《改行表示》27.《ネタバレ》 『結婚は10分で決める』・・・何か深い意味があるのかもしれませんが、真意はつかめず。ただ成り行きを見守るだけです。4点。 『ライフライン』・・・もの凄く有名な監督さんみたいですが、感動や啓発にまでは至りませんでした。赤ちゃんのことはちょっと心配でしたが、無事で良かった。3点。 『失われた一万年』・・・言いたいことは凄くわかりますが、ただのドキュメンタリーになっています。しかもあまり興味を引かれません。3点。 『女優のブレイクタイム』・・・女優の10分間の休み時間、想像できる範囲の情景をただ流しているだけにしか感じません。雰囲気を楽しむ作品?ただその雰囲気が嫌いではないです。5点。 『ゴアVSブッシュ』・・・これもドキュメンタリー。ただ、パワーを感じます。さすがは社会派のスパイク・リー。5点。 『夢幻百花』・・・たった10分間の中に、栄枯盛衰を感じさせるドラマの構築ができています。中国映画らしいユーモアもあります。8点。 『トローナからの12マイル』・・・ショート映画の傑作。見たかったのはこういう作品。たった10分間の中に、死と隣り合わせの緊張感と絶望感、そしてラストに爽やかな感動をもってくる完成度。命を救ってくれた女の子がとても愛らしい。10点。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-03-24 14:39:19) |
《改行表示》26.早々たるメンバーが集まった映画。 期待しないわけにはいかなかっただけに、落胆も大きい。 |
25.ヴェンダース目当てで観ました、ヴェンダースといえばの砂漠と音楽、期待を裏切りません。他にもたくさん観られて大もうけという感想です。でも評価は難しいですよね~。どの作品もそれぞれ印象は残りましたが、鑑賞した環境や心理でみなさんいろいろな風に捉えていらっしゃるようで、それがわかったのもうれしくなりました。私は本当にどれも捨て難いですが中でも「ライフライン」の静けさとリズムと緊張感は秀逸ですね。10分って本当に貴重なんですね。蛇足ですが、北京五輪で派手な演出をした張芸謀にライバル心を表しているのでしょうかね、取り壊しになった北京のど真ん中跡地でこの短編撮るとは、陳さんよ、あなた策士じゃろか~、と思ったのは私だけかしらん。(笑) 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-19 11:59:37) |
24.《ネタバレ》 『イデアの森』よりも馴染みが深い監督の顔ぶれですが、さてどうでしょうか。①カウリスマキ カウリスマキの作風は短編に向いているというか、普通に撮った長編から任意に10分間だけ切り取ったみたいな不思議な感じ。6点②ヴィクトル・エリセ ごめんなさい!今までエリセって聞くと「長―い、眠―い」という一部の世評を聞いて敬遠していましたが、本作を観て打ちのめされました。この詩情あふれる10分はまさに至福です。優れた映画作家は時の流れの質感を自由にコントロールできるんだと初めて知りました。10点③ヘルツォーク この人ほんと辺境ものが好きですねー。テーマはいいんだけど、「これってフェイクだよね?」ってことがずっと気になっちゃってマイナスでした。5点④ジャームッシュ やっぱこの人は短編の名手ですね、トレーラー・ハウスという狭い空間を使って一人の女優を赤裸々に見せてくれます。9点⑤ヴェンダース これも一種のロード・ムーヴィーですよね、とてつもないバッド・トリップですけど。このエピソードが本作中でいちばん濃かったんじゃないでしょうか。可愛いオチもちゃんとあって感心しました。8点⑥スパイク・リー このゴアvsブッシュの大統領選については『リカウント』という長編が詳しいのですが、あの内容を10分でまとめたってのはある意味すごいことです。ただねえ、本作のエピソードとしてふさわしいかと言うと、それはまた別のお話し。『イデアの森』のゴダールといい勝負のやりたい放題でした。5点⑦チェン・カイコー 東洋代表カイコーは怪談風味で勝負ですか。この『聊斎志異』チックなエピソードにラストあのアニメーションを持ってくるセンスは気に入りました。それに“エアー引っ越し”は思わず爆笑でした。7点 それぞれの監督が個性というか得意技を見せてくれて満足できました、平均をとって7点。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-08-08 01:14:48) (良:3票) |
