15.《ネタバレ》 なんといっても 主人公の年齢設定と俳優の実年齢の乖離が大きすぎます。この映画は吉永小百合が30~40才位の年齢の女性を演じていると思い込んで見ていないと、妙なストーリー展開の映画になってしまいます。そうしないと「母子」ではなく「祖母と孫」、「夫婦」ではなく「親子」、「親子」ではなく「夫婦」、という具合に見えて話の内容と映像が一致しません。面倒くさい映画です。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 2点(2009-02-20 21:26:27) |
14.きれいな俳優陣が、監督の厳しい演技指導のもとアドリブも入れずお芝居をしましたって印象。 夫婦愛? 母子愛? 戦時下の悲惨さ? 純朴な青年の思慕? なにひとつハートに響いてこなかったです。 今まで見て覚えてる山田作品の中で一番面白くなかった映画。 【木村家の娘】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2009-01-16 14:27:59) |
13.体制側の人間はみなわるもんで反体制側はみな清く正しいと言いたげなこのうすっぺらな人間造形!鶴瓶を送る品川駅、同時に出征を送るシーンに泣き叫ぶ赤ん坊の声をかぶせるベタベタさ。幼稚な描写の数々にはもうため息をつくしかありません。 死ぬ間際の吉永小百合より娘の倍賞千恵子のほうが老けているのもトホホすぎ。特殊メイク技術は素晴らしいのに「大女優」に遠慮したのか、それとも先方からNG出たのか…。 【とと】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2009-01-06 02:49:28) (良:1票) |
12.《ネタバレ》 浅野忠信がいい。どんな役でもこなしてきた人だが、でもだいたい何か複雑さを秘めて、一緒にいると気が休まらなさそうな人物が多かった。今回はその正反対の、一緒にいると気が休まりそうな人物で、それに合わせて演技の質感そのものも変えてしまっている。今まではヴァイオリンでいろんな曲を奏でてきたが、今回はヒョイとクラリネットに持ち替えて吹き出したような。愛を秘めたインテリって「寅」でもいろいろ出てきたし、その前の『愛の讃歌』の有島一郎など繰り返し描かれた無法松型モチーフで、監督が一番感情移入しやすいタイプなのだろう。「寅」のヒロシにも通じている。鶴瓶に「かなりデリカシーを欠いた発言でしたね」なんていうセリフ、どこかでヒロシが寅に言ってなかったか。で作品だが、正論を言えない時代のつらさを描くのに、「嫌な世の中になりましたな」といった正論発言で話を進めていくところがあって困る。相互監視社会の息苦しさは、ハナっから悪役の特高より、その相互監視する庶民の描写を徹底することでしか描けない。描写もあるが、ときどきはいるナマなセリフが、描写を説明で打ち消してしまう。かえって差し入れの本の書き込みを黙々と消しゴムで消す作業のあたりに時代を一番感じた。ラストは母べえの持続していた無念を言いたかったのはよく分かるのだが、それが愁嘆場のせいで取って付けた印象になってしまい、かえって最期の言葉を淡々とナレーションだけで伝えたほうが、ザックリ迫ったのではないかなあ。山田監督作品では、エンディングで時代を飛ばし、それがどうもうまく着地できないものが多い。コミカルな一挿話と思わせた山ちゃんのアップアップが、あとで厳粛に反復されるあたりのシナリオ構成は、ほんとにうまいのだけど。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-11-28 12:23:14) (良:1票) |
