★38.キャスティングにはそこそこ期待したのですが、何とほとんどは子役の芝居ばかりだったとは・・・。しかも演技指導がきちんとつけられていないため、見ていて非常に辛いです。それならば大人の役者と絡ませて個性を引き出すとかの工夫をすればよいのに、そこまで手が回らなかったと思われます。仙道敦子の20代時の映画出演作は貴重なので、点数はそこに対して。といっても、かなり雑な使われ方ですが。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2022-04-08 02:04:05) |
37.所謂「小国民」教育ってもっと軍国主義的なイメージがあったのだが、戦時中の小学校生活ってイガイと現代とあまりかわらないように思えた。「少年時代」というのは理不尽の連続で、それをどうやり過ごすかによってその後の人生が決まってくると言っても過言ではない。特に頭がよかったりすると「正義とは何か」が芽生えてきて厄介度は増す。そのある種の「やり過ごし方」の中で揺れ動く少年の微妙な心は上手く表現されていたとは思う。ただし、単なるノスタルジーに浸かるといったものではないし、決して気持ちのいい作品ではない。という意味では、ラストに流れるよく知られた井上陽水の歌もこれまでとは違って聞こえてくる。 |
36.《ネタバレ》 これ、音楽がいいだけでしょ? しかも最後にしか音楽流れないし。 ほとんどがイジメのシーンばかり。 こんなの何が面白いんだ? イジメの中で友情を育む? そもそもイジメは要らん。 それと、よそものを排除したがる田舎の風潮が大嫌い。 そんな風潮も要らん。 【にじばぶ】さん [インターネット(邦画)] 2点(2021-05-20 22:44:27) |
35.《ネタバレ》 40数年前に原作を読み感動。富山県出身の藤子不二雄による思い入れたっぷりのマンガも原作に劣らず素晴らしかった。映画館で封切映画を見てさらに感動しその後も数回テレビで鑑賞。見るたびに映画の良さを実感します。昨日久しぶりにCSで見ました。舞台の入善町の立山を仰ぐ農村の風景の中、学校への一本道を学童たちが歩いていく場面にノスタルジーを感じます。入善から泊まりの海岸をタケシが疾走しているのが目に浮かぶようです。子供たちのあどけない姿が二十四の瞳のようにいきいきと描かれており、陽水の歌も効果的で、毎回、視聴後いい映画だったなあと思えるので気前よく10点あげます。 【黒部の太陽】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2021-01-19 11:07:42) (良:1票) |
34.雰囲気いいです。 エンディング曲で得している気がする。 【へまち】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-11-06 00:33:46) |
33.原作未読。ラストシーンがたまらなく印象的ですね。疾走する機関車、深い緑に隠れて見えなくなる友人の敬礼姿、それにかぶさるノスタルジーたっぷりな「少年時代」。しかし、信二と武の間にそこまでの友情が存在したか?と疑わしいのがマイナスです。終盤、たとえ漫画チックだと言われようが、信二には須藤にノーと返し、武の側についてほしかった。一度は一人で武に抵抗したのだから、出来なかったはずはありません。消極的ながらいじめる側に立ちつつ友情は変わらないって、それはアリなのか?と思います。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 6点(2017-10-16 15:06:31) |
32.《ネタバレ》 少年時代の微妙な力関係の変化が如実に表れている。 猿の世界と同じくらいパワーバランスに敏感で、残酷なくらいに人間関係が変わってしまう。 ガキ大将の武が子供っぽい感情の揺れを見せるのがリアル。 東京から疎開してきた進二に優しくしたかと思えば、いじめて泣かせもする。 きまぐれのような武の行動に、進二への強い関心と執着がうかがえる。 進二の胸を突き刺したのは、武に取り入っているという女子の言葉。 女子に弱虫とか強い者に媚びている奴と思われるのは、少年にとってこの上ない屈辱だ。 進二が武に反抗してみせたのも無理はなく、共感できる。 力に頼って押さえつける者は、いつかは力によってひっくり返される。 