17.《ネタバレ》 うーん、起伏のほとんどないストーリー展開でワクワク、ドキドキしない…。役所広司演じる戸田の凜とした姿に素敵だなと思いながらも、退屈だなと感じてしまいました。 【はりねずみ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2024-03-24 19:20:17) |
16.《ネタバレ》 10年後の切腹を言い渡された男とそれを心配する家族、そして約束の瞬間まで傍で静かに見守る侍。そんな分かりやすい構図のはずが、何だかゴチャゴチャ して分かりづらいままお話が進んでいく。引き込まれた終盤。死を前にして武士の本分を貫く潔さ、全てを受け入れたような佇まいは見事。 【獅子-平常心】さん [DVD(邦画)] 6点(2021-01-03 03:48:44) |
15.《ネタバレ》 原作がそこそこ良かったのでこちらも見てみることにしたが、あまりにも志の低い改変が多くて。 原作から重要なエピソードや登場人物をばっさりけずって、それを埋める努力が全くなされてないからダイジェスト感が強すぎる。 主人公が村を訪れてからさして重みがない2、3シーン後にお前が行ってからもう一年とか言われてもひたすらしらじらしくて。 しかも原作をぶった切った分の辻褄を合わせるために下手な原作改変。例えばなぜ秋谷が黙って罪をかぶってるかの理由を実に安っぽいものにしてしまってるのは最悪。 キャスト的にも、藩を大きくゆらがし、年を重ねても綺麗な尼といわれる役どころが寺島ってwww。もう少し何とかならなかったのかw まあ原作にも問題が無いわけじゃないが、原作者は「腹は借り物」という言葉や、現に綱吉の生母が八百屋の娘だったという公然たる事実もしらないで歴史小説を書いてるとしたらちょっと引く。 少し時間を無駄にした感がある映画鑑賞 【rhforever】さん [DVD(邦画)] 2点(2017-04-06 19:12:14) |
14.《ネタバレ》 映像や父の実直な潔さと母の物言わず支える夫婦感は美しくて好きだったです。しかし!あれだけの銭ゲバである家老の改心があまりにもあっさりで、、、チャンバラ時代劇の見過ぎなのか、父が切腹した後にお家は家老から襲撃を受けるのでは?とか勘ぐってしまって最後は泣けなかった。それだけが納得いかず。 【movie海馬】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-05-26 19:20:41) |
13.岡田君は彼なりによく頑張っていたと思うのですが、やはり役所広司の存在感、偉大さみたいなものを再認識させられますね。 切腹や特攻隊は、もちろん今の常識は考えられないし、あってはならないことなのですが、映画として観る際は、近未来SFやアニメと同じで、舞台設定或いは世界観として受け入れた上で楽しんだ方が得だと考えます。ただ、過去に実際に行われていた事実があるという点でSFとは大きく異なるわけですが。。。 どこかの下衆な歌手や背が高いだけの元議員(もちろんそれらの相手も含め)も世が世なら切腹に値する重罪を犯していたことになるわけですね。 【マー君】さん [DVD(邦画)] 6点(2016-03-20 11:59:51) |
12.ぜひロケ地に行ってみたいと思うほど、映像は美しい。出しゃばらない音楽もいい。役所広司と岡田准一の武士然とした佇まいも「さすが」という感じ。しかし物語としては微妙。「時代劇=勧善懲悪」という構図は、そろそろどうにかならないものでしょうか。人間味のない聖人君子の話が、おもしろいはずがありません。 なお、例によって藤沢周平の原作かと思ったら、違うんですね。妙な〝伝統〟は受け継いでほしくないものです。 【眉山】さん [地上波(邦画)] 5点(2016-03-01 20:34:59) |
★11.ゴタゴタしていて、むなしくて、理不尽で、いったい何が言いたい映画なのか、理解できませんでした。 【チョコレクター】さん [地上波(邦画)] 5点(2015-12-26 19:52:11) |
10.《ネタバレ》 忠臣故に自ら汚名を受けて切腹という展開から主人公の潔さは感じるのだが、背景にあるのが跡目争いのゴタゴタというしょうもない話なので、物語としてはつまらない。映像美と役者の所作を楽しむ作品なのだろうが、登場人物はかなり自分を押し殺しているので、見ている方は内心を察するのが一苦労というか、ヘタすると淡々とした流れに感じてしまう。そんな中、少年の友情に対する発露が際だっていた。このシーンはよかった。 |
