499.《ネタバレ》 ドイツの支配地では、ユダヤ人であるというただそれだけの理由で無造作に殺される1940年ごろの話。主人公も状況の中、抵抗できるわけもなくただあちこち逃げるのが精一杯。最終的に助かったのはたまたま運が良かったとしか言えないものです。主人公がある目的に向かって主体的に動くことがないので鑑賞していても爽快感に欠けますが、軍人にもレジスタンスにもなれない人がいかに過酷な生活を強いられたか、よく分かります。終盤に主人公を助けてドイツ将校ですが、他にも救った相手がいると知り驚きました。個人レベルではそういうケースもあったんですね。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 7点(2023-06-08 15:43:39) |
《改行表示》498.《ネタバレ》 ヒトラーによるホロコーストをもおすごいリアリティーで描かれた作品 収容から労働・虐殺・脱走・抗戦 と様々なシーンを展開するが、全て主人公を基点としたシーンになっている。 リアリティーの高さは秀逸(ユダヤ人側の心情の変化やドイツ兵の無感情に虐殺していくシーン等) 中盤の移送シーンでの主人公のセリフ「愚かな・・・なんと愚かな・・・」というセリフがすごくしっくりきます。。。 忘れてはいけない、決して繰り返してはならないことのメッセージとしての 映画としては完成度は非常に高く素晴らしい作品だと思うが、内容が内容なだけにおもしろいとは思えない 【メメント66】さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-11-08 22:14:34) |
《改行表示》497.《ネタバレ》 助けてくれた将校さんが亡くなってしまったのがショックだった。良い人が報われない残酷さがありました。 (映画を見た後に私はいつもこちらのサイトをみたり、wikipediaをみてさらに考察を深めたり登場人物について調べたりするのですが、この映画については実話に基づいているということもあり色んな登場人物の半生を読んでいたら四時間が過ぎていた。) 【ブリーバンデカンプ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-05-23 11:30:18) (良:1票) |
《改行表示》496.《ネタバレ》 この映画見ると食べ物の好き嫌いがなくなるような気がします。 主人公は何でも美味しそうに食べます。 見ていて、あっという間に終わってしまう魅力を感じました。 将校がピアノの演奏に感動しなければ彼は生き延びてはいなかったでしょう。 芸術の良し悪しは主観では語れませんが、才能があったからこそ彼は長生きできたんでしょうね。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2020-02-04 22:53:40) |
495.《ネタバレ》 ユダヤ人移民の子孫であるスピルバーグは「ユダヤ系の僕がホロコーストを撮らないで誰が撮る?」と宣言して『シンドラーのリスト』を製作しました。その約10年後に生粋のアメリカ人でベビーブーマーのスピルバーグと違って実際にゲットーで生活したポランスキーが、ヨーロッパ人的かつ彼独特の粘っこさを持った視点でホロコーストの一面を描いたということになります。 本作にはある意味で個人のドラマというものは存在しないとも言えます。シュピルマンとその家族そして周囲のポーランド人にしろ、ヒトラーという独裁者が起こした歴史の渦に飲み込まれて、ある者は絶滅収容所である者はワルシャワの市街戦で死に、またある者はシュピルマンの様に生き延びることができたという、ポランスキーの冷徹な視線を感じてしまうのです。43年のワルシャワ・ゲットーの蜂起、44年のポーランド国内軍の蜂起がともに描かれていますが、それはビルの上階からシュピルマンが見た視点だけで描かれていて決してカメラが戦場に寄って行かないところも、まるで神の視点みたいで意味深です。 そして『シンドラーのリスト』との最大の相違は、両作とも多少の良心を持ったドイツ人がユダヤ人を助けるけど、本作のドイツ人将校は報われることもなく捕虜収容所で死に、そのことに対して少しも同情していないようなポランスキーの視線を感じてしまうことです。『シンドラーのリスト』のようなカタルシスとあざとい涙腺崩壊効果がない点がまた大きな違いでもあり、彼の過酷な人生体験がもたらした結果なのかもしれないけど、ポランスキーは実はヒューマニズムを信じていないのかもしれません。この映画ではシュピルマンの行動や周囲の出来事に関してちょっとブラックなユーモアを感じさせるシーンもありますが、そこに監督の底意地の悪さを感じてしまうのは私だけでしょうか? 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-06-01 23:26:25) |
494.戦時中のワルシャワでのユダヤ人の扱いが生々しく描いてあり、改めてホロコーストの恐ろしさを実感する。多くの人の支援により(終盤のドイツ人将校含む)生き延びるわけだが、戦後、それらの人々との再会や交流まで描かれると良かった。好み30/50、演出12/15、脚本8/15、演技7/10、技術9/10、合計66/100→7/10点 |
493.ユダヤ人への迫害や飢餓を描いた重い内容です。 【へまち】さん [DVD(字幕)] 6点(2018-02-10 11:39:20) |
《改行表示》492.《ネタバレ》 迫害が残酷なんてテーマは何度も見てきたが描写は比較的優しくてヒューマンに趣があり見やすい内容ではないでしょうか。 ドイツ軍から如何に逃れるかは興味を引きつける場面が多く、主人公の運の強さにビックリですね。 職業がピアニストというだけあって演奏でユダヤ人を癒して勇気づけたわけでもなくピアノが逃れる術だったのか少し疑問なため、「戦場のピアニスト」という邦題はどうかと思いますが実話だし、飽きずに最後まで。まぁ及第点以上の出来。 前半にみられる弟との関係は何とも切なく印象的。 |
《改行表示》491.《ネタバレ》 芸(ピアノ)は身を助ける。最後の軍人さんの命乞いをするシーンはいらなかったような。 それか主人公が一生懸命探すシーンがあればよかったですね。 【とむ】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-05-30 00:26:16) |
