2.なんでも、もともと3D映画として作られたとかで、なるほど、だからやたらと岩だのナイフだのがカメラに向かって投げつけられるワケですな。
白人の価値観を受け入れ、白人と融和を図るのが良い先住民だ、という物語自体が、製作当時の時代の限界と言えばそうなのかも知れないけれど、はたまた白人の俳優が肌の色を塗って先住民の役をやるというのも時代の限界なのかも知れないけれど、それにしても、ロック・ハドソンが妙にこの役にハマってます。やや白人に都合のよい人物像とは言え、異文化の存在らしい得体の知れなさはしっかり感じさせるし、無表情かつ精悍な顔立ちが、意志の強さを感じさせもします。やはりここには確かに、先住民側からの視点で描いただけのことはある、新たな世界が広がっています。
アクションも、岩場を転がり落ちるような危険なスタントもあったりして、しっかり見せ場を作ってます。無理に3Dにしなくても、充分ですな。