《改行表示》157.実際の事件、実在の人物を扱っているのが、難しいところでもあって。テーマとしては、人種差別の問題が存在していて、社会全体、いや歴史まで含んだ問題なんだけど、この映画の中ではそれが、特定の人達の仕組んだ陰謀劇、みたいにになってしまう。主人公を少年時代から目の敵のように扱うその偏執的な姿は、この物語を個別の特異的な事件としてしか描いていないようにも感じられてしまうのですが。 一方で、もう一人の主人公たる少年を、この物語に配置したのは、過去と現在とを思わぬ形で繋ぎ、決して自分たちと無関係の遠い世界の話ではないのだ、ということを感じさせ、我々をハッとさせるものが、あります。ただ、彼を二人の主人公を支える三人の男女、彼らの描き方は「善人」として、いくらなんでも形式化され過ぎていて、浅いと感じざるを得ません。国外の「カナダ人」として設定したのは、皮肉を効かせたところかもしれませんが。 最後に登場する判事が『夜の大捜査線』のロッド・スタイガー、ってのも、ちょっと狙い過ぎですかね、ノーマン・ジュイソン監督。 と、引っかかるところはあれど、やはり圧倒されるのは、長年にわたる主人公の苦しみを演じきった、デンゼル・ワシントンのその姿。ボクシングシーンにおける見事な肉体とファイトシーン。抑制された絶望感が、ときに焦燥感を伴って露わとなるときの、ひりつくような感じ。そして苦闘の年月を問答無用に感じさせる、風貌の変化。 圧巻です。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-04-11 11:53:21) |
《改行表示》156.《ネタバレ》 デンゼルワシントンの熱演と鍛え上げた肉体美でつくりあげたといっても過言ではない本作。 まるで黒人版レイジングブルのようでした。 青年レズラを中心とした家族3人が赤の他人にそこまでやっちゃいますかと。 黒人差別に屈せず真実は勝ると訴え続けた希望と執念に感服。ノンフィクションだからこそストレートに伝わる良い映画でした。 |
155.《ネタバレ》 大変良い。デンゼル・ワシントンさすが。実話ものならではな重厚感があるけど、この人じゃなければこの作品は成立しないよね。長いけど、中だるみなくみれたから、全体的な構成もうまいとオモイマス。 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-01-20 06:08:45) |
154.免罪で殺人罪が適用されて、22年も投獄された実話。デンゼルワシントンの寡黙に耐える好演ぶりが光る。こんなことってあるのか?とこっちが叫びたくなる様な作品である。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-01-29 00:29:17) |
153.《ネタバレ》 最近立て続けに偶然ですが、人種問題が絡む映画を観てます。「ミシシッピー・バーニング」とか「アメリカン・ヒストリーX」とか。この作品における白人刑事はクソですね。なぜにそこまでデンゼルワシントンを落し入れようとするのでしょうか。理解が出来ません。映画の中のカナダの男女三人組、どういう間柄なのかはよくわかりませんが、なんとなく彼らの雰囲気が好きです。実際に彼らも実際に存在する人達であればどんな人なのか観てみたいです。 【珈琲時間】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-10-14 08:21:06) |
《改行表示》152.《ネタバレ》 素晴らしいヒューマンドラマ映画でした。 好きなアメリカのヒューマン映画でTOP10に入るかもしれません。 闇に落とされた英雄ルービンカーターと少年との心の交流が生き生きと描かれます。 この少年というのがまた心の綺麗そうな少年です。 カナダの慈善団体?のさり気なさもそうですが、 彼らの優しさがルービンカーターの心の牢獄をそっと包み込み、 やがては彼をそこから解放するかのような過程が観ている側も非常に癒されます。 人種差別の歴史は憎しむべきものだといえます。 なのでこういう映画を見ていると自分は得体のしれぬ黒い憎しみに囚われるのですが、 この映画は不思議とそういった感情に自分が支配されることは少なかったです。 判決が下された時に相手側はあまり映されなかったと思います。 そういった憎しみに偏らないようなところが好感の持てる映画でした。 この映画の登場人物の何人かには聖人の姿がほんのりと重ねられているためか、 何か神聖な雰囲気さえ感じられました。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-04-02 23:12:51) |
《改行表示》151.《ネタバレ》 最初の90分くらいが理不尽すぎて、ひきつけられながらも、フラストレーションが溜まります。後半までに尺を使いすぎたためか、ラストはかなりあっさり終わっちゃうのですね。実際の裁判なんてそんなものかもしれませんが、これは実話をもとにしていても『映画作品』。16年ですよ、16年。その重みをラストでもう一度感じるエピソードが欲しいものです。 なぜリサ・サム・テリー、そしてレズラ達は、今までの支援者達と違う結果を出すことができたのか。もしかすると、16年という歳月が、アメリカという社会が成長するために必要だったのかもしれませんね。そこに偶然居合わせたのが、その4人であった可能性はあると思います。 まあなんにせよ、ここまで理不尽な目に合わされ続けてきた人にとっては、希望を抱かさせることさえ残酷なことだと知りました。今回のケースは冤罪を晴らすことができたからまだ良かったが、もし連邦政府に提出した新証拠が認められなかったらと思うとゾッとします。 彼が希望を捨てるシーン。それは、妻に離婚を告げるシーンであり、レズラ達に面会・手紙の拒否を告げるシーン。それぞれに目頭が熱くなりました。 この事件を利用して出世した方々。デラ・ペスカ刑事だったり、当時の検事だったり、判事だったり。そもそも最初の裁判で陪審員が全員白人ってのも作為的なものを感じます。無実やアリバイを証明できる人たちは、劇中で明言こそされていませんが殺されている可能性すらあります。そういった病巣に対する社会的な責任の言及、罰が無い限り、本当の意味でのカタルシスを本作から得ることは難しいかもしれないです。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-03-23 01:32:48) (良:1票) |
