9.《ネタバレ》 映像化不可能と呼ばれたあの原作を、ここまで見事に映画化するとは…! もうそれだけで拍手なんですよ。ここに、島本ワールドがある、その感動。 もうホントに2時間笑いっぱなしでした。原作とちょっと違う点(モノリスとか巨大岩とかね)なども、原作の馬鹿馬鹿しさを最大限に強調しつつ、その本質を見事に捉えているあたり素晴らしいの一言。脚本も刈り込み方が上手くてストーリー展開が小気味良かったです。 この夏はトム・クルーズとかシュゴゴー・パーとか某国とかいろいろ観ましたが、「だはは~、もう1度観たい!」と思えるのはダントツでこの作品でした。スカッとしたかったらコレに限ります。 【べあとりーちぇ】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-08-12 11:41:38) |
8.うおぉーっ!!!って盛りあってはダラダラ・・・の展開の連続で、正直よく出来た映画とは思えなかった・・・・が!が!!この映画・・・「デカイ!!」 出来は良くないかもしれないけど、死ぬほど笑わせていただきやした! 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-08-07 15:21:12) |
7. ぬおー!なんじゃこりゃー!! 予想を超えてるがな。予想以上のマネージャーのかわいさよ。画面を観てても目線が彼女に吸い寄せられるのね。ほら、クラスのメッチャかわいい子。見ないようにして顔を背けているんだけど、つい目線が合っちゃうの。で、彼女も顔を赤らめたりして。「これは…もしかして……」なんてアホみたいな妄想掻き立てているボケが僕の他にもクラスに5人ぐらいいたりしてね。それぐらいかわいかったわ。彼女は堀北真希ちゃんというのね。憶えておこう!!!あー、でもなぁ、僕も主人公の不屈闘志だったら間違いなく野球を捨てて恋を取るね。少なくとも取るようにしただろう。でもそれは間違ってる。恋を取るのが間違っているとかそういうわけじゃなくて。これをやめたからこれを遠ざけたからこれに本腰を入れるって無理なんだよ。その面でも主人公の不屈闘志の選択は正しかったわけですよ。やっぱり不屈君かっこいいなぁ。全然パーフェクトじゃなくて「これが逆境だ!!!」なんて言いながら地区予選に来なかったりとか、そのあたりの弱さも含んでですよ。彼は熱いんだよ。そして諦めないの。たとえ9回裏112対0で負けていてもね(コールドゲームじゃないの?とかそんな寒いツッコミはナシ(コールドだけに・・・ぶぶぶ(極寒)))。とにかく熱いのだ。熱くなろうとする。これね、けっこう重要なことだと思うのよ。生きていればどうにもならないことってあるんだ。それがもうわかっちゃってる。でもさ試合は目の前のそれだけじゃないんだぜ、べいびー。人生はまだまだ続くんだ。その都度醒めた自分を気取っていたってただのアホだよ。全てをわかったフリして一生懸命全力を注ぎ込むのが恐ろしいだけなんだ。本気でやってできなかったときの言い訳をするのがつらいから。みんないつだって茶化しているでしょう? 真面目なことを言った後に、真剣に議論をして熱い心の内を吐露した後に「なんちゃって~」「あ、俺いますごくカッコイイこと言ったよ」なんてな。いや、お前カッコイイよ。そんなことでいちいち恥ずかしがることなんてない。熱くたっていいじゃん。バカみたいだっていいじゃん。熱くなれない奴は熱い奴を笑えないよ。羨ましいんだよ、たぶん。そんなの簡単なことなのに。ひょいと線を一本またぐだけなのにね。茶化すなら本気で茶化そう。できない自分も、下らない自分も、熱い自分も。この映画のように。 【ひろすけ】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-07-13 23:56:18) (良:1票) |
6.映画の街と言われた蒲田に住んでいるにもかかわらず、映画を観るにはシネコンのある川崎まで出向かなきゃなんない。この理不尽にも黙って従いつつ電車に乗った。梅屋敷駅から京急川崎駅横のDICEまで、各停で四駅。その間、心が揺らがなかったと言えば嘘になる。4年間待たされ続けた宇宙戦争もあれば、物事の当然の帰結である某巨大シリーズ最終話だってある。それを差し置いてなぜ今、逆境ナイン…? いや、先生は知らない人じゃないしというかデビュー前から札幌某所の集会で彼のバカ話を聞いてたし、某連載で落ち込んでた時にはちょっとだけ愚痴の聞き役になった時もあった。これはこれで、俺にとっては長い歴史の通過点なのだ。…てな事を思いつつシネコンに入ると、案の定ロビーにはトム・クルーズとダコタ・ファニングの辛気臭い顔がデーンと飾ってある。中に入ればスターウォーズのグッズ販売コーナーがドドーンとロビーを占領している。世の中コレしかないかのような大騒ぎだ。…しかし、だ。宇宙戦争のモノであろう重厚で悲壮なBGMと、エピソード3の壮大で耳慣れたBGMの混じり合う喧騒の中で「これが逆境だぁ~!」と叫んでいるスピーカーがあった。