5.《ネタバレ》 普通に楽しめたが、終盤の法廷劇は少々疲れた。
でもヒッチコックらしさも、ほんの少しだが感じられ、普通に楽しめるレベルの作品だと思う。
グレゴリー・ペックが、アリダ・ヴァリの屋敷を訪ねた時に、世話人の姿は見えど顔は全然分からない、しかも、いつの間にかいなくなっていた、という演出にサスペンス的な魅力を感じ、ここにヒッチコック印を感じた。
更には、その後、グレゴリー・ペックと、それを尾行してきた世話人との、室内における火花散る緊迫したやり取りも、ヒッチコックらしい緊張感があって楽しめた。
それにしても、私にとってアリダ・ヴァリという女優さんは、後年の眼光の鋭いおばさんのイメージしかないので、美人という設定には、個人的にむちゃくちゃ違和感を感じた。
又、グレゴリー・ペックのダテ男ぶりも堪能できる作品である。