《改行表示》213.ジョニーデップの最高傑作であり、パチーノフリークの私からみても「パチーノベスト5」に入るブラボーな作品です。 オトコの人生におけるバランス感覚と、使命と、プライドと、情熱が、静かなトーンの映像から熱すぎるほど放出されています。 お二人とも素晴らしい演技を見せてくれた、いやいや魅せていただきました、誠にありがとうございます。 チョイ役でもマイケルマドセンは存在感ありまくりです。 【460】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2024-02-15 02:20:58) |
《改行表示》212.《ネタバレ》 アル・パチーノとジョニー・デップがウマくハマっています。特にジョニデのかっこよさ、役へのハマりっぷりは素晴らしい。反面、パチーノの小物感は結構見もので、普通、パチーノがしゃべると大物に見えてしまうものですが、不思議なことにこの映画では小物に見えてしまいます。何とも憎めない下っ端のヤクザを上手く演じています。ゴッドファーザーでもチンピラでも演技できるなんて、ホント、、真の役者です彼は。 ストーリーのほうは実話を元にしていますので唐突なラストを迎えます。しかしそれがかえってリアリティを生む結果になったようにも感じます。脇も大物役者が固めていて内容的にはかなり複雑なハズですがとても安心して見ていられます。一見蛇足のように思えるマイアミでの船のシーンやクラブハウスを買う話なども雰囲気が良くこの映画に深みを与えています。とにかく、アル・パチーノやジョニー・デップ、その他全ての役者さんの表情から仕草まで緻密に計算されているようで、全てがもの凄く細かくて丁寧な印象です。こういうところは実話をもとに作られているだけに、制作サイドもかなりこだわって作ったのではないかと想像します。(まあ実際にはかなり脚色があって事実と異なる部分のほうが多いらしいです) あと、複数の方が指摘していますがラストのセリフ「if it was gonna be anyone, I'm glad it was him.」を「お前だから許せる」はチョット意訳しすぎだったような気がします。確かに日本語的にはかっこいいセリフになっていますが、「お前だから許せる」ではちょっと意味が違ってきています。「お前が誰だったとしても・・ お前で良かった(お前と知り合えて良かった)」という、非常に難しいニュアンスが含まれた生前ラストのセリフですので、この辺りはもう少しこだわって字幕を付けて欲しかったです。(吹き替えのほうがまだマシで、「どうせこうなるなら、お前で良かった」と言っています)。ついでに書くと、タイトルも「フェイク」では内容が違ってきます。騙しは捜査の方法であって、あくまで彼らの中ではお互いにかけがえのない真の友情を築いた訳です。ここはやはり素直に「ドニーブラスコ」とすべきだったと思います。(でも面白いもので、明らかに主役はドニー(偽名の男)ではなくアル・パチーノ扮するレフティになってしまっているのが非常に感慨深い。偽名を使った誰だかよく判らないこの若者に夢を見た、うだつの上がらない中年男が主役の映画なのです) 日本ではイマイチでしたがこれほど完成度の高い映画にはそう滅多にお目にはかかれません。日本人の感受性の問題ですが、日本でももう少しヒットすべき映画だったと思います。 【アラジン2014】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2023-10-03 15:33:11) (良:1票) |
《改行表示》211.《ネタバレ》 【2015年1周目視聴/6点】 実話を基に、というのはしっくりきます。つまるところ、「え、ほんとに!?」となるほどの衝撃はありませんでした。大人のマフィア物という感じ。人への愛はあるがマフィア世界での仕事はいまいちパッとしないマフィア育ちの男、FBI捜査官でありながらマフィア世界での仕事にはピシャリとはまるが、一方で家族から見ると愛がない男。もしこの主人公二人の境遇が全く逆だったら、また別の未来となっていたことでしょう。 ジョニー・デップの本作での演技は、私にとってはマイナス評価でした。実話を基にしているからなのか、意図してそう演じているのかはわかりませんが、終始同じ表情なので逆に不自然というか、簡単にいえば「いやお前がFBIやろ」と一発でバレる気がします。