490.《ネタバレ》 感動よりも重苦しさと疲労が上回る。人道のために何かを成し遂げたわけではなく、単にピアニストとしての芸があっただけで偶然助けられたに過ぎない。当事者であったポランスキーはそういう部分を熟知していたに違いない。極限状態の中で自分のことで手一杯で、狡猾でしたたかに生き延びること。ヒロイズムを排してこそ炙り出される人間の本性がそこにある。後ろめたさはあれど、何もしてあげることが出来ず、表情は硬く凍りついたまま。それ故に、甘美で情緒的なショパンの楽曲が生の歓喜として表現され、演奏を一層際立たせる。そのための疲労であるならば、追体験としては成功しているのではないか。 |
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489.ユダヤ人迫害の内容と迫害された一家の様子が良く分る映画です。しかし、その後、ユダヤ人の国家であるイスラエルがパレスチナの人々を何十年に渡って迫害し続けている現実も一方にあります。同じことをやっているんだよね。以外に思ったのは、初めのうちは、ドイツが実施したユダヤ人隔離政策は、それほど厳しい内容ではないこと。よっぽど当時、アメリカが国内にいる日本人を強制収容所に入れた内容のほうが人権を侵害している。 【cogito】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-07-05 09:19:15) |
488.ユダヤ人迫害、ホロコーストに対して翻弄される主人公と家族。主人公はひたすら逃げるだけだが、とてもリアルに恐怖が伝わってくる。無理だったのは承知で、いま全員で蜂起すればいいのに…と何度も思った。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-03-08 08:33:18) |
487.ホロコーストを奇跡的に生き抜いた主人公の原作による実話映画ですが、その組織的大虐殺の凄惨さを他の映画等で知っているつもりでも、改めて見せられるとやはり言葉にならないです。このような映画を観る度に、未だに世界共通ルールを築けない人間の帰属意識の強さを感じます。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-16 19:32:45) |
486.凄く感慨深い作品。ただ、長い、、、かな。『ショーシャンク~』同様に二分割して観る事でじっくり観る事ができました。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-01 02:31:50) |
485.もっと期待したけど普通に面白い出来だとおもう。 |
484.150分もの間ひたすら見せつけられるのは、ナチの残虐非道ぶりと一人のユダヤ人の男が逃げ隠れする様。これでもかこれでもか。ナチスの人を人とも思わない鬼畜な様はこれまでも数多のジャンルで描きつくされてきたけれど、ポランスキーの粘着質なタクトは克明にしつこく糾弾し続ける。気分は良くないしドラマの展開も意外性はほとんど無い。このピアニストさん、本当に「逃げてるだけ」なんですもん。けれど、実話の持つ衝撃の大きさ、覚悟を決めたうえでのピアノ演奏の芸術の崇高さ、作り手の「何が言いたいのか」が100%伝わる明確なメッセージ性、やはりどれをとっても一級品の作品であるかと思います。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-08-28 00:23:09) |
483.過酷な戦争下において生きるか死ぬかを決めるのは所詮運でしかないというのを感じました。1歩踏み間違えただけで死へと向かう生存へのレールを奇跡的な運1つで乗り切った男のドラマ、堪能させていただきました。 【キリン】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-01-23 22:26:20) |
482.エンドロールの使い方が今まで見た映画の中で最高でした。エンドロールって出演者やスタッフの名前を出すための観る側にとっては不必要なものだと思ってたけど、そんなこと一切ない。最高の余韻の残し方として必要とされている1つの「シーン」でした。内容的には間延び感はあるものの素晴らしいの一言 【amier】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-12-26 19:05:56) |
《改行表示》481.無抵抗のユダヤ人を跪かせ背後から射殺する、こういう非情なことが平然と行われていた事実を、感情を交えず淡々と描く。自ら経験を持つロマン・ポランスキーの思いが伝わってくる映画だ。 主人公のピアノに対する思いは、冒頭のスタジオ演奏で砲撃に遭ってもなかなか演奏を止めなかったことからも感じられる。それが隠れ家に潜むようになってから、ピアノがあっても音を出せず、まねだけで思いにふける。そしてドイツ人将校の前で弾く運命となる。あのときの将校はどういう心境だったのだろうか、そしてシュピルマンは・・・。 冒頭と最後に奏でられる哀愁に満ちた曲は、ショパンの夜想曲嬰ハ短調、遺作となった曲だが実に印象深い。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-09-22 13:37:28) |
480.《ネタバレ》 観終わった後とくに何も残らないです。特別感動するわけでも何かを考えさせられるわけでもない。ユダヤ人がどれだけ迫害されたかなんて知識としては知ってるんです。でもそんなに長々と見せられても現代の、しかも日本に生きる自分には知識以上のものにはなりえないんですよね。2時間半程度しかないのですが若干長く感じました。中盤切りつめて2時間以内に収めてればもうちょっと観やすかったかも。実話モノ特有の物足りなさがあります。 ですが見応えはかなりありました。戦争シーンは勿論そうなのですがとくに終盤の将校の前でのピアノシーン。タイトルのわりにピアノシーンが少なすぎるっていう意見も多いこの映画ですがピアニストである彼が長い長い逃亡生活でピアノが弾きたくても弾けない…!ピアノのある部屋で鍵盤1つの音も立てる事が許されない生活、という状態が続いたからこそあの将校の前でのピアノシーンが生きてくるんじゃないかなあと思います。それをさし引いても若干冗長な気もしますがそこまでの全てがあのピアノシーンのために撮られていたんじゃないかと思うほどに見応えあり。一体シュピルマンはあの時どんな気持ちでピアノを弾いていたのでしょうか。必見の名シーンだと思います。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-02 06:14:17) (良:2票) |