4.80年代に流行っていたバディアクションを軸に、前半は暴走刑事と麻薬組織との戦い、後半は宇宙人乱入というなんとも「プレデター」な構成。無敵のアクションスターが宇宙人に翻弄されるという展開も「プレデター」を連想させます。さらには犯罪者宇宙人とそれを追いかけてきた宇宙刑事の対決という、こちらは「ヒドゥン」かウルトラマン第一話かという設定。そんなわけで男の子の好きなものをゴチャゴチャに混ぜ合わせた作品なのですが、如何せんB級なので製作者が意図したほどは面白くなっていません。各要素の煮詰め方が中途半端なままにいろんなものをブチ込んでいるだけなので話が分散気味だし、ドルフ・ラングレンという俳優も持て余しています。宇宙人も怖くないので、チェイスシーンにも緊張感がありません。ただし、過剰なまでの火柱が上がる爆破シーンだけはやたら見応えがあります。ロボコップの銃を20倍強力にしたような宇宙銃の描写などは実に素晴らしく、これだけなら本家「プレデター」をも超えています。