また、緊迫した場面のはずなのに緊迫感が伝わってきませんでした。実際にどう振る舞ったかはともかくとして、これは映画なので、映画らしい演出がもうちょっとあっても良かったのかなあと思います。 【2023年2周目視聴/8点】 8年前の自分、我ながら浅すぎて笑う。まあ今でも別に深くなったわけではないけど、前の投稿も記念に残しておきます。 8年前と同じ感想なのは、実話が基になってるから仕方ないと言えば仕方ないけど、リアルではあるが衝撃的な展開は少ない、という点。欲を言えば、なんらかの形で報われる展開であってほしかった。船を買ってほしかった。 8年前の自分にツッコむ点としては、マフィアとFBI捜査官の仕事と家庭の違いって、いやそんなことが言いたい映画じゃねーから!という点。視点は面白いと思うけど。 本作の良い点はもう何といっても人間ドラマで、ドニーのジワりジワりと変化する心理、レフティという人物の詳細な描き方、これが素晴らしかった。ドニーのレフティへの思い、これをもっと伝えてあげてほしかった。 8年前の自分が評した「大人のマフィア映画」、これはしっくりきた。今見ると評価が上がり面白いと感じるのは、自分が歳をとったせいなんだなあと感じたり。 自分のレビューに自分でツッコむという新しい方式。我ながら意味わかんないけど当時の自分の感覚を知れて面白いので今回は前回のレビューを残したままでの変更レビューとさせていただきます。 【53羽の孔雀】さん [DVD(字幕)] 8点(2023-09-25 17:06:53) |
210.《ネタバレ》 マフィアの世界に偽って潜入してる内に、本物の自分とマフィアの自分との境界線を見失いそうになるという話はよくありますが、他とちょっと違うところは、パチーノが演じるレフティという男の存在でしょう(実際には親分ソニーブラックとレフティを足したような人物がここでのレフティのようです)。そう、この潜入捜査官が主役ではないのですね。うだつの上がらない普通のおっさんみたいな兄貴分がいたからこそ、実寸大の自分を忘れずにいられたのでしょう。奇妙なバディものみたいな、皮肉な話です。結果粛清された兄貴は(実話ではソニーは)可愛がっていた弟分に騙されていた事を知って物凄くショックを受けたでしょうけど、「ドニーに会えて良かった」と。それが強がりだったのか、愛情だったのかそれは誰にも分らない、という話です。アルパチーノが小物チンピラなんて最初はちょっと意外な感じがしたけど、見事に演じていて感情移入してしまいます。もちろんジョニーデップの揺れる心も手に取るようでしたし、最後まで目が離せないドラマでした。お見事。 【ちゃか】さん [インターネット(字幕)] 8点(2023-02-14 12:12:30) (良:1票) |
《改行表示》209.《ネタバレ》 マフィアへの潜入捜査をしていくうちに、マフィアの兄貴との友情が芽生え、捜査官とバレた後もその兄貴から恨まれないくらい可愛がられた。 なかなか味わいのあるヒューマンドラマ。 【にじばぶ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-12-16 17:01:50) |
208.《ネタバレ》 潜入ものと言えば私はこの映画を思いつく。アル・パチーノはこういう役をやらせたら必ずハマる。本当に素晴らしい。ラストの台詞が際立つのは、そこに至るまでの友情の描きかたが見事だからだ。 【ラグ】さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-09-03 13:25:00) |
《改行表示》207.《ネタバレ》 実話ベースの潜入捜査モノ+男の友情を描いたヒューマンドラマですね。 正直、潜入捜査モノは決して珍しくはなく、本作についても意外性のある展開はほぼ無いと言って良いです。まして実話ベースともなれば、益々もって王道を行く展開。ただ、だからこその緊迫感が途切れることがありませんでした。 そして、キャスティングの妙。25年前にして既にいぶし銀の魅力を放つアル・パチーノさんと、若く才気に溢れるジョニー・デップさんは勿論のこと、不気味な迫力に満ちたマイケル・マドセンさん、健気で力強い中にも愛くるしいアン・ヘッシュさんなどなど、脇を固める一人ひとりの存在感が素晴らしいです。 レフティもソニーも、揺らぎながらもドニーを信じ、裏切られたと知っても悔いることがなかった。