73.《ネタバレ》 他のレビューが意外と好評価なのに驚きました。未見の方に言っておきますが、ハッキリ言って起伏のないつまらない映画だと覚悟しておいた方がいいかと思います。 しかし、これはあくまで個人的な事ですが、本作は私のいくつかの恋愛経験と重なることが沢山あり、放っておくことができません。 私の恋愛でハッピーエンドに終わった事はありませんが、主人公二人と同じ感情になった経験があります。どうしても相手のことが忘れられないのです。 本作では、それぞれ二人の感情が丁寧に描かれていました。実際の経験では相手が何を考えていたのかは断言はできません。私の想っていた相手が同じ状況の時に本作と同じような気持ちでいてくれていたらと心底思いました。 私は未婚ですが、自分と全く接触がない世界で、同じような価値観を持ち、同じような不安に囲まれながら生きている人が、どこかに必ずいると思えるようになりました。 因みにテレビでは新婚さんやカップルをゲストに迎えたトーク番組が放送されていますが、毎回「セックス」の話ばかりで嫌気がさしてきます。 私はもう数年恋人がいませんが、相手を想う気持ちが存在した自分の過去を、時々は、こういった映画を観て思い出したいと思います。 因みに原題通りの邦題のタイトルですが実にセンスが悪い。タイトルの評価は「0点」です。こんなタイトルでは誰も興味を抱かないと思います。でも、この翌年に日本でも、いわゆる「不倫」ドラマが流行ったのも事実です。 私にとっては、今頃になっての偶然の産物です。 【クロエ】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-08-23 06:56:38) |
72.ロードショー公開時初見から久しぶりのDVDでの再見。やっぱいいですね~アラフォー世代の切ないプラトニックラブ!!ありきたりな恋物語だからこそ、卓越した演技力を持ったお二人の魅力が光り輝くんですよね。平凡な役者だったら、もう目も当てられない映画になったはず。デ・ニーロが一番信頼している共演者は?という問いに、メリルと答える気持ちも良く解る。お互いがお互いの魅力をさらに引き立てて1+1を10にしてるっていう感じ(←ちと大袈裟)この頃はまだ神妙?だった友人役ダイアン・ウィースト、ハーベイ・カイテルのサポートもグッド。↓の果月さんも述べられてますが、有りそうでなかなかない「非常に品の良いラブストーリー」、この映画の賞賛はこの言葉に尽きると思います。余談ですが、今発売されている文藝春秋の別冊映画特集で「あなたが魅了されたスターは?」というアンケート投票の結果が掲載されてます。それによると、デ・ニーロが男優6位、メリルが女優2位という結果。選者の年代層がイマイチ不明なんですが(笑)80年代初頭から現在まで、このお二人の活躍をずっと見続けてきた年代の人間にはやっぱりこのご両人は外せないのかなと、結果に素直に納得出来ますね。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-05-31 10:50:13) (良:2票) |
71.《ネタバレ》 二回目の観賞ですがやっぱり素敵な映画。今回の方が深く観れました。冒頭の電話の会話のシンクロ度から、二人が同じ感性を持っているのが分かります。モリーは失った子供や病気の父親の心配など、気を使って夫に話せない。我慢しているが夫は気づかない。父親の御葬式で泣きそうになるモリーを人前から連れ出すのを見て「この旦那、妻の気持ちを分かってない」と思いました。ああいう時は泣きたいだけ泣かせあげて支えてやるべき。最後のお別れの場から連れ出すなんて駄目。フランクは妻が一番愛しているのが自分ではなく、子供になったのが淋しい。が、自分も子供を愛しているし、と我慢している。自分に似ている長男の性格を話す時に口籠るシーンでそれが分かります。同じ感性と心の隙間を抱えた二人が出会って恋に落ちるのはまさに運命。ラストの本屋で再会した二人が「私は愛しているけど、この人はどうなんだろう?」とお互いときめきながらも不安がっているのを感じる。フランクはモリーが本屋にいたのは自分と同じ気持ちだったからだ、と気づき追い掛ける。二人は「魂が共鳴」して惹かれ合っている。そんな相手に出会える人が世界に何人いるだろう?遅い出会いで周りも自分も傷ついたが、恋に落ちるのは必然だった。だから二人には幸せになってほしいです。「魂の共鳴」をこうも自然に演じるメリルとデニーロの演技力は見事としか言い様がない。無駄のない会話(だからリアル)自然な演出、大物になる前の瑞々しい名優の演技(脇役含む)地味かもしれないけど、職人技のような傑作だと思います。今のハリウッドでは「おしゃれな映画」は作れるけど、このような「品の良い映画」は作れないかも? 【果月】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-05-29 09:23:40) (良:3票) |
