★18.日本版『パルプ・フィクション』+『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』と言ったら大袈裟です。でも、そんな感じです。時間軸を行ったり来たりしながら、四人の登場人物に視点を置いて物語が語られて行きます。ストーリー自体は複雑ではないのに脚本がとても巧妙に作られていて、お馬鹿なぼくにもとても簡単に理解し楽しむ事ができました。登場人物たちがみんな揃いも揃って不器用で冴えない奴らばかりで、みんなすごくちっぽけな人間に見えます。でもそれがなんとも言えない爽快感だとか小さな感動を与えてくれます。また、登場人物たちにはそれぞれの目的があり、その目的を果たすためみんな必至になって悪戦苦闘しますが、やはりみなさん不器用なのでことごとく空回りします。おバカさんの為の上質おバカムービー。 【ボビー】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-08-25 19:54:52) |
17.久々の大当たり映画! 皆さんおっしゃるとおり脚本の完成度がズバ抜けてます。このホンが完成した段階でこの映画の成功は半ば約束されたようなもの。勿論、そのホンを見事に形にした出演者とスタッフに拍手! 最高の映画をありがとう! もう何を書いてもネタバレになりそうなんで敢えて感想は書きませんが最後に一言。これからDVDを借りて観ようと思っている方は、本編を観る前に絶対に予告編を観ないように! きっと衝撃度が全然違います。 【とかげ12号】さん [DVD(邦画)] 10点(2006-08-15 23:22:52) (良:1票) |
16.《ネタバレ》 登場人物それぞれの視点でひとつの事象(及びそれに付随する事柄)を描くスタイルは、目新しいものではありません。しかしそれでも唸らされます。それほどにつくりが巧妙です。芋づる式に明らかになっていく真相。ごく普通のラブストーリーと思われた本作が、いつの間にかサスペンス、気付くとコメディに化けています。いくつもの顔を見せる作品に、どんどん引き込まれていきます。BGMの使い方も秀逸で、作品づくりの技術の高さを感じさせます。また、登場人物たちも皆いい味を出しています。人を疑うことを知らない男、友人思いの探偵、女詐欺師、組長さん、そしてひとりぼっちの女。それぞれに暑苦しくない、いい雰囲気がでていたと思います。そして主軸となる2人の恋物語。ラストがいいじゃないですか。物語の構成といい、偽りのエンドクレジットといい、観客をいい意味で欺き続けてきた本作。「運命じゃない人」というタイトルも、もちろんフェイクですよね。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2006-08-08 18:42:49) |
15.緻密に練り上げられたプロットに脱帽!登場人物のキャラも皆ハッキリとわかりやすくて素晴らしいです。 【エムラ兄妹】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2006-08-07 22:22:34) |
14.とても面白かったです。骨組みの設定だけでなく、細かい台詞にもこだわりがある感じで、よく練られた作品だと感じました。個人的には同じ出来事の意味合いが、主人公を変えて描写しなおすことで変化していくのがとても面白かったです。そういえば、日常生活のなかでも、いつもと同じことをやっているのに、ふといつもと違う意味をもっているように感じられることがあります。それは僕が変わったせいだったり、世界が変わったせいだったりしますが、とにもかくにもとても快い瞬間です。きっとこの映画はそういった「同じことのはずなのに意味がかわって再認識されること」が持っている快さをうまく掬い取っているのだろうと思います。僕も、相手にいつも違う意味で捉えてもらえるよう、変化を続けていきたいと思いました。 【wunderlich】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-07-27 21:53:41) (良:1票) |
13.《ネタバレ》 脚本がよくできている。そこでそんなことが起こっていたとは!そんなとこ見られてたなんて!!と驚く。キャラもそれぞれ面白い。私としては、宮田より神田の方が友達思いのいい奴だと思う。宮田はバカなだけだろう。しかし、あの子がお金持って行っちゃうとは思わなんだ~。以外にワル。でも帰ってきたから良し。 【にゃ~】さん [映画館(邦画)] 7点(2006-07-12 22:57:53) |
12.《ネタバレ》 これはスゴイ。筋書きにちゃんと整合性がある。これが脚本に力があるということなのだろう。最初、なんだ2時間テレビドラマじゃん、タイトルからしてラブストーリーものだろう、とタカをくくっていましたので、目からウロコです。よくハリウッド映画では、売れっ子俳優が自分の見せ場を作ってもらうため、監督や脚本家にワガママを言うので、原作から大きく外れた映画になってしまうというのは定説です。しかしこの映画、無名の俳優を使っているのもありますが、『まず脚本ありき』を徹底しているので、みんなが一致団結している。失恋した女といえば…。ヤクザの組長といえば…。それぞれのキャラクターのイメージに自分なりに固定観念がありましたので、あれよあれよと脚本の素晴らしさに惹きこまれました。この映画を観て感嘆したのは2つ。①電話番号をうかつに人に教えないほうがいい ②自分の知らないところで色んな事情が動いているという点。素晴らしい。エンディングを迎え、スタッフロールが流れたのでDVDのリモコンの停止ボタンを押そうとしたら…、いや、焦りました。あとは観てのお楽しみ!! |
11.なかなかgood。脚本もうまいが、それよりも全編通しての自然さがいい。俳優もそれぞれはまり役だったと思う。自分が知らないところでいろんな事起きてるな~という感じで、ひょっとすると我々は誤解で生きてるのかもなーと考えたりした。 【思込百遍】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-28 22:18:45) |
