10.俺さあ、マリリン・モンローとちょっと付き合いあってさ、いや仕事でだけどね、というスタッフの自慢話だった。邦題といい、マリリンがこの主人公と恋に落ちました的なストーリーといい、どこまで盛ってんだか。彼女の遅刻癖とか夫との不仲とかはとっくにゴシップネタとして世間に知れ渡っていることで、この映画からはマリリンの実像なんてさっぱり見えてこない。そしてこれは創作を観ているワタシの責任ではあるんだけど、M・ウィリアムズがマリリンじゃないんだ。精一杯演じているのはわかるんだけど。メイクや仕草を真似ても、スクリーンのマリリンをなぞっても、天然マリリンの自家発光とは決定的に何かが違ってる。私はマリリン・モンローに恋焦がれたこともあるので、ミシェルに想像力を効かせることができなかった。主人公の貴族の坊ちゃんはへらへらしてるだけだし、マリリン・モンローを観てた時のトキメキももらえないし、なんだかなあな映画でした。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-11-08 01:12:22) |
9.《ネタバレ》 タイトルから察すると、マリリン・モンローが7日間恋をしたって感じだけど、恋をしたのは若手の助監督だけのようですね。 マリリンが生きていたら、こんな些細なこと、もう忘れてると思いますよ。 もう一人のスタッフが「俺も10年前、お前と同じように恋をしたけど10日で捨てられた」と言うから、今回のお兄ちゃんは3日少ないって訳?(笑) 男性側から感情移入はできるけど、女性側から感情移入はできない作品ですね。できた貴女は相当なワガママ女ですよ。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-03-16 16:11:54) |
8.《ネタバレ》 世界のマリリン・モンローと“サード”の夢のようなひとときと切ない結末。自由奔放で気まぐれな彼女の内に秘めた女性としての繊細な内面を丁寧に写し出していると思います。主演ミシェル・ウィリアムズ、唯一無二のマリリン嬢とは似つかず沢口靖子っぽいけど好演に疑いありません。エマ・ワトソンは雰囲気を変えても、どう見ても“ハーマイオニー”です。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-11-13 01:23:19) |
【ケンジ】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-09-10 21:09:56) |
6.ミシェル・ウィリアムズはよくがんばっていると思いますが、内容にもう少し起伏があってほしかったです。。モンロー映画をほとんど見ているファンにとっては物足りなさがあると思いました。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-08-27 11:47:20) (良:1票) |
|
5.ミシェル・ウィリアムズがマリリン・モンローだなんてちゃんちゃら可笑しいと思っていたら、そうでもない。演技の力とはすごいものだ。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-07-01 12:41:56) |
4.マリリンを演じたミシェル・ウィリアムズがすばらしい。セックス・シンボルと讃えられ持てはやされたモンロー、天真爛漫な面を見せるかと思うと演技で悩み自室に閉じこもる。そういった様々な顔を巧みに演じている。 ミシェル・ウィリアムズはマリリンをやりたくて志願したらしい。その意欲が映画にも現れている。それに対してコリン役はちょっと地味で魅力が今一歩。ジュディ・デンチなど脇役陣も蒼々たるもの、その中にあってハリーポッターで子役を演じていたエマ・ワトソンがびっくりするくらい美しく成長していた。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-05-23 16:26:37) (良:1票) |
3.関係者が書いた書物などで知る限りですが、「王子と踊子」の頃からのマリリンを思うと、彼女が安らぎのひと時も味わいますが、予期していた通り彼女の姿が辛い映画でした。 マリリンが抱える不幸な少女時代の記憶や、結果的には数年後に離婚することになるアーサー・ミラーとの彼女にとっての3度目の結婚生活、演技に関する不安など女優マリリンとしても、一人の女性ノーマ・ジーンとしても、ミシェル・ウィリアムズは容姿もさることながら、彼女の内面も好演していたと思います。 特にケネス・ブラナー演じるオリヴィエ卿(さすがにいい味わいのある演技でしたねえ)の「君はセクシーでいてくれればいい」に取り乱すマリリンの姿は、彼女がNYに渡り、本作にもリー・ストラスバーグの妻ポーラが登場しますが、アクターズスタジオで演技指導を受けるに至る彼女の思いが端的に表れていたと思います。 「王子と踊子」以降もいい映画がありますが、本作にも描かれている通りマリリンは不安定な状態で、いずれも撮影が遅れ製作費もかさんでいったという。彼女の周りには本作にも登場する人、しない人、様々な人々がいましたが、彼女にとっての本当の心の支えは何であり誰だったのでしょうか・・・。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-04-11 17:55:14) (良:2票) |
