83.2001年は傑作だけど、良くも悪くも物凄く尖がった映画だった。2010年は前作のテイストを踏襲しているものの、内容は全く尖がってない。とても大衆的なSFエンターテイメントに切り替わっている。ロイシャイダーとかボブバラバンとか出てくるから、初期のスピルバーグ映画でも見てるような気分になる。インパクトには欠けるけど、安心して見られる映画だった。 【54dayo】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-12-04 09:21:31) |
《改行表示》82.歳を取るのは決して悪いことばかりじゃなくて、久々に観た2001年~が大変面白く感じられたのでこちらにも興味を持って鑑賞してみました。 題名からして2001年~の緩くて浅いB級コピー映画かと思ってましたが、まさかガッツリ2001年を踏襲した本格的な続編だったなんて! 前作の様な芸術性や宗教観はそこまで感じられませんでしたが、地球と宇宙と木星と政治と…エンディングにかけて全てが平和理に結実していくのが本当に美しいと思いました。CGも発達していない時代に本作を作り上げた情熱にも脱帽です。2001年~と比べるのは野暮ですが、本作は本作として見応えのある作品でした。 【Kの紅茶】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-10-22 21:06:18) |
81.この映画を見ると映画の面白さはCG等の映像技術とは比例しないんだなって思いました。何十年も前の映画ですが、カメラのアングル、音楽、人物の描写の仕方など、見入ってしまいました。良い映画を堪能したという気持ちです。 【珈琲時間】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-05-09 12:50:16) |
80.《ネタバレ》 歴史的な凡作。2001年が偉大過ぎるのに、続編を作る勇気はすごいが、映画は平凡作。2001年の魅力が謎が残ったことが理解していない。謎の解決ができてることが、映画の面白さにつながっていない。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 5点(2019-01-22 14:39:33) |
《改行表示》79.「ポセイドン・アドベンチャー」に対する「ポセイドン・アドベンチャー2」のような位置づけですかね。しかし「2001年」をほとんど記憶していない私でも、十分に楽しめました。HALに新しい解釈を与えるあたり、なかなか見事だと思います。 しかし当時は、ソ連が崩壊するなんて微塵もイメージできなかったんだなぁと思うと、なかなか感慨深いものがあります。まだゴルバチョフさえ登場していない時代だったので、仕方ないですね。 とはいえ現実世界において、米国は近年に宇宙開発をほぼ断念しました。今、この分野で世界最先端を行くのは、間違いなくロシアです。あの終盤の顛末はこういう未来をズバリ暗示していたのかと思うと、これまた感慨深いものがあります。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-07-18 02:45:40) |
78.私は「2001年」を別に名作とは思わないので、それの続きがどうのこうのと言われても何も思わないのだが、見所は何といってもロイ・シャイダーでしょ。難題に取り組む職人肌の担当者的な役をさせると、この人ほどぴったりくる人はいません。どこまでいっても、その横顔が美しい。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-07-07 23:23:31) |
《改行表示》77.《ネタバレ》 名作の続編ということで期待は高まる...が、米ソ冷戦を活用しているところが、映画を古くさせている。 テーマは悪くないし、雰囲気もそれなりだが、多少残念。 【simple】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2018-07-01 23:08:19) |
《改行表示》76.《ネタバレ》 名作の続編ということで、過度に低く評価していた作品。 ただ、名人 R.エドランドらしからぬ、オプチカル合成のミスマッチは気になった。 久しぶりにBlu-rayで再見し、レビューを書く気になったのは・・ 「木星の衛星エンケラドゥスに生命の可能性がある」と、NASAが会見したからである。 アーサー・C・クラークの小説を映画化した『2001年宇宙の旅』の後日譚的なこの映画でも、木星の衛星に生命が発見され 同時に、戦争直前の米ソの緊張、調査宇宙船での両国クルーの対立と協力が並行して描かれる。 そして・・・宇宙的意思から人類への警告と米ソ衝突の回避、新生命との共存が人類の未来として啓示される。 先日のNASAの会見・・このタイミングは偶然だろうか? 国が暴走した時、警鐘を鳴らし続けて来たメディアは映画だった・・ 北朝鮮とアメリカの危うい緊張情勢に対して、NASAが『2010年』に倣(なら)って発した「愚かな行為に対する警鐘」。私には、そう思えて仕方がない。 【墨石亜乱】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-04-14 18:05:21) |
