15.《ネタバレ》 人の「悪」の部分がよく見える映画。ただおばあちゃんが詐欺にあってる部分にそんな焦点あてなくても・・・と思いました。ただリアルでも全然考えられる話でぞっとしますね。でも出会い系であんな人がきたら大当りだよな。深津絵里が良い人すぎますよ。とりあえず深津絵里にぞっこんでした! 【とむ】さん [映画館(邦画)] 5点(2010-09-22 23:21:25) |
★14.《ネタバレ》 「出会い系」というツールが結ぶ男女の出会いを発端に、一人は殺され一人は初めて人を愛する。一つの出会いが運命的な出会いとなる。それが二つあるわけだ。なんて映画的なんだろう。となると「出会い系」という安易で軽薄なツールを使う登場人物たちの孤独さを象徴するシーンの連なりがこの作品の肝となってくる。原作どおりとはいえ、GT-Rに三連メーターなんていう車オタクぶりを見せる妻夫木。居酒屋で友人に対して虚勢を張る満島。妹カップルの出て行ったあとの乱れた寝室をぴしゃりと閉める深津。それぞれの孤独を表すなにげないシーンが効果的に配されてゆく。なのに「国道のあっちとこっちを行ったり来たりするだけの人生」(正確じゃないけど、そんな感じのこと)という決定的な孤独環境をセリフにしちゃう安易さよ。「レイプされたと訴えてやる」と声を張り上げるそのときの「絶対」を連呼する満島の短絡思考表現の絶妙さに比べて岡田のわかりやすいだけの人物造形のスカスカさよ。そしてやっぱり出てきたバカの一つ覚えのようなマスコミの描き方。とどめは一生懸命に何かを語ってくる音楽の鬱陶しさ。いいところも多々あるのに、どうしてそんなことしちゃうのってのがもっとある。 【R&A】さん [映画館(邦画)] 5点(2010-09-21 16:31:11) (良:3票) |
13.《ネタバレ》 現代社会を生きる若者の孤独感が描き出されていたけどやや出来すぎたストーリーな気がします。出会い系サイトで偶然殺人犯と知り合った女性がたとえ彼に同情したとしても一緒に逃げるなんてことはあり得ないんじゃないでしょうか。俳優はおなじみの妻夫木・深津ペア。童顔の妻夫木に金髪の殺人犯は無理ありすぎです。それにしても後味悪い結末でしたね。 【獅子-平常心】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-09-21 15:34:28) |
12.《ネタバレ》 原作既読だから7点だが、未読なら6点以下になる。この映画の一番の欠点は原作の「分かりにくさ」を排除しすぎた点だ。原作では祐一はもっと「分かりにくい」人間だ。自分を捨てた母親との葛藤やうまく女性との関係を築くことができない性格が原作ではもっと描かれており、それがラストにつながっていく。「俺はそんな人間じゃない」という彼の言葉が生きてくる。更に言うと、原作には最後に祐一の独白があり、それもまた誰が「悪人」なのかということを考える上で興味深い内容になっていた。 この映画では誰が「悪人」かが比較的「分かりやすく」描かれている。露骨ではないが、誘導的な部分もある。「パレード」もそうだが、吉田修一の作品の魅力は「突き放し」にあると思う。それが十分に描かれていないのは残念だ。原作のように人間の持つ善と悪を冷静に浮かび上がらせることができなかった。久石譲の抒情的な旋律も少しオーバーで、上記の視点から見ると、逆効果になっている印象を受けた。 ただし、140分という比較的長尺の作品でありながら、全く長いと感じなかったのは監督の巧みなカット割と俳優陣の熱演によるものだろう。主役二人の頑張りも清新で良いし、脇役も味が出ていた。全員の演技が良かったと言い切れる映画は珍しい。方言についても、福岡出身の僕からすれば、特に不自然ではなかったように思う。 総合すると、原作を視覚的に「補強する」映画としては素晴らしいが、果たしてそれで良いのか?という疑問も残る映画。惜しい作品だ。 【枕流】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-09-20 23:12:06) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 各役者とも決して動の演技が少ないわけではないにもかかわらず、表情芝居のショットが多い。ために、キャラクターへの心理的同化の効果は高いだろう。 (久石譲の雄弁な劇伴も相変わらずだ。) 