6.《ネタバレ》 この映画のラストは大いに幻滅した。
後半のラストちかくまでは満点に近いくらいよかったが、
でも幻滅しながらでも認めざるを得ないこの主題歌、クリストファー・クロスの名曲。
主人公のバカお気楽御曹司が執事の爺の最期になって、
ようやく自立したのはまるで映画の内容は違うが「シャイン」を思い出した。
と思ったらこの執事役、シャインに出ていた・・
ここらがあっさり描かれておりとても気に入っている。
お涙頂戴もわかりやすいのだが、この映画にはこのシーンは事務的でさえある。
執事役のギールグッド氏は最近私が見た映画によく出演されており、
登場したすぐに「シーザーだ!」と思い出しました。
カリギュラにも出てたんですよね・・
執事がどうなったかということをネタばれしていますが、
それでしらけるような映画ではありません。
泣かせる映画ではないのですよ。
ああ、あのラストさえなければ主題歌は賞を取ったのだから、
執事役にも助演賞をあげれる。
と思って調べたら、なんと助演賞も取っていた。
おおいに納得。
この映画は全体で評価すれば、アカデミー賞も納得できる。
執事役、主題歌、それ以外にどうこういう内容ではない。
あのラストが説明しすぎて悔やまれます。
このボンボン、金持ちは金持ちってことか~!と、
そのあとで素敵な主題歌がかぶるものだから、
騙されたプリティウーマンのお話みたいだ・・そこさえなければなぁと。
どこか古い良い時代の映画っぽくて気にいり、
残り5分くらいまではよかったのにと残念に思いました。
この映画の原題がARTHUR(アーサー)というのが面白いですね!
ギールグッド氏の本名だし、しかもアカデミー賞は助演男優賞&歌曲賞受賞で、
『ニューヨーク・シティ・セレナーデ』Best That You Can Doと、Mr.Arthurというのも納得。