武がボスの座を陥落してから、今までの仕返しにいじめられるのを無抵抗で黙って耐えているのは、ガキ大将のプライドそのもの。 自業自得ではあるものの、その姿は潔い。 それに比べて、健介は合理的で頭はいいが復讐がジメジメと陰性だ。 懐かしい原風景を見るような作品で、描かれた時代こそ違えどノスタルジーが刺激される。 時を経ても色あせない類の映画だろう。 山田太一の脚本だけに、隙のないしっかりとしたドラマになっている。 【飛鳥】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2013-06-14 00:12:09) |
31.《ネタバレ》 少年時代とは、記憶である。殊更に、友人との記憶である。本作はそんなお話だと思います。 東京から富山へ疎開した主人公は、腕力以外の部分で彼にしか無いものを持っていた。そのために、学校での覇権争いで重要なポジションを占めることになる。学校のボスは絶対王政を布く優等生。異物に対するイジメでも先陣を切り、主人公も洗礼を受ける。でも、彼の王国を離れた二人だけのコミュニケーションでは、豊かな悟性と感性で主人公を包み込む。このボスの個性は厳めしさと優しさの二面性。王様であるための厳めしさと心を許す数少ない友人への優しさです。 ボスの二面性に戸惑う主人公。そして、感覚的に彼の事情を理解しながらも、イジメられたことに対する反発が裏切りに繋がって行く。高い理解力と感情の狭間で、主人公にも二面性が窺える。 そんな二面性の絡み合いを、本作はあるがままに切り取る。無意識下の強い繋がりと、結論など無いような曖昧さ。後に少年時代として回想すれば、成長してからは味わえない情感がそこにある。楽しいことだけでは無く、ネガな部分もたくさんある。本作はそんな悲喜をひっくるめて、少年時代を表現した秀作だと思います。 20年越しの再見でしたが、受けた印象は変わらず。自分の少年時代も不変のようです。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2012-11-18 15:24:06) (良:1票) |
30.《ネタバレ》 演出や撮影はとてもよいが、ストーリーは共感できなかった。 ほとんどが独裁的なガキ大将による因縁話で、主人公の新二は苦悩しながら自分の安全を確保しようとする。 地位を追われる武が魅力的に描かれているように思えるが、二人の時だけに見せる優しさと裏の陰湿さによるギャップは、ラストの演出や井上陽水での美化されても不満が残る。 打倒政権の須藤も、爽やかさのかけらもない陰謀家で、このクラスの未来に希望は持てない。 結論としては「いじめはかっこわるい」 【mhiro】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2012-10-20 09:53:33) (良:1票) |
29.《ネタバレ》 「進二は幸せ、こんな穏やかで良い人たちに囲まれて」と母親が言う。たしかに空襲の悲惨さは免れたかもしれないが、子どもは子どもなりの苦労や悩みがあるのだ。それを知らないのは、母親だけではない。教師や周りの大人たちも知らないのだ。 この映画は空襲の的にさらされる都会を離れ、一人親戚の元に預けられた少年の物語だが、いじめや権力争いそして友情と子どもの心情を描いた名作か名作に近い映画だと思う。(有名な主題歌を除いても) 映画は子供たちが主役だが、その背景にある戦争の影響も忘れてはならない。戦地に出征する恋人に「行かないで」と言うと非国民にさせられたり、戦争が終わって見送る歌が軍歌だったり。軍歌しか知らないのだからという言葉が妙に印象的だった。 最初のうちは子供たちの表情が硬い上に動作もぎこちなく感じられたが、その分は仕方ないことかもしれない。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-06-12 08:43:04) |
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28.田舎は良いなあ。田舎での生活は人間の本来のあるべき姿だと思う。日本全土が田舎になるべきだ。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-06-08 12:40:47) |