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9.《ネタバレ》 身の引きしまるような映画だった。時代劇はいいね。現代劇が言わないことをストレートに言ってくれるから、分かりやすくていいや。 【トント】さん [DVD(邦画)] 8点(2015-08-14 22:41:20) |
8.う~ん..期待が大きかっただけに、期待ハズレ..物語として、興味をそそられる内容だったが..「10年後の夏に切腹する」 それが、最大の見せ場なのに..正直、作品全体どこにも、見所がない..幽閉されたまま、家譜の編纂をやり続ける..それを観ていても、無性にかったるいだけ(そんなに大事なことか?それとも逆に時間を稼ぐためにやってる??)..身命を賭して藩を救うのなら、10年は長過ぎるでしょ..(引っ張りすぎ..待ってる家族の事も考えろよ!怒) 別の結末が待ち受けているのなら..共感もできるが..それも無い..作中、真相が明らかになるが..驚きはなく、「そんなことも あるよね..」 程度..映画として、「上手い!そうきたか!」 っていう、捻りがほしかった..残念... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 5点(2015-08-09 12:56:44) |
7.《ネタバレ》 美しい日本の四季がとても印象に残りました。物語は私には美しすぎました。殴られた家老が心改めたり、農家の少年が仲間を守って拷問死したり、こんなに立派じゃなくて、もう少し人間弱くてもいいように思うんですよね。こんな立派な人だらけの映画観たら自分が恥ずかしくなりますよ・・・ 【東京ロッキー】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-10-23 15:51:04) |
6. 先日、監督の作品にかける思いをポッドキャストで聞きました。作品の中で登場人物に会いたいということを語っていましたが、確かにあんな人物がいるのなら会ってみたい気がします。いい話ですが、疲れている時に見ると眠ってしまうかもしれません。 【海牛大夫】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-10-20 20:22:08) |
5.選び抜かれたロケ地、日本の美しい自然をこれ以上はないというほど美しく描き出される。そして人物もまた奇をてらうことなく、綿密に丁寧に表現され重厚というほかない。これぞまさしく正統派日本映画と言って良いのではなかろうか。予告編で大変良い感触を受けていたが、本編はそれ以上のものだった。日本の伝統や文化、風習、礼儀作法にいたるまで、家族愛や師弟愛を含め武士道とは何かを考えさせられる。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 8点(2014-10-14 19:58:22) |
4.《ネタバレ》 ストイックな武士の世界を描いておりますが、今の日本人にも通じるところがあって。 金貸しの播磨屋と通じて年貢の取り立てで農民を苦しめる藩の姿は、まるで銀行や大企業を優遇し増税で庶民を苦しめる今のこの国の政府みたい。 で、そんな世界で日本人としていかに生きるか、日本人の美徳とは何か、というのを見つめさせる映画。不満を漏らすだけだったり、悪行に走ったりするのではなく、侍の姿を通して偽りなき生の在り様を示しているように思いました。 真面目に切り取られた美しい映像と、演者の端正な所作から日本人としての美意識を刺激する作品でした。 ただ、切腹に至る背景がとても判りづらく。「ねえねえ、あのセリフによる断片の羅列から結局何があったのかキチンと理解できた?」ってみんなに訊いてみたいカンジ。 また、キッチリとした映像に比べて物語は散文的でエピソードの繋がりが弱く、そこに到達するまでの各人の気持ちの流れというものがドラマとして、うねりとして伝わりきって来ないもどかしさ、スクリーンとの微妙な距離感が最後までつきまといました。最初から切腹を受け入れているように見える戸田に対して、やや背景がうるさかった気もします。 いつの間にか日本人から失われているもの、それを意識させてくれる映画ではありますが、お客さんはお年寄りばかりな上に、そのお年寄り達の鑑賞マナーがあまりよろしくないと来た日にゃ、なんだか暗澹たる気持ちにもなります。 少なくとも誹謗中傷や差別で溢れかえったネットからは日本人の美徳なんてモノ、失われまくっておりますしねぇ。そんなもの、もはや懐古の中にしかないのかしら? 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-10-12 14:56:34) |
