114.《ネタバレ》 コメント変更します。前回は、「兵士たちの感情の露出が少なくて理解できなかった」と書き込みましたが、「シン・レッド・ライン」を観た後、この作品に対する感想が変わりました。「シン~」では、兵士たちが心のうちを語っていますが、この作品にはそれがありません。メインであるジョーカーは、何一つ語っていません。仲間同士での日常会話(ベトナム戦争でありがちなやりとり)はあるけれど、衝撃的な体験をした後には、また飄々としています。 しかし、ラスト間際での、女性ベトナム人狙撃手を取り囲んだ時の兵士たちの表情は、まさに十人十色でした。それも、大げさなものではなく、それぞれが微妙に違う表情をしていた。そして、また、戦士たちは飄々と、荒廃した戦場を歩んでいく…。観客の涙を誘うような場面もなければ、兵士たちに心の奥を語らせたりもしない。兵士のカタを持つようなこともしない…あのミッキーマウスの歌を合唱しながら歩く無数の兵士たちの中に、「お前はいるんだよ」と…突きつけられたように思う…。重い。 【日雀】さん 9点(2003-12-19 19:39:36) |
113.戦争を批判するのはわかる、でもなぜベトナムを選んだのか、つまりアメリカを痛烈に批判しているんですね、戦争に加担する者は単なる殺人者なんです、狂気なんです、戦争に暴力に正義はないのです。そして人の思考、欲、業は暴力になり得る。 この映画は敵味方を明確に描いてないんですね、ここがこの映画の優れているところなんです。「ミッキーマウス」これもかなり強烈な皮肉です。キューブリックという人は暴力を吐き気をもよおすほどの描き方をして批判している人なのだと信じている。 無茶苦茶まっとうな人なのです。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2003-12-15 11:42:05) |
★112. 前半の緊迫感は実に良かったのです。個人の背景や特徴はもちろん、本名すら描写の対象にしていないのが素晴らしい(唯一本名で呼ばれる人物は、逆に唯一人間性を保っていたということですね)。が、後半は前半とのつながりがなくて、何が表現したいのか分かりませんでした(あの程度の戦場の描写なら、ほかにもたくさんあります)。 【Olias】さん 5点(2003-12-13 02:14:22) |
111.脚本、演技、技術が非常によく吟味されてしっかりと構築されている。隙が無い。 でも非常に憂鬱になる映画。 【ロイ・ニアリー】さん 8点(2003-12-12 22:46:36) |
110.誰が悪しきで誰が善きものなどと描かれていない。この映画のすばらしい点はそこだと私は思う。なんだかそれ以外に言葉がみつからない。何を書いてもやたら陳腐な反戦みたいになってしまいそうでかけない。そんなことを言いたいのではなく。あー文才ねーーーー 【らいぜん】さん 9点(2003-12-11 22:24:37) |
109.兵士を製造するのってこういう過程を通らないといけないものなのかなぁと思った。個人を消滅させて従順な殺人兵士を作り上げるのがアメリカ式なのか? 【アレヒ】さん 8点(2003-12-11 22:23:06) |
108.前半は下品な言葉の連発ですね。トイレも仕切りががなかったです。 【guijiu】さん 6点(2003-12-11 21:14:00) |
107.《ネタバレ》 キューブリック作品の中でコレが一番わかりやすく、よいできだと思います。まだ観てない作品もありますが・・設定、脚本がわかりやすい、二部構成になってドラマがあります。戦争を題材にした作品は、暗い映画か明るく勇ましい映画が主です。この作品のラストは素晴らしい。なんで!?と思われる方が多いと思いますが、前半での(愛と青春の旅立ち)的な、軍事施設の裏とえげつなさ、後半での(プライベート・ライアン)的な、サスペンス。いや、(戦国自衛隊)的というか・・娯楽作にさえ見えるほどキレがいい。そしてあの、明日も何も変わらない、戦争は続いてく~みたいなラストの奇妙な明るい軽さ!これが戦争映画の本音では?涙を流し感動する映画はそこに自分はいないから。この映画はリアリティありますし、本当の戦争映画と思いました。キューブリックには、このくらいわかりやすい作品をもっと作ってほしかった。(ファイトクラブ)の中でも、似たシーンが出てきました。 【アルメイダ】さん 10点(2003-12-07 11:54:52) |
106.これほどすばらしい字幕スーパーは見たことありません。 「アカのおフェラ豚」とか「エスキモーのプッシーは冷凍マンコ」とか。訳者に8点献上。これからは訳者で見る映画を絞りたいと思います。 【iris】さん 10点(2003-12-03 15:38:49) (良:2票)(笑:1票) |
