【STYX21】さん 8点(2003-11-13 20:10:05) |
24.映画とはこうあるべき。安易な感情移入を許さない。歴史検証、文化論も必要ありません。無用ですね。見終わった後の突き放された感じ・・・ 【草川ひゅー馬】さん 10点(2003-07-11 14:22:49) |
23.最高の映画です。姜文の次の作品も期待しています。 【中神通】さん 10点(2003-07-08 22:43:55) |
22.これを反日映画だとして否定する気はない。南京で、東南アジアで、日本軍の住人や捕虜に対しての態度は、極めて残念ながら欧米のそれに比べて劣るもの(ソ連は除くが)だったろう。それが痛恨事であることは、この映画に対して非難する気が起きない事で身に染みる。しかしそれは別にしてもこの映画は酷い。全く面白くないのだ。これがあの才気溢れた新鮮な、中国映画としては傑作である「中国の太陽(題名の記憶が定かではない)」を撮った同じ監督であろうか。前作にあった瑞々しさのかけらもなく、ただ退屈に泥臭いだけの愚作となってしまっている。一つ一つのエピソードがくだらない。剣の達人のくだりは一体なんだったのだろう。そしてラストカット。この映画はホラーの棚の、それも一番下に配置されるのが相応しい愚作であると断言したい。 |
21.久しぶりに映画を観て感動しました。中国人の監督さんなのにああいう戦時下の極限状態を、偏見なしにうまく表現していると思います。あと、日本兵隊長(酒巻?)のかっこよさにも感動しました。昔はああいう、たくましくて、立派な日本人が多かったのだと思います。減点の1点は、日本語の聞き取りにくさです。この映画は、歴史の不勉強な人には観て欲しくないですね。せっかくの歴史に残る傑作をヒステリックに批判して欲しくないですからねぇ。 【すけさん】さん 9点(2003-06-18 22:39:52) |
20.前半のややコメディタッチの描き方から、一転後半のショッキングな殺戮シーンになってびっくり。流れからこんな終わり方をするとは思わなかったので、より一層インパクトが強かった。こんなコトが一般的に、しょっちゅうあったんだろうと思うし、実際はこれ以上に悲惨なこともいっぱいあっただろうと思う。戦時下の支配する者、される者の狂気や人間の本質を当時のドキュメンタリーを見るようなカメラワークで見せてくれる。香川照之、チアン・ウエンの鬼気迫る迫力にも圧倒された。 【キリコ】さん 8点(2003-05-18 18:31:26) |
19.この映画を私は中国人と見に行った。見終わった後、その中国人は「いま、とにかく日本人を殺したい」と言った。私も「日本人」を殺したくなった。前に、「心中天の網島」のときに書いた白黒は逃げという言葉をこの映画では「手法」と呼びたい。3時間という時間が決して長くなかった。 【如月CUBE】さん 8点(2003-05-10 03:11:29) |
18.感動!特にラスト30分は衝撃!香川照之エエわあ。日本軍の描写に賛否があるかもしれんけど、当時の状況を考えるとリアルだと思う。 【なかなか】さん 10点(2003-04-27 02:34:06) |
17.このサイトで高得点だったので借りてもたのですが、こうした歴史的な考えさせられる映画を初めて観たことと時代背景もつかめていない自分には理解するのが難しい映画でした。情けない話、観終った後で解説を読んでその深さを知りました。ラストシーンも花屋は斬るのを戸惑うと思ったくらいで自分は戦争を知らなさ過ぎですね。旧日本軍の隊長はまさにはまり役って感じでした。7点なのは自分の知識、理解力の欠如のせいです。 【VTZ】さん 7点(2003-04-06 03:40:03) |
16.おもしろい映画でしたが、花屋と通訳の掛け合いが、一部、聴き取りづらかったのが残念。 【himagin】さん 9点(2003-04-05 13:01:55) |
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15.何年かに一度こういう映画に出会って、ああやっぱり映画を観ていてよかったなと思う。私にとってはそういう価値の高い作品でした。面白くも気味悪くも恐ろしくも腹立たしくもありで、観ている間は肉体的直感的に自然にいろんな感情が沸いてでてくる。これは映画の完成度の高さに由来するところが大きいのだと思います。その上で改めて人間の滑稽さだとか醜さだとか戦争の罪深さだとかに思いを馳せずにはいられない奥深さを持っているところが秀逸です。そして何より、それを生み出した冷静で深く鋭い眼力とゆるぎないほどの強い意志と圧倒的なエネルギーをもつ監督の存在は実に貴重だと思います。 |
14.多くを語るべき作品なのに、観終わったら声も出ない。 【山岳蘭人】さん 9点(2003-02-16 21:45:15) |
13.日本の首相が決して「感動した!」等と発言できないであろう映画。しかるに日本が参戦した戦争を描いた映画としての大傑作。中国でこれほどの映画が作られた事に日本人として感謝せねば嘘だ。これは反戦などというみみっちい括りを遥かに超えた、愛しく、醜く、どうしようもない人間の本性を描いた偉大な映画。 【るーす】さん 9点(2003-01-26 18:58:09) |