その時、不覚にも「宇宙人からの侵略を受けて逃げ惑う人々の中で両手を握り締めて吼える玉山鉄二」を思い浮かべてしまい、ついでに「黒ヘルメット姿で『それはそれ、これはこれ』とのたまう田中直樹」まで想像し、悩むまでもなく、最初から勝負がついていた事を悟ったのだ。俺が住んでる世界はずっと前からあの、青春フェロモンを無駄に撒き散らす熱血バカヤロウどもが溢れた、島本ワールドだったんだ。チケットカウンターに向かうと、迷わず「逆境ナイン一枚」と口にして、カウンターのお姉ェさんが不敵にニヤッと笑うのを見届けた。それでいい。ちょっとハリウッドあたりで寄り道が長かったようだが、オレもようやく本道に戻る事ができたようだ。逆境はいい。バカは多いが、とても心地良い。 【エスねこ】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-07-11 01:23:21) (笑:2票) |
★5.んんー、途中で突然落下してくる「自業自得」のモノリスとか、ギャグは結構面白かったです。原作は読んでいないけれど、島本和彦テイストは十分出てるんじゃないのかな。ただ・・・自分とはちょびっと周波数が合わなかった感じ。最後の112対0の点差をひっくり返すウラ技の所は良かったんだけど(何だか文章の歯切れが悪くてゴミンナサイ)。そういえば、この作品の宣伝写真を初めて見た時「へぇー、ついに主演か、トータス松本」とマジで思ってて、後で玉川鉄二と知ってびっくり。ああいういわゆる二枚目俳優さんがあんな「ガッツだぜ」な表情で演じてるのは偉いなーと思いました。 【ぐるぐる】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-07-08 18:23:06) |
4.《ネタバレ》 全体的にネタ映画でおもしろかった。んがっ!!しかしっ!!あの終わり方は許せん!!あれは『逆境ナイン』じゃあないっ!!あんな軟派なノリで終わるドラマであってはいけないっ!!もうそこが惜しくて…。MVPはココリコ田中扮する榊原剛です。あの登場シーン「果たしてそうかな?」逆走は確実に名シーンです。 【ようすけ】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-07-07 00:05:34) |
3.ガッツリとバカ。映画館で声を上げて笑ったのは初めてかもしれない。バカ映画だけど白けた笑いはなく、2時間テンポを保ったのは拍手したいくらいだ。思えば「宇宙何とか」や「スター・何やら」とか「夏休みアニメホニャララ」など、同時期上映は名だたる強豪。そこからして逆境のこの映画だけれど、突き抜けるバカでガンガン行け、風になって登りつめろ!帰り道、土砂降りの中を「逆境だァーーーっ!!」と走るほどの元気をくれた愛すべきバカ映画。私は好き。 【のはら】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-07-06 21:25:10) (笑:1票) |
2.いやーえがった。絶対に原作の過剰なまでのエネルギーに絶対に映画が負けると思っていたから期待半分、不安半分で見たのだけど、”これはこれ、それはそれ”で面白いですよ(笑)。少林サッカーや火山嵩と比較されるのは仕方の無い所ではありますが、あの2作の過剰さとはちょっと方向性が違うような気がするんですけどね。短い時間の中で原作のエッセンスを入れるとなると、どうしても淡白な感じになってしまうのだろうね。でも狙いは間違ってないんじゃないかなぁ。個人的には無理だと言い張る部員たちを一人一人説得するシーンをちゃんと盛り込んで欲しかったなぁ。演出もかなり狙ってましたね。それがみんな外してなくて良いし、夜空を眺めて呟く不屈の台詞は原作通りなんだけど、時期が時期だけに思い切りスマッシュヒットしてました。しかし、劇中に炎尾燃が出てくるのは知ってたんだけど、クレジットに”炎尾燃”ってそのまま出しちゃうものなぁ。ファンしか笑わないぞ(笑) 【奥州亭三景】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-07-02 21:14:37) |
1.「少林サッカー」「火山高」の後塵を拝しつつ、世界のマンガ・アニメ文化の中心地、我が日本がようやく放つ劇画チック本格馬鹿映画。全編それなりに楽しく観れたし、堀北真希ちゃんは可愛いし、前述の作品が無ければそれなりの評価も出来ますが、取り組むのが遅きに失した。こっちの方が本家本元の筈なのに、こりゃどー見たってパクリであり、二番煎じにしか見えません(この期に及んで「ツァラトゥストラはかく語りき」を使ってくるなんて、センスを疑うぞ)。今となっては演出の過激さも物足りないし、少し湿っぽい方向に行ってしまったのもマイナス。島本和彦のマンガは「炎の転校生」位しか思い浮かびませんが、彼の作品は昔の熱血マンガのパロディとして始まっていたと思う。もし原作のエッセンスを再現するなら、それこそ徹底的に昔の青春映画や熱血ドラマをパロディにするべきでした。そんな訳で、私もこの映画に先人達の言葉を授けたい。「後の祭」、6点献上。 【sayzin】さん [試写会(字幕)] 6点(2005-07-01 00:09:49) |