23.う~ん。好きな作品と好きじゃない作品の差が激しい。 【マリモ125cc】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-01-24 17:13:02) (良:1票) |
《改行表示》22.ジム・ジャームッシュの「女優のブレイクタイム」がベスト。 これでジャームッシュのファンになりました! 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-09-21 08:15:32) |
21.カウリスマキとジャームッシュ、スパイク・リーに画的にヴェンダース、役者が中国人だからチェン・カイコー、あとは観ただけでは判断できず…。まだまだ修行が足りませぬ;。個人的に言えば、好きなのは相も変わらず無口なカウリスマキ作品。中でも出来が良いと思うのは、素人でも無駄なしと思えるほど濃密で完璧に10分間を使ったエリセ作品。中では不出来と思うのはやや反則技のように10分間を使ったヘルツォーク作品。でも一番気になったのはそのヘルツォーク作品。フィクションかノンフィクションか分らぬが浦島太郎のごとく僅かな時間で何千年もの進歩を余儀なくされた一民族の、時間に置き去りを食った姿はあまりに哀しい。人間の有るべき姿を問われたようで哲学的な気分にさせられます。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-02-14 18:35:18) |
【あしたかこ】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-08-02 06:48:12) |
《改行表示》19.さてコッチの方は… 「結婚は10分で決める」5点:今回はコレを基準作にしました。 「ライフライン」10点:まさか10分の映画でボロ泣きするハメになるとは~! いつも通りの作風ですが、100分相当の作品として通用します(でも「あと10年は撮らないよ」なんて言わないで下さいね)。 「失われた一万年」4点:あいも変わらず密林ですか…しかも、まんまドキュメンタリーだから、彼独特の狂える迫力が出てない。10分で自分の世界を表現できないからって、投げちゃいけやせんぜ監督。 「女優のブレイクタイム」4点:ジャームッシュに浸るような心の余裕は、オイラにはない。 「トローナからの12マイル」8点:うぉー濃密~。これも、一作分の長編映画に展開できる作品ですなぁ。 「ゴアVSブッシュ」3点:この映画で初めて知りましたが、ゴア君はブッシュたんに向かって一度は敗北宣言したんじゃん。まあアメリカン人でないからどーでもいいですが…。 「夢幻百花」9点:イッセー尾形さん家の引越し(笑)。コレがラストを締めるとは意外でした(ヴェンダース作品の方がよかないか?)が、見応えありました。 そして結果はこのように…。 【エスねこ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-06-03 22:07:27) (良:2票) |
《改行表示》18.あれも観たいこれも観たいと言う私にはピッタリの作品。 巨匠の短編が綺麗に並べられているのですから。 疲れて集中力出ない時に観たのでとても良かった。 こういう映画作りも観客としては歓迎します。 【たんぽぽ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-05-21 20:43:05) |
