7.《ネタバレ》 はーわしゃーこの映画好きじゃ、DVD出たら買うけーの。しかし山脈の北側でも言葉ほとんどおんなじじゃのー、瀬戸内側じゃ女子は「わし」言わんけど。方言の致命的な綻びがないのは見事でした。最近この分野いい加減な作品が多すぎたからね。監督はこのくらいの年代の描きかた素晴らしい、リンダリンダリンダのときもうまいなと思ったけど今回は本当に素晴らしかった。見終わった後、冷静に考えるとこの先結構不安定な日常が待ち受けてるって気付くんだけど、見ているあいだは幸せな気分だった。田舎の濃密いや稠密ともいえる人間関係をサラッと記述してるし… 東京を表すのがLOFTの袋、スニーカーがALL STARのハイカットから東京行きでSTAN SMITHに変化するところ、本当に約2年間かけて撮影したってことが子供の成長でよくわかるところ、ディテールも見事でしたね。鱗雲の美しさ観るためにもスクリーンがおすすめです。 【shintax】さん [映画館(邦画)] 10点(2007-08-31 18:40:06) (良:3票) |
6.日本映画ですねえ。田舎の自然、四季が、村が、海が美しい。夏帆がかわいい。「しまった」「困った」という表情がよかったです。脇役がみんな達者でした。子供達も良かった。優しい映画でいて、ずっと最後まで心地よい緊張感がありました。「思春期映画」という分類があってもいいですね。 |
5.数年前に原作マンガを読んでいて、予告でみるかぎりイメージを壊していないので期待して観にいきました。登場人物はマンガから飛び出してきたよう。音楽もいいなあ、と思ったらレイハラカミでしたか。猫も幸せそうでかわいい。テンポがいいとはいえないし、エピソード型の映画なので観る人を選ぶと思うけど、ていねいに作られた佳作でした。もう一度原作を読みたくなった。 【まれみ】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-08-15 21:26:28) (良:1票) |
4.波乱に満ちたストーリーでもなくこれといった大事件も無い。淡々とそこに暮らす子供達とそれを取り巻く大人たちの些細なエピソードの積み重ね。なのにずっと観ていたいと思える、そんな映画です。暖かく切なく懐かしく、そして優しい気持ちになれるとても良い映画だと思います。 【ParaP】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-08-11 01:12:17) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 思春期を迎えたそよと大沢が、憧れから本当の恋へ発展する一歩手前までを島根県浜田市の四季の移り替わりと共に見事に描いています。 物語自体は幾つかのエピソードの積み重ねのなかで、ひょんなことから、そよと大沢が神社でキスをすることでグッと面白くなってきます。 結局そよと大沢は最後まで愛がこもったキスができなかったけど、その卒業式が終わった教室でのシーンは、明らかにお互いのドキドキ感が伝わって「あぁ、これからこの二人は本当の恋へ発展するんだな」と感じさせてくれます。そして最後にそよが今まで愛した教室の黒板に愛のこもったキスをすることで「うん、間違いない!」と確信できました。「リンダ リンダ リンダ」もそうですが、山下監督の青春映画は、観終えた後に何処か懐かしさを感じ心が温まります。 【ありあ】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-08-03 13:35:42) |
★2.《ネタバレ》 この作品に出てくる登場人物たちは皆、驚くほど魅力的に描かれている。一人一人の登場人物たちがそれぞれの思いを胸に生きていて、悩んで考えて、日々を過ごしているのがすごく伝わってくる。そこには平凡な日常があり、平凡だからこそ理解できる想いがそこにはあった。そよの他人への純粋無垢な優しさや思いやり、そよを取り巻く登場人物たちの感情。全てが疑うこともなくすんなりと心に届いてくる。もう、信じるとか疑うとかそんな感情はもともとそこにはなく、彼女たちの住む町の海のように、少しの汚れもなく澄み切っていたように感じた。彼女たちの些細な行動一つ一つからもそれが伝わってきた。例えば、海に行けばバケツを持っていって家族のために貝を捕ってくるし、たったワンシーンしか出ていないお好み焼き屋は彼女たちが毎日のように通っている憩いの場だということも感じ取ることができた。全てが断片の物語で情報量も少ないはずなのに、そこに説得力があるのは、その全てに生き生きとした登場人物たちが存在しているからだと思う。ぼくはこういう作品を心のどこかでものすごく望んでいたような気がする。東京から引っ越してくるイケ面の大沢君と恋をするそよ。なんというベタ。だけど、いやだからこそぼくは共感という視点で彼女たちの成長と変化を楽しく見ることができたんだと思う。この作品に登場する人物たちが、ぼくは愛しくてしかたない。そよと大沢君の未来をずっと見ていたい。二人はこの先どうなるんだろう?ケンカもきっとするだろうし、でもすぐ仲直りしそう。いや、してほしい。ずっとこれからも二人には最後のキスシーンみたいに輝き続けてほしい。まるでこの世のどこかにいるみたいに二人のことを思ってしまう。改めて感じる。これが映画の最も素晴らしいところだと。そしてそう思わせてくれるこの作品は、素晴らしいと思う。 【ボビー】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-08-02 18:54:21) (良:2票) |
1.映画化に伴い、原作も読んでいたのですが、そちらではより多くのエピソードを絡めることで異分子である大沢が田舎に溶け込みすぎになってしまい、如何なものだろうかと思っていました。しかし、映画版では大沢を常にある程度浮いた存在に位置付け、そよにさざ波を立て続ける役目を十分に果たしてくれていたので大成功。 エピソードの積み重ねでしかない構成に退屈する人もいるかもしれませんが、ジュブナイル性の高いほのぼのエピソードはどれも秀逸。 良質の低空低速ジュブナイルを堪能しました。 それにしても、何故高校生となった夏帆の制服をあんなコスプレのような嘘っぽい感じのものにしたんだろ? 【カラバ侯爵】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-07-28 14:31:22) (良:1票) |