【しまうまん】さん 6点(2004-06-12 13:12:06) |
18.カザンらしい骨太な社会派ドラマ。 本作でも「不正の摘発」という正義を、若き主人公の揺れる心を通じて、真正面から描いている。 マーロン・ブランドは主人公が愛をとおして真実に目覚めていく成長過程を実に繊細に演じていたと思う。 それにしても、彼のまぶたは重そうだ。 【poppo】さん 7点(2004-06-02 11:46:30) |
17.《ネタバレ》 かつての山口組と神戸港の例を挙げるまでもなく、不定期に大量の肉体労働者が必要となる「波止場」とそれを取り仕切る「闇組織」とは相即不離の関係にあります。また、川岸・河原や海岸・湾口など、日常生活圏との「境」の場所が、「不浄」と「聖性」の二重の意味を付与されて被差別的な場所となりやすいことも、社会史を齧ったことのある人には常識でしょう。また、本作の基本的構図――不正で悪どい権力者と、その支配下でぬくぬくと生活し、悪を憎む心がないわけではないものの、その保身ゆえ付和雷同せざるをえない大衆、そしてその覚醒を図る宗教者――も、文字通り古典的。M・ブランドの立ち位置によって単純な勧善懲悪モノに堕していないところに好感が持てました。 |
16.この時代の背景をよく捉えた傑作。映画を見るときはその時代の背景も理解していないと、???で終ってしまうけど。マーロン・ブランの演技は本当にうまいし。ラストのふらふらと歩くシーンのあのさりげなさ!!全く不自然でなくて、鬼気迫る表情と足使いだと。 |
15.港の労働者たちの組合のボスがまるでマフィアのような悪辣さで描かれている。そんなボスに搾取され牛耳られていても誰も彼に異を唱えることができないでいる。ボクサーくずれのブランドもそんな彼に利用されても反抗できない。不正の暴露に立ち上がるようにアジテーションを飛ばすのは神父のみ、彼の一貫した励ましで兄を殺されたブランドもとうとう証言台に立つ。組合の幹部の不正とか告発など社会派の地味な題材だが、出演者が舞台出身の演技巧者だし緊迫感のある展開で見ごたえがある。ここでは不正に敢然と立ち向かう勇気が描かれているが、監督が赤狩りで裏切り者とされるカザンだからちょっと複雑な感じもする。若いM・ブランドの横顔はP・ニューマンにそっくり。 【キリコ】さん 7点(2004-03-21 21:39:04) |
14.神父が最終的には裏切るのだろうと思っていたのですがすっかりハズレてしまいました。このあたりが、宗教観に対するお国柄の違いなのでしょうか。 【神谷玄次郎】さん 6点(2004-03-09 23:22:38) |
13.ブランドの苦悩をちっとも理解できず、この映画のどこをどう読み取ればいいの?と途方に暮れた昔。映画って、やっぱり普遍性を持ったものじゃなくて、時代時代を映してるんだなぁ、と自分の無理解を転嫁してみせる私なのでした。って言っても、今の日本を生きる人間が、昔のアメリカ人の映画を無理に理解しようとしても仕方ないですしね・・・。 【あにやん🌈】さん 5点(2003-11-22 21:09:51) |
12.まずオープニングからこの映画が自信に満ち溢れた傑作だということが分かります。物語の雰囲気を盛り上げる音楽がカッコ良い!「十二人の怒れる男」同様、リー・J・コッブは流石の迫力。ヒロインのエヴァ・マリー・セイントはちょっと小うるさいけど、男ばかりの面子の中に華やかさを加えています。以前に観た時の記憶はハト小屋と、最後のボロボロになりながらも歩いて行くマーロン・ブランドの姿だけだったけど、今回改めて見直してみてまさかこんな話だとは知らなかった(忘れていた)ので驚きました。エリア・カザンという人の人間性は別にして、映画自体は確実に良い作品だと思うので惜しみなく8点を献上します。 【かんたーた】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2003-09-09 23:15:22) |
11.波止場を仕切るやくざの親分に兄を殺された恨みをきっかけに敢然と挑戦するテリー。アメリカ人の好きな映画第八位。社会正義を御旗に掲げた映画で確かにアメリカ人受けする内容です。あの渋く貫禄十分のマーロン・ブランドの若かりし姿が見られます。 【野ばら】さん 7点(2003-04-27 14:45:23) |
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10.ラストがあっけなく、びっくりした。みんなあんなに怖がっていたのに・・・。ありがちな話ですが、それ以外は良かったので、がっかりでした。だけど、マーロン・ブランドは格好良かったです。 【はな】さん 6点(2003-04-24 15:00:14) |
9. …皆さんエラク手厳しいですな。ブランドは確かに若いですが、それ以上に自然体の演技にも注目して欲しいと思います。60~70年代から現在に至るまで役に凝り過ぎて作品をスポイルし続けるコトになるとは夢にも感じさせない繊細な演技。特に鳩舎の前で見せる優しさに満ちた表情は絶品。ま、仮にオーヴァーアクトしようとしてもエリア・カザンが絶対に許さなかったでしょうが。脇を固めるリー・J・コッブ、カール・マルデン、ロッド・スタイガーも実に上手いと唸らされます。ボリス・カウフマンのカメラワークも素晴らしいモノクローム映像です。ストーリーは組合の腐敗を暴露するモノで当時の背景を念頭に入れた上で観ないと日本人には分かり辛いかもしれません。私はカザン演出の力強さが好きなので…8点。 【へちょちょ】さん 8点(2003-03-07 11:44:59) (良:1票) |
8.テリーがボコボコにされた途端に無視してたみんなの気が変わるのはおかしいと思った。 【kett】さん 6点(2003-03-07 01:06:22) |
7.さすがエリア・カザン!という映画。にしてもマーロン・ブランド格好良過ぎ!! 【As】さん 8点(2003-02-26 17:17:14) |
6.名作というだけあって、単純な正義のヒーローっぽく終わってない様に感じた。モノクロ・ヤクザ・暗殺・密告 などの要素が作品の空気が暗く重く感じさせたと思う。そのせいか見終わったあと、心がスッキリしなかった。もっと大団円ぽく締めてほしかった。 【プミポン】さん 4点(2003-02-18 01:41:33) |
5.今となってはよくあるストーリーで、全くひねりも無いけれど、やはり名作でしょう。カザンの境遇を知っていると、違った見方ができます。たしかに、マーロン・ブランドが若いでね~。 【クロマス】さん 6点(2003-01-26 16:17:18) |
★4.映画単体としてみればまあまあなんだけど、50年代にハリウッドで吹き荒れたマッカーシー旋風とその最中に監督エリア・カザンがどういう行動を取ったのかを知った上で観れば、かなり考えさせられるものがある。カザンの懺悔とも受け取れる内容。 【habi】さん 6点(2002-12-12 00:48:27) |
3.マーロン・ブランドはいいのだが、映画全編に漂う説教臭さにどうも違和感を感じる。もちろんいい映画ではあるのだが、どうにも入り込めない。 |
2.当時のアメリカの社会問題を描いた作品なのだろうか?その辺は良くわからないが、マーロン・ブランド演じる主人公が背負う悲しみとラストの展開には感慨深いものを感じた。つーか、マーロン・ブランド若すぎ!!誰かと思った。 【かぶ】さん 6点(2002-01-15 06:40:08) |
1.マーロン・ブランドがとにかく若い。アメリカの正義感がどうしても理解できない典型みたいな作品。 【プリン】さん 2点(2001-01-18 17:07:51) |