69.《ネタバレ》 東野圭吾の原作「レイクサイド」は未読です。お受験のために親子3組が湖畔の別荘で合宿する中で、殺人事件が起きるという話です。設定が風変わりで、中学受験などに縁がないものからすれば、ちょっとした異常性を感じながらも、こんな世界もあるんでしょうねと興味深く見ることができます。お受験が娘の幸せにつながるかに疑問を持つ、役所広司が、疎外感を持ちながらも、殺人事件に巻き込まれ、他の夫婦と深くかかわりを持つことになる一方で、疎外感が埋まるどころか、逆に大きくなり、心理的に追い込まれていくサスペンスで、なかなかに面白いです。役者も個性的なそうそうたるメンバーが集まっており、代表チームのフォーメーションテストを見るような楽しみを感じました。だがしかし、話の素材も面白く、役者もそろっているのですが、あと一押しが足りないというか。惜しいところです。機会があれば原作も読んでみたいですが、東野圭吾の読みたい作品は他に山とあるので無理かもしれません。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 5点(2024-04-22 18:37:40) |
《改行表示》68.《ネタバレ》 コレ、随分前に観たことがあって今回は再見です。 映画の方のタイトルがいいですね、原作の「レイクサイド」だけならそそられないです。「マーダーケース」が付いてることで何か興味がわきます。 3組の親子が、そのうちのひとりが所有する別荘に講師を招いてお受験合宿、しかも両親まで同伴とか、この時点ですでに異常であり 何をテーマにしているかわかる。子どものためといいながら子どもや学歴やお受験に振り回され、殺人の隠蔽までしちゃう大人です。 そりゃ学歴っていうのは全くないよりあったほうがいいに決まってますが、あくまでも子ども自身が自主的に能力次第ってとこが大きいのよね。 映画としてはなんかはっきりしないというか、特に真面目に教育批判をしているようにも思えないしラストのあたりは特に必要とも感じません。なんかぐっとくるものがなかった。 【envy】さん [インターネット(邦画)] 5点(2023-08-04 13:14:52) |
67.《ネタバレ》 コメディータッチの明快な映像が、シリアスな内容に合致していない。脚本は無駄なく進んでいくが、ラストで子供たちの犯行の動機が分からないまま終わってしまうのはなんとも肩透かし。一流の俳優をずらりと並べてこの内容はいかがなものか。さすがにそれぞれのセリフ回しや体の演技は見ごたえがある。良くも悪くも舞台芝居を見ているような気がした。 【ブッキングパパ】さん [インターネット(邦画)] 4点(2023-08-01 00:56:32) |
66.読了後鑑賞。なぜホラー? 伏線回収はどこへ。 【TERU】さん [インターネット(邦画)] 3点(2023-03-08 21:46:50) |
《改行表示》65.《ネタバレ》 ミステリーやサスペンスを期待して鑑賞した映画ですが…どちらの要素も中途半端だったかな。ミステリーなら犯人探しやトリック、真犯人の犯行の動機や背景などが詳らかになっていくのが見ていて引き込まれる。サスペンスなら人間同士の葛藤や関係のもつれ、それらが重なっての犯行や狂気性などを見るジャンルと言えると思いますが、この映画はそのどちらもなかった。事件は起きるがそれの対処はひたすら普通の人たちが普通に考えて思いつくことをやっているだけ。しかもそれを延々と。湖に捨てるまでのシーンなんてあんなに長くいるかなあ。結局犯人もはっきりしないから動機もよくわからないし。憶測の動機について親たちや先生があれこれ言ってそれで終わり。楽しめたかと言われると首を縦には振れない。 あと自分がお受験というものに対してあそこまで思い入れがないことも話に入り込めない一因です。結局あんな極端な感じの私立に入れて本人は幸せになるのかなって思ってしまう。まあ自分がそんな私立に行ったことがないしもちろん環境は大事とは思うのですが、個人的にはちょっと良い公立くらいでちょうど良いと思ってしまう。まあそれも、私立で人生が決まった、決まると思っている親には通じない理屈なんでしょうが。 実際あんなふうに子供の受験のために親まで泊まり込みで合宿、なんてあるんですかね。私なら、人付き合いも苦手だし絶対嫌がってるな(笑) ずっと冷静で、言ってしまえばとても冷たい対応をしていた豊川悦司さんが終盤、子供たちやその親たちに急に感情的になり罵詈雑言浴びせて罵るシーンがありましたが、あれ、驚くほど棒読みの台詞でしたね。すごく感情出そうとしてるのにあそこだけ演技がすごく下手で、なんだか見てて冷めてしまいました。あんな感情剥き出しにしていうセリフが心に響かないってちょっと致命的だな。それなら終始ずっと冷たいキャラでいってもらった方がよかった。かえってあれで話に入りにくくなってしまいました。 タイトルやあらすじが引き込まれる内容だっただけに中身が残念という、本当に残念な映画でした。こういう話題性のみで作って予告編まで楽しい、みたいな映画が減ることを願います。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 3点(2021-06-19 00:30:19) |
