8.《ネタバレ》 無茶なお話でマンガ原作自体に批判的な自分だけど、アニメは中々面白かった。
そのアニメも、国連以前のエピソードだけなのに3部作になってる。
時代が時代なので、画質も悪く、パート3の海中バトルは暗い画面ばかりで
何が起きてるのかサッパリで、終盤ガッカリした記憶がある。
で、今回実写映画化。どーせポンコツだろうと期待しないで観ましたところ、
意外に面白かったかも。 高得点ではないですが、映像もまあまあ、米国側の俳優も
名前は知らないけど、それなりの雰囲気はキープしていて、リアリティゼロではない。
10年前なら、間違いなくガッカリ特撮かお笑いCGのせいでストーリーどころでは
ないのが関の山でしたが、今回はギリギリで見過ごせる絵になりました。
相変わらず、船体が傾斜してるのに、体重移動が反映されない違和感はありますが
編集で短くカットし、「おいおい・・」と言わせる前に次のシーンへ・・(笑
絵的には70点ですが、問題は中身。今回の物語は、アニメ化のパート1の7割までしか
進まないのに、1本の映画として成立するのか・・なんか去年の「砂の惑星」だよねえ。
と、一番危惧していた部分ですが、まあ見て損したと言う程の損した感は無かった。
アニメにあった、第七艦隊への実攻撃での勝利のシーンが見たかったけど、まあいいかな。
希望を言えば、変なテレビ局のシーンとか、調理室のシーン、船員の寝床のシーンに
政府のエピソードなんかは無くても良かったし、3時間の大作にして、艦隊撃破までを
1作目にして欲しかったなあ。
何よりも残念なのは、画面の縦横比が液晶テレビサイズだという事。地元の映画館は
横幅のあるシネマスコープサイズなので、縦がつっかえてしまい左右が黒い余白で上映になる。
この先日本の映画はこんなのが当たり前になるのか? マジにやめて欲しい。
それから音楽が垢ぬけなくてイマイチ。どこか昭和な雰囲気がある・・。エンディングの
Adоの曲もパッとしない・・。
てなわけで、期待した出来ではないが、こき下ろす程でもない、まあまあの映画でした。