雨の事件現場、傘の中で柄本明に無言で応える満島ひかりの表情の切り返しショット、続いて真上からの俯瞰ショットを繋げた喪失感の演出などをはじめ、確かに随所で達者な表情が引き出されている。 けれどよりエモーションを掻き立てられるのは、遺体安置所の廊下で支えあう夫婦のシルエットや、バスにお辞儀する樹木希林の背中であったり、湯によって温まる足指や、引き離される手と手といった部位による芝居だ。 あるいは・夜・曇天・風雨が主体の撮影のなかで、フロントガラスを流れる雨垂れを通して滲んだ不鮮明な表情や、灯台のシーンで夕闇の黒の中に消え入りそうになりながら強風の中を駆け上がる深津絵里の俯瞰ショット。つまりは見えない表情の喚起力である。 そしてその夜間においても見事な情景撮影は、凍えるような外気温と、二人の体温をも確り伝えている。 灯台に迫る警官隊のライトの列は、伊藤大輔の御用提灯を想起させるような粋な趣向だった。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-09-20 22:04:23) |
10.《ネタバレ》 日常という道を外れる事が象徴的に描かれる国道。行き止まりの海。灯台の灯がその先、無限の航路を指し示す希望に象徴されつつ、背負った罪の前でそれは儚い刹那の光。と、そこら辺を純化して描いてりゃ良かったんですけどねぇ。最初に正しておかないといけない事。この映画で、ヘルパーを呼ぶとかなりお金がかかるという表現がありましたが、この映画のような、入浴や身の回りの世話には、そんなにかかりません。病院への付き添いですと、それなりにかかってしまう場合がありますが。介護サービスに誤解を与える表現はまずいでしょ。一方で、あんな高価な車にチューンナップまで施してる時点で、そこまで貧乏って訳ではないですし、なんだかチグハグな表現の映画。そう、この映画、全編チグハグ。キャラクター造形が徹底的につまらないっていう(そこら辺の兄ちゃん姉ちゃんの方がよっぽど面白いわ)大きな弱点の上に、根っからの悪人はおりません!と主張してくる一方で、被害者の女の子は殺されても仕方ないような描き方、大学生は単なる悪人。それでいいのか? 迫真の演技も、キャラが退屈なので空虚に映るばかりですが、その平板なステレオタイプの世界の裏に、いびつな悪意が潜んでいる気がしてならないのですよ。善人ヅラをしつつ、何か、色々な物を否定して切り捨てていないか?という。今のこの時代、この世界、そこに生きる人に対する愛はあるの? デリケートに、デリケートに描いているんですよー!と声高に主張してくる無神経な映画って印象でした。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 4点(2010-09-20 16:25:50) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 原作は未読。役者陣の演技は文句無し。主演二人は切迫した状態や感情の機微を細やかに表現しているし、脇を固める樹木希林や柄本明の安定感と存在感は、素晴らしいの一言に尽きます。 テーマが「誰が本当に悪人なのか?」だとすれば、恐らく「誰もが立場や状況によって悪人にも善人にもなり得る」となるのでしょう。現実的に見れば、本作は「経験値の低い男と女の逃避行」に過ぎません。生まれ育った街から出た事もなく、人付き合いも碌にせず(出来ず)、世間一般では白い目で見られる「出会い系」で出会った男女が依存し合う、現実逃避の物語。しかし私は、この「世間一般」がキーワードだと思います。 二人は、自分の人生を満足に生きられない・生き方を知らない人間なのでしょう。閉塞感に包まれた何の変哲もない日々。周囲の期待や固定観念に縛られ、どこか自分に無理をしたり、犠牲にせざるを得ない人生。人並みに恋愛すらできず、またそのやり方さえ知らない不器用な生き方。世間一般では蔑まれる方法でしか他人と関わる事が出来ない、悲しくて弱い人間。それでも、誰かの存在を求めずにはいられない。そんな二人が出会えば、互いに惹かれ、共感し、依存してしまうのはごく自然の成り行き。先が見えていても一縷の望みに縋ってしまうのは、そういった弱い人間だからこそなのでしょう。 二人の行動には、多くの人が迷惑を被ります。それでも止まる事が出来ない(しない)のは、彼らのような人間が極限状態に追い込まれると、自ら破滅の道を選んでしまいやすい、という典型例なのかもしれません。