105.アメリカ海兵隊の訓練をここまでテクニカルに映像化できたものは、このFMJくらいのものだろう。他の映画に出てくるベトナムモノなどまったく較べものにならない。ハートマン軍曹役の方は、元々単なるアドバイザーとして参加していた所を、その言葉の扱い方を買われて軍曹役に抜擢されたそうだ。つまり、前半に軍曹から繰り出される全ての悪口雑言は、実際の海兵隊訓練をやってきた人間の口から飛び出しているものなのだ。そこまでして人間性を剥奪していく過程を映しきったキューブリックの信念、ただ者ではない。人間性とはなにか、そして銃が人を何に変えてしまうのか。その二つを念頭に置いて見て欲しい。FMJが戦争映画の皮をかぶった化け物的作品だということがよくわかるだろう。 【J.B.】さん 10点(2003-12-03 03:30:10) |
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104.前半はいいけど、後半はやっぱりちょっとダルいな。 【グルグル】さん 6点(2003-12-03 02:49:54) |
103.ファミ○ンウォーズが出ーたぞー!ですね。確かにこの映画は母ちゃん達には内緒にしておいた方がいいかもしんない。 【TAIQ】さん 9点(2003-11-27 01:04:14) |
102.キューブリックの作品ということで、プラス2点。内容的にはもう少しかな。 【午後のコーヒー】さん [映画館(字幕)] 6点(2003-11-21 02:02:12) |
101.戦闘場面自体で戦争の怖さを伝える映画よりも、戦争の本質的な部分=人間の狂気を描いている映画のほうが心にズキッときます。人間って愚かな上に周りの影響を受けやすくって怖い・・・。 【るいるい】さん 7点(2003-11-20 23:22:53) |
100.テレビで放送できない映画。仮に放送すると「ピー、ピー」鳴りすぎてうるさいはず。 【STYX21】さん 6点(2003-11-18 22:46:47) |
99.前半の訓練シーンで狂気に満ちたスナイパーが上官を射殺するシーン(「シャイニング」のジャック・ニコルソンを彷彿とさせる)、後半のミッキーマウスの歌を唄いながら行進するシーン(私はなぜか「2001年宇宙の旅」を連想しました)。この二つに集約されるような狂気がテーマでしょうか。ジャングルでの戦いを出さずにベトナムを描くというのがキューブリックの狙いだったと聞いていますが、すでにイメージとしてジャングルの印象ができあがっているので、違和感を感じました。そういうあらゆる意味で観客をはぐらかすのが監督の狙いだったのかもしれません。狂気はじわじわと感じました。 【オオカミ】さん 7点(2003-11-16 16:41:04) |
98.《ネタバレ》 何度観ても擦り切れないスタンリー・キューブリックの映像に10点。 ラストのミッキーマウスマーチは兵士としてきわめて正気な日常の風景だろう。 正気を保つために歌っていると言ってもいい。 戦場で狂気に堕ちた者はフェードアウトしてゆく。 ヘリコプターの兵士も機関銃を乱射しながら理性的だ。 ハートマン軍曹のシゴキも戦場で正気を保つためのもの。 正気を保ったまま人と人が殺し合いをする、戦争と言う狂気のメカニズムを監督は冷静に炙り出している。 ジョーカーの引いたラストの引鉄も理性の力。 この世でもっとも残酷なものは、「正気」であり「理性」である、と言いたげにも見える。 【Beretta】さん [映画館(字幕)] 10点(2003-11-09 00:26:17) |
97.前半はやばいですね。おっぱいでるとかそんな次元じゃない。戦争映画でレンタル店に出てるのが罪な映画。 【ノマド】さん 7点(2003-11-06 03:05:33) |
96.戦争によって内側に潜む狂気が発現し、人としての理性や道徳観念、あるいは自己そのものが崩壊していく過程を、非常に計算されたストーリー展開のなかに見事に描き出しており並ならぬインパクトがある。戦いが人間を変えるというよりも、人間の本質はこうなのだという恐ろしい洞察。人間は本質的に悪なのだという強烈な主張を放つ作品。それにしても後味の悪さは如何ともしがたい。 |
95.戦争とは、人格破壊された狂人が繰り広げる殺戮、一市民である青年たちがドンドン狂人へ変貌してさせられてゆく様、これがホントの戦争なんだと思わされます。狂人が狂人を生み、狂人と殺しあう戦争、戦争において理性と狂気は表裏一体であり判断を誤ればそれはすぐさま死へ繋がる。 【亜流派 十五郎】さん 10点(2003-10-30 16:31:24) (良:2票) |