57.上野樹里の存在感はピカイチで、蒼井優にもインパクトがあり、さすがに若手女優を撮るのが上手いなあと感心させられる。ただし、全体的には甘ったるくストーリーも弱くて、中盤以降はダレル。特に、痛々しい相田翔子のパートは必要だったのかと。 |
《改行表示》56.《ネタバレ》 あおいと智也のキャラが良い。ストーリーそのものはなんちゃないんですが、映画は面白い。蒼井優、酒井若菜、小日向、佐々木蔵之介、脇を固める面々もはまり役。邦画特有の淡々としたドラマ。これといった山場なし。智也とあおいの心の交流を静かに、でもときに情熱的に描きます。その描き方が純粋で楽しくて、見ていて飽きることはありません。 大学生時代にあおいから、『人を外見で判断するやつは最低だ』とののしられる岸田君。岸田君が最初に好きになったレンタルショップの女の子も、今日子も千鶴も、皆女の子女の子している。ボーイッシュなあおいは対照的な存在。当然岸田君の恋愛対象からはずされるあおいさん。で、女の子の外見ばかり見てきた結果、レンタルショップの女の子にはあっさり捨てられ、今日子の彼氏から殴られ、千鶴のエピソードで痛い目を見る岸田君。痛い目をみたとき、いつもそばにいたのはあおいさんでした。いつも岸田君に厳しいあおいさんも、岸田くんが痛いめをみたときはとても優しいのです。まさに雨が上がった後の虹のような存在のあおいさん。虹の女神というタイトルにぴったり。そんなあおいさんは、劇中唯一内面の美しさを岸田君に見せていました。岸田君は、あおいさんの気持ちには薄々気付くものの、あおいさんの心の美しさ、自分の本当の気持ちには気付きません。岸田君がその美しさに気付いたのは、手紙に書かれたあおいの気持ちを読んだとき。そして1万円札の指輪を、今でもあおいが大切に持っていたとき。はじめて岸田君はあおいの心の美しさを感じ、あおいを好きになります。そして好きになったときにはもうあおいさんには二度と会えないという、あまりにも切ない恋愛。 これが岩井俊二テイスト。正直ちょっと苦手です。もっとわかりやすいハッピーのほうが好みです。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 6点(2019-03-29 12:59:31) (良:1票) |
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54.いい映画ですが、市原隼人がよくない。なんでこんなヘボ役者を使うのだろう。 【la_spagna】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-09-23 14:34:45) |
《改行表示》53.《ネタバレ》 市原隼人のウザキャラに序盤からイライラ。 あんな気持ちの悪いストーカーとすぐに仲良くなるわけがない。 ところが、次第に二人の物語に引き込まれていく。 特にあおいの上野樹里がハマリ役でいい。 上司の酔った上での説教を真に受けて、不器用に好きな道を生きる姿が気持ちいい。 その裏には智也への失恋もあったわけだが、素直に告白できないジレンマがうまく描けていた。 出会いパーティで告白者ゼロというみっともない姿を智也の前でさらし、さらに酔った智也の無神経な言葉で傷つけられる。 「日本にいればいいじゃん」「日本なんだ…そばじゃないんだ…」 屋上での会話で、そばにいてくれと言ってほしかった女心が切ない。 市原隼人のダメ男と相田翔子の計算女のやりとりが妙にハマっていて笑える。 また、盲目の少女を演じたヒロインの妹役の蒼井優も出番は少ないが存在感はある。 結局実らずに終わった純愛だが、手紙に残されたヒロインの本音が胸を打つ。 大学時代の自主映画は全然つまらなかったけど、そのつまらなさも映研っぽくてリアルではあった。 ただ、自主映画の内容と二人の現実が関連しているので、無駄なシーンにはなっていない。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-05-31 19:41:56) (良:1票) |
52.上野樹里が主演している作品は初見。世間では色々と言われているようだが、演技は素晴らしかった。蒼井優と共に作品をワンランク上げている印象。ただ岸田が・・・。あの年頃の男によくいるタイプだとは思うのだが、どうしても共感できず。男性と女性で評価の分かれる作品なのかもしれない。 【wood】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-09-24 19:09:27) |