11.山田洋次監督らしい丁寧な作品になっていてほろりとくるシーンもあれば笑えるシーンもあっていいのだが、やはり主演の吉永小百合がこの役を演じるのはミスキャストなのがかなりの致命傷になっていると言わざるを得ない映画で、どんなに主人公一家が慎ましい生活をしていても、吉永小百合が出ているとなんかうそ臭くなってしまい、リアリティーを感じない。志田未来ら子役をはじめとした脇の芝居がいいだけになぜ吉永小百合を使ってしまったのか理解に苦しむ。見ている間、田中絹代のほうがいいよなあとずっと思ってた。(既に現在は故人なんだけど。)海水浴で溺れた浅野忠信を助けるために海に飛び込むシーンとか最後の病院のシーンとかも主演の見せ場を作るためだけに入れたとしか思えない。このキャスティングが影響しているのか作品としての出来のほうも最初に書いたように丁寧な印象はあるものの、最近の山田監督の映画の中でははっきり言って凡作だと思う。「男はつらいよ」シリーズのマドンナにもう一度、吉永小百合を歌子役で起用する計画があったと聞いたことがあったので、ひょっとして山田監督が吉永小百合と仕事したかっただけの映画ではないのかと見る前に薄々思っていたが、実際その通りの映画のような気がした。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-10-14 13:09:57) (良:1票) |
10. 派手なところや、けれん味は少しもないが、ていねいに作られていて、しかもこれまでの山田洋次くささがなくて(ラストの朗読は少々山田洋次っぽいが、これだけは余分だったように思う)、大変結構でした。子役の二人が良かったし、なかでも浅野忠信がいい味してましたね。彼のデビュー作『青春デンデケデケデケ』にも共通する雰囲気があって、ひょっとするとこうした役どころが、ほんとうの浅野忠信らしいところなのかもしれませんね。笑福亭鶴瓶、中村梅之助、でんでんらも結構でした。かつてこんなに嫌な時代があり、そのなかで人々が懸命に生きた時代があったということを、じっくり感じさせてくれました。 【goro】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-10-09 09:23:56) |
9.良かったです。自分はこの時代に生まれて幸せなんだと感じさせてくれる映画です。 【映画】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-08-19 21:11:23) |
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8.コケタ..かなりコケタ..“吉永小百合”を起用する意味がまったく分からない! 60を過ぎた役者を使う意味は?なんで?? 物語の内容も、しょぼい、とは言わないが..イマイチ... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-08-05 12:53:18) |
7.「いまいち、」という評判でしたが、やっぱり山田洋次はいいな。吉永小百合さんも40代は無理があると言われてましたが、この時代にこんなに苦労するんだからこれぐらいだわ。子供たち2人も本当にかわいらしくて健気でした。いい映画だ。 (ただ、やはり病院のシーンのセリフは要らなかったなぁ・・最後の父べぇの手紙で十分だったと思う) 【グレース】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-07-31 01:05:23) |
6.今日、私の住むド田舎で開かれた上映会に行って来ました。ド田舎にもかかわらず、結構な客の入りで、しかも9割5分以上の方がお年寄りでした。上映中、笑い声と、涙で鼻をすする音が終始聞こえてきました。良い映画だと思います。 【ケンジ】さん [映画館(邦画)] 6点(2008-05-10 19:29:09) |
5.《ネタバレ》 いつもは洋画派なんですが、母親(母べえ)と一緒に見に行くことに。 始めは乗り気じゃなかったんですが、観てみたら思いの他よくできてて、泣きも笑いも予想範囲内だったにも関わらず笑ってしまったり泣いてしまったり・・・特に涙もろいのでここ数か月分の涙が一気にボロボロ来て大変でした。あぁ~だからこういうの駄目だって言ったのに(汗) とにかくキャストが全員はまってて、良い感じに成長した志田未来も、地のまま行ってる鶴瓶も、雰囲気を見事に調整する浅野忠信も、ちょい役なのに存在感ありすぎる大滝秀治も、それを素晴らしい安定感でまとめる吉永小百合も全部素晴らしかったです!! ただ、監督が何を伝えたかったのか?