75.《ネタバレ》 確かに皆さんがおっしゃる通り、SFエンタテイメントとしてはまあ上出来の部類に入るんじゃないでしょうか。でもこれが『2001年』の続編だと言う眼で観たら、まあちょっと許せないですね、自分としては。良く考えると本作はアーサー・C・クラークの書いた「2010: Odyssey Two」の映像化なわけなので、この子供騙しというかスピリチュアストの妄想の様な結末は、クラークの耄碌の産物ということなんでしょうか。この映画でいちばん許せなかったところは、前作でのHALの反乱を政府役人がインプットした秘密指令のせいだとしたことです。判り易いのはたしかですけど、これじゃモノリスとHALの神秘的な関係がどっかに飛んでっちゃってますよ。あと何度もボーマンを登場させたこと、これじゃまるっきり彼が天国にいて天使かなにかのような存在になったとしか思えません。個人的には『2001年』の終盤のシークエンスには、キューブリックは宗教的な意味合いを持たせたつもりは毛頭なかったと思っています。それがこんな俗っぽいキリスト教的なストーリー・テリングになっちゃったら、さぞやキューブリックもご立腹だったんじゃないでしょうか。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-05-25 22:25:47) |
《改行表示》74.《ネタバレ》 続編という形式を取りながら、全く違う種類の映画です。こちらはフツーのSFムービーで、「説明」を放棄している前作を補完する役割を担っています。しかし、本作の謎解きを受けても前作の謎は変わらず自分の中に居座っているような違和感が残ります。前作がそれほどに特殊な作品だった訳ですが、それで良いとも思っています。単体作品として観たときの本作は高評価です。ボーマンがHALを通してフロイドに語りかけるシーンに痺れました。 2010年までソビエトが存続している世界で、戦争状態に突入した米ソは木星宙域から発せられたメッセージを受けて争いを止める。人類が平和に目覚めたと言うよりは、その気になれば木星を太陽化する強大な「力」の前に啓蒙された訳です。そんな啓蒙を経ずに冷戦は終結しましたが、テロは無くならないだろうなぁってのが直近に観直した際の感想です。(ここにレビューするために観直したりしてるんですけど、SFが予測できなかった未来も多々ありますね) 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 7点(2016-03-29 04:09:20) |
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《改行表示》73.2001年の続編ということでセット鑑賞しました。2001年の難解さと比較するとずいぶんわかりやすく、普通の映画に仕上がっています。 映画としては割と面白いのですがいかんせん設定が古くて画面に映る小物類がいちいち気になりました。そして割と面白いとは言え、あくまで「2001年宇宙の旅」と比較してのことで、世の中の数多の映画と比較したら並程度と思われます。過大評価は禁物です。 【アラジン2014】さん [ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-09-24 12:47:04) |
72.《ネタバレ》 前作がSF映画の金字塔「2001年」なので心配してたが、さすが職人ピーターハイアムズ、中々の力作に仕上げてる。見所は二つ。それはハルは狂っていたのか?本当に人類に反旗を翻したのか?そしてもう一つ。モノリスとは何か?これが実に巧く取り入れられて、面白い娯楽SFX映画に仕上げてる。(この頃はSF”X”映画なんて言ってたのだね)前作のハルのこわ~い攻撃が実は、プログラムの最初に組み込まれた大統領命令でコンピューターが混乱したという説明に思わず「料理の仕方が上手い!」と心の中で拍手を送った。最後までハルが狂ってるのかどうか冷や冷やもんだったもんね。いやはや、見事です。でも、モノリスって人類に進化をもたらすもんなんじゃない?っていう前作の映画全体に一本通ってる筋がガタガタ来ちゃうのは勿体なかった。そのモノリスが木星を食って、太陽にしちゃうなんていうのは、SFマンガの巨匠、星野之宣先生の「巨人たちの伝説」のパクリじゃん、なんて思ったが、現場は必死だったんだろうね。名作過ぎる前作に敬意を表して、面白いネタ、集めてこ~い!なんて大号令がかかってたんじゃないかなぁ。ちょっとオカルトっぽくも、そこはサラリと描いて、中々の見ごたえでした。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2014-04-28 23:58:15) |
