69.《ネタバレ》 まだ幼い女の子が犬の死体を持って走り回り、ワンちゃん一匹じゃ可愛そうだからと他の死体を探し始める…。ポーレットとミシェルが作り上げた墓地の美しさも相まって、なんかもの凄く悲しくなってきました。ポーレットが目を輝かせながら十字架を欲しがるところなんて、悲しみを通り越して狂気すら感じてしまう。この二人の禁じられた遊びと並行して、隣り合う家々の醜いいがみ合いがコメディタッチで描かれますが、監督は戦争なんてしょせんこのレベルのものなのだと言いたかったのかもしれません。しかし、その次元の低い争いが何万人もの命を奪い、ポーレットのような孤児をたくさん生み出していく。そう思うと本当に寒気がします。 【とかげ12号】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-02-20 22:06:12) (良:1票) |
68.何だか戦争映画に別にしなかっても良かったような気もするけど…。。ミシェルがめちゃいい子!!っていうのが伝わって、良かった ポーレットの頼みは何でも我侭だなあと思いながらも喜んでもらおうとするために一生懸命に十字架を盗む姿がよかった ミシェルにずっとついてまわるポーレットが凄く可愛かった、最後は可哀想にも引き離されちゃったけど… ニューシネマパラダイスにもポーレット役の子が出ているらしいんですけど、エレナの役は違う人だし、一体どの役なんでしょうか??? 【れみ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-02-20 21:33:09) |
67.皆評価高いですな・・・残念ながら、私のさびたアンテナではこの映画の良さを正確に捉えることが出来ませんでした。戦争の無意味さを子供の視点で浮き彫りにしているのは感じられたんですが。ただ、ラストシーンは胸が締め付けられるようでした。 【H.S】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2005-12-10 23:00:47) |
66.《ネタバレ》 皆さん高い評価なので心苦しいのですが、これが限界です。僕は見てて、反戦というより宗教倫理的な要素を強く感じてしまったんですよね。。。祈りの言葉をよく知ってると司祭に言われていたミシェルは今で言うと算数の公式は知ってて問題はわかるけど数の本質はなんもわかっちゃいないってとこでしょうか。あの年齢の子供に宗教っていう複雑なものを理解しろって言っても無理な話なんですけど(数もまた然り)。いくらポーレットが死の意味を理解していなくて、ミシェルがポートレットの気を引きたくても、ミシェルは自分がしてることの重大さが判らなければならない年齢には達していたと思うんですよね。ましてや自分の兄の十字架まで。戦争という状況下で死に対して正しい感覚をもつことが出来なかったのでしょうか?どうも解せません。ロミジュリみたいな状況の家族が罰当たりなことするからなのかなぁ。それにポーレットが死を理解していないのなら、あんなにすぐ母親のもとをはなれ、農家で暮らすうちに家族のことを考えなかったのかって思うんですよね。ラストはなんというか、この子はもう路頭に迷い救いがないんだと考えると、やっぱり神なんか無力だっていうふうにとらえてしまうんですよね。神という絶対的な存在が無力化するほど、戦争が恐ろしいってことなのかな。それともニーチェ以降のヨーロッパは宗教があれほど形骸化されてしまったのでしょうか。名作と言われているものを楽しめないのは悔しいので、自分を磨いてまた見ます。 【アンダルシア】さん [DVD(字幕)] 4点(2005-12-04 19:40:39) (良:1票) |
65.《ネタバレ》 ラスト10分が絶妙。子供の時はちょっとしたことでもスリルを感じるし、それがすごく楽しいし、ワクワクする。戦争と子供心がエスカレートとしてあんなことになってしまった自然な流れ。「ママ…ミシェル…ミシェル…」と言いながら走り去っていくラスト…。何とも言えない悲しい余韻がいつまでも残った。音楽、そしてポーレットの涙目の表情が感動を倍増させる。 【Syuhei】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-11-25 22:51:12) |
64.子供たちの十字架遊びは禁じられるにもかかわらず大人たちは戦争によって無数の十字架を立てていく。どこまでも子供の目線で描かれたこの作品は戦争の不条理を静かにそして痛切に訴える。まだ何も知らない少女が初めて別れの感情を抱くラストシーン。親の死を知っているのにママと叫ぶ。雑踏の中へ消えていくその姿は将来に対する深い余韻を与えてくれる。 【CPA】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-21 01:57:40) |
