38.謎の飛行部隊と消防士のシュールな出動シーンがSF的で面白い。 【TAKI】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-27 00:29:53) |
37.《ネタバレ》 サスペンスやSFものを撮ると(もっとも、トリュフォーが撮ったSFは本作だけですが)、この人はヒッチコック・コンプレックスなので妙に力んで頭でっかちな作品を作っちゃう傾向があります。ブラッドベリの原作はSFよりもダークファンタジーに近い内容だと思いますが、トリュフォーはどちらの要素も消化できなかった様な気がします。“Fireman”たちがモンターグを携帯ジェット装置でホバリングしながら追跡するシーンでは、びっくりするほど下手な合成処理のせいで人物を吊るしている太いワイヤーがくっきり映っちゃって興ざめも良いとこです。“Fireman”出動するシーンは、シュールな雰囲気で好きなんですが、やはり全体的にもっと丁寧に撮らないといけませんね。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-06-10 00:34:01) |
36.おしゃれな理不尽さ。本を焼くのが消防署の仕事という設定が面白い。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2010-03-05 20:36:46) (良:1票) |
★35.最初に観たのは、中学か高校の時、よみうりテレビの深夜放送「cinemaだいすき」で。エラくハマってしまい、それ以来、「もっともSFらしいSF映画」というと、本作を思い浮かべちゃう。と言っても、別に宇宙人やら巨大生物やらが出てくるわけでも無いし、画面がキラキラピカピカと特撮で飾られているわけでもない。どっちかというと、地味な田園風景が広がっている映画舞台、そこに登場する、妙な形の消防車やら、モノレールやらのカッチョ良さに、当時の私は、惹かれたようです。で、最近観直してみたら、やっぱりそういったシーンに、「そうそう、これこれ!」とうれしくなってしまう。それに、独身時代は親から、結婚後は妻から、「本買い過ぎ!」「これ以上買うの禁止!」と責められてきた私にとって、この映画で描かれている内容は、なかなか他人事と思えないものがあります。もし、ピンと来ない方は、この映画の「本」を「エロ本」と置き換えてみれば、男性諸氏ならばヒジョーに身につまされることでしょう、隠した「本」を見つけ出され、処分される、その恐ろしさ、ブルブル。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-04-25 20:35:20) |
34.昔の近未来モノって違和感がありすぎてだめです。原作のイメージは再現されているのでしょうか。ブラジルみたいに不思議なレトロ感とかがあれば違っていたでしょうが、終始はてなな感じでした。 【色鉛筆】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2009-03-07 20:32:16) |
33.印象に残るシーンばっかりだった(映像的に)。原作も読んだが、映画はかなり色々設定も変えてあるしカットもしているが、本質を変えずに上手くまとめてるあたりがかなり凄い。 【デフォルトモード】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-01-23 20:07:31) |
32.《ネタバレ》 終始殺伐とした雰囲気で進むため、どんな救いのない結末かと思いましたが、意外や意外、さわやかな印象が残りました。 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-06-19 10:29:32) |
31.《ネタバレ》 消防士の仕事が火を消すことではなく、本を燃やすこと。人や家が燃えていても消火活動はなし。そんなゆがんだ世界で、人はテレビでの情報のみを受け取りそれが正しい事だと思い込んで行動している。家にアンテナがなければ変人扱いをされ、読書は反社会的行動とされ自らで想像することすら許されない画一的で弾圧的な世界は、個人の自由や権利が無視された、全体主義社会への批判のように感じました。想像することの尊さや、自分自身の考えをもって行動することの大切さも伝わってきました。絵的にも家の中の数々の道具や消防車の出動シーン、一枚一枚燃えていく本には見事に魅せらました。 【ちゃじじ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2008-02-10 10:02:03) |
30.《ネタバレ》 初トリュフォーでした。これまたゾッとするような綺麗な画を作る監督さんですね。色や美術もさることながら、燃えていく本のページ一枚一枚が消えていく様を見て驚きでした。あの結構なスピードで走る消防車に直立不動で乗っている隊員の冷たい感じも最高。モノレールの向こうの曇天、プロパガンダTV、本を燃やすことに喜びを覚える隊長の狂気、なんというか雰囲気、世界観の作り方にぬかりが無く引き込まれました。物語についは、本のみ排除することへの不思議さや呆気ないラストなど、首を傾げないでもないんですが、私の場合、今回は世界観と映像美が完全にそれをカバーしました。40年前に壁掛けテレビを予想しただけでスゴイですよ。リモコン無かったけど…。私が本の人だとすれば、「大きなカブ」で勘弁して欲しいです。 【のはら】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-08-21 00:06:22) |
29.BGMが良いなぁ.文字が数字意外ない世界….凄く設定や舞台,演出に気が払われた作品.その辺だけで高得点なんだけど,メッセージにも心酔.良い.レトロな感じもするけれど,古くない作品.でも,本の人にはなるのは大変だろうなぁ…って思った. 【紺野 忠文】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-05-07 23:58:06) |
