりの答えを提示した良心的な作品だと思う。■■何より私が感心したのは、敵側がカッコいい兵器を持っていて、かわいい女の子が活躍していて、奴隷解放と自由と民主主義を信じている事だ。そんな彼らがどうしてこんな怖い奴らになってしまうのか(直接見慣れた街を破壊するのではなく、「そこを素通りして都心中枢を爆撃するために大量のトンボのように見慣れた街を通過していく」というシークエンスは「これから私たちの住む世界で侵略戦争がはじまる」という事をリアルに表わしているようでとても怖い名場面)という疑問の結論を、この映画は多分ドラえもん史上もっとも美しい名場面で読者に提示しているのだと思う■■最後、ドラえもんの活躍ではなく、ある種都合のいい展開のために地球は救われる事になるのだが、別に「根性」「勝利」を描く趣旨の映画ではないのだから、私は別にかまわない。圧倒的な武力の前に故郷を征服される絶望、民主主義国家の国民だからこそ持つべき人間愛を、多分戦争になったら立ち位置が大きく変化してしまうであろう男の子sideと女の子sideのそれぞれから、悲しみと涙で描いてくれているから。 【はち-ご=】さん [DVD(邦画)] 10点(2010-03-07 11:37:32) (良:1票) |