63.切なくなるような映画だった。ラストシーンだけでもう優れものでしょう。自分が一番大切に思っている人と一緒にいることがどんなに幸せなことか、そして、その大切な人を簡単に奪ってしまう戦争がどんなに悲しいことか。ポーレットの無垢な心とあのラストシーンが伝えているような気がする。 【思込百遍】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-04 12:44:38) |
62.うまく言葉にできないけどいい映画でした。なにかの生命を奪うことによってしか得られない十字架の美しさ。子供たちの純粋な心と、残酷さ。こんな一見相反する事柄が存在するこの世界の不条理を映した物語は、戦争という不条理とのイメージの連関により、深みを増していると思う。それにしてもミッシェルがかわいそうで仕方ありません。 【ジャザガダ~ン】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-30 03:14:51) |
61.悲しい戦争映画ですね。イエペスのギターが雰囲気を作っています。 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-28 23:37:59) |
60.《ネタバレ》 これはなかなかすごい恋愛映画ですね。パリジェンヌ、ポレットに憧れる田舎の貧しい少年ミシェル。彼女に十字架を貢ぎまくる彼の姿は一途過ぎて悲しいです。教会で2人が見つめ合うシーンがありますけど、相手は子供なのに(子供だから?)とても綺麗で思わずドキッとした人は多いと思います。 この映画でポレットは死んだ母親の頬を不思議そうに撫でた後、痙攣を起こした犬だけを抱いて、歩き出してしまいます。母親と同じ柄のお揃いの服を着ていることからも、仲のいい親子だったことは明白で、ここからポレットは現実を受け入れられず、非現実の世界に入ったと思われます。グリム童話のように森を彷徨い、ミシェルと出会ってドレ一家に置いてもらった夜、彼女はうなされ、悲鳴を上げて目を覚まします。翌日からポレットは「村長」のいる水車小屋でミシェルと墓を作り、十字架をかけ、祈りを捧げる作業に没頭します。その後、彼女はうなされません。子供なりに犬の墓作りから彼女が必死に喪の儀式に取り組んでいることが分かります。でも肉親の死は犬の葬儀だけで収まるわけもなく、エスカレートしていきます。最後に優しかったドレ一家に見放され、ミシェルと引き離された駅の雑踏の中で、ポレットは唐突に非現実の世界から現実に引き戻されます。両親の死後、初めて「ママ・・・」と涙ぐむのです。こうなると、ああ、やっぱりこれは反戦映画なんだと思います。ミシェルはポレットのネックレスと秘密を100年預かってくれと梟に渡しました。墓穴に落ちても喧嘩をやめない、隣人同士の滑稽で醜い争い。あっさりとミシェルとの約束を破った大人たちの狡さや、子供たちの無邪気で残酷な処世術。そして、いまだに止まない戦争。叡智の象徴の梟の目に、これらはどう映るのか。梟はただ静かに黙って見ているだけです。きっと今も。 【くなくな】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-09-12 23:56:31) (良:2票) |
|
59.戦争さえなければポーレットは少なくとも幸せに暮らせたのに。ポーレットのこれからの人生を思うとかなり切ない。 【ゆきむら】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-06-30 16:11:41) (良:1票) |
58.淡い恋に始まった2人の奇行。幼い女の子にも魔性は棲んでいる。幾度となく映される笑顔のアップ、すごいでしょ?でもあれは演技ではなく彼女の天性で、あの幼い瞬間にしか存在し得なかったものだということが作品の魅力を掻きたててるような気がしてなりません。駅について初めて「ママ…」と声に漏らす彼女。ラストもばっちり私の心をつかんで離さない、良作です。 【SAEKO】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-06-21 21:28:30) (良:1票) |
