《改行表示》308.《ネタバレ》 湾岸署の管轄内で、若い女性が首を噛みつかれる事件や――噛み痕は吸血鬼ドラキュラを彷彿とさせるものだ――家族ぐるみによるスリ事件が多発する。そんな中、さらに、会社役員の死体がSMプレイのように縛られた状態で発見された。ある捜査方法の導入を検討中の警視庁は、この殺人事件をそのテストケースとすべく、大量の人員を湾岸署に派遣して捜査本部を構える。この事件の指揮を任されたのは女性捜査官だった…。 これまで『踊る大捜査線』にはほとんど触れたことがなかったが、2024年10月にテレビドラマ版の再放送があり、それと並行するように『THE MOVIE』・本作・『同3』『容疑者 室井慎次』もノーカット放送された。かなりの話題作だったから観てみようかという好奇心に、今後はこんな機会もほぼないだろうという気持ちが重なり、よく似た立場の妻とテレビ版全話および『THE MOVIE』を視聴、その次の日に本作を視聴したのだった。 『THE MOVIE』の公開から4年経ってからの制作だったからだろう、特にテレビシリーズに顕著だった『新世紀エヴァンゲリオン』のオマージュはほぼみられなくなり、アクが少なくなった印象だ。演出の特徴が減損してマニアックさも少なくなったが、その分、観やすくなったと言えるかもしれない。 『THE MOVIE』と同じく、青島をはじめとする湾岸署員は3つの事件にあたることとなる。その中には、殺人事件を優先せよという上の命令にやむなく従いながらものちに反発する展開や、犯人からの電話を受けた捜査本部が現場の刑事に近隣の電話ボックスの一斉チェックをさせたりする場面など、テレビシリーズによく似たシチュエーションがあり、若干のネタ切れ感もあったりする。 だが、本作で一番残念なのは、女性捜査官の無能っぷりだろう。彼女の行動や発言があまりにもカリカチュアされ過ぎていて、有能な指揮官として見るにはあまりにも無理があるのだ。この指揮官は、人心掌握術も柔軟な思考回路も、さらに言えば沈着冷静に自らを律するメンタルも持ち合わせていない。彼女の起用には、警視庁が男女を平等に登用しているというアピールの目的があったと劇内で語られているが、この作劇法は女性の地位を却って下げていることになりはしないか、女性視聴者の中には怒りのような感覚を持つ者さえいるのではないかと余分な心配までしてしまった(本作が公開されてから20年ほど経ったことで、我々はこういったことに敏感になっているのではないかと思う)。 一刑事である青島が劇中で注目され過ぎている、ヒーローとなり過ぎているのではないかという気はするが、今回も事件は無事解決。今回は犯人の言う「かめだ」で野村芳太郎監督の『砂の器』のオマージュが描かれており、こちらにも思わずニヤリとさせられた。劇中で『砂の器』のビデオテープとともに、前作でオマージュされた『天国と地獄』のビデオテープもちらりと見えるカットがあったのも嬉しかった。 【はあ】さん [地上波(邦画)] 6点(2024-10-27 13:45:45) |
《改行表示》307.1より印象に残らなかったのでこの点。岡村はいらんかったかな。 2024年に追記。 ドラマ再放送にて初鑑賞後に映画を4本まとめ再鑑賞した。 映画→ドラマ→再度映画と見ると愛着が湧いている様で最初の感想とは違ってきた。 が、やっぱり岡村はいらんかったし、点数も変わらず。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 5点(2024-10-14 21:58:06) |
《改行表示》306.TVシリーズの最初から順番に鑑賞中。 う~ん、「実写邦画No.1ヒット」ということで、期待しすぎた感。 率直に前作の方が面白かった。 キャストが豪華になりすぎたからなのか、話がボヤボヤしているように感じた。 結末もなんか拍子抜けな感じで、なんだかなあ、と。 【2年で12キロ】さん [インターネット(邦画)] 4点(2022-08-11 16:39:49) |
305.《ネタバレ》 邦画の実写のナンバーワンでございます。当時は大ヒットしたのでそれだけたくさんの人が楽しみ、思い出に残る作品となった人もいることでしょう。内容はどうであれ映画にはそういう側面もあって良いのではないでしょうか。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-02-18 23:55:29) |
304.《ネタバレ》 1作目はドラマシリーズのネタの集大成だったから面白味も盛りだくさんだったけど、2作目は貯金ゼロから作ったからなのか、ネタがどれもつまらないしリアルさもない。安易な悪役作ってみんなで倒して...って、少年ジャンプじゃないんだからやめてくれ。組織に問題があるからこそ踊る~の主人公たちの悩みは深かったわけで。相変わらず犯人像はデタラメ極まりないし、深津絵里は唐突に撃たれるしいかりやは安っぽく怒るし、1作目の劣化コピーみたいでもう最悪。 【クレイバード】さん [映画館(邦画)] 3点(2020-06-11 22:16:10) |
