58.安易に感動を強調するテイストに仕上げてはいないので、むやみに心が揺さぶられるということはなかったけど、心の奥にずうんと響くものはあった。死刑判決が下るほどの犯罪を犯した死刑囚が主役なわけだから、手放しに主人公に同調することは出来ない。作り手としては非常に難しい題材であったはずであるが、見事に上質なドラマとして仕上げたティム・ロビンス、ショーン・ペン、スーザン・サランドンに拍手。 【鉄腕麗人】さん 7点(2003-10-14 14:55:20) |
57.《ネタバレ》 ショーンペンの家族が暖かかったのが救われた気がする。でも、やっぱしょうもない理由で人を殺すのは良くない。あんな死刑の執行の仕方があるんだと思いました。 【しずく】さん 6点(2003-09-29 21:40:23) |
56.めちゃくちゃ暗い映画なのかと思ったらそうでもなかったです。大好きな「ショーシャンクの空に」の主演を務めたティム・ロビンスが監督だということとで、期待して見ました。なかなか深くてよかったですよ。映画そのものを素直に見ていると、死刑にしなくても・・・と思ってしまいますが、残された遺族の気持ちを考えるとそうも言ってられません。映画を見ている間、何が最良の方法なのかがわからなくなってしまいました。やはり、マシューが最後に言い残した言葉が全てだと思います。自然と泣けてきました。やっぱりこうゆうヒューマンドラマ好きだな~。ティム・ロビンスの妻であるスーザン・サランドン主演で夫婦合作。彼女の演技も素晴らしかったです。オスカーに値するだけありますね。そしてショーン・ペンはやっぱり相当な演技派です。久々に見た心に残る映画です。 【未歩】さん 8点(2003-09-15 14:02:09) |
55.俳優として大好きなティム・ロビンスが、監督として正面きって問題提起してくれたうれしい作品。アメリカでは積極的に論じられる「死刑」の問題ですが、日本では本当に曖昧なままですよね。理由や背景を考えない訳には行きませんが、強姦殺人も、死刑執行も、人が人を殺める事にかわりはないわけです。私は加害者側も被害者側も経験が無いので、断言する事は出来ないのですが「死刑があって当然」と、当たり前に思う事だけはしたくない。こんな話、友達にでもしようものなら即刻ウザがられてしまうのですが、この映画を観て少し心のわだかまりが解けた気がしました。 【たまねぎ君】さん 8点(2003-09-02 09:18:39) (良:1票) |
★54.《ネタバレ》 ドラマに引込まれていた分、ラストは正直言って残念。死刑賛成とも反対とも明確な立場を示さず、ただその実態と、死刑の抱える矛盾を示すのみなんですが、死刑を前にしてようやく改心するなんて、「賛成論への反対」と「反対論への反対」のオイシイところ取りみたい。一種の予定調和じゃないの。まあでも、これ意外にどんな結末が有り得たかと言われると、これまた難しいんですけど。 【鱗歌】さん 7点(2003-08-14 20:57:29) |
53.この映画でDead Man Walkingということを知りました。重い映画ですが感情移入できませんでした。 【omut】さん 5点(2003-08-04 09:28:02) |
52.《ネタバレ》 とても苦しく、辛い映画でした。でも、主演二人の演技は迫力があり、胸に迫るものがあります。死刑当日を時間を追って撮っているのは、緊迫感があって自分が死刑を待つような気にさせられてしまいました。死刑直前まで本当にショーン・ペンが殺人を犯していたのかわからなかったけど、犯しているとわかったときは裏切られた気持ちでした。死刑になるほどの罪を犯した人を弁護する気はまったくありませんが、やっぱりそういう人であっても最期は誰か心を開ける人がついていてあげてほしいと思いました。注射の液が自動的に体に注入されるシーンは、ある意味血みどろのホラー映画よりリアルな怖さを感じました。スーザン・サランドン大好きなのですが、やっぱりうまいなぁ。ますます好きになりました。ショーン・ペンもとても「アイアム・サム」と同じ人とは思えない。うまいです。 【きょうか】さん 8点(2003-08-01 10:46:47) |
51.重いテーマ。映画として面白く仕上がっていたと思う。でも結局ショーン・ペンは犯罪を起こしていたんですね。感情移入が出来なかった。入り込めなかった。このモチーフなら、もっと他の描き方があるのでは?と思ってしまいました。 【もちもちば】さん 6点(2003-07-25 02:35:50) |
50.最近の死刑の裏側をこの映画で初めて知りました。電気椅子しか頭になかったもので。内容のほうは考えるに値するもので、是非はノープロブレム。ただ、聖書を読みきってないので、少し分かりづらいと言えば分かりづらい。でもそれはこちら側の都合にすぎないと思う。最後に、当事者達が自分の正義を信じ込み、自分の立場を譲らないっていうのが人間らしくてよかったです。 |
49.てっきり「ザ・ハリケーン」とか「ショーシャンクの空に」みたいな、冤罪の映画かと思ってたら、贖罪がテーマだったんですね。多くの方が指摘されてらっしゃいますが、製作者としては死刑に賛成であれ反対であれ、まず死刑というものそのものを見せようという意図があったんではないでしょうか。賛成の立場の人は、死刑囚も家族を持ちそれなりの人生を歩んできた一人の人間であるということを再認識するだろうし、反対の人は改めて被害者の悲しみを見せつけられ、いずれにせよ死刑という制度について改めて考え直さざるを得ないと思います。こういう言い方はちょっと卑怯な感じがして嫌なのですが、そう簡単に白黒つけられる問題ではないんですよね。ラスト近くで被害者のお父さんが「あんたは信仰があるから(迷ったり苦しんだりはないだろ?)」というのに対してスーザン・サランドン演じるシスターが「信仰で片付くなら簡単です」と答えるシーンがありましたが、これは宗教というものの「ありよう」について深く考えさせられる言葉でした。信仰というのは(本来)解答を手に入れることなのではなく、答えを探し続ける勇気を持ち続けることだと思います。僕は基本的には無神論の人間なのですが、こういう表現を見ると、改めて宗教というものの意義を考えさせられます。・・・ってあ、しまった。映画そのものについてあんまし語ってないや。スーザン&ショーン、最高!曲も、良かった。 【ぐるぐる】さん 9点(2003-07-05 21:11:29) (良:1票) |