【ケンジ】さん [ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-01-12 01:21:20) |
《改行表示》70.《ネタバレ》 本作はまず良くこの企画を受けたと言う勇気に+1点は付けます。普通は受けませんよ。あの2001年の続編なんて。あの神懸かりな作品と比べられたらたまったものではない。 本作への一番の不満は普通のSF映画になってしまったこと。宇宙空間で音がするのを見て「ああ、やっぱり」と思いました。冷戦の演出やハルの名誉回復など原作にない演出は良い面と悪い面があります。全体的には普通のSF映画として見ればほぼ平均レベルの作品でした。冒頭の+1点で7点とします。 【ぴのづか】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-03-20 23:09:07) |
69.《ネタバレ》 冒頭フロイド博士とソ連関係者が、大型レーダーの並ぶ場所で内談するのが心象に残る。ここで米ソ冷戦を暗示し、伏線となり、最後の紛争和解場面につながる。うまい手法と思うが、原作に無い冷戦紛争を持ってきて成功しているか疑問。主題はあくまで、人知を超えた”何者か”による新生命の誕生と操作の筈。冷戦が終わって、めでたしという結末はいささか筋違い。実際の歴史で冷戦が終結し、SFとしての風化が早まる結果となった。◆女性飛行士がフロイド博士にしがみついたり、一人が過呼吸に陥ったり、あるいは腐った匂いでパニックになったりと、実に写実的だが、この映画には不要と思う。壮大な主題にふさわしい神秘的演出が望ましい。ひたすら理知的、科学的に葉緑素の発見やモノリスという謎に迫るハードSFがベター。知的好奇心こそが人類の進歩の源なのだから。◆モノリス探査船が放電現象で吹き飛ばされ遭難するのは原作には無い。モノリスが拒絶したか、モノリスと一体化したボーマンのエネルギー体が地球に向かったのに遭遇したという解釈が可能だ。いずれにせよ、ボーマンがこの事故について釈明しないのはおかしい。彼はクルーの命を尊重し、土星から離れろと何度も警告しているのだから。◆最大の緊迫場面は、チャンドラー博士のHAL9への説得。前作を観た人なら、はらはらすること請け合いだ。説得にぎりぎりまで時間を要し、辛くも脱出に成功するが、博士がHALを一人の人格として扱い、真実を語った結果だ。コンピュータと人間間の友情であり、HALの犠牲的精神ともとれる。「コンピュータの反乱」という副主題に対する答えだ。博士は、SAL9000に「私は夢を見るか」と尋ねられ「見るとも、知的生物はみな見る」と答えている。しかし同じ質問をHALに問われ「わからない」と答える。実はこれが最大の謎だった。夢を見るに決まっているではないか。推察するにHALの質問は死を意識したもの。だから博士はとまどってしまったのだろう。死に行く人に安易な言葉はかけられない。◆未来のエウロパ。植物が生い茂り、生物が繁栄する。聳え立つモノリスが映る。知的生命としての進化を待つ。やがてここから新たな宇宙の旅が始まるだろう。宇宙の旅は、生命を継ぐ旅だ。◆蛇足だが、新太陽出現の熱量で地球温暖化が進まないか心配。そのあたりはきちんと調整してくれているんですよね、ミスター、モノリス。ところで、モノリスの見る夢ってどんな夢? 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-07-09 03:37:20) |
68.《ネタバレ》 確かに あの独特な「2001年~」の雰囲気は無いですね でもそのかわり具体的に分かりやすく かつ 冷戦の状況等 も、うまくからめていて これはこれでありかと。 好きなR・シャイダーもでてるしね あんまり小むずかしいコトはわかんないけど 面白かったデスヨ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-12-16 10:34:41) |
《改行表示》67.昔劇場、数年前にDVD、そして再度観てみた。 公開当時は「2001年宇宙の旅」から16年後、お気に入りだった「カプリコン1」の監督で期待が大きかったが意外と満足した印象の記憶、今の感想もそう変わらない。 SF映画の金字塔に挑む勇気には敬服するし、続編としても十分納得できる、映像もまあ満足、米ソ問題を絡めながら進む話にはエンターテイメント感もあり映画としては面白いと思う。 当時も思ったのだが2001年・・は何かの映画で完結できるものではないので、ハイアムズの他にもスピルバーグやルーカス、リンチでの続編も観てみたい。 それにしても最近どっしり構えたSF映画が無いのは寂しい限り。 【カーヴ】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-05-23 10:43:00) (良:1票) |
