39.ドラマも小説も読んだことないけど2時間半があっという間に過ぎたので、かなり楽しめたのだと思います。それにしても田宮二郎はかっこいい。かなり嫌みな男なのに応援してました。加藤嘉をはじめとして登場人物がそれぞれすごい存在感でした。観て良かったです。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-08-07 23:56:42) |
38.《ネタバレ》 自分的に、自分の生まれる前に制作された作品で、当然リアルタイムで観ているはずもなく、以前テレビでみた唐沢版のほうが印象として強く、今回は「あ、これがオリジナル」なんだぁ的状況で鑑賞致しました。 率直な印象 田宮さん男前やなぁ 手術シーングロイなぁ 白黒で映像が古いなぁ(当たり前だけどw) あれ?財前先生病気にならないんだ… この展開は後のTV版のときに付け加えられたものだそうで知りませんでした かなり当時は話題になった映画だそうで、高度成長期の日本を感じさせる内容であったかとオモイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-08-05 08:14:59) |
37.《ネタバレ》 この映画を見て、正義というもののあり方をつくづく考えました。 確かに、この原作、映画が製作された段階では医療ミス、特に大学病院での医療ミスが隠蔽される傾向があり、それを糾弾するこの作品の立場は正義だったかと思われます。 しかし、この映画で訴えられるような、患者側優位の正義が主流になっていった結果としての現在の状況はどうでしょうか? 医者に対する訴訟が頻発に起こされ、あまつさえ刑事責任さえ問われて医者が留置される事態さえ起こっています。 その結果として産婦人科等の開業医は減少の一途をたどり、また訴訟されることを回避しようとする病院側の意志も相まって、救急車による患者のたらい回し等、深刻な事態が発生し、大勢の命が危険にさらされてるわけで。 もちろん山崎豊子さんや、この作品に、そういった現状の責任を問うほど単純じゃありませんけれど、そのような事態を招いた流れに加担した一人として、現状に対するご意見を是非伺いたいと思います。 非常に複雑な問題を一面的な「正義」で描くのってどうよ? また、東教授親子が実に不愉快でした。 人間が他人を嫌うのは別に理屈じゃなく、どうしようもないことです。 しかし、自分の感情を正当化するために相手を悪と決めつけ、自分を正義として行動するその姿には、吐き気を感じさせるほどの醜さを感じました。さらに一番恐ろしいのは描いている山崎さん自身が、その醜さに気がついてないことですね。 (誤診以前には特に財前に巨悪とまで言われるほどの行動は無かったこと、東が通常どおり、財前を後継者に指名していれば、そもそも買収等の悪事も行う必要が無かったことに注目!。どうも山崎さんは、下層階級からの成りあがり者を嫌い醜く描く傾向がありますね) ※ 最近、ヒロインを演じる女優に魅かれて見た医療ドラマに深く感じるところがあり、そのためにかなり偏った見かたになっているかもしれません。ご容赦を 【rhforever】さん [DVD(邦画)] 4点(2010-03-29 12:02:56) |
36.個人的に、原作は国内外の作家で最も尊敬する山崎豊子さんの最高傑作、田宮版ドラマはTVドラマ史上の最高傑作であり、本サイトの制限字数内はもとより、一日や二日では語り尽くせないものがあります。150分に収めると通り一遍になってしまうのは止む無しとしても、肩に力が入り過ぎている田宮二郎に対する違和感と、唯一、人物像を逸脱していた小川真由美演ずるケイ子が物語の質を下げている点が残念です。 |
35. これはもう山本薩夫のベストといっていい代表作で、出てくる多くの俳優陣たちにとっても、これを代表作の一つにあげないといけない。まず主演の田宮二郎。そのオーバーアクトぎみの軽々しい演技は、勝新太郎の『悪名』シリーズでたっぷりおがめるわけだが、ここでは彼自身とダブるともいわれる強烈な出世欲が前面に出て、しばしば滑稽なほど生な人間像が画面に充溢した。傑作なのは石山健二郎。黒澤明の『天国と地獄』では、いい味をだしていたけれども、スタッフを悩ますところもあったらしい。こっちのほうが実に生き生きしてる。東野英治郎に、田村高廣、小沢栄太郎、下條正巳......。藤村志保もこの頃が一番美しい。それから加藤嘉と滝沢修の堂々たる演技がすばらしい。伊福部明の弟子にあたる池野成も、このなんとも重苦しい音楽が、映画音楽としての代表作だろう。ちなみに、DVD版では選択を決定するたびに、「ただいまより、財前教授の総回診が始まります」という劇中のアナウンスがはいる楽しい趣向になっている。 【goro】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-07-03 04:14:31) |
34.《ネタバレ》 2003年フジテレビのドラマ版が面白くて、遅ればせながら映画版を鑑賞することに。本作は原作正編の完全映画化。財前の医療過誤訴訟の1審結審までを描いています。続編を含めたテレビドラマを観ている身としては、いささか物足りなさはあるものの、よくぞこの長編を2時間半に収めたなと感心します。モノクロ映画ならではの強みか、オペのシーンがリアルに描かれていたことにも驚きました。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-02-17 19:14:26) |