《改行表示》64.《ネタバレ》 おっぱいを出してくれる女優さんを雑に扱う作品に良いもの無し!! 誰が犯人かはっきりしない。 要は何者かの犯行の『後始末』をするわけだが、いくらなんでも無理がある。 ただ柄本明さんの役が手引きし、遺体処理をしていく段取りはなんともリアルで面白かったですね。 ネタバレになるから控え目にしたのかもしれないけど、子供たちの描写をもう少ししてくれないと、効いてこないですね。 この頃の豊川悦司さんは妙な色気があって、謎めいた役がよく似合ってますね。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2019-10-27 07:40:45) |
63.《ネタバレ》 東野圭吾氏の原作「レイクサイド」はかなり昔に読んでいますが、ストーリーはもう完全に忘れました。細部ならともかく、大筋も全く覚えていないという・・。いわゆる、あまり大した話じゃないということでしょうが、改めて映画版を観て確信しました。やっぱり、あまり大した話じゃない (笑) 役者に救われてはいますが、ストーリー自体はテレビドラマでよくありそうなお話で、わざわざ映画にするほど魅力を感じません。そして殺人現場や崖だったり、クライマックスで一堂が勢揃いするのは、まさに火曜サスペンスでよく目にする演出ですよね。そこでお約束の通り、カメラに全員収まる配置で棒立ちして、事件の説明を順番に始めるという・・。脱いだ女優さんはキレイな方でしたが、何と言うか、、出演シーンの大半が裸か死体という、考えてみればかわいそうな役だよねえ。 【タケノコ】さん [DVD(邦画)] 4点(2019-10-14 13:20:23) |
【noji】さん [DVD(邦画)] 5点(2017-03-29 23:38:51) |
《改行表示》61.《ネタバレ》 意外な人物が犯人だった!を演出したかったのだろうけど、伏線が的外れで結論に説得力がないよなぁ。 もっと子供達がワガママであるとかサイコであるとか。そういった演出が欲しかったね。 感情が揺さぶられない。タバコが消えるとか謎の伏線が多く何だったの? 薬師丸の目も効果的でない。あの設定もいらなかったんじゃ・・・。 子供達の親はともかくとしてトヨエツが子供の犯行と断定して死体遺棄に荷担する理由は? テストの横流しだけで殺人事件にまで荷担? 仮にも小学生が女性とは言え大の大人を殺害すると言うのは簡単な事ではありません。 殺害方法と死因は?子供と断定した理由が足跡だけ? 子供の犯行に動機を求めない方がいい?ハァ?って感じ。物語でしょうが。 爪に泥が入り足跡が多数残るほど、ぬかるみがある場所に倒れてたのに 遺体の他の場所、特にコートはなぜ汚れてないんだ? 出血が止まってない遺体を犯行現場からどうやってロッジに運んだ? 時間は正確には語られてないが、そもそも愛人が出て行ってから、その後車でホテルまでの 往復時間がどれぐらいか分からないが、その間に殺害、発見、子供と断定して 遺体を運び口裏合わせまで出来るか?しかもホテルに向かったのは10時。 帰って来たのが何時かしらないが、そこから遺体を処理し、ボートで沈めて ホテルに戻ってチェックアウト。1日の終わりにやるには時間設定に相当無理がある。 全体的に不出来で練りが足りない。そんな感じですね。 【デミトリ】さん [DVD(邦画)] 3点(2016-11-24 18:29:37) |
60.《ネタバレ》 原作未読ですが、これは本で読んだほうが面白かったように感じた。なんか余計なシーンが多い(役所が光に過敏に反応したり、ラストの変テコな死体とか)し、さすが製作フジテレビでした。 【Junker】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-11-20 02:10:08) |
