402.《ネタバレ》 エピソード1から引き続き鑑賞。前作から約10年後のお話。
前作同様素晴らしいグラフィックに息を呑むバトルシーン。
今作では終盤に、『ドロイドの大軍』VS『ジェダイ騎士全軍』という熱いバトルが繰り広げられます。
それでも圧倒的な物量で責めるドロイドの大軍に、ジェダイ騎士たちは大ピンチに!
そこへ颯爽と現れるのが、ヨーダ率いる『クローン軍団』。旧三部作を見たことがない自分にとって、これがかの有名な『ストーム・トルーパー』かと感動ものです。
この『ストーム・トルーパー』はガンダムでいうところの『ザク』のような存在感で、ダサかっこいいとはまさにこのことです。戦艦同士の戦争に、初めてザクが投入されるような興奮を味わえるわけです。
そして古代、現代、未来のごった煮の世界観は相変わらずで、まるでファイナルファンタジーやファンタシースターといった有名ゲームのよう。ゲーム好きにはたまりません。
ただ、ストーリーに関しては全く興味をひかれません。
正直このストーリーって面白いのでしょうか。
これだけキャラクターが出ていて、魅力あるキャラクターってどれくらいいます?
少なくとも主演の3人、オビ=ワン・ケノービ、アナキン、パドメは、もっとヒーロー性とヒロイン性が必要でしょう。
ドゥークー伯爵もラスボスとして『華』が無さすぎ。ジャンゴはまるでゲームキャラのよう。
主要キャラクターたちを含め、登場人物の誰もが、まるでストーリーをなぞっているだけのように感じるので、決められたシナリオの中で打ち合わせどおりに動くコマにしか見えません。
ラブストーリーはしつこくて退屈。
ヘイデン・クリステンセンは大根もいいとこ。
映画は必ずしもメッセージ性や哲学が無くても良いと思っています。見ていて面白い、楽しい、ワクワクするという時間を過ごすことができれば、それだけで見る価値があります。
この作品はストーリーに関しては、全く面白みも新鮮味も足りません。ハラハラドキドキすることも無いし、爽快感も足りません。ですが、『シリーズものの第二作目なので絶対に避けては通れない』という立ち位置にいます。悪く言えば、その立ち位置に甘んじているという見方もできるわけです。本当にファンを大切にするのであれば、みんなが避けては通れない第二作目こそ傑作にする意気込みが大切だと思うんですけどね。
ストーリーあっての映像、映像あってのストーリー。これだけ迫力ある映像、ヴィジュアルでも、それだけでは物足りないものなんですね。