57.「プラトーン」や「プライベートライアン」の様な派手な戦闘シーンなどほとんど無くても痛い程、心に染み入る。戦争の愚かさが観ていて痛い程に伝わってまいります。ルネ・クレマン監督の見つめる視線は常に温かく人間的な視線で捉えている。子供の眼から見た戦争とは何かということをあの有名なラストシーンでの「ママ!ママ!ママ・・・」での少女ポーレットの叫びが証明する形となって映画は幕を閉じる。あの切ない音楽がいつまで経っても耳から離れません。正しく映画史上に残る反戦映画の傑作であると共に人間ドラマとしての完成度も高い。 【青観】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-06-04 17:20:34) (良:1票) |
★56.戦争によって両親を亡くし、“死”を知り、悲しみを覚えたポーレット。そしてポーレットの死者に対しての思い遣り、優しさの考えが幼く切なくなった。 【ボビー】さん 8点(2004-08-16 09:36:38) |
55.《ネタバレ》 おとなと子ども、少年と少女、これらの差異をほんとによく出している演技に胸が痛い。ここに登場する2軒のおとなたちが、逃げて・争って・責めて・偽る。でもこれは、愛して・守って・生きてることなんだ、と誇りたい。(自己弁護かなぁ?) 離れたところで戦う(あるいは戦うことを決めた)おとなたちが間違っていて恥ずかしいのだ、と今日は子どもに伝えよう。共切れのワンピースを着た少女がやっと最後に母を呼ぶところ、可哀想だけれどとても怖いってこと、ウチの子にわかるんかなぁ?(わからんわなぁ。その昔、淀川さんのラジオ名作劇場?でこのシーンがいつも流れていたが当時の私にはさっぱりだった。) 【かーすけ】さん 10点(2004-08-15 12:06:01) |
【魚弱】さん 10点(2004-07-26 02:39:29) |
53.これは反戦映画やと思うねんけど、この手の映画にありがちな、お涙頂戴の映画とはちょっと違う感じがした。「はい、ここ泣くとこですよ」って雰囲気がほとんどないような気がして。だけど観てて、なぜかずっと心のどこかが、せつないねんな~。正直、俺は泣けんかったけど、それゆえに、あのあさっりしてるが衝撃的なラストを迎えた後、心に残った悲しみを泣くことで浄化できずに、せつないまま余韻を残すってゆうか、引きずって忘れなくさせてくれたわ。だから終わった後に冷静に、ポーレットのその後の運命と一緒に戦争のことを考えてまう。この映画ほんま深いな。後、俺は子供達のしたことが残酷な遊びにはなぜか思えんかった。死んだ犬をさびしがらせないようにした、常識に囚われない人間の本来ある気持ちの一つの表現のような気がした。ちなみにフクロウは何気にいい感じでした。 【なにわ君】さん 10点(2004-05-05 14:47:30) (良:2票) |
52.子供の視点からの戦争モノってのは特に考え深いものがあるな、と。 その純粋さ故に戦争の悲しみがより一層感じられる。 あのラストシーンもとても衝撃的で、決して忘れられない作品となった。 そういえば昔、「世にも奇妙な物語」でこれをパクッたのがあったなぁ。 タイトルそのまんまで。 【BROS.】さん 7点(2004-04-01 02:24:04) |
51.《ネタバレ》 これを始めて見たのはまだ小学生で、日曜洋画劇場だったと思います。見終わった後、ドキドキと悲しさと一気に去来したような悲しい気持ちになった事を覚えています。その時、ラスト・シーンと共にもうひとつ、忘れられなかったのが、「カチカチに固まった犬の死体」(ご覧になった方ならきっと分かって戴ける筈!)でした。まるで、プラスチックのような固まりみたいになった愛犬の死体を、ポーレットが大事そうに抱えている姿。『ああ、死んだらあんな風になってしまうのか』と恐怖に怯えました。あの形が死の象徴のように思えたんですね。今、大人になって数年前見返したら、やっぱりその描写はショッキングでした。爆撃で一瞬のうちに撃たれて動かなくなった彼女の両親達と同じように。余りの呆気ない殺され方だからこそ、現実感があり恐ろしさも増すんですね。これは「シンドラーのリスト」の中で、ユダヤ人が殺される描写を見た時と同様のものです。ポーレットが少年と一緒になって、死体を集めて埋める行為は見ていて余りに悲しく、いたいけで、そして恐ろしささえ感じました。そこには、純真とは裏腹な子供の持つ無機質なものがあるからかも知れません。本当の「戦争」「死」というものは、その後にもっと生々しく張り裂けんばかりの悲しみがあることを大人は判っているからでしょうか。この映画は静かな残酷さを持って私達に、反戦を訴えていたような気がします。ラストの彼女の叫び声でその静けさが打ち破られたような思いがし、母を追って消えていった姿の先を思うといたたまれない衝動に駆られて・・苦しくなってしまう。反戦映画の傑作として永遠に忘れることの出来ない作品として、やっぱり10点満点を。 【popo】さん 10点(2004-02-29 01:44:35) (良:1票) |
【zero828】さん 10点(2004-02-25 22:17:33) |