《改行表示》51.どうせ中身のない薄っぺらな恋愛ドラマだろうと思っていたら、 予想以上に出来が良かった。主演の若い二人の気持が画面からよく伝わってくる。 特にボーイッシュなヒロインは、男性の立場から見るとこのストーリーではハマリ役。 ただ肝心の主役の男の子が、真面目なのか不真面目なのか、明るいのか暗いのか、 人物像が今イチ見えてこない。本人も理解できなかったのか、役作りをしていない印象を受けた。 後半からは無駄なシーンや演出が多くなり、徐々にパワーダウン。 相田翔子の役回りも訳がわからない。多少監督の自己満足的な部分が見受けられるが、 ベタなシーンが少なく、青春ドラマとしては良作の部類だと思う。 【MAHITO】さん [地上波(邦画)] 5点(2011-07-30 01:40:22) |
50.岩井俊二テイストが感じられ、美しい画やリアルな人物描写はさすがだと思った。でも職場の暴力はちょっと… 学生ならいいんだけど、社会人でやっちゃうと、どうも嫌な気分。相田翔子パートの「もう34にしか見えない」は面白かった。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-02-14 20:08:01) |
《改行表示》49.《ネタバレ》 淡く切ない恋物語・・・ 個人的に、こういう映画に弱いです。 岩井俊二プロデュースだけあって、らしい?部分があったような(映像美や小道具の使い方のうまさとか・・・) 相田翔子のエピソードは浮いていて必要ないような気も・・・ まぁ、コントだと思えばいいのか? 主人公が彼女に対して『もう、34にしか見えない・・・』と言い放った場面は吹き出してしまいました。 しかし、上野樹里の演技は最高ですね。 が、それにもまして蒼井優が存在感あって素晴らしかったです。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-02-08 05:01:45) |
48.《ネタバレ》 素直になれないあおいと鈍感な岸田君がリアルで良い。蒼井優の盲目の妹役なんてもう反則技みたいなもの。全体を包む空気感が非常にユーモラスで切なく心地良い。ラストの携帯が喪失感を非常にうまく表現している。「花とアリス」で蒼井優の母役を演じていた相田翔子が、歳をごまかしていたとはいえ岸田君の恋愛の対象にもなりえるところがある意味凄い。このシークエンスはかなり不評だが、個人的には相田翔子にもう少しましな役を与えて欲しいと思う。 【きーとん】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-08-28 00:11:17) |
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《改行表示》47.《ネタバレ》 いわゆる純愛モノ(というか片想いモノだが)としては、自分には珍しく楽しめた。筋立てがあと一歩の印象だが、少し甘めの7点にしたい。 まず、主人公2人をはじめ、酒井若菜や蒼井優、佐々木蔵之介らの演技は良かったと思う。個人的にはあおいにアメリカ行きをけしかけた翌日の佐々木蔵之介のどぎまぎした演技に一番笑った。 ただし、千鶴(相田翔子)とのくだりが周りから浮いている印象がある。女性を外見や年齢で判断する主人公に対して痛烈な一撃を与えるエピソードと考えるにはちょっと弱い。少し陳腐になるが、千鶴をあおいと正反対のキャラクターにして、そこから何かを学ぶようにした方が良い。また、終盤の小道具使い(携帯電話やラブレター、一万円札など)も少しくどい。 一方で、この映画の片想いの描写は素敵だった。片想いするあおいはとても魅力的だった。そして、その片想いについてだが、僕は智也はあおいの想いに薄々気づいていたんだと思う。でも、彼はずるかった(たいていの男はずるいが)。彼女の愛を正面から受け止める準備も無いままに、彼は歩道橋の上で彼女にカマをかけたのだと僕は解釈した。人は誰だって他人から愛されたいし、愛されていると知りたい。たとえ、それが真剣に好きな相手ではなくても。その愛されているという満足感を彼はちょっと味わいたかっただけなのではないか。しかし、あおいの想いは予想以上に強く、彼女の愛は瞬間的に怒りに変わってしまった。会社の屋上でのやり取りも、彼が片想いに気づかなかったのではなく、気づいていながら彼女を受け止めきれなかったと理解した。 ラストで智也があおいの手紙を読んで泣いたのは、彼がそこであおいの想いに初めて気づいたからではなく、あらためて彼女の想いの「強さ」を知ったからなのではないか。そして、その想いに応えられなかった自分が結果的に彼女の運命を決めたことを思って泣いたのではないか。彼が「ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド」を皆と観たがらなかったのも、彼女の秘められた想いが込められた映像であることを知っていたからではないか。「優柔不断」というあおいの手紙の中の文句も、彼が実はあおいの想いに気づいていたことをあおいも知っていたということを暗示してはいないか。この映画はお互いに理解しあった片想いだからこそ哀しいのではないか。こんなに哀しいから、やっぱり7点です。 【枕流】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-08-11 01:04:33) (良:1票) |