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《改行表示》59.推理サスペンスと言うよりは、 登場人物たちのドラマに重きを置いた心理サスペンスに近い映画。 舞台はほとんどが湖畔にある合宿所で、密室型に近い状況設定のせいか、 ストーリーに入って行き易く、お話の構成も悪くはない。 実際にありそうかもと思わせるようなシチュエーションがこの作品のポイントなんだけど、 登場人物たちの掘り下げが甘く、後半は今ひとつリアリティーが薄かった。 演出も映画向きではなく、明らかに舞台向き。決してつまらないという訳ではないのだが、 サスペンス物としては、まあ佳作程度の出来だと思う。 【MAHITO】さん [地上波(邦画)] 4点(2011-07-29 06:40:41) |
《改行表示》58.《ネタバレ》 結局、犯人が誰だったのかは確定されていない。お子チャマたちの仕業だったとは限らない。 ってことは、つまりは犯人、イノシシや野良犬、野良猫、野良鼠だったって可能性だってあるわけだ。ひょっとしたら犯人、森の妖精だったのかもしれんし、湖に潜んでた変態妖怪だったって可能性だってあるわけだ。 人間限定ってことにするなら、通りすがりの爺さん婆さんだったって可能性だってあるわけだ。つまりは、無限大に広がってゆくわけだ。良い終わり方だったと思う。いろいろイラン事考えてしまって楽しめた。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-01-20 20:16:57) |
57.原作未読。最初からこの監督の映画をミステリーとして楽しもうなどとは思ってないので、十分ドキドキして面白かったです。きっと私がミステリーなど判ってない未熟者だからでしょう。これでも少年時代はクィーンやクリスティなどを読みまくってた人間なんですけど伏線の張り方がどうだとかなんて全然判んないし・・・。でも、変なラストも含めて変にフラッシュバックみたいな映像入れたりしないでもうちょっと落ち着いた感じのふつ~の演出にした方がミステリーとしては雰囲気出たんじゃないかな~って思います。しかし、そんなふうに撮る気なんておそらく監督には全然ないのでしょう・・・というか、そもそも私にとってはこの映画はミステリーの要素なんてどうでもいいです。私は中学受験もしてないし、ましてやあんな極端な「お受験」なんかした経験はありません。でも、中学のとき塾は通ったし、高校までは受験というものが頭の中のかなりの部分を支配していたので、なんだか登場人物の心理がとてもよく判る気がします。私だけじゃなく、個人差はあれどもほとんど共通認識的に(受験をしたことがあれば)日本人の子供はトヨエツ言うところの「哀しみ」を背負ってる気がするんですが気のせいでしょうか?。現在の日本においては結構切実な映画じゃないでしょうか?。本作はそれを高みから見てるイヤな映画かもしれませんけど、やっぱり全然他人事じゃないんですよ。なんかイタイ映画ですよ。貧しさで生きるのが必死の国の人々なんかからすれば暢気な話でしょうけどね。上野千鶴子の「学校化社会」かどうか判りませんが、日本社会には人間関係のあり方や人生観や倫理のレベルまでどこか「お受験」の世界に影響を受けて一元化しているところがあり(学歴コンプレックスとかそういうレベルの話じゃない)、本作はそういう社会を非常に上手く表現してるのではないでしょうか?。そんなふうに感じる自分こそ受験に囚われ病んでいるのかもしれないけど・・・。この映画を鼻で笑う塾の先生実際いるんだろうな・・・なんか怖い。単純な「お受験」批判や能天気な競争社会の否定(さすがにヘン。競争自体が悪いわけじゃないのは当然)はただの負け犬の遠吠えですけどね。 【しったか偽善者】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-12-11 22:54:38) |
56.《ネタバレ》 もっと親同志のドロドロ関係で事件が色々、起こる話かと思ってたら全然違いました・・・。作品のテーマ自体あまり楽しめるものではないのと、よく分らない演出もチョコチョコあったのでこの点数で。最後の方でトヨエツがキレたのは意外性があって面白かった。あと鶴見・杉田夫婦の子供を女の子にして「歩(あゆみ)」にしてくれたらなあ~なんて。 【より】さん [DVD(邦画)] 5点(2010-03-28 00:47:12) (良:1票) |
《改行表示》55.《ネタバレ》 なんせ贅沢なキャスティングだから、もったいないという印象が残る。 贅沢なキャストたちに囲まれて、地味な子供たち。あのこたちの存在感がキーだったはずだ。トヨエツと役所が話しているときに『光る眼』みたいに並んでいたが、あんな雰囲気を子供たちにもっと乗せられなかっただろうか。オープニングにちょうちょを踏みつぶす。それだけではやっぱり足りない。バーベキューのシーンで演出できたのではないか。 ラストシーンもお姉さんの腐乱死体ではなく、子供たちの美しいノートとかのほうが恐怖と狂気を感じる。それがこの映画の主題たりえるのではないか。 それと、被害者の女性が存在感が強すぎた。あくまで彼女はこの映画では「記号」としていてくれればいいと思う。だからおっぱいとか笑顔とかは極力排除すべきだった。無個性の被害者でよい。 |