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17.アキ・カウリスマキ作品はいつもこの人達が主演なのかと疑問を持ち、ヴィクトル・エリセの余りのさりげなさにテーマを見失いつつ、ヴェルナー・ヘルツォーク作品がリアルかフェイクか凄く気になり、ジム・ジャームッシュとクロエ・セヴィニーが同じ倦怠感を共有してることを発見し、ヴィム・ヴェンダースの真っ当な短編作品に好感を受けつつ、スパイク・リーがこれをここで発表する意図を量りかねる。そして、変容する北京へと誘う陳凱歌のファンタジーに夢を見て終わる。頭でっかちの「イデアの森」とは対照的に、こちらは物語を伝える見事なアンサンブルになってます、6点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-11-15 00:09:33) (良:2票) |
16.小説にも「珠玉の短編集」というのがある位だから、確かに映画にこういうのがあってもイイかも。エリセ監督の映像がこんなに美しいものだったとは。「ミツバチ」もう一回見てみようかなという気になりました。ヘルツォーク監督は「プログレと言って当たらずとも遠からず」って相変わらずの感じ、3つ目にこの絵があるのは大変イイです。ノリがよくお話として綺麗に纏まっているヴェンダース監督のが一番好きです。 【番茶】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-08-28 22:04:55) |
15.こうゆうのいいですねえ。短編ですので疲れている時なんかに観るのはもってこいです。ライフラインとブレイクタイムがお気に入りです。 |
14.ラーメン博物館という所がある。そこには人気のラーメン屋がずらり並んでいるらしいのだが、それにもかかわらず行列には差ができるらしい。うまいものでも優劣を付けたくなるのが人間、同じようにこのオムニバス形式の映画も差ができるだろう。どの「ラーメン」が「並ぶ」か。イデアの森の方も参加させてみた。一番待ち時間が長そうなのはジャームッシュとベルトルッチだろう。さっぱりしてるのにダシの効いた親しみやすい味わい。カウリスマキ、ヴェンダースは一品勝負。この店にこの味あり、といったところ。常連客多し。変り種ならシュレンドルフとチェン・カイコー、マイク・フィギス。客層に色が出そうだ。クレームもよく出るだろう。正統派なラドフォード、サボー。冒険するのが面倒なら打率の高いものを、って人に。スパイスの効いたスパイク・リーとクレール・ドゥニ、スパイスの効いたラーメンて何だよ。イジー・メンツェルは深い味わい。まあ濃い味ってこと。ゴダールはそれらを全部つぶして新しい味を作り出そうとしている。その意気買って並ぶもよし。ただハマったら抜け出せなくなるので注意。そしてエリセは、別格。俺がここの博物館のオーナーだったら誰にも食わせない。でもそんなことをしてるから彼は新しいラーメンをなかなか作ってくれないのだ。やべっ、ヘルツォーク入れ忘れた。彼のラーメンは、茹でない。ベビースターラーメンみたいな感じ。 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-05-21 02:19:05) (良:2票)(笑:4票) |
13.ひねくれ者の私は誰が作ったかを見ないで鑑賞したが、やっぱ分かるもんね。たった10分に込めた様々な監督のそれぞれの想い、短いながらもカラーがしっかり出ているのは流石。「結婚は10分で決める」10秒で誰だかわかる、というか味で過ぎ。「ライフライン」赤ちゃんの鳴き声、人々の笑顔、母の子守唄、いいね。「失われた一万年」野蛮とは現代人であり、幸せな生活とは何だろう。「女優のブレイクタイム」満たされない女優のアイロニー。「トローナからの12マイル」オチは意外なちょっとイイ話。「ゴアVSブッシュ」黒人的にも納得いかないんでしょうがマイケルムーアに任せたら?「夢幻百花」中国の昔話でも見ているようでファンタジックで一番好き。 【亜流派 十五郎】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-03-29 23:53:28) (良:1票) |
