★8.《ネタバレ》 冒頭から銀座の朝方の風景が出てきますが、1962年の銀座って、こんな感じだったのかぁとすごく新鮮でした。 例の時計台はあるけど、他は普通の商店街みたいな感じですね。五輪前の貴重な風景が見れて興味深かったです。 名曲「銀座の恋の物語」のフレーズが、まるでジョン・ウイリアムズのモチーフのごとく随所に使われ、終盤の展開にも大きく関係してきます。 主人公が画家で、ピアノのフレーズで記憶が、、、、みたいな展開はよく見るシチュエーション。この映画が最初なんですかね? 多分、年配の人が見れば「懐かしい」という思いでその良さに浸れるのでしょう。 僕が見ると逆で、その古さが「目新しい」。世代が変わると、そういう楽しみ方ができるもんです。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-06-27 20:32:58) |
7.《ネタバレ》 一応恋愛ものですが、夢をめざす青春ものの要素もあり、そのコンビネーションはよかったと思います。トランペットを吹く青年も、ありがちですが効果的でした。ただ、後半ジェリー藤尾の行動がややご都合主義的になったのは残念。あくまで青春ものはおまけの要素ということでしょうか。さらにそのおまけとしてついてくる(?)江利チエミの使い方は少々もったいないかも。だいたいこの映画、脇役に味のある人をそろえていますが、正直そんなたいそうな映画かいな、とも思います。ラブロマンスとしては、後半の記憶喪失が少々強引ですが、記憶が戻るきっかけが気が利いていてよかったです。これまで見た蔵原監督の作品では一番見られましたが、どれもいまいちまとまりがないのは、この監督の好みなんでしょうか。 それはともかく、いちばんの見どころは、メガネをかけてハツラツとした和泉雅子だったりして。あと、浅丘ルリ子の髪型がサザエさんにしか見えないんですが、これはやっぱり江利チエミが出ているからでしょうねぇ。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-05-20 19:28:44) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 夢を追う若き貧乏芸術家、認められずに悪事に落ちる仲間、事故で記憶を失った恋人。もはや古典的なキャラクタと状況で、どうなるのか想像もつくんだけれど、それでも面白く見られるのは、彼らキャラクタの魅力にヤラれてしまっているからだろう。悔しいけれど(何故?)裕次郎はそれなりに格好いいし、浅丘ルリ子は、カワイイ。それに、なんといってもこのストーリー、というか最後に記憶を取り戻すシチュエーションは、所謂テッパンの感動物語なのだと思う。 ところで、ジェリー藤尾の悪事が、最初は何だか分からなかった。人に教えてもらってやっと密造酒絡みだと知った。そういえば、なんにも貼ってないボトル、とか、散乱しているラベルなど描かれるが、こういうのは当時の社会状況を知らないと、厳しいかもしれない。 古い邦画を見る時の楽しみの一つは、昔の風景だが、銀座となると、今でも残っている建物も多く、「あれはどの辺だろう」などと考えを巡らせるのも楽しい。信号機の周りの緑・白の枠なんか、久しぶりに見たわ。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-10-07 08:23:33) |
5.ストーリーは「めぐり逢い」とほとんど同じロマンスもの。 ただあちらのようなセンスのいい演出は見られず、邦画らしいちょっと暗めの作り。 お話の間がもたなかったのか、本筋のストーリー以外に青春映画の要素を付加しており、 ちょっと散漫に。友情出演の江利チエミの役柄などは完璧に浮いていた。 みんな若くて、ヒロインの浅丘ルリ子がとてもかわいい。レトロ感覚で鑑賞するのがベストかと。 【MAHITO】さん [地上波(邦画)] 3点(2011-07-30 18:15:27) |
4.ちょっと調べたところ、裕次郎と牧村旬子の同名デュエットが270万枚のセールスを記録したのが1961年なので、この映画はそのタイトルを拝借して製作されたってことですね。舞台は東京オリンピックを2年後に控えた東京。自己実現欲求と就職・結婚の関係性に時代がうかがえる。あのバラードの曲想とは少しちぐはぐな印象を覚える青春映画でした。お話は現代では使えないような記憶喪失ネタだけど、記憶を呼び戻す引き金としてあの歌が活躍していました。あの頃の東宝の洗練された美人女優に比べると、日活の浅丘ルリ子って随分と庶民的な顔をしていたんだなぁ、というのが自分のいちばんの感想。これ、褒め言葉です。とても可愛かった。当時の銀座周辺の風景も楽しめました。ちなみにタクシーの初乗り料金は80円でしたね。今後は少し訳知り顔で、カラオケ歌えます。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-01-21 14:47:08) |
3.浅丘ルリ子さんが綺麗でかわいいのにビックリ! 子供の頃、浅丘ルリ子といえば美人の代名詞って感じが世間的に出来ていたけれど、正直言って『寅さん』などで見る彼女を美人とは思い難かった。でも、この映画で納得。若い頃はかわいかったんですねえ。あと、ジェリー・藤尾もカッコいいんじゃない。 【フラミンゴ】さん [地上波(邦画)] 4点(2009-03-09 20:23:47) |
2.《ネタバレ》 何だか出演者の顔ぶれだけを見ると(見てしまうと)銀座の恋の物語てよりは葛飾の恋の物語って感じがしてしまいます。浅丘ルリ子にちょとしか出てこないけど、意地の悪そうなおばさんて感じの三崎千恵子に後半になって出てくるお医者さん役の下条正巳て、何だか寅さんシリーズみたいだよ!リリーにおばちゃんとおいちゃんの三人が一つの作品の中に出てくる。それだけで寅さんシリーズを思い浮かべてしまった。おまけに石原裕次郎の役名が伴次郎だから良いものの、これが寅次朗だったらと思うと、何か違うことを想像せずにはいられない。それはさておき同じ監督で同じ石原裕次郎と浅丘ルリ子競演による「憎いあんちくしょう」よりは二人のキャラクターに好感出来て良かった。この映画のタイトルにもなっている音楽の使い方もなかなか良い。記憶を取り戻す浅丘ルリ子の演技にこの当時、まだ二十代前半とはとても思えない演技力というものを感じる。前半よりも後半、浅丘ルリ子が事故により記憶を失ってからのドラマの方が私は好きですし、楽しめた。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-04-28 13:52:13) |
1.あの有名な曲から映画が出来たのか、映画から曲が生まれたのか、 よく知らないが、流行歌がらみの企画ものとしては良く出来ていると思います。40年前の銀座松屋デパートとか街頭風景とか、細かい部分をいちいち自分は面白がって観てしまう人なので、ルリ子さんの記憶喪失の回復があまりに唐突とかいう多少の欠点には目をつぶります。 |