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28.恐ろしい世界ですね。自分たちの社会の異常性に気付かない人々と「おかしい」と感じる人々の対比がよく表現されていたと思います。単純な展開ながら、楽しめました。 【H.S】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-20 18:10:23) |
27.通常、過去の名作のビデオは「字幕版」しかないことが多いが、本来、これは「字幕版」で観てはいけない作品。吹き替え版もしくは原版で観なくてはトリュフォーのこだわりが無駄になり、意味がない。別の言い方をすると、「ロスト・イン・トランスレーション」を「吹き替え版」で観るのと同様に意味がない。ビデオの販売元がトリュフォーの制作意図を理解していれば、吹き替え版を販売しているはずなのだが、その点で気が利かないと言うしかない。 【STYX21】さん 8点(2005-01-05 00:24:30) |
26.高校の頃、ブラッドベリの原作を読んで感動してビデオも見たんだけど…くだらねえ。とことんくだらねえ。原作で非難されている『映像』をメディアとして使ってるのに、そこに何にもヒネリがない。自作だけは特別なんですか。そうですか。いろいろエピソードをカットしておきながら。観客を納得させるには『モンティパイソンのホーリー・グレール』の幕切れくらいの大仕掛けをやってくれなきゃねえ。まだ見てないが、リスペクト作品である『華氏911』にも同じような「自分は特別」志向を感じる。案外この2者はカウンター・カルチャーに根ざす、深い深い部分で似てるのかもね。美術的には『時計仕掛けのオレンジ』『スリーパー』の先取りって事で評価はできる。全然違う原作を選んでおけばよかったんだと思う。 【エスねこ】さん [地上波(吹替)] 2点(2004-12-25 16:43:13) (良:1票) |
25.スタッフやタイトルを記す文字が一切無く全て声で伝えるオープニングに、ゴダールに負けじと斬新なことしてるなぁと思ったら、作品の内容が文字を排した世界というだけのことだった。でもコレで初っ端から惹きつけられました。見たのは一年以上前ですが、全体を被うB級テイストな近未来感がすごく印象に残っています。この作品、映像とヒッチゆずりの演出と社会風刺、それぞれの相性が悪いのか、それともいろんなことを詰め込みすぎたのか、ひとつひとつは良いのにどうも散漫な印象があります。ラストの理想郷も個人的に理想郷に見えません。だって暗記が大の苦手なんです..私。 【R&A】さん 5点(2004-11-30 11:23:41) (良:1票) |
24.消防隊の出動シーンがスキ。音楽がいいね!なんか笑える。「華氏911」が公開中なのに、こっちを観るとは・・・自問自答してます。 【ダージン】さん [映画館(字幕)] 5点(2004-09-24 18:53:54) |
23.ジャンルはSFとなっているが、この映画世界は実に現実的な問題に溢れている。表現の自由を剥奪され、規制されたメディアに家族を求める映画の住人たち。その過剰なまでの規制ぶりには少々面食らってしまうが、一度社会の流れが変われば起こりうることであり、実際にそういう社会は存在する。主人公は危ういところで残された最後の希望の場所へと逃れるが、そのラストを横目に観客は、自らの環境に垣間見えるリアルな恐怖を痛感する。 【鉄腕麗人】さん 6点(2004-09-13 04:40:17) (良:1票) |
22.燃やされる隊長が哀れ。何も燃やさんでも。主人公が、日頃の怪しい行動でお馴染みのウチの大家さんにソックリ! 【はざま職人】さん 6点(2004-07-29 13:58:46) |
21.一昔前SF小説にハマったことがあり、レイ・ブラッドベリの小説も何冊か読んだことがあります。しかしブラッドベリの私の印象は少しファンタジーっぽ過ぎて、この原作も未読のまま今に至っております(因みにマイ・フェイバリットはジェームズ・パトリック・ホーガン)。で、本作ですが、活字離れが叫ばれて久しい現在では余りにもインパクトに欠ける内容となってしまっていたのは残念です。また、一人の人格を放棄し、一冊の本として生きる道を選ばなければならないユートピア(?)も同様に全体主義的で、決してハッピー・エンドには見えませんでした。一番驚いたのは主人公の家の居間の壁にかけられたワイド・テレビ。38年前の作品で、現在と寸分違わぬテレビには(その双方向性も含めて)先見の明を感じました、5点献上。 【sayzin】さん 5点(2004-07-09 16:13:03) |
20.《ネタバレ》 特撮や合成がちゃちなのは昔の映画だから・・・ともあれ初期のウルトラシリーズ見てる気分だった。音楽の使い方とか(特に消防隊出動シーン、ウルトラ警備隊かよ(笑))、ジュリー・クリスティーの声の出し方とか、クラリスがだんだんヒューマノイドの宇宙人のような気もしたりして・・・まあそれはさておき、本を禁止することで考えることを奪う、考えることを止めてしまえば人間も社会も進歩できなくなる。そんな世の中の話でありながら署長が「よく考えろ、モンターグ」なんて言ったりしてコレって皮肉?なんて思ったりして。映画の中では確かに説明不足な部分もある(特になぜ本を読むようになったモンターグが出動の時ポールを使わなくなったかとか)けど全体的にはよくまとまっていると思います。でもこの映画のように、垂れ流しの情報しか与えられなくなったら・・・そのときは本当に怖いですね。人間考えることをやめちゃいけない。そしてラストは、自分が暗記した本を人々が口々に語りだして・・・心の中にある「本」は誰にも奪えない、だけどこんな形でしか愛する「モノ」を護れない。なんだか切ない理想郷ですね。余談ですがこれを見たきっかけはマイケル・ムーアがこの映画からタイトルを拝借したと言う話を聞いたから。華氏911が公開される前に見ようと思ったけど・・・ムーア、斬新なあのタイトルバックシーンをパクったりしないかな?実は半分それを期待している。 |
19.主人公が細川俊之に似ている。綺麗な映像とラストシーンがすごく印象に残ります。 【RITA】さん 7点(2004-06-02 14:13:08) |