261.《ネタバレ》 この映画、スタートダッシュの事故紹介(自己紹介)からしてぶっ飛んでいやがる。
「パワーパフガールズ」とかカートゥーン風のアニメーション、メーターをふりきらんばかりにバイクをブッ飛ばすゴスロリ?ウエディングドレス?白装束の女?が軽トラとドッカーンッ!!
彼女にそっぽをむき傍観すらしない仏像、無数の破片、野菜、パチンコ弾と共に宙を舞いながら女は回想を始める。
交通事故や自分が死ぬ瞬間というのは、何分にも何時間にも感じるらしい。女はそんな感じに自分の経緯を語り始めるのである。
回想の中ですらこの女はフワフワと飛びやがる。
夢の中のベルサイユ宮殿も、実際は田舎の糞尿と精液まみれの肥沃な土地と同じ“匂い”がする環境にすぎない。
ジャスコのファッションショー、
天空カメラもブチ割って~、
自分の故郷もボロクソに~、
ピーピー五月蠅え著作権~、
子供のような眼帯ばあちゃん、
ジャージの国からご機嫌遊ばせゲロ・マミーレ。
まったく何てアホな映画なんだ(褒め言葉)!
出産中に浮気かますとか何つー精神力だ!
そんな勝手な女よりも、がむしゃらに家族のために命を削ってくれたダメ親父の方が良いに決まってらーな。
その娘も嘘を塗りたくる厚化粧。なるほど、人は見かけですわ(断言)。
その“化けの皮”が泥にまみれて洗い流され、吐き気がするくらい白かった服に“色”が付く瞬間!
そこには精気に満ちた凛々しい女の表情しかない。初めて心を開いた友のため、金属バットを叩き付け啖呵を切る一世一代の大芝居よお!怒涛の「ゴーン」三連打!!
父ちゃん譲りに、いやそれ以上の“ドス”が現す器のデカさ。
ゴスロリ女はゴスロリという仮面を身にまとう。
スイーツ(笑)を気取っているようで、心は男顔負けのオスカル(男前)ハート。
今まで自分を育ててくれた父親のためにアレコレ金儲けの手段を考えたり、そんな男を捨てる女を“見限ったり”、いまどき借りは作らないとかカッコ付けてる漢娘(おんなのこ)の義理に応えてしまうような女だった。
絶滅危惧種のスケバン女もまた、スケバンという仮面を身にまとう。
一見すると何かある度に頭突きだの飛び蹴りだのをかます暴力女だが、本当はゴスロリ女以上に夢を見ていた少女だった。初恋に初心な感情を見せたり、特攻服の下に着る黒シャツの女らしさ(肩がエロい)、世話になった組織のために命がけで背いたり。
あの変テコリンなオーナーもただの漢(おとこ)だったぜ。ハイハイ、ツンデレ乙。
でも何をどうしたら全身ギャグ漫画の絶滅危惧種の男に惚れるんでしょうね。
???「今おれのこの頭のことなんつった!」
一護「こんな名前で死神やってんだよっ!」
“本物”の記憶は実写、伝説はハッキリしない“幻”だからアニメ。
とにかく俺の脳味噌では語りきれない、笑いあい涙ありのメッチャ面白いアクション映画なのです。