そしてドニーも、心の底ではそれに応えたかったのかも知れません。しかし、正義を貫きたいが故に身を投じた潜入捜査。ドニー、いやジョーの圧し潰されそうな心の葛藤がひしひしと伝わって来ました。 2時間以上の尺が短くさえ感じられた作品。邦題の「フェイク」も意味深で秀逸と思いました。納得の9点献上です。10点ではないのは、死体処理シーンにリアリティが必要だったのかどうかが個人的には疑問なので。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 9点(2022-08-08 16:18:13) |
《改行表示》206.《ネタバレ》 良い映画。 マフィアに潜入した捜査官のピストーネが少しづつ染まっていき マフィア幹部のレフティにだんだんと友情に近い感情を抱き始める。 レフティは幹部でありながら 同僚や後輩が自分を次々と追い越して地位を上げつつある中 うだつの上がらない仕事を続けさせられている悲哀を演じている。 そして騙されたことでマフィア上層部から粛清対象になるにもかかわらず 捜査官のことを擁護し続けるラストは心が痛む名シーンだ。 こういう史実ものを見ると必ず事実を調べることにしている。 事実はだいぶ違うらしい。 ピストーネはしょっちゅう金をせびるレフティをあまり好きじゃなかった。 そもそもレフティは粛清されず刑務所で病死している。 実際に粛清されたのはその上司にあたるソニー。 ソニーは映画でいうレフティにあたりピストーネを擁護していて 「互いに仕事をこなしただけだ。」と割り切っていた。 そして映画のように騙された責任で仲間に殺され惨殺死体で見つかったとのこと。 【Dry-man】さん [インターネット(吹替)] 8点(2020-11-23 13:21:18) |
《改行表示》205.《ネタバレ》 ジョニーデップ扮する潜入捜査官がマフィア組織に潜入するためにアルパチーノ扮する 古株だけどそれほど重用されてないマフィアの一員を取り込んで組織に潜入するんだが パチーノの憎めなさを覚えて捜査に葛藤してしまう 【草のつるぎ】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2020-10-14 15:42:57) |
《改行表示》204.演技が渋くて上手い。でも盛り上がりには欠ける映画。ちょっと気が散ったせいか、物語に入り込めなかった。 もう一度観たらもっと評価するかも。 【simple】さん [地上波(吹替)] 5点(2020-09-22 15:55:40) |
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《改行表示》203.《ネタバレ》 アルパチーノに尽きますな。このチンピラ感。小者感。でも動物好きで憎めない奴感。 レフティというタイトルのしぶ〜いジャズブルーズの曲など出来そうなぐらいのキャラに仕上がってますな。 他の人も書いていますがやはり最後のドニーへの伝言が最高です。 この一言を待つための映画といえます。 【jetter3】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2020-09-20 17:46:54) |
202.《ネタバレ》 実話なのでオチがわかっているため囮捜査の緊迫感はない。よってここでのテーマは「ファミリー」の絆は正義を超越するのか否かといった人間ドラマが中心となる。仕事優先で「家族」を蔑ろにしつつ、他方でマフィアの「ファミリー」との絆が深まっていくというパラドクス、そして最終的に善悪の判断までもが狂ってくるという展開は興味深く、人は正義よりも絆で生きるのかもしれないと思わせる。本来の所属組織であるFBIとマフィアの対比はゲゼルシャフトとゲマインシャフトの対比であるとも言え、あらためて人間にとって「共同体」とは何か、そこでどう生きるべきかを問いかけてくる作品である。 |
