4.《ネタバレ》 突然訪れる天変地異。
氷山や氷の塊を船にして海をさすらう。目指すは妻と娘。
今作では娘の自立や父の子離れ、真の友情などのテーマが盛り込まれています。ただ、弱い。
映画自体のノリはアトラクションムービーとなってしまっているので、中途半端なドラマは相性が悪いように思われます。やるならもっと真剣にドラマパートでうならせてくれないと、映画のテンポを損なうだけの結果になってしまいかねません。
こーゆーノリの映画にシリアスなドラマを入れるギャップは嫌いではありません。できれば笑いや映像の凄さで誤魔化さずに、丁寧にドラマ部分を掘り下げてほしかったです。
また、今作で用意されているエピソード。娘ピートとイケメンマンモス、友人ルイス(モルホグ)との三角関係。キャプテンガットとガット海賊団とのバトル。ガット海賊団シーラとディエゴの恋物語。シドの祖母の秘密の友人。そう、はっきり言ってエピソード過多。キャラもパンク状態。もともと薄味気味になりつつあったのを更に薄くしちゃって、もはやほとんど味がしなくなっちゃった感じ。何でもかんでもつめこめば良いってもんじゃないでしょ。
映像的には相変わらず高い技術のアニメーションで、見ているだけで楽しい。それは間違いありません。ですが映画として、アニメとしての面白さを問われると正直物足りません。う~ん、しばらくするとその中身のほとんどを忘れてしまいそうです。