《改行表示》303. お台場の宣伝映画だね。サラリーマン社会における人間関係の可笑し味を描く緩さ、役所の縦割りに対する皮肉は前作同様。洋梨や亀田など小ネタが多いのも相変わらず。おまけに今作は、いい話にもっていこうとする思惑に加え、大上段に組織論まで盛り込んで踊ってます。 監視カメラを活用した捜査は現代社会の実態を反映するが、捜査側からの視点で見せられると某国の絶対監視社会をも想起させ、複雑な気分になる。 俳優陣ではいかりや長さんの枯れた味・乾いた芝居が気になった。誰彼なしに、馴れ馴れしく先輩風を吹かせる姿に不快感。すみれの手術中、取ってつけたような泣き芝居は全然感動せず。 かつてある新聞で、若き日のいかりや長介と芦田伸介を比較して、長さんの”動”に対する芦田伸介の”静”の熱演について論じた文章を読んだことがある。長さん演じる和久には年輪を重ねて醸し出される人間味が乏しく、「和久さん語録」は心に響かない。語録を聴いているうち、無性にL・V・クリーフ「ガンマン10か条」が恋しくなったよ。 ドリフの長さんは好きだけど和久さんには不満が残る。芦田伸介にはなれなかったなあ…………………なんてな。 【風小僧】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2020-02-25 11:32:40) |
《改行表示》302.学生時代に東京に住んでた私が、関西に戻るってんで、最後に友人とぶらりと訪れたのがお台場。96年ごろ。それはそれはもう、何もありませんでした。まさに隔世の感。 この「踊る大捜査線」って、お台場の発展とリンクして成長してきた、いやもしかしたらお台場を「育てる」のに一役買ったとも言えるかもしれないドラマなワケですよね。この映画版第2作も、「賑やかながらもまだまだ発展を続けるお台場」、ってのが、物語の舞台としてうまく生かされています。 第1作同様、いくつかの事件が並行して描かれるも、今回は中心となる事件以外は小ネタになってて、その分、メインの事件はかなり大がかりに描かれ、なかなか気合いが入ってます。上述の舞台設定もあって、楽しませてくれます。 ただ、どうも尻すぼみになってしまうのは、もともとそういう狙いなんですかねえ、でもちょっと物足りない。 いかりや長さんは、最晩年の姿。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-06-23 05:28:30) |
301.《ネタバレ》 真矢ミキのみ良かった。TVどらまは面白かったのだが、この映画はダメ。凡作。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 4点(2019-02-01 16:35:16) |
《改行表示》300.《ネタバレ》 ドラマシリーズも前作も鑑賞済みです。ドラマは楽しく拝見していましたし、新しい刑事モノとして良く出来ていたと思います。しかし、映画第1作目に辟易したため、本作に対しては過度の期待はせず臨みました。 それでも、この映画に対しては酷評をせずにはいられません。散々張り巡らせておいた伏線もあんな形で中途半端に回収をし、怒りが湧きます。あれだけ引っ張っておいて、あれだけ風呂敷を広げておいて、これなのですか?観客を舐めるのもいい加減にして頂きたい。完全な内輪ネタ。身内だけのお祭り騒ぎ。そう思われても仕方のない作品だと思います。 映画は、エンタテイメント・娯楽だと私は思っています。故に、オチを笑いで回収することも一概に悪だとは言いきれません。そして人それぞれ感性も価値観も違いますから、作品に対して様々な評価や感想があるのは当たり前だと認識しています。しかし、それは『鑑賞対象者が万人であること』が前提ではありませんか?「踊る~」の映画シリーズは、それと逆行している気がしてなりません。『テレビ作品の映画化というだけで、既に対象者は絞られている、コアなファンもいるのだから文句を言う奴は見るな』という主張もあるかもしれません。しかし、それは理屈として違うと思います。 テレビドラマの映画化でも、成功例は多々あります。制作陣が本当に良作を多くの方に届けたいという姿勢で臨めば、それは観ている者にも分かるはずです。本作の制作陣は、本当にそういった姿勢だったのでしょうか?映画第1作目が興行的に成功し、2もヒット確実が目に見えていたために、遊び心が強すぎたのではないでしょうか? 真実は分かりません。ただ、人が人を評価する時は「目に映った物や抱いた印象」で下されることが多いです。映画も同様でしょう。少なくとも、私が抱いた印象や目に映った物からの評価は、上記のようなものでした。不快な気持ちばかりが残り、今ではドラマのDVDすら見なくなった事が、とても悲しいです。 【港のリョーコ横浜横須賀】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 1点(2018-12-02 16:20:19) (良:1票) |
299.これは・・・内容が無いじゃない!いくつかの出来事が結びついているようで全然関連ないし。犯人も、こういう犯人だったら面白そう、とか制作側の意図がまるわかりで興醒めしてしまう。 【noji】さん [映画館(邦画)] 2点(2017-05-05 06:34:52) |
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298.地上波で全部見たことがあるのに全然記憶にない。皆さんのレビューでだいたい把握はしたが、唯一覚えているのは殺人現場の"洋梨"="用無し"というコントでもやらないような寒すぎる犯行声明くらい。前作でもそうだが、映画館でやるほどのスケールとクオリティか、これ? 今日のフジテレビの黄昏は、話題性だけで手を抜いてでも流行るだろうという観客に対する驕りによるもの。忘れてきたころに『帰ってきた~』を作るようなら救いようがない。後の劇場版2作はもう見る気すら起きん。 |
