3.《ネタバレ》 これまでにも「アメリカン・ビューティー」「レボリューショナリー・ロード」で
崩壊の危機にあるアメリカの家族を描いてきたイギリス人監督サム・メンデス。
一方本作は、間もなく産まれくる子どもと一緒に安住できる場所を見つけるために、
全米各地で既に家庭を持っている人々を訪ねるという幸せ探しの旅のようなロードムービーとなっています。
しかし、各地で出会う家族や夫婦達の描写からは、やはり彼らしさが顔を覗かせます。
これから子どもと共に住む場所を探す旅というよりは、様々な夫婦、家族と会う機会を重ねながら、
主人公の2人が新たな家族のカタチを模索していく旅。
そして彼らが新たな家族のカタチを作り上げていく安住の地は、以外にも身近な所にありました。
安住の地を見つけた幸せな2人の姿で作品は終わりますが、これからも2人は結婚はしないという形をとり続けるのかな。
サム・メンデスにとって夫婦とは、家族とは何なのか。
彼のこのテーマの新たな作品をもう少し見てみたい気がしています。できれば、幸せになるストーリーで・・・。