70.《ネタバレ》 非常にシンプルな映画だった。テーマが不倫なので、罪悪感、秘めた愛など暗くおとなしい印象。 この映画を見る前にみたのが素晴らしい日だったので、非常に丁寧に恋におちていく過程が 描かれていて良かった。デニーロとメリルの演技も大げさじゃなく、必要以上にしゃべらず 沈黙の間や表情で、セリフ以上に多くの事をしゃべっている感じがして情緒があった。 不倫の結末というのがどうなるのか?とうのが最大の関心事として見ていたが、はやり 一度はダメになる二人、その後の展開でこの物語のメッセージ性が大きく変わってくる。 が、一年後に再び再開して燃え上がる二人って所で、物語が終わっている。この後、同じ 過ちを繰り返すのか、お互いの旦那や妻とは離婚して一緒になるのか・・・。 この結論を言ってない以上、不倫はダメだと言いたいのか、真実の愛があると言いたいのか分からない。 不倫は悲しいもんだよってぐらいしかなくて、いまいち感動が薄かった。 【六爺】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-01-18 10:59:24) |
★69.なんのひねりもない不倫ドラマを名作の域にまで持ち上げたのは、デ・ニーロとストリープの演技力によるところが大きいと思う。とくにストリープの一種の癖のように、そして相槌のように意味無く漏れる笑いの自然さは完全にデ・ニーロを食ってる。二人ともがどこにでもいる普通の人を演じているのだが、その二人が飛びぬけて演技が巧いのでかえって二人以外の人たちが異常に映っているのが面白い。恋愛を勧めておきながら本当にそうなっちゃうと戸惑いの表情を見せる女の友人が妙に物語から浮き始め、女の旦那はサスペンス映画の犯人のように悪者顔に見えてきて、男の妻もえらく現実離れしたドラマチックな表情になり、もともと浮いた存在のハーベイ・カイテルは最後まで馴染まない。誰かが映画の中で浮いた存在になるというのは作品として失敗なのだと思うんだけど、これに限っては偶然か計算かわかんないけど、けっきょく不倫という非常識な行動をしている二人だけが映画の中で普通の人として安定した存在であり続け、二人以外が浮いてしまうことでどこかブラックユーモア的な世界観が出来上がってしまい、そこがかえって私をそそる映画になっている。不倫というよりも普通の恋愛映画のような爽やかさを感じるのは、二人に裏切られた人たちがあっさりと画面から消え去った後出てくる気配さえ感じさせないからなのだろう。とにかく良くも悪くもデ・ニーロとストリープあっての作品。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2008-04-07 19:49:32) (良:2票) |
68.よくこんな企画が通ったものだと思わせるような映画。映画の恋愛だからしょうがないが、全く共感できない。内容も2大スター共演だからこそかろうじで成り立っている印象で、全ての展開が予定調和的なのもかなり鼻につく。そして、デ・ニーロに恋愛映画は合わない。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 3点(2007-10-24 15:13:49) |
【ジダン】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-19 07:28:06) |
66.共に既婚者である市井の男女が一緒にはなれないが愛し合う。ほんのひと時の幸福感を味わう事。胸に飛び込んで思い切り泣きたいと願う時に限って会えない辛さを腹に飲み込む事。罪と罰の部分が、言葉に表れない部分のメリル・ストリープとデ・ニーロの演技から感じられます。エキセントリックでないデ・ニーロもなかなか良いです。 |
65.《ネタバレ》 恋愛物は苦手なジャンル(特に不倫は)なんですが、これは面白かった。奥さんのビンタは印象に残る。でもラストはやっぱり・・・んんーしょうがないかぁ |
64.とにかく2人が演技がうまい。恋愛の最初のドキドキから別れの切なさ全てを好演していましたね。 【あしたかこ】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-06-10 15:17:42) |
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63.以前にも観たような気がしてましたが、今回が初見でした。恋愛のドキドキ感や恥じらいを二人が好演しています。不倫の設定なのですが、不倫やそれに連なる家庭崩壊への批判やメッセージは感じませんでした。出会いから恋におちて結ばれる(きっと)までの、男女の心の揺れや喜び悲しみ不安を素直に表現した作品だと思います。若者よりも大人の恋の方が、気持ちの揺れは大きいものなのよ。というメッセージかなあ。私の勝手な解釈ですけどね。 【ひよりん】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-05-21 17:16:34) |
62.《ネタバレ》 肉欲の上に立脚しない不倫か。。。 「なぜ抱かないんだ、ばか!」 ここがこの映画の深みですかね。 【とっすぃ】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-05-07 20:16:02) |
