287.《ネタバレ》 最高に愉快な音楽映画です。
劇中で演奏するミュージシャンは大人から子供まで全部モノホン(本物)。
極めつけはデューイを演じるジャック・ブラックの狂気地味たハイテンション!
次から次へと機関銃のように飛び交うセリフの応酬!
ライブで盛り上がる夜のバー、ロックで最高にハイになる音楽馬鹿の彼だが、彼は受け止めて貰えるほど愛されて(認められて)いなかった。
自分の音楽に酔っていた“現実”を思い知らされるデューイ、それでもロックへの情熱は燃え尽きない。
デューイは親友のネッドを騙してまで仕事を引き受ける。
だが待っていた職場は正に彼の運命、天職、音楽の才能に溢れた子供達との出会い。
子供達の才能を親と教師たちは無視していた。
しかし、誰よりも仲間を求めていたデューイは子供達の才能を見逃さない。
デューイにとっては利害の一致、子供達にとっては自分を認めてくれる恩人への恩返しだ。
しかしいくら何でも「夢は諦めろ」を先生がいうなよ。当っているかも知れないけど!
それでも褒めて伸ばす、付きっ切りで教えるのは上手い。デューイもまた様々な子供達と出会う事で少しずつ成長していく。モチロン狂気に満ちた野望を抱えて。
「ロックは頭を試されるんだ」
QUEEN&レッドツェッペリン「左様」
「ダイエットは?」
「食うのが好きだからしない」
デブの鑑かコイツは。
やがては教師も掌握して磐石・・・かと思いきやそう都合よくいかないのが世の中です。
それでもデューイの魂は生徒に届いていた!
彼を経歴ではなく“魂”で教師として認める子供達の心意気!
デューイも腹をくくる。デューイの情熱に親友の魂も蘇る・・・!
でもあの半ズボンは無いわー(褒めてる)。
ダイブにはじまりダイブに終わる。
メタいセリフが飛び交うエンディングも最高だったぜ。
DVDの特典でツェッペリンにライブで許可を貰おうとするシーンが面白い。
電話を取らせないために火まで付けるとかどんだけだよ。
「“The”で始まる映画はコケるんだ」
遊星からの物体X(The Thing)「!?」
ジャック・ブラックがオーソン・ウェルズみたいになっててワロタ。