33.《ネタバレ》 こうしたドロドロな人間ドラマという奴が苦手で、どうしたものかと思いながら鑑賞していたが、随所随所に見応えのあるポイントが用意されていて楽しめた。とりあえず田宮二郎の格好良さ、冒頭の開腹シーン、関西医師会副会長の細かい露悪さ、ヘンテコな大阪弁描写、等、楽しめました。勧善懲悪でない現実的ダメダメ感の濃いラストも、私好み。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-02-09 22:43:36) |
32.「白い巨塔」はかなり前に原作を読んだきりで、映像作品は本作が初めてでした。原作自体が長大かつストーリー性の濃いものでしたから、映画版は粗筋を追っかけるのがやっとで、人物描写まで充分手が届ききらなかったように感じられます。特に、財前と対を成す存在のはずの里見の内面がまるで見えてこないのが弱いですね。これは田村高廣の演技が硬く思えるせいもあるかな。とはいえ物語の面白さだけでも充分楽しめる作品なので、「白い巨塔」に初めて触れる人にはこれがいいかなとも思います。続きが見たかったり、もっと掘り下げたやつが見たくなったら、原作かドラマをどうぞということで。 【KYPA】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-02-16 21:50:14) |
31.ドラマ版は長いので映画版の方がテンポよくみれるのでよい。ただしさすがに古臭いが、その古臭さがいい味をだしていると思う。唐沢TV版もいつか観て見よう。 【doctor T】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-12-23 17:28:16) |
30.《ネタバレ》 田宮版のTVドラマを観てしまうと、これは低い評価にならざるをえません。財前の攻撃的な部分をのみ描いてるだけですから。外観の強さに隠れた心中の苦悩、気持ちの弱さ、もろさをTVでは存分に描写できています。 他の方が「ダイジェスト版」と仰ってますが、まさにそのとおり!(原作に最も近いとも言えますが)。私はTVドラマでの鑑賞(レンタル店ではかなり普及してます)をお奨めします。財前、里見、柳原、中村玉緒、里見の兄、ケイ子などなど、今でいうキャラ立ちの群れですから。中村伸郎、加藤嘉、小沢栄太郎、岡田英次他々、邦画ファンにはたまらないキャスティングです。特に最後の数回は臨界点を突破した爆流になってます。ドラマ史上最高傑作だと確信しています。 よって、大好きな山本薩夫、小川真由美でプラス1点でこの評価になりました。 |
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29.《ネタバレ》 田宮二郎と言えば、財前教授というよりはクイズタイムショックの司会の人という世代ですが(小学生は白い巨塔は見ないから)、拳銃自殺した時はそれはもう本当にビックリで、生きていた人が突然この世から消えるという、自殺というモノがあるという事を実感として教えてくれた最初の人だと思います。その後、旧ドラマを見て、新ドラマと見て、そしてこの映画という順番です。やはり最初にドラマを見てしまうとダイジェスト版という感じもしないでもないですが、ドラマも多少冗長なところがあり(特に新ドラマ)、これはこれでまとまっているのかな?という気もします。ドラマが放映されている時は飲み屋のアチコチでサラリーマンが、自分は財前か?里見か?なんて話がされていたようですが(ちなみに私はとある女性から「仕事は里見だけど、私生活は財前だね」といわれました・・・なんのコッチャ?)、サラリーマンの殆どは財前でしょう(能力ではなく、気持ち的には)。組織というところは多かれ少なかれ権力闘争をする場であり、組織に所属している以上逃れられないものです。会社の不正を裁判で証言しようって人がどれぐらいいるか考えればわかります。殆どは自分の出世が大事なはず。よって私は別に財前を悪人だとは思わないです。財前も里見も自分の意志を貫くというか自分に正直に生きているという点では同じだと思います。権力や名誉を目指す人間と誠実さを求める人間の末路は、前者及びそれを取り巻く人間達の方が生き生きとしており、変に天罰が下らない、里見が左遷させられて終わる映画のラストは誠実に生きていく事の難しさを教えてくれるという点で、すっきりしているのかもしれません。ただし、そうは言っても人間は誠実でありたいという気持ちも持っているわけで、映画版では、柳原が発言を撤回しないところは不満ですけど。はじめから一本調子な財前や里見より心揺れ動く、柳原が人間らしくてイチバン共感できますね。 |
28.東大の先生がいいね。本当に居そう。モデルはいないと言わないと問題になるんだろうなぁと思うくらいリアルに感じる。実際は知らないけど。 【ぷりんぐるしゅ】さん [地上波(字幕)] 6点(2005-10-30 01:45:47) |
【レンジ】さん [地上波(字幕)] 7点(2005-10-14 16:02:27) |