《改行表示》12.短編って若手の監督がするものというイメージがあるので、巨匠と呼ばれる監督達が一同に集まったということだけで嬉しくなっちゃう作品です。“時間”に関するエピソード7作品。 ■「結婚は10分で決める」カウリスマキ節炸裂。彼の10分はゆったりと流れる。 ■「ライフライン」皆同じ世界に生きながら別々の生活リズムの中で生きる人たちが、あることをきっかけに同じ時を共有する様を豊かな感性で描く。同じ時を共有することの喜びに溢れた秀作。 ■「失われた一万年」非常に興味深いドキュメンタリー。人間が結果的に時間を壊してしまう。なんともやるせない生(ナマ)の悲しみ。 ■「女優のブレイクタイム」癒されるはずのない女優の10分間の休憩をうまくまとめた作品。まとまり過ぎの感も・・ ■「トローナからの12マイル」ヴェンダースらしからぬ意表を突いた新感覚ドラッグムービー。音楽がいい。 ■「ゴアVSブッシュ」時間が勝負の分かれ目となる大統領選挙の様子に黒人差別の問題をとり入れた社会派ドキュメント。10分でまとめあげたのは感心するがまとめただけで終わってしまっているような・・ ■「夢幻百花」もっと悲しさ溢れるもののはず。強引に終わらせずに余韻を残してほしい。ちょっと残念。 総評、チェン・カイコ-の作品はラストに持ってくるのに一番適したファンタジーであるのは解かる。だからこそ他の作品以上に濃密な10分を見せて欲しかった。とは言っても、それぞれの監督の個性が見てとれてよかったです。こういう企画もの、また作って欲しいです。 【R&A】さん 6点(2005-03-08 19:06:49) (良:2票) |
11.ゴアVSブッシュは、わざわざ短編映画にする必要はない。勝手にTVで流せばいい。 |
10.すみません、どこがおもしろいのか、私にはさっぱりわかりませんでした。修行の足りない者には見る資格がない高尚な作品なのかもしれません。短編の連続なので、「次はひょっとしたらおもしろいのかも」と願って最後まで見ましたが、がっかりでした。皆さんの評価が高いので、1点をつけるには勇気が要りましたが、こういう感じ方をする者もいることを、この映画をこれから見ようとする人に知ってほしくて、あえて1点を付けました。 【チョコレクター】さん 1点(2005-01-24 17:24:54) (良:2票) |
9.人生とか10分とかいうテーマはさほど関係なく、10分という制限で監督たちが好きな映画を撮ったという感じの短編集。ビクトル・エリスの肩スカシのテクニックやチェン・カイコーの素朴かつ幻想的な映像にうならされた。一つ気になったのはヴィム・ヴェンダース監督の作品。主人公に独り言で事情を説明させるという荒業はちょっと卑怯じゃないかと。話そのものは良いだけに異常に気になった。見方としては、全話通じて何かを読み取るというよりは、一話一話を楽しんで見ることをおすすめします。 【ラーション】さん 9点(2005-01-22 17:13:34) |
8.《ネタバレ》 とりあえず最初の二作品だけレビューします(というか後のは語れないので)。まずはカウリスマキ、相変わらず焦らず急がずのスタイルで独自のリズムを保ちつつも、10分という限られた時間の中で作品をコンパクトに仕上げた手腕は見事。レニングラード・カウボーイズの短編映画を手掛けているだけあってこの手の話はお手の物でしょうか?ただ主人公が時間までに列車に乗らなければならないという設定上、どうにも駆け足になってしまい観ているこちら側はハラハラ・ドキドキしてゆとりが持てないのがちょっと残念。それに下記の方が仰っているようにあれは絶対10分以上かかっている、反則。客席で硬いか柔らかいか、指輪で婚約か結婚といちいち訊かれる辺りのユーモアは彼らしくて面白い。それからマルコ・ハーヴィスト&ポウタハウカの「Thunder And Lightning」をフルで聴けたのが嬉しかった(「過去のない男」のサントラに入っています)。ファンなのでちょっと贔屓目に見ているけど個人的にはこれが本作でのベスト2です。次いでヴィクトル・エリセ、カウリスマキとは打って変わって10分という短い時間を最大限にまで引き延ばして活用している。「ミツバチのささやき」ばりの郷愁感あふれる映像に、まるで時が止まったかのように穏やかな雰囲気流れる演出はさすが名匠の成せる業。本作品において最も高いクオリティを誇っていると言って良いでしょう。ついでに三本目に好きなのはチェン・カイコーの「夢幻百花」。10分という時間の長さを思い知らされた「イデアの森」とは違って、こちらは基本的に自分の嗜好に合った監督や作品が多いので面白かったです。 【かんたーた】さん 7点(2005-01-14 00:27:24) |