《改行表示》46.《ネタバレ》 タイトルが大仰というか、ケータイ小説っぽさを感じて敬遠していたのですが、評判通りの隠れた良作です。 役者の存在感が素晴らしく、特に上野樹里のさばさばとした演技は魅力たっぷり、「ファーストキスまで奪いやがって~!」のシーンの体当たり演技がいい。劇中の映画もいい。本当に大学生が作ったような映像で、リアリティがあります。 ただ、ほかの方も言っているように4章の話が浮きまくっているのは気になりました。エピソードとしては面白かったけど。 監督は別の方ですが、岩井俊二節が炸裂している作品なのでファンなら是非観ておくべきです。 【ヒナタカ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-08-03 22:54:04) (良:1票) |
《改行表示》45.《ネタバレ》 映画の主人公で、これくらい全く共感できない、友達にすらなりたくないのは岸田君が初めてです。 ・ストーカー ・空気読めない ・周りの人間を利用するのに全く躊躇いがない ・他人の気持ちに無関心、塚、知ろうとする気がそもそも無い ・そのくせ、他人の内面に単なる好奇心から平気でずかずか踏み込む。 ・仕事で向上心が無く、凡ミスを繰り返す と言うわけで、主人公の言動がいちいち気に障る非常に苦痛な映画でした。 あと、日常的に暴力が行われる職場って、見ててあまり気持ちのいいもんじゃないですね。 【rhforever】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-07-26 12:22:40) |
44.《ネタバレ》 思わぬ良作でした。「失恋」ってチャプターが好きです。まず歩道橋の上での市原隼人のデリカシーの無さ。あのお見合いパーティで手を挙げて欲しかった上野樹里に、誠意の感じられない下心で同情して蹴られます。聞きづらかったけど上野樹里は「ファーストキスも奪いやがってぇ~」って言ってました。自主制作映画の突撃キスの種明かしですな。そして会社の屋上。精一杯の心情を吐露する上野樹里の真意にやっぱり気付かない市原隼人。彼は仕事のことで頭が一杯で、彼女のシグナルを解するような余裕が無く「お前も頑張れよ」って言ってしまう。あの会話のかみ合わないもどかしさは秀逸でしょう。この映画が面白いと思ったのは、このすれ違いがTVドラマのような劇的なシチュエーションではなく、無理の無い等身の流れの中で演出されているところです。響きましたね。こんな決定的なシチュエーションじゃ無くとも、この種の勘の鈍さは自分にも覚えがあるもので…。後になって気付くんだよなぁ。市原隼人も蒼井優も良かったし、相田翔子は面白かった。でもこの映画は上野樹里の映画です。繊細な心情を秘めながらも、不貞腐れて空き缶を蹴っ飛ばしたり、八つ当たりで男を蹴っ飛ばしたり。彼女は変態ピアニストより、今作のようなナチュラルな役柄の方が100倍魅力的です。役者を楽しむ映画でした。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2010-05-03 12:26:32) (良:3票) |
《改行表示》43.END OF THE WORLDが意外に良い出来で、面白かった。 僕も外見だけで女性を判断してるからあかんのやろなあ・・。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-01-22 19:39:12) |