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48.一本の映画を観る。その映画がどれだけすばらしいとしてもそれだけではっきりした意見を持てるほど死刑制度は軽いものではないと思う。 この映画は死刑の是非より神について、考え、表現したかったのではないかと思う。ショーン・ペンの演技が最高。 【ロック】さん 7点(2003-06-10 23:46:34) |
47.確かに死刑制度の是非を問うた映画ではないと思う。制度があることを前提に聖職者でありながらその前にひとりの人間であるシスターの心の葛藤と成長、そしてシスターの立場からみた罪人の話。ただ罪人=人間を強調している点とショーン・ペンの演技力によって、観る側としては死刑制度というものを考えざるをえなくなることも事実。自分の場合はそれ以上にこれから死刑を執行される罪人を人間として死なせることになんの意味があるのだろうと考えてしまった。無宗派の日本人ゆえの疑問なのだが...。別に否定しているわけではなく、劇中のシスターがそこまでしなければいけないほどにキリスト教(キリスト教に限りませんが)のなかでは重要な事なんだとある意味感心したし考えさせられた。どちらにしても考えさせられる映画というのも、たまにはいいものです。 【R&A】さん 7点(2003-06-07 16:36:27) |
46.泣くまでの感動はなかったけど、映画としてはとても質の高い作品に仕上がっている。ほとんどはスーザン・サランドンとショーン・ペンの演技で成り立っているのだけれど、2人ともアメリカを代表する偉大な俳優だけに両者の掛け合いだけで充分見せてくれる。 【スマイル・ペコ】さん 7点(2003-06-02 20:12:06) |
45.重いテーマの内容ですが、いい映画だと思います。死刑賛成派・反対派の両方が偏ることなく描かれていて、観る人に死刑制度の是非を決めてもらおうとする作り手側の意図がうかがえます。それにしても役者さんたち、いい演技してますね。私は特にスーザン・サランドンの、心の隅に迷いを抱えつつショーン・ペンを救おうとするひたむきなシスターの姿に感動しました。 【ぷっちょ】さん 7点(2003-05-26 17:10:09) |
44.最後の処刑のプロセスを順追って、緊迫感あふれる空気が漂う中で行われる場面が衝撃的であった。罪とは何か? 死刑は必要か? 被害者遺族の心境は、どんなものか?を問いかけながら、終結を迎える。地味な映画ながら、意味深いメッセージは非常に鮮明な印象を残す。製作者側の意図したことが、鑑賞者に見事に焼き付けることに成功した好例と言える。 【叫真】さん 7点(2003-05-21 20:11:29) |
43.基本的に映画は素晴らしい娯楽だと思っている人間なので、この映画の、主張しているようでいて淡々と時間を追っている、そのくせ見る側に考えることを強要するやりかたに、どっと疲れてしまった。スーザンと一緒になって、マシューと被害者の家族との間を揺れ動いてしまうんだなぁ。 でも、私も子供を持つ身なので、やはり最後は被害者の両親の心理に歩み寄った形で見てしまった。大体、生殖という人間の大仕事を放棄して、神だ救いだと言っている聖職者って、全然信用できないし、大嫌い。最後の言葉も「許しを下さい」までは良かったが、「あんあたちも人を殺しちゃいけない」の言葉には、「今さら何さ!」としか思えなかった。だからドラクロワの父親が、マシューの葬式に来て、どこか曖昧な態度を見せたあのシーンが、胸に響いた。 でも、これだけ観る側を惑わし考えさせるんだから、監督的にはこの映画は成功なんでしょう。それになんだかんだ言っても、いい映画です。 【ともとも】さん 8点(2003-05-20 14:41:52) (良:1票) |
42.死刑制度を真面目に考える映画として見るのもいいが、スーザン・サランドンとショーン・ペンの演技力のみに注目して見るのもよし。死刑という極めて重いテーマがクローズアップされる事が多い作品だが、単純に映画として良く出来ている。 【GC】さん 7点(2003-05-20 11:55:54) |
41.罪を犯したのだから罰を受けるのは当然だと思います。でも、見ていて悲しくなったのは、何故なんでしょうね。被害者の家族も加害者の家族も永遠に救われることのない悲しみを背負って生きていくんでしょうね。悲しい・・・。 【はがっち】さん 7点(2003-05-10 22:03:08) |
40.ショーンペンがすごかったですね。すばらしい映画でした。死刑制度に反対だとか賛成だとか、そういうことではなくて、人の命の重さをひしひしと感じる映画だったのです。 【みんみん】さん 8点(2003-04-26 15:11:41) (良:1票) |
39.このような難解なテーマに真正面から取り組み、見事な映画にしたティム・ロビンスに、まずは拍手。この映画の本題はおそらく「魂の救済」なのではないでしょうか。死刑囚はもちろん、犯罪被害者の遺族にとっても。スーザン・サランドン演じるシスターと死刑囚の関係、描き方については、自らの存在を「善なる者」とするか「罪負う者」と考えるかで意見が分かれるところでしょう。死刑制度への姿勢も公平で冷静な点など、観る者にその後を委ねた大人の映画でした。 【poppo】さん [映画館(吹替)] 9点(2003-04-24 15:16:27) |