【paraben】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-05-22 16:23:37) |
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9.《ネタバレ》 面白い!脚本の勝利ですね。主人公の2度目のガッツポーズシーンは笑わせてもらいました。 【wins1980】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-04-16 23:35:41) |
8.個人的なことですけど、シナリオを読んでから映像を見た初めての作品。だので、普段とは違った見方が出来て楽しかったです(この部分はこう演出したのか~、なんて)。男に振られちゃった幸薄そうな女性が、自分で自転車を漕ごうとする場面が好きです。個人プレーのヤクザの組長も笑える。演出が小気味よくてボク好みなので、この監督の次回作も楽しみです。 【ゆうろう】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-04-14 02:41:58) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 演技もさりげない感じでその中にも結構いいせりふがあったりして、あまり期待しないで見ていたのだが見てよかったと思う。やくざのエピソードも最後をしめるのにふさわしかった。予告は見ていなくて本編の後に見たのだが、見ているとストーリーが少しわかってしまうので前に見なくてよかったと思う。 【HK】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-04-07 21:03:20) |
6.面白い!「ロック、ストック&トゥースモーキングバレルズ」や「パルプフィクション」のように入り組んだ内容で、まとめるのに結構苦労するタイプの映画を良くぞここまでのエンターテイメントに昇華してくました!はっきり言ってロックストックやパルプフィクションほど面白いかと言うとちょっと無理があるかも。でも日本人の新人監督でこのような人が出てきてくれたうれしさに思わず9点つけてしまいましたw。恋愛の話が含まれてるのもいいしね! 【ジャザガダ~ン】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-04-06 02:38:44) |
5.うーん、面白かった。脚本はもちろん巧みなんだけど、何つうのかな、それを鼻にかけてないというか、いかにも奇をてらいましたというのでもなく、「新進気鋭の作家でござい」みたいなところもなく、ごく自然に「面白いものを作りたかったので面白いものを作りました」って感じなのが凄い。話の内容も、ひねってはいるけれど、シニカル過ぎず、甘過ぎず、心地良~い「塩梅」。役者さんもそれぞれ適役だし(出番は少ないけどレストランでコーヒー入れに来た店長さんとヒロイン(?)の乗るタクシーの運転手さんも良い味出してたな~)。こういう新人監督さんがポコッと出てきちゃうんだから、まだまだ日本映画も捨てたもんじゃないよね。 【ぐるぐる】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-01 17:49:38) (良:2票) |
4.人生何が起こるか分からない って言うより 人生何が起こってるか分かってない って感じ 【魚】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-03-17 17:34:56) (良:3票) |
3.上手いね、おもろいわ~。脚本勝負の映画が好きだからハマちゃいます。男って人には神田のようにズバッと言えるんだろうけど、実は宮田くんのように引きずっちゃうんだよね。マキちゃんの事何も知らないくせに好きになっちゃう、でもってマキちゃんが宮田くんにいうセリフも効くんだよなあ。この映画の肝となる宮田くんのマクラの振り方が抜群なので、ラストのサゲが決まってますね。本当は巻き戻しが無い方がバシッと決まって好きだけど、それじゃ宮田くんがあんまりだしなあ。マキちゃんはホントは運命の人なのか?やっぱり運命の人じゃないのか?それを知りたいような知りたくないような実に尾を引きます。さあ、今から2回目観ようっと! 【亜流派 十五郎】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-01-29 21:08:49) (良:1票) |
2.パルプ以来、いくつかのエピソードを絡み合わせる脚本というのは珍しくもなくなったが、これはそんな幾多の作品とは一味違う。絡み方が尋常じゃない。とにかく遊びまくって、練って練って練られた脚本だと思う。しかもすっきりとまとまっている。5つのエピソードが縄をつむぐように一つの太いドラマを作っていく様に深く感心した。それは変やろ、と突っ込んでしまうようなところが、その後すべて納得の行くものになっていくのが快感だった。笑いもほどよく、まったりじっくり楽しめた。まさしく小粒ながらピリリ。 【ぷりんぐるしゅ】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-10-08 01:37:34) |
1.カンヌでいくつかの賞を獲ったらしい。カンヌがナンボのもんじゃい!とタカをくくっていたが、これが予想以上に面白い。計算され尽くしたコメディ、とまではいかないがそこに迫る勢いがある。人物がまるでマンガのようにデフォルメされていて、しかも有名な俳優を使っていない分、嫌味が全然なく映画に入り込めるだけでなく、時間軸をゴッチャにするというある意味で使い古された手法も本当にうまく使われている。おそらく脚本段階で相当に練られていたのだろう。いわゆる「まず話ありき」の映画。ちょっと綺麗にまとめ過ぎているからか、何か物足りなさを感じるが主人公の不可思議なガッツポーズは必見(二度目は特に!)だから、オススメの映画と断言したい。「電話番号をなめんなよ!」に身をつまされた・・・ 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-08-17 21:37:17) (良:1票) |