《改行表示》42.《ネタバレ》 予備情報なしに、「意外に豪華なキャストなのね」くらいのつもりで見たんだけど、岩井さん脚本ということで、納得。『Love Letter』以来の原点回帰で、ストレートなラブロマンス。自分で撮るにはいまさらってことで、熊澤さんに任せたんだろうなぁ。 何もわかっちゃいない男の子の期間限定のうぶい感じが好きになってしまった、女の子のせつない思いを、純粋にとりだすのに、ヒロインを殺してしまって回想っていうのは、そういえば『Love Letter』と同じ手ではあるけれど、この距離感のとりかたは絶妙で職人芸の域に達している。 役者たちの演技も見事なんだけど、観客をお話に100%入り込ませるというよりは、あくまで「上野の芝居」「蒼井の芝居」「小日向の芝居」を見せるというスタンスも良かった。相田翔子もあてがきの芝居で、彼女の果たすべき役割を十二分に果たしていたと思う。あの章があれだけの長さがなくて、そのままエンディングになだれこんじゃっていたら、ラストの盛り上りはなかったはず。冒頭のシーンにふたたび戻ってきたときに、相田との不思議な関係で一息ついてという距離感があってこそ、「ああ、あの冒頭の携帯メールのシーンはこういう状態だったのね」という発見があり、またコーダとしておかれたエピローグが生きてくる。 さらに、劇中劇をはじめから最後まで全部見せちゃうという、ふつうなかなかやらない暴挙にでるんだけど、「ああ、このシーン、あそこで撮ってたんだよなぁ」とか、「練習してたこのセリフこうなったんだ」とか、「クランクアップのあのシーンはこういうことだったんだ」とか、ちらりちらりと見せ続けていた予備情報がうまくここでつながるっていうように作っていて、それにはすっかりやられた。 しかもこの劇中劇、死んだヒロインの元気なところをエンディング近くの、しかも通夜葬式の真っ最中で見せるっていうんだから、ふつうなら間違いなく、泣き落としにくるところが、するっと流して、盛り上りを最後の最後までとっておくというのも心にくい演出だった。ホルスト「惑星」の妙に平坦な素人くさいシンセのBGMの使い方も見事。 最後に死んだ彼女の手書きのメッセージが見つかるっていうのも、『Love Letter』の焼き直しではあるけれど、やっぱりいいね。小津にとっての父娘ものみたいなストーリーなんだろうな。 【小原一馬】さん [地上波(邦画)] 8点(2009-10-03 01:30:05) (良:3票) |
41.《ネタバレ》 ひょんなことから知り合い、距離を縮めていくが、結局微妙な関係のまま終わってしまうふたりのラブストーリー(?)。最初の場面で、ヒロインが死ぬと観客に分からせたのは、個人的には英断だったと思います。山場の場面で主要人物があっさり事故で死ぬと「盛り上げるために殺しちゃったのかな」ってどこかで思ってしまいますから。まぁそういった死ぬ事も含めて、想いの届かないヒロインのせつなさは充分に伝わってきました。ただ、主人公の描き方がまずかったですね。個人的には全然好感が持てませんでした。根は悪い奴ではないんでしょうが、作品を見る限り軽薄な駄目人間ですね。相田翔子のくだりは、主人公の軽率さを強調する結果になってしまいました。じゃあ一体上野樹里は、主人公のどこが好きになったの…?と思っていたら、最後の手紙で「ダメなとこが好き」みたいなことが書いてあって納得。「おまえも駄目ってわかってたんかい」っていう(笑)まぁ現実でも、駄目人間を好きになるっていうのは結構ありますからね。恋愛は理屈じゃない、ある意味リアルだなぁと思いました。上野樹里のせつなさと、劇中の短編映画の意外なブラックさに+1です。 |
《改行表示》40.《ネタバレ》 失った時に初めて気付く、大切な人。 こんな簡単なことを、改めて再認識させてくれるいい映画です。 相田翔子編の評価が低いですが、僕はアリかと。 ここがあるから、あおいを失ったときのショックが増したのは確かですし。 観た後、実家に電話しよっかな?友達にメールでもせんと。 と思った人は多数いると思われw あと月並みな褒め方ですいませんが、上野樹里と蒼井優。 この二人はやっぱ上手いわ。今後も期待してます。 【ふくちゃん】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-07-26 20:44:57) (良:1票) |
《改行表示》39.何を置いても、見所は二人の女優さんですね。見るたびに違う、しかも素晴らしい顔を見せるまさに女優な上野樹里。魅力を一瞬にして爆発させる能力を持つ蒼井優。圧巻です。 まぁ、この贔屓目を置いても、心地良い爽やかなリアリティとおおげさでない切なさがグーな、綺麗な作品。中盤の相田翔子のくだりが浮いてて、だいぶダメなのが残念。音楽の使い方が意外とイマイチ。軽い感じの序盤が好きです。 【すべから】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-07-03 17:52:45) (良:1票) |
38.蒼井優と小日向さんがここでもおいしいとこどり。主演の二人も上手で見直した。 【はるこり】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-06-23 14:10:44) |