《改行表示》66.やはり今年中に観ておかねばと思い鑑賞しました。 何かよくわからないけど感覚的に凄さを感じた前作とは、全く性格の違う作品でしたが、これはこれで面白かったです。 全体的に退屈ではありましたが、終盤は、もはやハチャメチャファンタジー! あの前作に対抗するにはこれくらいのインパクトがあっていいでしょう。 実際の2010年・・・人類は木星には到達していません。小惑星から微粒子を持ち帰るので精一杯です。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-12-10 21:58:59) |
《改行表示》65.《ネタバレ》 実は、2001年よりも面白い。だいぶ面白い。特殊効果はヘボく見えてしまうが話が面白くなったからそれで良いやと思えてしまう。 前作の鼻持ちならん雰囲気はなくなって、SF映画として真っ向勝負にむかったかんがあるので芸術っぽさとか意味深さも同時になくなっている。それならそれで良い。 とは言え、現在この映画の宇宙空間に飛んでいくオーパーツ的宇宙船以外はすべて現実世界の2010年がテクノロジー的に追い抜いてしまっている様に見える。今このレビューを書いている半径5メートル以内でさえ、PCは考えたり主張したりはしないが、学術計算の計算速度ではHALを遙かに超えるだろうし、圧縮音源をロスレスデコードしたバイナリを無線でアンプに転送している。デジタルアンプはCDに存在しない非可聴帯域を復元するマルチビットストリームDACを載せていたりもする。煩わしい携帯電話を留守電にしてしまいながら、レール上を250キロで走る高速列車に乗る準備をしている。予約はオンラインで可能である。 そういう日常的なガジェットやインフラを予測したSFは少なく、この映画もその一つではない。車で未来や過去に行ったり来たりする名作もこの時代の映画だが、オーパーツ意外は2001年の時点でほぼ現実世界に抜かされている。 がしかし。あれって何だったの?とかこんな世界が広がるのか?とか、ファンタジーはまだ生きている。 仮にたとえ、「オイオイ、いくら何でも神様に丸投げはねーだろ」だとか「科学者が超常現象の疑似説明に科学を使うな」とか「ホントはだれも宗教なんかで戦争してないし、万が一そうだとしても神様で解決するような戦争はねーだろ。テロというんだそれは。」とか、テーマがガンダムレベルでもだ。指輪の方がよっぽど寓意がしっかりしているが、これはSF的なファンタジーなのである。 私はこれをしっかり笑って済ませておいた。 【黒猫クック】さん [地上波(吹替)] 7点(2010-09-20 16:59:10) |
《改行表示》64.《ネタバレ》 クラークさんは、晩年随分人間性というものに対して楽観的になってたんですね。 新しい太陽が出来て、木星の衛星をいくつか新世界として与えられ(これ、理解できました?自分は原作を確認しました)、超越者からメッセージを与えられれば、それで国家間の争いが全て解決し平和になるとか。 そりゃ確かにものすごい衝撃はあるかもしれません。しかし、超越者をどういうものとしてとらえるかということですら争いの種になるわけで。 思えば、米ソの争いというのも、最低限同じ白人同士、同じキリスト教文化圏(ソ連は宗教を迫害してましたけれど、文化的な雰囲気は残ってたでしょ)、根底では理解できるものがあるわけで。 北の将軍様や、コーランの語句そのものしか信じないイスラム原理主義者が、そうはやすやすと融和するとも思えないんで、このストーリーの楽観主義には微苦笑を禁じえませんでした。 平成24年3月24日再見(おそらくラスト)、おかしな言い方だけど、少し冷戦時代に郷愁を感じた。世界のすべての対立が、二大勢力の対立に集約され、その二大勢力の対立さえ融和されれば、平和な理想社会が訪れる。思えば、ずいぶん楽天的な見方が通用した時代でした。 もう、現在の情勢から見れば、おそらく「絶対者」の解釈をめぐって、解決不可能な宗教紛争がおこるだろうなとか、こんな時でもきわめて現実的なお隣の大国の指導部は、あくまで自国の利益のみを追求して、衛星の一つ、二つは独占にかかるだろうなとか、 我が国は、到底新世界の開発に参加するだけの財政余力はなく、そのために消費税値上げなんて話になったら、また与党の分裂騒ぎまで行って、ちっとも話は進まないだろうなとか……、とにかくこの結末に素直に感動できなくなった自分がちょっと悲しい。 【rhforever】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-09-20 12:57:30) (良:1票) |