《改行表示》54.《ネタバレ》 これ本当に東野圭吾さんの原作なんでしょうか?ちょっと信じられません。よほど酷い原作改悪がされたんでしょうか? まず、薬師丸が犯人でないことは、最初からすぐわかりましたし、真犯人も彼らがああまで必死で庇おうとする対象と考えれば意外性は全くありまさせん。 それから主人公の社会批判の薄っぺらいこと。「競争が嫌いだから、中学受験に乗り気じゃない」って、中学受験しなければ、高校入試で競争をすることになってるわけだし、そう言ってる本人からして社会人として競争社会に身をおいてるわけです。 批判するとしたら、そういう競争社会の中での不正こそ批判すべきでは。 それなのああいう発言って、もしかして意図的にこの人を安っぽく見せようとしてるとまで考えられました。 眞野裕子さん、すごく綺麗でスタイルも良かったんですけど、結局この映画の後もそれほど売れることもなくて残念です。彼女の素敵さを足してもこの点数で 【rhforever】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-01-25 11:55:46) |
【とと】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2010-01-11 23:20:02) |
《改行表示》52.何だろう、このセンスの無さは。 役者もストーリーもいいと思ったのに、仕上げ方がおかしい。 ストーリーをジャマする大げさなBGM。 そして、ホラーを最後にぶち込んできたのなぜでしょうか。 【Yu】さん [DVD(邦画)] 4点(2009-12-26 21:28:57) |
《改行表示》51.《ネタバレ》 巻頭、仰向けとなっている状態のモデルを俯瞰で撮影する眞野裕子演じる英里子は、ファインダー越しに自分自身の未来を覗き見ているかのような構図にもなるわけだが、このことは後にするとして、まずこの行為から、彼女が覗き見る/まなざしを向けるというところにこの映画の焦点があるのだということから始めたい。 これは彼女がまなざしを向けたことによって起きる事件なのだ。 名門私立中学の不正入試を暴くまなざし、自らの子供時代を思い返すように子供に向けるまなざし、不倫相手の妻に向ける敵視したあのまなざしがある。 ただすべてが彼女だけのまなざしで成り立ってはいない。 「そんな目で見るな」という役所広司の台詞にもある通り、これはすべてのまなざし/視線を意識しなければならないのだ。死体を湖に投げ捨てるとき、大人が皆森の中で立ち尽くすとき、車がそこを通り過ぎる。この実体のない見られているかもしれないという視線をもこの映画は適切に紡ぎだす。 もうこれは見るということへの執着だ。犯人が誰であるといったことが最重要視される映画ではないのは一目瞭然。つまり犯人をこの目で確かめることが重要ではない、そんなことよりここに出てくる人々を見なさい、行為を見なさいと言っている。 そして湖の奥深い底で仰向けとなることを余儀なくされた英里子は、レンズ越しに(これは映画を撮影したキャメラという隠喩も含まれるだろう)過去の自分自身と視線が交差しまうという見事な構図となる。すべてが巻頭に回帰する瞬間だ。そして結果としてライターは彼女の瞳に突き刺さりすべてを塞いでしまい物語の幕を下ろすのだ。 実はこの彼女のまなざしこそが、受験によって変化を遂げていく人々の唯一の救いの手であったのだろう。それがあの青空の中、深々とした緑に彩られた森を背に、湖畔の上をそよぐ彼女のまなざしへとここでも結実して暴かれる。 救いの手をもこの世から消し去ろうとするこの湖畔での殺人の場合、または受験というものの場合の恐ろしさが、あるいはひとというものの醜さが、狂ったかのようにひとを一変させてしまうのだが、それをすべて見たのは他でもない我々観客なのだという事実は誰にも回避できない。 【すぺるま】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-03-29 01:36:43) |
50.《ネタバレ》 ベテラン俳優陣の演技はさすが。期待していた映画だっただけに、悪い意味で裏切られた。ストーリーの薄っぺらさのせいか、緊張感もあまり感じられない。オチも何だか中途半端。かといってここまで低い点数を付けるべき映画ではないのだが、最期のあまりにナンセンスなCGのお陰でこの点数。ありゃ酷い。 【おーる】さん [DVD(邦画)] 1点(2009-01-22 07:54:54) |