とか言われるとどこがヤマだったのか馬鹿な私には母べえの素晴らしさなのか、家族の大切さなのかあるいはもうひっくるめて全部なのかちょっとわかりづらかったです。 他にも色々語るのはブログにでも書くことにして、最後残念だった事を一つ言うとすれば、最後のシーンいらなくね?って事でしょうか。 ラストまでは全員はまり役だったにも関わらず、戸田恵子がいただけない。 彼女自身はむしろ好きな女優の一人なんですが、この映画ではかなりのミスキャストで昔の雰囲気はぶち壊してるし、現代に戻っても一人だけ浮いちゃってる感じで残念でした。しかも、母べえが最後に言った言葉とかもあんなに頑張った母べえが最後にそんな事いっちゃっていいのかよって感じだったし。 私がもし、セリフを変えていいなら「生きてる間に会いたかった。」的な感じのほうが妥当だったんじゃないかと。偉そうですいません↓ とりあえず見終わった後のうちの母べえとのギャップに苦悩した後、一生懸命パンフを見てる横で「ちょっとぐらい似てきますように・・・」と思ってしまったわけです。まぁ吉永小百合に勝てるわけ無いんだけどrz 【ハリ。】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-02-20 18:12:40) |
4.《ネタバレ》 うーん、つまらなかったわけではないんですが、オチのない淡々としたストーリーはやっぱピンと来なかったです。途中ちょこちょこ笑えるシーンや泣きそうになるシーンはあるけど、「終わりよければ全てよし」じゃないけど、最後に面白かったーと思えないと映画全体があまり面白くなかったように僕は感じてしまいます。しかし、鶴瓶の演技はすごかった!!自然すぎてもはやあれは演技じゃない!!浅野忠信もこんな演技するんだーと驚きました。個人的にエンドロール中の「母べえは毎朝5時には目が覚めてしまい、洗濯したり弁当を作ったり…」というところで、世のお母さんのすごさを改めて考えさせられ、自分の母親にも感謝の念がこみ上げてきました。それだけでもこの映画を見てよかったと思いました。 |
3.《ネタバレ》 久々に感動しました!見終わった後も「母べえ」のシーンが思い起こされ色々考えてしまいます。 昭和16年前後というまさに戦争まっしぐらの日本。普通の家族が、戦争一色にそまった社会からみるとどれだけ異様にみえるのか。そして現代の『平和』な日本に住んでいる私から見ると、天皇の写真に向かって全校生徒で歌を歌い、婦人たちが華美な服を街角でチェックし、隣組で厳しく隣人同士を監視する、そんな社会が本当に異様で恐ろしく感じました。 『お国のために死んでいった』方たちを悲劇的に、英雄的に描く邦画が今のはやりですが、本当にお国のために信念を貫いた人たちとはこういう人たちなんだと思います。 異なった考え、意見が言える社会を守り続けていくことが、あの時代の人たちに応える道だと思います。 ああ、いろいろ考えがあふれてとまらない…。 【三郷JCT】さん [映画館(邦画)] 9点(2008-02-03 08:35:06) |
2.《ネタバレ》 野上照代さんというスクリプター(監督秘書・編集者)をやっている方の幼少時代の話で、母べぇはお母さん呼び名だそうです。 満州を作って中国に米英相手に戦争突入した時代で、当然悲劇が降りかかってくる。お父さんが特高に逮捕されてから肩身狭い環境の中に倹しく生きていく親子。逆境にめげず頑張る姿はまさに昭和の人たちの持つバイタリティを感じさせますね。 山田洋次監督が「男はつらいよ」のマドンナに選んだのが30年以上前。小学生の子供がいるお母さん役に60を過ぎる吉永小百合ではどうかという評論もありましたが、(一部のアップ以外は)遜色ないと思いました。 変な役が多い浅野忠信が、いいキャラで新境地なのと笑福亭鶴瓶がはまり役なのが好感触でしたw 【尻軽娘♪】さん [映画館(邦画)] 6点(2008-01-27 01:20:48) |
★1.《ネタバレ》 気丈に生きてきた母べえ(吉永小百合)が死の床で娘(戸田恵子)に「死んでから夫に会いたくない」というシーンで母べえのイメージを壊してしまっています。それを聞いて娘が泣くシーンで作り物感がでてきて映画を見ている気になりました。残念です。 【omut】さん [試写会(邦画)] 5点(2008-01-10 17:58:33) |