2.《ネタバレ》 私くらいの年代の方なら、昔よく深夜のコマーシャルで、明らかにマリリンのイミテーションとおぼしき風体の出稼ぎ外人さんが「聚○よ~♪」と、おエロ気ポーズをキメていたのがご記憶にあるのではないかと。あのCMの影響か自分の中では、マリリンの物まねイコールひたすら「安っぽい」っていう観念が、意識の中に刷りこまれていました。アメリカではあのCMは流れてなかったでしょうから(←当たり前だろ)マリリンに扮する=安いっていうイメージは、おそらく本国においてはそれほどないんでしょうね。もちろん当代きっての演技派若手女優、ミシェル・ウイリアムズが演じただけあって、この映画でのマリリンは決して安っぽくはありません。「何か」に頼らなければもはや自己を保つことができず、でも「スター」として大衆に愛されたいという矛盾に満ちたマリリンの哀しい性は、特にスッピン時の彼女の演技でよく伝わってきました。この映画で描かれた内容が真実かどうかは別として、「王子と踊子」(5点)は、最盛期のマリリンの映画としては凡作だったと思います。ビリー・ワイルダー監督の自伝等でも「アクターズ・スタジオ以降の」マリリンの度を越した遅刻癖やら酷い躁鬱症、病的なまでのストラスバーグ氏への依存症は語り尽くされていたので、こういう事があってもおかしくないだろうなあという気持ちで自分は観てました。エピソードにも、特にこれというサプライズはなし。ミシェル、ケネス・プラナー(巧演!)ジュデイ・デンチと、半ば実力派俳優の顔ぶれの魅力で愉しめる映画だと思います。「グッド・シェパード」にも出てたけど、どうも僕はコリンを演じた役者さんが苦手。ここでも、所詮金持ちのお坊ちゃんが、束の間の自分探しの道楽に映画製作に関わりたかったようにしか見えなかったなあ・・・。彼女の人生とキャリアをスポイルしたのは一体何だったんでしょう?死後50年経ってもその答えはいまだに誰にも見つけられない・・・。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-04-01 21:42:27) (良:2票) |
1.《ネタバレ》 表面をサラリサラリとなぞるだけのもどかしい映画。ローレンス・オリビエを演じるケネス・ブラナーはなかなか人間クサい面白い存在感を見せておりますが、主人公となるコリンがいけません。終始ニヤけているばかり、ただ下半身で思考するバカって感じで、ラストに至り、成長した?どこが?みたいな(成長をわざわざセリフにしちゃうあたりが、なんつーかもう・・・)。この映画、結局は『カイロの紫のバラ』の実在版みたいなモンなのですが、決定的な弱点が、その主人公の品性と、そしてマリリン・モンローという存在の捉え方。ミシェル・ウィリアムズはマリリンを好演しております。スクリーンに映る彼女はマリリンに見えない事もないです。でも、ノーマ・ジーンではないです。ノーマ・ジーンとしての彼女を捉えなければならないであろう幾つものエピソードが、まるで生の存在感を見せようとはせずに逃げ続けているような感じ。人としての存在感は既知の表面的なエピソードばかりで回避され、カメラのフレームの外側の描写であっても、ただ持ち前の性格で男を手玉に取るだけのシンボライズされたマリリン・モンローでしかない状態。そここそをドラマとして描いて見せて欲しかったのですが。登場人物それぞれが、映画製作の背後に存在する虚と実のギャップに悩むハナシであるのに、この映画そのものが虚の部分ばかりで実に迫れていないって、どんな冗談なのよ?という感じではありました。つーか、ラストの酒宿のシーンでカタルシスを与えようってな了見であるならば、所詮マリリンを捉える視点ってその程度だったのかっていう、こりゃまた随分と安い、意識の低い映画ですなぁ。ノーマ・ジーンを描き分けられてこそ、マリリンである事の意味というのが浮き上がってくる訳ですからねぇ。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 4点(2012-03-29 23:26:55) (良:2票) |