297.《ネタバレ》 オープニングからしてもうサブい。。。直視出来ません。。。 |
《改行表示》296.映画ではない。というより、映画館で上映する2時間のテレビドラマといわゆる映画は明確に分けておかないとややこしくてしょうがない。 この映画だって、いちいちこれは映画ではない、と評価されることを望んでないし、そんな評価をすることに意味もない。 反対に真剣に映画をつくっている方達にも、2時間ドラマと映画をひっくるめて「映画」とカテゴライズするのも失礼。 なにかいい定義はないものか? |
295.心底どうでもいい映画。どうでもよすぎて、映画について考えた。映画ってなんだろう…。。。 【小星】さん [地上波(邦画)] 2点(2013-09-28 23:58:22) |
294.《ネタバレ》 途中までは面白かったのだが、真矢みきの描き方がマンガ的で途中から引いてしまった。前半のギャグとかは快調だっただけに残念だった。まあ、この後の暗黒期に入る要素は十分にあった。 【rosebud】さん [映画館(邦画)] 5点(2012-10-21 18:40:31) |
《改行表示》293.2003年の劇場公開から何度観たか分からないけれど、再度この映画を観直して思うことは、やっぱり自分は「踊る大捜査線」が好きだということ。 1997年のテレビシリーズから夢中になり、二つの映画作品にも大満足をした。 そして、個人的には歴史的大駄作と断じてあまりあった「容疑者 室井慎次」や「3」を観て、絶望に近い落胆を経験しても尚、この映画を観るとやっぱり“彼ら”に会いたくなる。 映画として素晴らしい作品だとは言わない。けれど、何度でも観て、何度でも興奮して、何度でも泣く。 自分にとっては、この世界観で繰り広げられるキャラクター達の“チーム感”が、「特別」と言えるくらい好きなんだろうと思う。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-09-10 13:27:26) |
292.テレビシリーズも前作も観ていないからかもしれませんが、面白くなかった。 【eureka】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-11-09 11:31:10) |
291.あまりにも人をバカにしている。ナメている。うぬぼれメディアが偉そうに(しかも浅はか思考で)組織や政治を語るなんて、不祥事起こすくせにタカビーなN放送局みたいな精神構造? TVドラマは良かったのに・・・。ここまで愚かしく歪んだもの見せられると、TVドラマへの愛着もなくしそう。なのでマイナス点があればマイナスにしたいです。映画一作目から思ってることだけど、そもそも主人公は交番のお巡りさんからどうやって刑事に復帰したんですか? 映画はドラマのラストより前の話? なら『3』は何なんだ?(見る気ないし) くだらん! ほんとスピンオフ(特に交渉人!)からなにから人をバカにしないでね。何に振り回されてこんな低次元脚本になったのか知らないけど、この程度で喜ぶファンが大事なら『バカに踊らされる大捜査線』にしたら?! 【2011.8.25追記】この映画が世に出る少し前、NHKで『変革の世紀』っていう番組があって、そこで軍隊だの企業だのの組織形態の変革事例が紹介されてました。この映画はそこからのパクリですね。番組は、他にも著作権とか告発のこととかいろいろやってましたけど「NHKさん、あんたらどうなのさ?」な内容もかなり誤摩化してウサンクサイ感じだったり、偏っていたりで、しかも市民オピニオンボードとかいう書き込みサイトまで作ってネットと連動した番組になってましたが、その書き込みサイトがまたひどく低レベル&ウサンクサイものでした(番組終わって間もなく、数々の不祥事が発覚して受信料不払いの波で「まず自らを変革しな!」みたいな)。で、まさかこんなヒドイ番組に影響された民放発の映画ができるなんて、メディアのバカっぷりにマジで恐ろしさを覚えたことを強烈に記憶してます。受信料が使い込まれたり、受信料でヤラセや捏造が制作タレナガシされて、そのうえ副産物として、商品に余分に払っている金でこんなバカ映画まで放つのだから、放送業界ってまったく・・・。組織論云々の前に、こういうこと自体が社会悪だよ。 【だみお】さん [地上波(邦画)] 0点(2011-09-21 01:22:48) (良:2票) |
《改行表示》290.1よりコメディ要素がたくさんあって楽しんで見れた。下っ端の織田裕二が上の命令に右往左往する姿は共感するものがあった。 真矢みきの上司役はうまい。だが、うまいが故に腹立たしい気持ちにさせる。このイライラ間が長すぎた。もっと早めに柳葉敏郎にバトンタッチして欲しかった。 【たこちゅう】さん [地上波(邦画)] 7点(2011-04-13 11:40:36) |
289.《ネタバレ》 これは悪役はどっち? 上役?犯人? 悪役がはっきりしないから盛り上がりに欠けます。 いっそ犯人はなしで、上役をとことん最後にやっつけた方がスッキリしたのに。 【紫電】さん [ビデオ(邦画)] 2点(2011-03-06 22:00:53) |