《改行表示》201. 評価が高いので期待し過ぎたのか、なんだか大昔テレビで放送されていた「マイアミ・ヴァイス」そのまんまでした。 とにかくダラダラと長いです。テンポが悪くて、本当に長すぎます。 主役は8:2でジョニー・デップでしょう? アル・パチーノが適役だとは思えません。感情移入できません。こんな役なら誰でもいいのではないでしょうか? 追記。2020年1月19日、再鑑賞 前の投稿では4点でしたが、もう少し上げてもいいかと思いました。 でも子分という役のアル・パチーノがどう見ても60歳くらいに見えるんですよね。 出演者の中で一番歳を取っているようで。 実際のレフィティを調べたら当時50歳でした。 どう見てもアル・パチーノは50には見えません。 以前見たときよりもドラマ性は感じましたが、評価は5点です。 【クロエ】さん [DVD(吹替)] 5点(2020-01-19 06:24:05) |
《改行表示》200.《ネタバレ》 家族の問題は、はっきり言えばもうちょっとしっかり説明すれば、あんなにこじれないと思う。 潜入捜査官ということは伝えているわけだし。 マフィアにばれて家族が襲われたり人質にとられたりしないか、途中までヒヤヒヤしながら観ていた。 【チェブ大王】さん [地上波(吹替)] 6点(2019-03-31 20:41:18) |
《改行表示》199.実話もの。という訳で、そりゃま、潜入捜査官って大変だなあ、とは観てて思うのですが、それだけだったら、ドキュメンタリの方がいい、ってことになっちゃう。 この作品、別に、ミスキャストという訳ではなくって、むしろ、役にあった俳優が起用されてるような気はするのですが、ハマリ過ぎてるというか、ドラマを作り出すような意外性が無い。時には苦悩を示したり、いらだちを示したりもするけれど、ジョニー・デップは最初から器用そうだし。例によってアル・パチーノは最初からダメ親父で、マフィアらしいコワさをまるで見せないし。意外な一面、というものを見せないから、変化も乏しいし、二人の関係というものも、ストーリーを追えばそりゃ深まって行ってることになるんだろうけど、もうひとつそれを感じさせるものがない。 マイケル・マドセンはさすがに不気味さをもっているけれど、それを出し切れず肩透かしなのは、「実話」優先の弊害なのか、何なのか。 変化が乏しく、その分、妙に俳優たちが余裕を感じさせる中で、余裕なくひとり頑張るアン・ヘッシュが、かえって浮いてしまうのが皮肉。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-01-02 12:33:21) |
198.レフティ(アルパチーノ)の声が野沢那智なもんだから益々どうしようもない適当男に見えてくるんだよなぁ。なんでドニーはこんな奴に思い入れする様になったのか感情移入出来なかったのが残念だが、逆にそう思わせるほどしょうもない小物を見事に演じたアルパチーノは立派。どっちかというと大物を演じる人だしね。実話モノというのもあるし予備知識も無かったので、いつドニーが尻尾を掴まれるか延々ハラハラしっぱなし。演出が上手い映画。 【にしきの】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2017-11-28 23:03:26) |
《改行表示》197.潜入捜査のすごく複雑な心理がよく分かる映画。 マフィアの世界は(も)やはり嫌な世界だなと別のマフィア映画で憧れたりするとまたこういう気持ちになる 【ラスウェル】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-10-10 23:41:36) |
196.潜入捜査の命がけの緊張感はイマイチだけど、相手が犯罪者とはいえ自分を信じてくれる人を裏切る行為に思い悩む主人公の気持ちは良く分かります。 【ProPace】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2017-07-17 15:09:14) |
《改行表示》195.貴重な共演作。 潜入捜査はやはり面白い。バレるか、バレないか駆け引きに加え情が出る。 個人的にはマイケルマドセンがザ・ヤクザという感じで暴れてカッコイイ。 アルパチーノの下っ端役はなんか抵抗あるな。ちょっと切ない。 |
194.《ネタバレ》 おとり捜査の警部のジョニー・デップが、アル・パチーノの魅力で段々と引き込まれていく様は、実に上手い。アル・パチーノはボス役もいいが、こういった老いぼれた格下のヤクザ役もよく似合う。ただ単に上手いだけかな?面白いです。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-07-31 17:30:33) |