27.《ネタバレ》 冬の夜、何となく井上陽水の曲を聞きたいと思い、観た一本。良いよねぇ。ラストは本当、ジ~ンとくる。 【トント】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2012-02-12 02:48:05) |
26.よい音楽にのっかっただけのうすっぺらい話としか思えませんでした。 【おばちゃん】さん [ビデオ(邦画)] 4点(2011-08-14 21:18:52) |
25.昔少年マガジンで連載されていて、単行本も読んだ記憶がある。 確かにこんな内容のお話だった。漫画は全5巻の長丁場だったけど、 2時間の映画でも違和感は感じさせず、少年たちの当時の様子がよく描かれている。 他のエピソードも見たかった感はあるが、変にベタになるくらいならこれで良かったのかも。 おかげでラストはお涙頂戴にはならない、爽やかな感動を与えてくれた。音楽もいい。 原作をうまくまとめたなと、感心しきりの映画でした。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-08-06 08:21:29) |
24.《ネタバレ》 妻投稿■震災後、家が一部損壊し電気が通じなくなったため、視聴覚教室で使うような小さな映写機を借りて、小学校のジャングルジムに自宅のシーツをかぶせて即席の画面にして上映しました。もちろん上映会ではなくご家族内で楽しむためですよ。うしろにさらに人がいたような気もするのですが、多分不可抗力です(笑)■映画の中でも小学校でヒトラーの上映会をやっていましたが、これにみんながハイルポーズをするシーンを見て、何で武君が信二君にこんな屈折した愛情表現をするのかがわかった気がします。ここに出てくる子供たちは強力なリーダーが統括する多数派に身を置きたいわけで、決して友情で結ばれているわけではない。多分彼は信二君への友情と自分の地位との間で葛藤していたのだと思います。女の子に自分の矜持を試されて多数派リーダー大原君を拒否する信二君、しかしその信二君も須藤君の支配下に組み込まれて大原君を裏切ってしまう。■こうしたシークエンスが憲兵におびえて好きな事も出来ない大人や、日本が負けた途端に軍歌におびえる駅員といった子供たちの権力構造と変わらない日本社会と並行して描かれる脚本が「ほんものの友情の怖さ」を的確に表現していて凄くうまい。「軍歌しか知らない」と言う子供たちに「周りを気にせず軍歌を唄え」というシーンは新時代を生きる子供たちへのメッセージである前に、友情というものの前に戸惑う子供たちへのメッセージだと思うし、全てを許し合ってようやく最後に「友達」になれた大原君がトンネルに消えて行く場面は、「青春の1ページ」という文章表現では簡単にできる単語を、「いじめ→友情→別れ」という大人が勝手に考えている少年ジャンプシークエンスを見事に裏切った脚本とともに、最高の形で映像表現していると思う。 【はち-ご=】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2011-04-20 11:03:20) |
23.《ネタバレ》 父親の都合により東京から富山へと疎開してきた少年進二とガキ大将武との交流、友情がテーマである。また、何だか観ていて今の政治の世界や戦国時代の戦いを見ているような感じもする。ガキ大将と恐れられ、一人じゃ何も出来ない連中がもう一人の少年須藤というこの人物の方へと寝返りをする。つまりクーデターを起こしてそれまでは見方だった仲間に裏切られボコボコにされる武の姿は正に戦国時代の戦いのようでもあり、現在の政治の世界のようでもある。まるで独裁者の如く、それまでの地位を追われても進二との友情を捨てなかった武こそ、男の中の男であり、他の誰よりもかっこ良いし、男らしい。進二が最初に仲良くなった武だが、自分に付いてくる他の仲間、弱気者達の前では進二に対しても冷たい態度を見せたりするものの、進二と二人きりの時には他では見せない表情を見せる。進二と二人きりでボートに乗り、海へと出かけるシーンや進二の話を食い入るように聞く姿など他にも進二と二人の時の武こそが本来の武の姿である。それは進二にもよく解っているからこそ二人の友情は最後まで途切れることなく続くのである。