12.日本人と中国人とか、侵略する側される側とかそういうものを超えて、他人を理解することとは何かってのを考えさせられて、映画を見た後しばらく新宿の人ごみをふらふらしながら、この人たちはいったい何を考えてるのだろう・・・とか人ごみがちょっと怖くなりました。中国人と日本人の言葉の壁、文化の壁、立場の壁といった分かりやすいものだけでなくおそらく最後の惨劇につながるシーンでは心の底から宴を楽しむ日本兵たちと酒塚の間にもギャップはあったはずだし、酒塚にしても降伏した本国との間に納得行かないものを抱えていたはず。そしてそういったギャップから一瞬前まで分かり合えていたつもりの者たちが平気で殺しあえてしまう。実際に世界で起こっている悲劇ってのはそういうことなんだろうなぁとか考えさせてしまうほどの強いインパクトを持った作品でした。 【らんたろ】さん 10点(2003-01-13 04:14:39) |
11.日本人を殺すか殺さないかで皆で滑稽なくらい大変悩み迷う農民達。それに比べて、計画とも言える宴会で意図も簡単に殺戮を繰り返す日本軍。この比較を痛切に感じました。最後ナタを持って捕虜となった日本兵を切りまくるのは、戦争というものの残虐性に気がついた主人公の逆襲。目には目を鬼には鬼を。鬼のいる所に鬼は生まれ、また育っていく。昔風のくすんだ白黒画面がリアルさを出していました。 【チューン】さん 7点(2003-01-05 14:11:54) |
★10.村人や軍関係者達の間に少しずつ積み重なってきた綻びのような破綻が、様々な要因で急転直下の収束を迎え狂気の沙汰演じるまでの流れは見事でした。そしてマーさんがもっとも嫌い泣き叫んでまで拒否したことを彼自身が行ってしまう。魔がさすとは言い得て妙で、鬼は形を持ったものではなく、いつの間にか人の心にすり寄っているものなのかもしれません。ゴロンゴロンした後、マーさんは全てを昇華できたのでしょうか? 首筋に這っていた蟻はそれを拒否してたのだと思う。なぜか地下水道を観た後と同じ感情を持ってしまった。目指したものは違うはずなのに。 【ロバちゃん】さん 9点(2003-01-05 12:25:01) |
9.イチオシの映画。10点満点にしてもいいくらいですけど、濫発を避けるといった意味合いで、少し控えめに9点にしました。序盤で日本軍のマーチがかかるシーンでは、おもわず笑ってしまいました。本当は笑っちゃいけないのに、なぜだろうか。いまでも不思議だ(笑)。それと、香川照之っていう人の演技力はスゴイ!とにかく迫力がありました。上司に掛け合った直後に、同じ日本兵が花屋を蹴ったり殴ったりしたけど、別にどうってことはなかった。昔は体罰もありだっただろうし、日本の上下関係というのはこういうものだから。日本軍そのものの描き方も上手かった。チアン・ウェンは親日家だと観る前に知ったけど、よく描けたなあって感心しましたね。花屋が農民を殺害したシーンも、「すげーっ!!」って思ったけど、同時に「いいな~」って感服もしました。加えて、締めもめちゃくちゃいい。あそこだけカラーにすることで、観ているこちらに衝撃を与えるようで。だから、日本・中国という国境枠的な次元の低い戦争話ではなく、タイトル通り 人間の心の‘鬼’を描いた話ですね。 【ネクセル】さん 9点(2002-12-25 22:06:02) (良:1票) |
8.前半から中盤までの流れでこの映画が終わっていたならば、大した印象は残らない作品だったと思う。むしろ不満が残っていたと思う。残念な終わり方であったが、戦争映画は軽い感じで終わらせてはいけないと思っているので納得した。ただし、白黒にした理由がよく分からなかった。ラストのための意図であったらもったいない。日本という国で育っている自分としては、戦争映画は色のある世界で見たい。この点でマイナス2ぐらい。 【チャベス】さん 7点(2002-12-12 07:25:35) |
7.‘中国版マーティン・ローレンス’とでも言えそうな、主人公の人間味溢れる表情が印象的な前半、香川照之(『七人の侍』の三船敏郎さんを思い起こさせるような、鬼気迫る演技でした)はじめ日本軍と村民との距離が縮まったかに思われた中盤、そして唯一のカラーのシーンが深く心に刺さったラストまで、ほんとに印象に残る、強烈な作品でした。 【wood】さん 9点(2002-11-23 22:51:08) |
6.終戦間際、日本の占領下にありながらも平和な中国の村に、正体の分からない鬼が日本兵という鬼を連れてくる。やがて歯車の狂い始める村。遂には主人公の心にも鬼が宿る。軽妙なコメディ映画が一転、凄惨な映画に変貌してしまうのには、身構えてなかったので面食らってしまいました。後半の展開はかなりキツイ。日本から解放された後も戦後処理という不条理が国民を待ち受けている。そして、ゴロンゴロンとカラーに転じる鮮烈なラスト・シーンへ(「フェティッシュ」を思い出しました)。日本の若年層に是非観て貰いたいです、8点献上。 【sayzin】さん 8点(2002-11-23 18:49:24) |