★26.《ネタバレ》 重厚な作りながら、一気に最後まで見られる好作品。投票の結果にしろ裁判の結果にしろ、徹底的に先を読ませないことに気を遣っており、制作者の執念を感じる。豪華キャストの面々は、それぞれ、枠が限られている中になかなか頑張った役作りを行っており、しかもそれが主演の田宮二郎の存在感を際立たせるためにしっかり機能している。ヒール大勝利という容赦ないラストも、今考えるとなかなか強烈。 【Olias】さん [DVD(邦画)] 8点(2005-10-11 01:17:58) |
25.緊張感ある作りでおもしろかった。教授選挙戦から誤診裁判まで一気に進むので退屈しない。悪い奴ほどよく眠る的なダークさがおもしろかった。田宮二郎見るの初めてだったけどかっこいい。ドラマ版が少し気になるけど三十何話も見るのはちょっと厳しいかも。 【バカ王子】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-07 21:01:40) |
24.昔のテレビドラマの方、毎週、親が夢中で見てたのですが、私はどうも手術シーンが怖くて正視できず、親が見たがるのが非常に迷惑でした(笑)。だから私は見てないのですが、最終回前に田宮二郎が自殺して、トテモ心配した事を憶えてます(収録済みだった!)。で、このドラマ、後に再放送されたのが、今度は大学受験直前。こんな面白いもの放送されたら勉強できん!と友人が悲鳴を。私もハマりかけましたが何とかセーフ。後にこの映画版の方を観ることとなりました(原作は読んでませんが、これもとてつもなく面白いという話を周囲から何度聞かされたことか)。いやはや。やっぱり面白いですな。ははは。ちょっと全体的にセリフが長めになってしまうのが残念ですかね。まあ社会派映画では、多少はしょうがない面もあるのかもしれませんが、何しろ後半は裁判劇で、ココではどうしてもセリフが長くなってしまいますからね。全体に会話はもっとキャッチボール式にテンポよくして、メリハリがついていたらなあ、という気がいたしました。それでも裁判のクライマックス、柳原証言のシーンの緊迫感はさすがで、観てて力が入ってしまいます。そうそう、全然関係ないけど、ヘタクソな関西弁聞かされる時も、何だか力入っちゃいますね(これは気にし出したらキリがないけど。関西人田宮二郎のセリフですら何だか気になっきちゃう。笑)。それはともかく、いささか戯画的に描かれているとは言え、このような医療事故、さらにはドクハラの問題は、解決するどころか今もって現在進行形。この映画は「不幸にも」、まったく古びてしまう気配がないのですね。 【鱗歌】さん 7点(2004-08-12 23:54:06) |
23.原作に忠実に描かれたのをみるなら映画、中身を楽しみたいのならテレビドラマかな。手術シーンがものすごくリアルで驚きました。モノクロだからいいが、カラーだとただのグロいシーンにしか見えませんが。東教授や佐枝子が「財前嫌い」をはっきり主張してるのが目立ってましたが、ラストはこうきたか・・・・。 |
22.《ネタバレ》 山崎豊子のベストセラー小説「白い巨塔」(1965年)を映画化。財前五郎が教授に上り詰めるまでを描いています。読者から「悪が勝利する結末」への批判が相次いだため、後に山崎は、「続・白い巨塔」を執筆(1969年)。が、「大学病院の闇を告発する」使命は、「白い巨塔」でじゅうぶんに果たされているように思います。本作(映画)は、戦後21年となる昭和41年に発表されたことに、大きな意義がありました。当時、大学病院はブラックボックスであり、医療ミスによる死亡事故があってもそれが公になることは稀でした。1952年、気管内挿管の失敗を繰り返したことによりプロレスラーの力道山が死亡。しかし、医院、担当医に責任が追求されることはありませんでした(裁判で医院はカルテを紛失したと証言)。私は1968年に千葉大学付属病院で乳児が柵のないベッドから落ち、死亡する現場を目撃したのですが、この事故が世間に知られることはありませんでした。病院を相手取った裁判で勝利することはたいへん難しいことであり、当時の人間にとって裁判所は医院以上にわけのわからない場所でした。医療ミスが発覚したとしても、多くの場合、泣き寝入りするしかないのが実情だったと思います。本作は、原作を忠実に再現しようとするあまり、情報が多く、尺が長くなってしまいました。教授選があまりにも大きな山場であったため、裁判の件を見続けるのには、体力が要ります。思い切って選挙のプロットをもっと単純にし、2時間強ほどに尺を押さえてもよかったように思います。里見と佐枝子の描かれ方がくどいのも、残念。日活でスターのキャリアを築いていた田宮次郎が、力もあり華もある演技を見せています。 |
21.《ネタバレ》 ほかの方々も書いているように、あの長編小説を2時間半にまとめた結果、あらすじの紹介にとどまっており、内容に深みがない。展開が早いので、TVドラマで筋を知っていなかったら、ついていくのが大変だったと思う。今見るとたしかに古いが、当時はこれでも画期的だったのだろう。新しいTVドラマでは、「浪速大学なのになぜ西田敏行以外は関西弁をしゃべらないのか」と毎週思っていましたが、この映画では不自然ながらも関西弁が使われていたので少し納得。でもラストが後味悪かったです。 【チョコレクター】さん 6点(2004-07-08 15:34:22) |
20.ケイ子の性格って映画、テレビ新旧全部違うんだね。小川と黒木なんてもはや別人。 断然太地喜和子のキャラが一番だが。 【たつのり】さん 8点(2004-07-07 04:27:58) |