彼らがもしいわゆる世間一般の感覚を持ち得ていたら、祐一は人殺しをしなかったはずですし、光代もそんな彼と行動を共にすることも無かったはずだから。結局二人は「似た者同士=世間一般とは少しズレた二人」だったのでしょう。それを対比として描写しているのが「被害者の父がマスオに危害を加えようとしたものの、ギリギリで踏み止まった場面」であり、「タクシー運転手と光代の会話」なのでしょう。 印象的だったのは「夜に鏡を見ていたら、急に(金髪に)したくなった」と言う祐一に、光代は「なんか分かるかも」と同調する場面。夜の孤独と現状を打破したい気持ちが集約されているような気がしました。 音楽が邪魔に思えたのは少し残念でしたが、それでも私は本作に強く心を打たれたので、この点数にしました。 【港のリョーコ横浜横須賀】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-09-20 01:52:27) (良:2票) |
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8.《ネタバレ》 一言で言うと演歌です。 いわゆる悲恋物の定番なストーリーですが、加害者、被害者の家族のエピソードを 絡めることでちょっと奥行きを出してみた感じでしょうか。 殺された佳乃は観客に祐一に対する同情を抱かせるために電波系に描かれていますが、 被害者側の家族を描くことによって、単純に祐一に感情移入させないようにうまくバランスは取れています。これがこの映画が奥が深いように見せかけている仕掛けでもあるのですが・・・。 しかし、父:江本明、母:宮崎美子の家庭に育った娘としてはギャップがありすぎて逆に不自然に思えてしまった。 役者の演技が総じてレベルが高いので深い内容があるような錯覚に陥りますが、 結局のところ、寂しい男と寂しい女の傷の舐めあいと逃避行という定番の域からは抜けていない印象。これで最終的に心中で終わったら、ある意味完璧でした。 まあ、逆にあまりにド定番なストーリーなので日本人の心情にはよくマッチするんでしょう。ということでド演歌の世界です。 【おなや】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2010-09-18 10:47:07) |
7.《ネタバレ》 1つポイントがある。なぜ殺された佳乃は悪人にされたのか?それは殺されても仕方のない人間にするためである。すべては金髪を善人にするための手法。善人という概念は、悪人が存在してはじめて成り立つ。悪人とは誰か?と問いかけながら金髪のまわりに悪人を次々と作り出し、1人の殺人者を善人に仕立て上げるという手法です。昔、男が女性を痴漢する映画があったが、あれも痴漢された女性を悪人に仕立て上げることによって、男の犯罪行為を正当化していたことを思い出した。こういう手法は卑劣である。女性が男に殺されることは、女性にも非があるという強烈なメッセージ。これぞ男社会、これぞ男尊主義思想。原作者の小説は、男にレイプされた女性が、レイプした男に惚れてしまう話など、内容がどれも男にとって都合がいいものが多い。つまり光代は原作者の思想が反映された十八番のキャラクター。彼女は男たちの妄想が生み出した女神の象徴。一途に男に惚れる女は、どんな罪を犯した男をも善人に仕立て上げ、男のナルシズムを昇華させる役割を担っている。つまり深津は世の中の男たちの欲求をおおいに満足させた。だから彼女の演技は賞賛を受けた。そして金髪の苦悩。彼の苦悩は人間失格とのたまう太宰のように自己陶酔を帯びている。言い換えるならば甘美な絶望に浸るナルシスト。金髪はオペラ座の怪人ファントムの分身。もちろん光代はクリスティーヌ。その役柄のおかげで深津は神々しいまでに輝くことができた。しかし彼女はバカな男を愛する女ではない。バカ男に同情できる女なのだ。それゆえにクリスティーヌなのだ。そしてバカ男が力の弱い何も抵抗できない女を殺した罪─。悪いのは全部周りのせいなのか?バカ男はかわいそうな生き物なのか?私はその手には乗らない。弱者である女性を痛めつける男の本質がみえた。本当の悪人はもう分かったでしょう。 【花守湖】さん [映画館(邦画)] 0点(2010-09-18 09:19:35) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 なんだろう、面白く観られたのだけど、なんか腑に落ちない感じが残りました。