ラストの駅のシーン、列車内から見える武の進二の乗せた列車と横に並ぶようにして追う武の姿、本当の親友との別れ、井上陽水の名曲「少年時代」が流れ、映し出される二人が撮った思い出の写真に映っている進二と武の表情こそがこの映画を物語っている。そしてこの映画を観てやはり感じたことは篠田正浩監督という人は「瀬戸内少年野球団」が少年というものを上手く描いてるのと同じで下手に時代劇やらアクションものなどは撮らずに少年を描いた作品を撮る方が上手いし、持ち味が発揮されるように感じる。今の所、私にとっては篠田正浩監督の映画の中ではこの映画が一番です。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2009-10-05 20:52:34) (良:2票) |
22.《ネタバレ》 戦時下における軍国主義的大人社会とその縮図として展開される子ども社会、そうした構図の見事さもさることながら、それ以上にすばらしいのは、少年期特有の幼くも常に真剣な彼らの感情やゆらぎをきちんとそこに写しとっていることだ。戦争のため都会から田舎へと疎開してきた少年の心もとない不安と、地元の少年たちが見せる他所者への軽蔑と畏怖いりまじる好奇心。少年社会における厳然たる階級と、ひそかに渦巻く野心。その中でもひときわ目をひくのは、ガキ大将武が主人公進二に見せる幼い恋にも似た複雑で入り組んだ感情だ。仲間内では高圧的にふるまう武が進二と二人きりの時にだけ見せる特別なやさしさ。自分自身わけのわからぬそんな感情にいらだつ武は、進二が上手だと褒めた零戦の絵を闇雲にぬりつぶし、時に無意味な乱暴さで進二を小突く。しかし反面、隣町で悪童たちに囲まれる進二のもとへと黒いマントをひるがえし駆けつける彼の疾走は、愛する者を守るため悪に立ちむかうヒーローのそれ、そのものでもある。秀逸なのはそれに続くシークエンスだ。追っ手から逃れ隠れた雪の納屋で子どもらしく小便する進二とその後ろ姿をただ見ている武のさりげなくも印象的なショットを経て、二人がその足で向かう写真館。再び湧き起こる厄介な感情に、武はやはりどうしようもなく進二を力でねじ伏せてしまう。そしてただただ涙をこぼすのだ。この一連の武の姿がたまらなく胸をしめつけるのは、それが彼の初恋の有り様にほかならないからだ。物語の終盤、クーデターにより失墜した武が頑なに進二を遠ざけるのは、ガキ大将として以上に幼い恋を前にした一人の男として、彼が敗北を喫した自分に厳しく課す、貫き守るべき最後の誇り、それがゆえだろう。トンネルのゆるやかなカーブにつれてゆっくりと彼方に閉じていく少年時代、やがてそれは写真館で撮った二人の写真へとつながる。身震いするほどにすばらしいラストシーンだ。飾られた写真の中の幼くも凛々しい二人。形にはなり得なかった、けれどもなにより確かなその思いの、なんと誇らしく美しいことだろう。たとえトンネルの向こうには二度と還れなくても、それはあの日の武のように誇らしげに胸をはり、確かにそこにあるのだ。輝かしくも傷だらけの少年時代の、そのかけがえのない勲章として。 【BOWWOW】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-09-16 21:04:43) (良:5票) |
21.典型的な昔の学校の姿が甦ってくるいい映画でした。いじめは駄目!!デブの男の子もそうですが、本当は気の優しいたけし君なのにガキ大将として少しツッパリ過ぎたのが裏目に出ちゃって哀れでした。 少年だからこそ、しんじとたけしの男同士の恋愛感情も成立しちゃうのも不思議じゃない。 【白い男】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-08-03 23:53:48) |
20.子供の社会のヘビーな上下関係を非説明的に淡々と描いた一本。程度の差はあれ、少年時代におそらく誰しもがこういった経験をしたことでしょう。懐かしみと、多くを語らない表現方法に好感がもてます。いじめ、かっこわるい。 【すべから】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-05-12 17:56:02) |
19.主題歌のほうが有名だが、映画もなかなかいいと思う。戦争というよりも小学生の友情を描いた映画だと思う。 【こまごま】さん [地上波(邦画)] 6点(2006-12-25 17:52:56) |