3.《ネタバレ》 現代劇ではギラギラした印象しかない役所公司さんですが、時代劇になるとなんとも言えない男の色気を感じます。10年後に切腹を命じられると言うのが現実味があるのかないのかわかりませんが、あれ?なんか、こんな話どっかで観たぞ?と思ったら、同じく役所さん主演の「最後の忠臣蔵」でした。あれは16年後に切腹していましたっけ。 映像がとにかくきれいで、まだ日本にあんな景色があることに安堵。戸田秋谷と言う人の人柄もよく描かれていて、ストーリーもわかりやすく、私には充分でした。 岡田君の演技もよかったと思います。戸田の人柄に触れて、気持ちが変化していく若い侍の雰囲気をよく体現していました。農民寄りの戸田に対し、農民を愚弄する藩士たちの存在も残酷だけれどあの時代では当たり前のことだったのかも知れません。お取調べで殺されてしまった男の子はかわいそうだったなぁ。あの時代、武士の権力は絶対で、町人は泣き寝入りしかできなかったんですね。そんな残酷な面も描いているのはよかったと思います。すべてが善人できれいごとではお伽噺になってしまう。 細かいことを言うと、正室の川上麻衣子に違和感。せりふはなかったけれど、なんだかあの人が出ると2時間ドラマみたいで失礼ですが、映画の格が下がります。また戸田と壇野の衣装はそこそこ着古した感が出ていましたが、薫の着物が2年経ってもバリバリ糊が効いてますみたいな衣装で、違和感ありました。そして意外と肩幅があって、時代劇には向かない女優さんだと思いました。好きなんですけどね、堀北真希。原田美枝子さんの美しさは別格でした。「雨あがる」では女郎の役でしたが、質素なご新造も女郎もどちらも出来るってうまい女優さんなんですね。ところであの卵は、結局どちらが食べたんでしょうね。 【MILA】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-10-12 00:40:47) |
2.《ネタバレ》 カメラが無駄な移動をしたり、奇をてらったアングルや小細工をしない(ように見せるために相当な細工と苦労をしているのであろう)1カット1カットの緊張感が素晴らしい。 合成など一切しないと思われる風景も、今の時代には相当難しいことであると思う。 観客にカメラの存在を意識させず、時代劇で描かれるその時代にはありえない視点や動きを排除した黒澤演出を見事に受け継いでいると言っていい。 黒澤監督と比較ばかりしてはもはや失礼であろう小泉監督の演出スタイルは今の時代には貴重である。 自分はこれを見た後、黒澤監督より、ふとキューブリック監督の「バリー・リンドン」を思い出した。 ストーリーと関係なく、例えば踊りの動きや、殺陣の動き、立ち居振る舞い、家の間取り、食べるもの等に見入ってしまうことがあり、おそらく過去の時代にはこのような生活と時間の流れ方があったのだろうと思わせる、ドキュメンタリーのような雰囲気が楽しめました。 映画館で様々な予告編を見ていると、めまぐるしい映像に目が痛くなってくる年頃になってきましたが、「正攻法」とは何かということを改めて示してくれたと思います。 【どっぐす】さん [映画館(邦画)] 8点(2014-10-09 22:43:04) |
1.《ネタバレ》 奇麗すぎる。 室礼も所作も振舞も色彩も風合も言葉もなにもかも。 人間誰しも言葉に詰まることがあれば、着崩れることもあれば、部屋が汚れていることもあれば、つまづきそうになることもある。でもこの映画ではそれがない。 あまりにも美しい日本人と美しい自然を追い求め過ぎているせいか、映画を観ていてつくり手の意図が見え隠れして映画に集中できないときがある。何言っているかわからなかったり、何が映っているかよくわからないけど、その世界に引き込まれる黒澤映画とは正反対。 映画の最後、戸田が歩くラストシーンでは、さぁ感動しろと言わんばかりの加古の音楽が流れる始末。緑と光あふれる自然と白装束の印象的で美しいシーンは人間のつくった音楽ではなく、蜩の鳴き声だけが絶対よかった。せっかくそれまでの蜩の使い方はうまかったのに最後の最後で大失敗。 |