多分、主題は「犯罪者だけが悪人なのか?」という事なんだと思うのだけど、結論は出さず仕舞いだよね。この手の映画はこうした問いかけであっても良いと思うのだけど、そうした場合、エンターテインメントとしては物凄く中途半端になるのも事実な訳で、これはまさにその意味では中途半端なんですよ。主人公に最後に言わせる言葉がまさにそれだと思うのだけど、そうなるとあのクライマックスの勢いって一体何なの?と疑問を感じざるを得ない訳で、物語全体で折角主題を盛り上げた所で台無しにしている感じが結構しました。物語上何の罪も負わされてないけど、被害者を山中に放置したボンボンだって、十分に障害や誘拐で引っ張ることも出来る筈だと思うのだけど、何もされてないしね。そう考える、脚本にちょっと問題があるのかもしれないですね。 演出面も残念だったね。ラストで沢山の警官が犯罪者の居る灯台に押しかけるときに、江戸時代の岡っ引きではないのだから、御用提灯よろしくあんなに目立つように押しかけちゃ駄目でしょ。そもそも、なんであの場所が急に判ったのかも理解できないし、この結末もそうなんだけど、容疑者捕まえるのは良いとして、一緒にいる人の保護がないがしろにされていたり、不自然な部分が結構多いです。 出演者については良かったですね。深津ばかりが今回スポット浴びちゃったけど妻夫木も悪くなかったし、細かい所で脇を良い演技していた人が多かったよね。バスの運転手がマスコミ怒鳴り散らす様と、その後、容疑者の祖母に励ましの声を掛ける部分は地味だけど、地味だからこそカタルシスになっていて、それを引き出せたのはやっぱり役者の力が大きいと思います。 【奥州亭三景】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-09-17 15:25:18) |
5.《ネタバレ》 新聞連載時からのファンで今回の映画化を楽しみにしていた者です。光代の気持ちが痛切に伝わってきて、館内では涙涙、でした。原作に近い作りで期待外れというわけではないのですが、ちょっと不満な点が二か所ばかり。祐一の母親が現れて「私から金をせびるのよ、千円二千円で生活してる私から・・・。」祐一自ら加害者に立つことに依って、母親の立場を少しでも軽くしてやろうという彼の優しさが映画では伝わってきませんでした。もうひとつは、原作で祐一の性格を表した友人の「あいつは起承転結の起と結しかない」という一言がなかったこと。最後の最後、光代を罪の意識に駆らせないように、と祐一は光代にあんなことをしたんだと思う。そこが祐一の優しさなのに。祐一がかわいそうでした。小悪人佳乃が、問題の夜圭吾の車に乗って行ったシーン。祐一の、何かが爆発したような目つきは鬼気迫っていた。妻夫木君うまいなぁ、と思いました。 【バッハバッハバッハ】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-09-17 14:12:58) |
4.《ネタバレ》 ウェブ予約をしたときから上映館がデカい場所だということはわかっていたけれど、入った瞬間「あちゃー」。デカすぎる。今さらだけど、この作品は場末の、席がひしめきあっていて、少しすえた匂いでもしそうなくらいの場所が似合っていそうだけどもなあ・・と。仕方ない、賞をとっちゃったんだものねえ・・と。さて。作品は文句のない傑作だと思います。原作者の参加した脚本は、どのシーン、どのセリフにも無駄がなく、周囲の人々の描き方も丁寧で、映像でしか表せない数々のいいシーンもあり、悲しく苦しいけれど逃げ出したくなることはなく、いい意味の緊張を強いる、やっぱり傑作だと思いました。純文学の味わいもありながら通俗小説の趣きもあるので、観客によって色々な見方が生じそうな点でも、やはり傑作と言えると思います。但し文句が一つもないわけではありません。久石譲の音楽が少々抒情的に過ぎるような感想を持ちました。美しすぎ。シーンによっては音楽が前に出過ぎて、ジャマな気がしました。・・・・とまあ、こんな感想を持ったわけですが、家に帰って、吉田修一の小説はすべて読んでるというムスコに聞かれるまましゃべっていたら、もう一度見に行こうかなあ、今度はもっと小さな映画館の、もっと端の席を選んで・・という気になりました。