61.名優2人の自由自在な演技と表現を堪能しました。オシャレで気の利いた台詞も、進行を揺るがすような事件の発生もないのに、すべてのシーン、すべての台詞に一切の無駄がなく、最後まで息を詰めて見入ってしまいました。本作での主演の2人は、1つの台詞を発するまでに、10も20も演技をしています。だから、文字にしたら平凡な一言でも、登場人物の心の叫びを乗せた大切な一言になっているのです。導入部からメインの部分を経て最後の収束まで、必然の流れで進行し、登場人物の微妙な心理の揺らめきを細心の注意で表現しきった、大人向けラブロマンスの最高水準作です。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-12-28 01:53:06) (良:1票) |
60.もう二人がでてるんだもん。良い映画なのは仕方ない。 【さら】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-04-04 11:51:02) |
59.わたしはこの歳ながらも不倫オッケーと考える変人なのでこの映画はだいすきです。そりゃデニーロみたいなひととであったら恋におちるわよん…そしてメリルも好きなので、この映画もすきです。なにより、2度目あったときにまだアド交換もなにもなしってのがよいです。 【ギニュー隊長★】さん 8点(2005-03-19 12:57:09) |
58.《ネタバレ》 私はメリルとデニーロ二人とも大好きなので何度も見てしまうほど好きですが、これは見る側の立場によって大きく好き嫌いがわかれるのではないでしょうか?例えば夫に浮気をされている奥さんがみたら都合の良い展開に腹がたつかもしれないし、夫に不満があって素敵な恋がしたいと思っている主婦の方には自分とメリルを重ねてうっとりするかもしれないし・・・。私は単純に主人公二人の視点で見たので結局別れることになってしまう展開には悲しみを覚えましたが。映像はきれいでとても素敵で、特にメリルを美しく見せているなと思いました。私の1番好きなシーンはラストのラストです。混んだ電車の中で一生懸命お互いが近寄って行き、やっとそばに寄れてつっとあげた最後のメリルの顔がすごく好きです。 【MK】さん 8点(2004-12-05 18:16:10) (良:1票) |
57.絶妙な仕上がりのいい作品で出演者の演技も非常によかったのですが、やはり不倫物ということでラストがああなっても爽快感はなかった。しかしこの映画が不倫物であるにも関わらず主人公の二人を結ばせてあげたいと心底思えるのはそれぞれの結婚生活をあまり描かなかった点だと思う。 |
56.《ネタバレ》 この映画何度も見ているのに、いちいち心が揺れるのは何故だろう。あまりにも普通の主婦とサラリーマンを演じきった名優二人の力量なのか、美しすぎる音楽のせいなのか。過去の自分と現在の自分を思い出させるナマナマしいシーンが多すぎるからなのか?ひたすら切ない。特に、子どもを両脇にかかえて楽しげに去っていくデニーロを、動いていく車窓からメリルが見つめる場面の映像と音楽は秀逸だと思う。それにしても当時のアメリカの離婚社会ぶりをよく反映してる。いろいろしがらみがあって、離婚するのにすごいエネルギーがいる日本人には理解し難い面も確かにあるかも。何も失わずして不倫を楽しんでいる人たちには共感できないが、「恋におちた」代償として最愛の我が子や医者の妻という立場を失ってしまった二人だからこそ、ラストの抱擁を心から受け入れることができたのかもしれない。ちなみにこの作品や「ミッドナイトラン」の「普通の役」のデ・ニーロが、長年私の理想の男性だった。オジサン好きだったんだなあ…。 【ゴールドベリ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2004-10-07 10:16:34) |
55.配偶者以外との見境のない恋愛を正当化しているようなストーリーが見ていて不快だった。それぞれの夫婦にも微妙な心のすれ違いがあったようだが、それならば本屋や電車で偶然出会った赤の他人との恋愛よりも、配偶者との関係改善にエネルギーを費やせばいいのに。それぞれの配偶者との間に心が通い合っていなかったことが描かれているが、あの2人が配偶者以上に理解しあっていたかは疑問。ただ配偶者への不満と情熱だけで突っ走っているように見えた。これからもあの2人がうまくいくとは限らない。うまくいかなくなったら、きっとまた電車で会った人との安易な恋愛に逃げるのだろう。音楽が素晴らしかっただけに、自己中心的なストーリーで残念。 【チョコレクター】さん 6点(2004-09-25 21:55:10) |
54.《ネタバレ》 この映画は、非常に味わいと深みのある映画でした。見てよかった。もしも、不倫の経験がある人ならとてもわかっちゃうシーンがたくさん。深く納得したセリフ「一緒にはなれなかったけど、愛し合う運命だったのよ」(byメリルストーブ)は、簡単だけど、出逢うことの尊さを物語っている。一見、平凡で問題のなさそうな家庭も実はそうではなかったりする。フランクの奥さんは自ら「今時愛なんてどこにあるの?」といっている。これは、我々見ているものたちもハッとする場面。特に既婚者には。一瞬、自分にとっての愛がどこにあるのかを確認させられてしまったのではないだろうか? 身体の関係になりかけてやめたシーンも深く納得。罪悪感。人間的でよかった。人間的誠意があってこその愛。不倫は良くないというけど、不倫も悪くないと思わされた映画でした。 【ボビーK】さん 8点(2004-08-22 12:35:55) |