150.パニックものかと思ったら偏見と冤罪の実話の物語でした。いい映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-27 15:34:12) |
《改行表示》149.実話もにと言う重みはあるが 単調なのが残念。 |
148.《ネタバレ》 演出がうまいですねー。関心しました。序盤でルービンの話とレズラの話を交互に見せて、中盤で線と線を自然な形でつなげ、終盤の展開に持っていく。どっちにも感情移入できるし、しかも客観視まで容易にできるようにしてて、すげー。物語はノンフィクションですけど、人種差別と冤罪をごっちゃにしたらこうなるよね、って感じ。でも、獄中のルービンの姿には感情を揺さぶられまくりましたね。ずっと見ていたいと思うくらい。デンゼル・ワシントンすげー。一番すごいと思ったのは、終盤へ差し掛かる、ルービンが希望を取り戻すシーン。ガウン一枚であそこまで盛り上げるとは、すげー。すげー3つで星3つ。 【カニばさみ】さん [DVD(吹替)] 7点(2014-07-18 00:16:54) (良:1票) |
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《改行表示》147.冤罪ものの本作品を「袴田事件」の再審決定の日に観るという偶然に驚いた。 シリアスな展開が比較的淡々と進んでいく。見応えはあるし歴史的にも重要な事件だったのかもしれない。 でも、こういった出来事が目立つこともなく本当にもっと沢山あったかもしれない、そう思いながら観ていたら複雑な気持ちになった。 【simple】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2014-03-27 22:41:08) |
146.《ネタバレ》 かなり脚色されているとはいえ感動 【osamurai】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-07-14 18:54:52) |
《改行表示》145.《ネタバレ》 実話モノ。ということですが、 正直、嘘でしょ?と言いたくなるぐらいの人種差別の冤罪で22年も投獄されるハリケーン。 何年か前に、日本でも冤罪で、ずーーーーーーっと刑務所に入れられてたというケースもありましたが、 でっちあげで人の人生を狂わすなんざ、下衆の極み。しかも、たいてい冤罪に持ち込む奴らの言い訳ときたら、「もう後戻りできない」だのメンツがどうのとか、 本当に小さな理由で、よくも、まぁ、それを「裁き」と呼んだもんだ。 今作のハリケーンに出てくる田舎刑事の人種差別野郎が、この後どう失脚したのか、も描いて欲しいくらいの胸糞の悪さでした。 と、珍しく平常心を崩されるくらいのストーリーでした。 多少の脚色はあるんだろうけど、それにしても理不尽な目にあわされ過ぎ(苦笑 【バニーボーイ】さん [地上波(吹替)] 7点(2013-04-29 21:20:50) (良:1票) |
144.《ネタバレ》 ボクシングの黒人チャンピオンが殺人の冤罪を受けて22年間の投獄生活。彼の無実を証明するためカナダ人たちが奔走。その熱い友情が実を結び、ブルドッグ顔のロッド・スタイガー演じる裁判長から無罪釈放を言い渡される場面は清々しいです。有り得ないような実話に基づいたドラマ、根深い黒人差別がその根底にあります。鍛え上げた彫刻のような肉体、苦悩の日々をデンゼル・ワシントン好演。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-04-06 23:29:44) (良:1票) |
《改行表示》143.《ネタバレ》 最後の裁判所で、ハリケーンが裁判長に発言する場面。理不尽な不満をもらすと思いきや、 「私は今までボクサーとして何人も倒してきたが、人を殺したことはない」 シンプルな弁明に感動した 【カップリ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-01-27 15:13:50) |
《改行表示》142.実話ベースの映画はとても安定感があり、本作もその内の一本。 人種差別がテーマということで、主人公の置かれた立場や苦悩はたっぷり伝わるんだけど、 キーポイントになる少年の面倒を見ているカナダ人たちの描写が不足していて、彼らの存在意義がよくわからなかった。 日本ではまず見ないケースだけど、向こうではこういったことはままあるのかな? デンゼル・ワシントンは途中でキャラが変わったような気もするが、気合いの入った役作りで、最後まで安心して見ていられる。 脚色も相当あるようだけど、彼の演技が一番見所の作品だった。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-09-14 06:54:03) |
141.《ネタバレ》 人種差別による冤罪があったということはよく分かるんだけど、遠くカナダからやってきた3人の行動がよく分からない。アメリカにやってくる必要はあったんだろうか? 【いっちぃ】さん [地上波(吹替)] 6点(2011-02-20 19:53:18) |
140.《ネタバレ》 どこまでが事実かは置いといて映画としてはすごく面白い。1人の少年の勇気がきっかけとなり絆が作られていく美しいし、その絆があきらめた心境を動かすというのは感動がある。ただもっとカナダ人や弁護士たちの心の動きの変化を描いても良かったと思うし、後半になってハリケーンと少年のやりとりが少なくなってしまったのも残念。主人公があまりに聡明な人に見えて実際はどうなのかなと疑念を持ってしまったが、かつてのアメリカの人種差別の模様は事実に近いように見えたし、そういうところも見ごたえがありました。 【さわき】さん [地上波(吹替)] 7点(2011-01-04 00:59:33) |
139.冤罪に立ち向かった主人公の姿に心を動かされた。 【たこちゅう】さん [地上波(吹替)] 7点(2010-12-14 00:48:35) |
138.実話に基づくとはいえ、映画の内容に関して言えば、それまで弁護団は何やってたんだよってなります。とりたてて特別な話ではない。 【noji】さん [地上波(吹替)] 5点(2010-08-12 22:33:52) |