この映画に限りませんが、宣伝の仕方を間違えていると思うし、その影響で映画そのものを真摯に見ることを妨げる要素がありすぎたと思うので、もう一度シンプルに映画そのものを見てみたい気がします。<追記>おー! ほぼ同時刻に投稿した方もやはり宣伝に文句がおありでしたか。あれほんと、ひどいですよね。しかしそれがために「もう一度見ようか」と思ってる私は、結局宣伝にしてやられてるってことかもしれませんね。やだなあ・・悩むわ。<さらに追記>自分を捨てた母にいつも金をせびっていたことも、最後の最後に彼女の首をしめようとしたことも、彼がほんとはどんな人だったかを表すエピソードだと私は思ったのですが・・・ね。衝動的に破壊してしまおうとして手をかけたわけではなく、彼女が罪に問われることなく完璧な「被害者」として元の生活に戻れるように、としたことでしょ? その後の彼のしぐさがその証でしょうに、と思うけど、それが「表現」として観客に届いていないのであれば、ダメな表現じゃん!と思わないでもないですが・・。<さらにもう一度追記>最近のTVドラマで何回か満島ひかりを見たとき「どこかで見たなあ、どこだっけ」と思いつつ、後から気付きました。役の個性を演じきっていた彼女は、若いけどなかなかあっぱれな役者ですね。これからがさらに楽しみな人だと思います。 【おばちゃん】さん [映画館(邦画)] 10点(2010-09-17 10:19:16) (良:1票) |
3.役者は皆、素晴らしい。どの登場人物にも閉塞感があり、とても切ない、ここぞと言う時にグッとくる演技をしてくれるので、間のびせず没頭させてくれるなかなかの作品だ。 しかし話に新しさは無く、演出はきわめてオーソドックス、原作の制約か監督の器量か後述するが予告編の悪影響か、それらの要素がこの作品を名作に押し上げるのを大きく妨げたちょっと残念な出来。 こういう話に起伏の少ない映画は印象的なシーンや大事な所での役者のいい顔がとても記憶に残るのが良い作りと思えるのだが、以前に見た予告編にほぼ出ているというのはどういう事?この予告編を作った人の罪は重い、映画を選ぶ材料として劇場やネットでの予告編を参考にするわけだが、この映画に関して予告編が最悪のネタバレになっているのに気付かないのか製作や宣伝サイドに呆れる、予告編が映画の評価を下げた悪例となった。 【カーヴ】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-09-17 09:52:22) |
2.《ネタバレ》 非常につまらんかった。役者はみんな良かったと思うけど、脇役の役者の方がインパクトが強くて主演の二人が薄い。ストーリーは予告編見ればほとんど分かる。特に予想し得ないような展開には全くならないし、ストーリーとしても全くありふれたものである。 柄本明パートがだけが見ごたえあって、後は退屈極まりない。 主役のはずの「盛りのついたテクニシャンのユウイチくん」と、「そのテクにメロメロな淋しいバカ女」(にしか見えない)二人の逃亡生活とかすっげえどうでもよい。 「死んだ方がいいヤツってのは確かにいるから、人を殺したくなる気持ちもわかるけど、一人殺すと自分が犯罪者になるだけでなく、罪の無い自分の家族、相手の家族を不幸にすることになるからやめた方がいいよ。親は大事にしなよ」 って映画だったんだなと僕は解釈しました。 【すべから】さん [映画館(邦画)] 3点(2010-09-11 20:18:14) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 ヒロインを演じた深津絵里がモントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を受賞したというタイミングばっちりの宣伝に乗せられ、早速見てきました。流石に出演者の皆さんは賞をとるに相応しい熱演でした。でも、ストーリーとしては、殺人犯も根っからの悪人ではないといったステレオタイプの話で、重苦しい映画でしたが、後になにも残らない感じです。登場人物それぞれのサブストーリーを織り込むものだから焦点がぼけてしまっている印象でした。原作は未読なのですけど、原作に忠実なつくりなのでしょうか。原作は、大佛次郎賞と毎日出版文化賞を受賞したということです。場面つなぎの編集が、特に前半、雑なところがちょっと気になりました。 【ぶん☆】さん [映画館(邦画)] 5点(2010-09-11 14:34:45) |